最初に種まきと挿し木をする前の準備からスタートします。
キャナ・ルートプラグとロックウールミニを、CANNA Startと根の活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液を浸して吸水させました。
まずは、発芽比較テストです。
キャナ・ルートプラグとロックウールミニ、それぞれの中心にある穴に、パクチー(コリアンダー)の種を蒔いたところ、ほぼ同じタイミングで発芽しました。
パクチーが発芽してから、だいたい2週間たちました。
ロックウールミニよりも、キャナ・ルートプラグのほうが根量がかなり多く、地上部を比較してみてもキャナ・ルートプラグのほうが葉数が多いことが、よくわかります。
植物のライフサイクルの中で一番ナイーブでロス率が高い発芽苗にとって、キャナ・ルートプラグは根が張りやすく、すばやく生長できることがわかります。
次に挿し木での比較テストです。
前準備はおなじです。キャナ・ルートプラグとロックウールミニを、CANNA Startと根の活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液を浸して吸水させておきました。
秋の庭を見渡すと、挿し木とりに使える枝が大葉しかなかったので、その大葉の枝をカットして挿し木にしました。つぎにキャナ・ルートプラグとロックウールミニそれぞれの培地の中心にある穴にカットした大葉の枝を挿して、プロパゲーターでフタをして保湿しました。そしてLEDの光をあてて管理しました。
約1週間後、培地から根が出てきたのはキャナ・ルートプラグでした。それから1週間ほどおくれて、ロックウールミニからもやっと根が出てきました。
さらに1週間後、キャナ・ルートプラグとロックウールミニの根量には、ここまで差がでました。
幼苗段階での管理ポイントです。
根の量が多ければ多い幼苗ほど、短期間で大きなポットへの植えかえや植えましができるようになり、新しい培地への活着がはやくなります。また、根量が多い苗ほど、濃い肥料濃度を与えることができて短期間で生長できます。
つまり、根量が豊富な幼苗を育てることは、病害虫リスク、時間、コスト、手間を減らすことにつながるので、幼苗段階での根量は全てを左右する大切な大切な期間である、といえます。
ハイドロポニック培地のなかでロックウールは、もっとも保水量が多く、もっとも根が水分を吸収しやすい培地ではあるのですが、キャナ・ルートプラグは、ほどよい保水性だけでなく酸素をたくさん含むことができます。
キャナ・ルートプラグの原料である有機質のココピートには保水性と通気性をもつセルロース、ヘミセルロース、リグニン、根をフンワリと包むペクチン、そして炭素も豊富なので、不活性で無機のロックウールよりも根の生長と発達効果が非常に高いのです。
大葉の挿し木が花を咲かせてしまいました。
ツボミがついていた枝だったようです。それでもしっかり発根します。