2017年5月31日水曜日

水耕栽培、はじめました。

昔からあった、コワモテのサボテンです。

浮遊感ただよう、水耕栽培にしてみました。








日本の職人さんがおつくりになられている、ハンドメイドのガラス容器です。
シャープでしっかりとしたディティールのつくりが、すばらしいです。






見つけたとたん「いいなぁ・・・」と思ったのは、
かれこれ、なん年前のことでしょうか?

1012 TERRA さんがおつくりになってます。









ヒヤシンスの花瓶にセットした多肉ハオルチアとならべて、愛でています。
根が、グングンのびてます。







2017年5月30日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその3 再循環式ドリップシステム

今年もバラの香りただよう季節となりました。平塚の「花菜ガーデン」では、バラの開花がピークを迎えていました。6月にかけては、そろそろクレマチスたちも咲きそろう頃でしょうか?

























夏のハイドロポニック栽培の大敵、「 根が酸欠! 」を解決するハイドロポニック・システム栽培の具体的なマニュアルをご紹介していますが、本日は再循環式ハイドロ・システムのなかのドリップ・システムです。



















例えば、再循環式ドリップ・システム「ジェミニ」は、システムを連結させたり、外部にリザーバータンクを設けたりしない「スタンド・アローン型」のシンプルなシステムです。 培養液を蓄えた下段のタンクの中に循環ポンプがセットしてあって、タイマーなどを使ってポンプを作動させて、定期的に培養液をくみあげて植物に培養液を与えて育てる、という、説明を読むよりも見た方がはるかにわかりやすい、なので、だれでもDIYでつくりやすくもある、ハイドロポニック・システムです。

























再循環式ドリップ・システムの人気がとても高い理由は、構造がシンプルで、栽培効率がとてもよく、栽培難易度が高いパプリカだって、たぁっっっくさん収穫できます・・・しかもおいしく。







しかし、再循環式ドリップ・システムで、たくさんおいしく収穫するためには、マニュアルをきちんと理解しなければ、前々回ピックアップした、DWCシステム と大差のない結果となってしまいします。

まずは、このシステムの特徴とメリットから・・・


  • すべてのハイドロポニック・システムのなかでは、ランニングコスト(肥料と水の使用量)は、中間くらい。
  •  構造がシンプルなので、DIYでもカンタンにつくることができる。
  •  DWCやNFTなど、絶え間なくポンプが動いているシステムと比較して、栽培管理や培養液などのメンテナンスがカンタン。
  • 管理と手入れは、週に1〜2回ほど。
  • 収穫率が非常に高い。

再循環式ハイドロポニック・システムは、根に空気をたくさん保つことができるように、保水性が低くすき間がたくさんできる培地を使用します。つまり、大粒のクレイ・ペブルスがもっとも適しています。培養液をドリップする時間と回数は、ピーク時で4時間に一度、3分間ほどだけなので、根に酸素がとても豊富になります。

つまり、たいていは、根が常に培養液に浸っている状態ではないので、DWCシステムにくらべて培養液の減りや、pH、EC値が変化しにくい特徴もあります。また、夏バテや根ぐされ病にもかかりにくい栽培システムです。

















ちなみに「 培地にロックウールを使うのがオランダ風 」という認識が世界的に定着していますが、ドリップ用パーツが豊富なオランダのハイドロポニック栽培のほとんどがドリップ・システムで、以前はコスト面の理由から、ほぼすべてのシステムでロックウール培地が使われてきました。

そして、大きなロックウール・スラブと高圧ポンプを使用して、培養液を再循環させないRun-to-Waste(掛け流し式)のドリップ・システムを使うのが商用施設栽培用で、

主に低圧のポンプを使用して、小さな再循環式ドリップ・システムを使うのが家庭用、てな感じで、オランダのドリップ・システムは使い分けられてましたが、今日では家庭用ドリップ・システムにはクレイ・ペブルスが定着していています。
ドリップ・システムでロックウール培地を主に使うのは、掛け流し式ならOKですが、再循環式で使ってしまうと、保水力が高すぎるだけでなく培養液のpH値をあげるのでベリーベストではないね、という認識が一般的です。


次に、このシステムのメリットを最大に引き出すマニュアルです。

  1. 1m以上の丈に育つ野菜の栽培では、培養液は一株につき最低でも5ℓは必要で、一株につき10ℓ〜20ℓあるとGoodです。

  2. 同じ培養液をくりかえし使用する再循環式システムなので、培地は、問答無用で、クレイ・ペブルスの大粒を使用します。 培地の使用量が多いほど、ドリップ回数を少なくすることができ、根の広い面積で空気を豊富に保つことができるので、このシステムのメリットが引き出されます。 

