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2025年2月7日金曜日

CANNA CALMAG AGENT のレビュー

 日本の水道水にカルシウムとマグネシウムをプラスしてハイドロポニックスに最適なノーマル・ウォーターにしてくれるCANNA カル・マグ エージェント




CANNAのベース肥料は、EC 値 0.4(mS/cm) の水道水を使用する前提で肥料成分を配合しているため、日本の水道水でつくった培養液はカルシウムとマグネシウムが欠乏しやすくなるだけでなくpH 値も変わりやすくなります。とくに日本の軟水で「CANNA COCO 栽培」や「CANNA TERRA培土栽培」をおこなうと起こりやすいこの問題は、CANNA カル・マグ エージェントで解決できます。


今回は、実際にCANNA カル・マグ エージェントで水道水をノーマル・ウォーターにしてみました。その後ノーマル・ウォーターにした水道水で培養液をつくってみたとき、24時間後、そして48時間後に培養液のpH値がどう変化していったのかを紹介します。


CANNA カル・マグ エージェントを使用する分量や、どのくらい培養液のpHを下げたら翌日ちょうどよくなるのか、などの参考にしてみてください。


1. まず水道水のEC値を測定してみると 0.18(mS/cm) でした。


2.  EC値 0.18の水道水1Lに、CANNA カル・マグ エージェント を0.5ml (2,000倍希釈)加えたところ、EC値が 0.36にあがりました。




3.
 つぎに、EC値0.18の水道水1Lに CANNA カル・マグ エージェント を1ml (1,000倍希釈)加えると水道水のEC値が 0.53 にあがりました。EC値0.18の水道水は、1Lに対してCANNA カル・マグ エージェントを 0.75〜1ml 加えればノーマル・ウォーターにできます。

CANNA カル・マグ エージェントの適量は水道水のEC値によって変わります。まず使用する水道水のECを測り、EC値がだいたい0.4〜0.5になるまでCANNA カル・マグ エージェントを加えてください。




CANNA COCO A/B 肥料 と CANNA CALMAG AGENT での培養液のつくりかた

1. 水温20℃前後の水道水に、まずCANNA COCO Aパートを入れよく混ぜてから、CANNA COCO Bパートを入れてよく混ぜます。(AパートとBパートの原液どうしを直接混ぜないでください)。今回は、水道水1Lに対して CANNA COCO A/B 各パート 2.5mlずつ加えました。
2.  つぎに活力剤を適量ずつ加えます。( RHIZOTONIC, CANNAZYM, CANNABOOST, PK 13/14など )。このときも原液どうしを直接混ぜないでください。

3. 最後に、CANNA カル・マグ エージェント を加えます。
CANNA COCO A/B  各パート 2.5mlずつ希釈した培養液にCANNA カル・マグ エージェント1mlを加えてみると、pH値は6.32、EC値は1.49(mS/cm) になりました。
もちろんこの段階で培養液を植物に水やりすることはできますが、メーカー(CANNA)は、24〜48時間後に培養液のpH値を調整してから、植物に与えるのを勧めています。




4. 翌日の24時間後、培養液のpH値は0.3ほど上がり6.58になりました。



5.
 翌々日の48時間後、培養液のpH値は6.74に上がりました。培養液を作った日のpH値は6.32だったので +0.42ほど変動したことになります。


ということでCANNA カル・マグ エージェント を加えた直後はpH値がいったん下がりますが、 24〜48時間かけてpH値が上がりますので、次のことに注意してください。

  • 培養液に CANNA カル・マグ エージェントを加えた直後は、pH値を上げすぎないようにしてださい。または上がる範囲を考慮して調整してください。本来は、翌日から翌々日にpHを測ってみて調整するのがベストです。

  • 日本の軟水でCANNA TERRA FLORES肥料の培養液をつくると、pH値が5.0より下がりすぎる問題も、上記の手順で解決できます。

  • ここまでの手順のように、水道水肥料活力剤を入れるCANNA カル・マグ エージェントを入れる、の各段階でpHとECを測定していくと確実です。


最後に、水道水のpH値やEC値は、測定する機器、地域、水温、浄水フィルターの有無で変化しますので参考程度にしてください。測定器や分量は家庭用の簡易的なものを使っていますし、それで十分ですので、数値に対してあまりガッチガチに気にすぎないことをお勧めします。

2025年1月31日金曜日

CANNA カル・マグ エージェント〜Ca:Mg=3:1の正しい比率〜

日本の軟水にベスト・チョイスな CANNA CalMag Agent がリリースされました。

カルシウム:マグネシウムが3:1の正しい比率になっているので、CANNA COCO栽培でカル・マグをきちんと補いながらカリウム不足を起こさせない大きな効果があります。








日本の水道水の平均硬度は EC 値 0.2 であり、ハイドロポニックス(養液栽培)においては 「超」がつく軟水です。軟水でのハイドロポニック栽培には 大きなメリット  小さなデメリット があります。

軟水のメリット

最大のメリットは、水道水に含まれる塩類が少ないため 浄水にかかるコストが低い こと、そして 培養液に必須の肥料成分をより多く加えられる ことです。

例えば、トマト、キュウリ、ピーマン、ナスなどの 夏野菜の平均 EC 値は 2.0 前後 ですが、この値には 水の EC 値も含まれます。そのため、軟水を使用すると、より高濃度の肥料を加えることができるため、硬水よりも有利 です。そして炭酸塩があまり含まれていない軟水はpH値をコントロールしやすいので、培養液のメンテナンスにpH調整剤をたくさん使う必要もありません。


軟水のデメリット

軟水を使用したハイドロポニック栽培のデメリットは、すべて 重炭酸カルシウム(Ca(HCO₃)₂)  重炭酸マグネシウム(Mg(HCO₃)₂) の含有量が少ないことに起因します。COCO 栽培をはじめ、ピートモスをベースとしたポッティングミックス培土のTERRA 栽培、さらに DWCシステムをはじめとしたハイドロポニック栽培 では、酸欠、高温、寒冷地でのLED栽培などのネガティブな栽培環境要因から、植物にカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の不足が起こりやすく、また 培養液の pH 値が変動しやすくなる 傾向があります。


CANNAカル・マグ エージェントを使うメリット

とくに軟水を使った COCO 栽培では、肥料をたくさん与え過ぎなくても植物に花が咲いて実がなり肥大が進むと、根酸の分泌が増えるにつれカリウムの吸収量が増えるので培地のpH値が下がりすぎる傾向がありますが、CANNA CalMag Agentは、培地のバッファー効果があるので肥料の吸収バランスを整えます。CANNA CalMag Agentで培地にカル・マグを補うのがおすすめです。




またTERRA 栽培では、ノーマル・ウォーターを使う前提で作られているTERRA FLORESを日本の軟水に希釈するとpH値が下がり過ぎてしまうことがあります。CANNA CalMag Agentで硬度を補って、この問題を解決することができます。


CANNA CalMag Agentは、軟水である日本の水道水を使ったすべての栽培におすすめです。