2017年6月27日火曜日

真夏の前に ChillOut Time。

「雨、なかなかふらないなぁ〜。」関東が梅雨入りしてから、水やりをサボれるアテが、みごとに外れる日が続きましたが、ここ最近は梅雨らしいジメジメお天気です。


夜ごとマンゴーの花房(かぼう)に、ナメクジどもがはいまわるせいか、カビ菌がでてしまったので、60℃弱の温湯をスプレーしていると、ほんの2〜3センチのカマキリがあわてて逃げている様子です。ちなみにカビ菌は、ほぼ毎日の温湯スプレー数回で、だいぶおさまりました。ちいちゃな実がマンゴーらしくなってきました。めでたしめでたし。





















仕事場の入り口に、羽化したあとのサナギの抜け殻があることに、今朝はじめて気が付きました。羽化するまでは、すなくても一週間以上はここにいたはずですが、まったく気が付きませんでした。





























さて、今年も完全無農薬栽培の完熟南高梅が届きましたので、さっそく梅干しを仕込みました。来月の3週ごろに梅酢からひきあげて天日干しします。
白梅干しができあがったら、はちみつ漬けにトライしてみようと思います。



























さて、本格的な野外フェス・シーズンは、すぐそこ。
・・・ということで、超個人的なベストアクトのトップ3から、まったく外れる気配がないこの曲で、メロウな曇りの日を楽しみたいと思います。

2017年6月22日木曜日

ハイドロポニカリーな栽培と自然農法。

昨日6月21日は、2017年の夏至でした。
帰り道にどこか寄り道したくなるのは、夕方6時を過ぎてもまだまだ明るいからでしょうか?

夏至になる頃から、太陽光があたる量が多くなって地球があたたまってくるそうで、晴れれば夏日、雨の日は春に逆戻り、と気温や湿度の変化が大きい今日この頃です。

植物たちの生長スピートが突然早くなるので、天候によって培地が乾くスピードにものすごくムラがでます。水やりの回数やサイクルが変わりやすかったり、幼苗は、たった一日目を離しただけで枯れてしまった! というトラブルが起こりやすい時期です。

 ・・・ということで、まだ続いているメロン栽培。昨日は熱を逃す、今日は保温、なんてその日の天気に合わせて日々管理が変わります。

























ところで、

「 有機栽培や不耕起栽培など自然農法的なメソッドを、ココ栽培ポッティング・ミックス栽培で実践したいな! なんかヨサゲだから。どーなのかしら? 」

というようなご質問を定期的にいただきます。このような育て方をすると、いいことだらけなんじゃないのかしら? とのことですが・・・



  • 「 できるだけ水を与えないほうが、高品質な果実がとれる。 」
  • 「 できるだけ肥料を与えないほうが、培地に力がついて植物が丈夫に育つ。 」
  • 「 できるだけ葉や根をカットすると、果実に栄養が集中したり、植物の危機意識が発揮されて丈夫になる 」
  • 「 できるだけ栽培期間を長くして、根をたっぷりと張らせて育てる。 」



















しかし自然農法的なメソッドは、ココ栽培やポッティング・ミックス栽培などの
ハイドロポニカリーな室内栽培には、残念ながら意味がありません。



その理由は、そもそも家庭用のココ栽培などハイドロポニック栽培用肥料や培地は、ムダな成分や物理性だけでなく、健康被害につながるマイナス要素をゼロにすることに全力を注いで作られています。


その配慮は、とくに免疫が低下している人などを中心に向けられていて、健康に不安がある人でも、安心、安全、効率的、そしてカンタンに植物を育てられるよう作られています。 


つまり、ココ栽培やポッティング・ミックス栽培で自然農法のメソッドをムリヤリねじ込まなくても、健康的で安心、安全、しかもおいしい、というメリットは共通しているからです。












ここで、「自然栽培」について、ザクッと説明してみると・・・

農薬は使わない! 時には畑を耕さず、またまた時には肥料も入れず、生えてきた多種多様な植物も刈り取らず、パッと見た感じ耕作放棄地にみえることもある自然栽培のメリットは、本来の自然な地球のサイクルで作物を育てるから、有用菌も死なないから土壌の団粒化が促進されるし、病害菌への拮抗作用も大きくなるし、作物に過剰な残留肥料が残らないし、いろんな植物が混在しているから、作物だけが虫にやられてしまうこともない、そもそも作物が肥料過多にならないから、虫もそんなにつかないけどね。っていうか、根が養水分をもとめて深くたくましく伸びる、張るから丈夫で健康に育つし、植物本来のピュアなおいしさで、高栄養価な作物がとれるし、環境を破壊することもないから、いいことだらけ!!!


























