2023年7月4日火曜日

CANNA マスタークラス “ COCO培地とハンド・ウォータリング ”

 

CANNA マスタークラスは、「培地の選びかた」シリーズのスタートです。

今回は、ハンド・ウォータリング(手で水やり)でのCOCO栽培について。




ココナッツの殻でできたココ培地は、100%天然素材であるオーガニック培地です。

'90年代に高温で加工してつくられるロックウール培地や、掘削による環境破壊が問題となっていたピートモスの代替として、1993年にココ培地が研究・開発されました。


ロックウールのように肥料成分がほぼ含まれていないので、培養液で肥料を与えるため、最適な肥料バランスを植物に与えられる正確さと、ピートモスよりもはるかに硬い植物繊維でできているため多孔質が長期間壊れにくく、保水性と通気性が長く保たれます。さらに使用後は土にすき込めば土壌をふっくらと改良し、ゆくゆくは腐植がすすみ、ロックウールと違って完全に土にかえるメリットがあります。

ひとくちにココ培地といってもハイドロポニックスに使えるココ培地は、ほんのひと握りです。

市販の安価なココ培地でハイドロポニック栽培をなさって、「うまく育たない、困った」、「このメーカーの肥料成分、以前と成分を変えてませんか?」というお悩み、ご質問を定期的にお受けしますが、農業資材専門店やホームセンターで売られている安価なココ培地の多くは、培養土や土壌にまぜこんで使う素材として製造、輸入、販売されているため、CANNA COCO培地と同じように使ってしまうと、塩害やカリウム過剰、カルシウムとマグネシウムの欠乏が起こり、葉っぱが黄色く変色し、ほとんど育ちません。