実際に自然農法は、人類が半永久的に農業を継続できる、数少ないすぐれた農法のひとつです。しかしその偉大な農法が可能な理由は、土壌にたくさんの無機物だけでなく有機物が含まれていて、さらに植物、昆虫、微生物、あらゆる菌類などか、一生懸命生きたり死んだりしていくことをくり返しているので、それらの生命の営みのおかげで保水性や保肥性だけでなく、大きな浄化作用を持っている、という、とても複雑な物理性のおかげです。

さらに、、最近の研究でわかった植物のすごい能力、
「植物の根は、腐ったばかりの大きな有機物とか、水に溶けない肥料でも、自分で溶かして肥料にしちゃうんだよね。すごいね。」
とあいまって成立できるんだと思います。





一方の、ココ培地やポッティング・ミックス培土には、優れた保水性や保肥性はありますが、培養液を含み保ち、すみやかに根に吸わせるために加工またはミックスされているので、水溶性の専用肥料なしでは植物は生長できません。
ココなどのハイドロポニカリーな有機培地には、健康な土壌が持つ多種多様な物理性はないので、肥料や水を与えなくてもいい、など自然農法的な育て方はできないのです。


















そのため、私たちは各商品ごとの正しい栽培マニュアルをつけて販売しています。

2017年6月6日火曜日

夏こそやっぱり、トロピカルなCANNA COCO培地でココ栽培!

2017年バケツ稲栽培、定植スタートしました。職業柄いろんな植物を育てますが、お米を育てる時の背筋がのびる感じは、なんというか日本人独特のものでしょうか?「 茶碗には、一粒たりとも米を残すわけにはいかない! 」というのと、にた緊張感です。枯らしたらバチが当たりそうで緊張します。 




















一方、欲のカワがピチピチにつっぱったような、不純な心がけでスタートしたマンゴー栽培。「 でっかく育てば、買ったらン千円クラスのマンゴーが収穫できる !! 」こんな心持ちで行動すると、たいがい失敗するもんです。




















しかし、予想外の助っ人の登場で、わりと順調に結実してます。








アリンコどもです。アップで見るとお尻が透明なことを、久しぶりに思い出しました。
ちなみに、なり疲れで果実が落ちやすく肥料管理にコツがいる果樹類は、有無を言わさず「ココ栽培」にしています。 とくに夏野菜や熱帯植物など収穫を楽しむための栽培には、失敗が少なく確実なので、「ココ栽培」が向いていると思います。



















その理由は、「ココ栽培」は培養液で育てる養液栽培のひとつで、肥料効率がよいことが上げられます。 さらに「ココ培地」には高い保水性と保肥性があるのに、同時に空気もたくさん含めるオーガニック培地だからです。根に酸素が多くなり夏バテに強くなるうえ、肥効がよく、保水性が高いので、とくに培地の乾きが早い夏にはベリーベストなハイドロポニック培地です。
しかもロックウールよりも肥料の抜けが早いので、収穫時期に残留肥料のフラッシング期間がロックウールの半分、約一週間ですみます(このあたりは根の張りとか、肥料濃度で左右します)。





















では、「ココ栽培」のメリットや具体的な栽培管理のポイントなどなどを紹介します。

  •  「ココ培地」は、天然のヤシガラ100%の難分解性で硬い繊維でできてます。
    保水性と保肥性が高く、長期間分解されにくい有機培地、という点がロックウールやクレイペブルスなどの、一般的なハイドロポニック培地と、大きく違う点です。
    またこれは、他のココ培地にはない、CANNA COCO培地 だけのメリットですが、難分解性の硬い繊維のなかに、たっっっっくさんのすき間があるので、空気をたくさん含める状態が長期間たもてる、というすごさがあります。
    保水性も保気性も高いので、気温が高くなる夏は、ハイドロポニック・システムの管理とくらべると、とてもとてもラクなのに、おいしく丈夫に育ちます。

    ちなみに、同じ天然の有機繊維であるピートモスは、種類によっては空気に触れると分解が早まるため、再利用しすぎると繊維が分解されて根詰まりしやすい状態になります。この点がココとピートの大きな違いのひとつです。

  • これまで紹介してきたDWC、再循環ドリップ式、Flood&Drain などのハイドロポニック・システムとちがい、天然植物繊維のCANNA COCO培地がもつ、保肥性、保水性、緩衝作用が根を守ります。クレイペブルスやロックウールのように、ほんの少しのズレや、数時間の水不足で、たちまち植物がしおれてしまうことはありません。


  • 完成された栽培マニュアルと培養液で育てるので、初心者でも、栽培にコツがいる植物でもたやすく収穫までこぎつけます(マニュアルさえ守っていれば)。 経験豊富なホビーガーデナーなら、その出来栄えに狂喜しホレボレとするでしょう。


  • CANNA COCO培地 は、約1年の間、問題なく連続使用、または再利用ができます。さらに使用済みの「ココ培地」は土壌をフカフカにする自然に優しい土壌改良剤になります。 私の場合、室内栽培で一定期間使用したCANNA COCO培地 をためておいて、露地でのプランター栽培、猫草の培地、多肉やサボテン、観葉植物などの培地にしていますが、すべてが元気に育ちます。庭木や花の寄せ植えなど雨ざらしになる場所では、マグアンプなどの長期間ゆっくり効く緩行性肥料をまぜています。ミミズも喜んで食べるので、ミミズコンポストの活性化にも非常におすすめです。さらに原料であるココヤシは、ヤシの木になる果実なので森林などの伐採をしたり、限りある天然資源を採掘して、環境を壊す心配もありません。
    常夏では、ヤシの木は一年中ヤシの実をつけるのです! 大昔から果肉や果汁は栄養豊富な食材になってきましたが、ゴミだったヤシのカラが今では優れた培地になるので、技術開発が進んだ現在、ヤシの実は捨てるところがないのです。























・・・と、CANNA COCO 自慢は、これくらいにしておいて、「ココ培地とは? 」とか
「ココ栽培のポイント」などなど、ココ培地についてのプロフェシッショナルな情報満載の「COCO Infopaper」をはじめ「AQUA Infopaper」、「TERRA Infopaper」各 2017年改訂版を 現在 オンラインショップ にて、お買い上げの方のなかで、ご希望くださった方に配布中です。

ご注文の備考欄に「インフォペーパー希望」とご記載くだされば、同封いたしま〜す。



2017年6月5日月曜日

天空のポピーと、栽培テーブルのおそうじと底面吸水。

今年も見頃を迎えました、埼玉県秩父市皆野町の「天空のポピー」
本格的な梅雨になるまえに、パパッと行ってきました。






























カラッと晴れたこの日、ふと景色を見わたすと「おっ、ここはまるでトスカーナみたいだな・・・行ったことないけど。」 ここからほど近くの道の駅「みなの」では、名物手打ちうどんや、わらじカツ丼が食べられます。主力メニューではないと思いますが唐揚げもとってもおいしかったです。




















最寄りのインター「花園」から降りてすぐにある「道の駅はなぞの」、「JA花園直売所」、「花園フォレスト」周辺は、スイーツと 花卉、野菜苗、多肉、サボテン、庭木、果樹・・・つまり植物が大充実で、私のココロをつかんで離しません。スイーツバイキングも魅力的ですが、なによりも掘り出しプランツたちがざっくざくで、ドッキドキです。
シンボルツリーにもできる大きさのオリーブときたら、こちらの価格の1/3ほど!
行こうと決めた一週間前からワクワクがとまらないので、勝手に「スイーツ・プランツ街道」と命名しました。




















さて、栽培室の温度が30℃近くになる今日この頃ですが、温度と湿度に気を配るだけでなく、落ちた花や葉っぱなどのきれいに取り除くことも、病害虫トラブル予防の大切なケアです。

咲いては散っていくメロンの雄花どもが栽培テーブルに降りしきり、こびりつき・・・見た目も美しくないので、ざばぁ〜んと、流してしまいたい!!! というとき便利なのが「ラウンド・ソーサー」つまり受け皿です。



















例えば、アブラムシやウドンコ病などが出てしまったときや、葉面スプレー好きな人は、壁面をふき取ったり、栽培テーブルの汚れを洗い流してサッパリさせたくなると思いますが、酸欠知らずのエアロ・ポットの場合、洗い流した水がポットの底から吸収されると、ヤダナ! という感じがします。
























そんなとき便利なのが「ラウンド・ソーサー」です。やや深めの「ラウンド・ソーサー」の上にエアロ・ポットを置いておけば、栽培テーブルを洗い流した水を吸い込む心配もなくストレスレスです。
























エアロ・ポットと「ラウンド・ソーサー」をいっしょに使い始めるのは、栽培スタートからでなくて、開花後に果実が肥大してきて、水やりが週に2回〜3回ほどにふえて忙しくなってきたときからです。 



ざばぁぁぁっと水を流し終わって、栽培テーブルの輝きがもどってきました。あ〜、スッキリ!!!



























ラウンド・ソーサー」があったほうがいいのは、おソウジのときだけではありません。

ココ栽培でドリッパーで自動水やりすると「ドリッパーの都合で、全部の株に均一に水やりされてないっぽい」、「ドリップされる速度が早すぎて培地全体に培養液がいき渡らないうちに、ドリップが終わってしまう」とか、配置しているポジションによって「ランプの真下だけ、ファンの風上だけやたら早く乾いてしまう」、など不満足感がつのる場合も「ラウンド・ソーサー」があると便利です。


あっというまにドリップが終わってしまう場合や、乾きの早い株だけに「ラウンド・ソーサー」をセットして培養液を溜めぎみにして吸収させてあげれば、こういった不満足感を解消できます。
私の場合は、開花期に気温が高くて湿度が50%以下になってしまうときだけ、「ラウンド・ソーサー」に培養液を少し残して、やや底面吸水気味に管理しています。

気温が高く湿度が低かったこの週末、「ラウンド・ソーサー」に200ccほどの培養液を残して夜を過ごさせました。今朝、「ラウンド・ソーサー」をセットしていたメロンだけ、ひとまわり大きくなっていました。


























この底面吸水気味の管理は、あくまで果実が肥大する時期に培地が乾きすぎてしまうときだけで、生長期にやってしまうと根が増えなくなってしまうので、絶対にやらないことにしています。また、軽くて空気がたくさん含めるココ培地以外では、底面吸水気味の管理がマイナス面につながることが多く、あまり栽培に慣れていない人々は、避けたほうが無難な栽培方法です。