    栽培開始から3〜4週間ごろは、苗のコンディションとグロワーのクセで、問題が起こりやすくなってくる時期です。クレイ・ペブルス培地の表面に肥料が白く結晶化しはじめたら、それは肥料を濃く与えすぎているサインです。 ドリップ部分が詰まりやすくなってもいるので、水か、CANNA Flashなどをシステム全体に回してクリーンにしたあとで、肥料濃度をうすめにして培養液の管理をしましょう。


  3. このシステムで、もっとも大切なポイント、ドリップ回数とドリップ時間、つまり循環ポンプを動かす回数と時間ですが、ドリップする分数と回数を最低限にとどめることが、このシステムの最大のポイントです。
    苗が小さな頃は昼間に1日一回、ほんの数分だけ(培地がすっかり湿る程度の分数)、苗が大きくなるにつれてドリップ回数を増やしていきますが、基本的には、昼間の時間帯(ランプ点灯時間帯)に、1日4回だけ3分間だけのドリップで十分です。


  4. 下段のリザーバータンクに根が届くようになったら、リザーバータンクをエアレーションすることもあります。 エアレーションは培養液のpH値を上げるので、交換した翌日は、必ずpH値をチェックしてください。

  5. 培養液は、7日〜14 日に一度、必ずすべて交換してください。交換する日以外でも、培養液の量がMax時から25%〜50%減ったら、Max時の量になるまで培養液を継ぎ足します。 真夏に水分だけ蒸発してEC値が上がってしまう時は、水だけを継ぎ足します。

  6. スタンドアローンタイプのハイドロポニック・システムで頭が痛いのが、真冬の水温管理です。 真冬はサーモヒーターで培養液を温めることが有効ですが、スタントーアローンタイプは、ヒーターが根にダイレクトに触れて傷んでしまうことがあるので、爬虫類用の加温ヒートマットをシステムの下に敷くことがおすすめです。または、以前紹介した連結方法で、外部にリザーバータンク用バケツを設置して、そちらで加温したりpHやECをメンテナンスしたり、ということができます。

    冬に室温を温められない時は、夜間にも、ヒーターや加温マットなどであたためた培養液を1時間に一度数分だけドリップさせて、根と培地をあたためます。このままだと根が酸欠気味になってしまうので、夜明け(ランプ点灯時)から4時間くらい、ドリップを止めて根に酸素を吸収させる工夫が必要です。











ここまで説明したように、再循環式ドリップ・システムは、4時間に一度、3分間しかポンプを動かさないので、ポンプの作動熱で培養液の水温があがってしまう、ということは起きませんが、真夏に太陽光やランプの熱での水温上昇をふせぐために、リザーバー部分にファンで風をあてるか、リザーバータンクを外部に連結させて日陰や室外に設置する、という方法が有効的です。


























また、ここまでの説明を、並々ならぬ忍耐で読み進んでくだすった方なら、お気づきだと思いますが、再循環式ドリップ・システムのキモとなるパーツは「 循環ポンプ(水中ポンプ) 」の大きさです。 吐出量が大きな循環ポンプを使うと、次のようなメリットがあります。
  1. 培養液が、ブシュ〜ッとすごい勢いでドリップされるので、さらにドリップ時間を短縮できるし(1分)、酸素量も増える。
  2. 水圧が高いので、再循環式ドリップ・システムで大きな課題となるドリッパーの目詰まりが起こりにくくなる。
吐出量が1000ℓ/h(1時間に1000ℓの水を吐き出せる)以上の大きなポンプは、吐出口が15mm以上のホースにしか対応していないものがほとんどなので、ドリップホースに内径13mmホースを使ってる場合は、あらかじめレデューサーが付属しているポンプを選ぶと、困りません。 また、大きなポンプは周波数が50Hzと60Hzに分かれてしまうので、このようなことにあらかじめ注意して選んでください。

ポンプを動かすタイマーは、Flood&Drain システム同様に問答無用で「分きざみで電源のOn/Offができるデジタルタイマー」をチョイスしてください。





























ということで、再循環式ドリップ・システム「ジェミニ」のようなシステムで、「ドリップ回数多すぎるかも? 」「 ドリップ分数が長すぎなんじゃない? 」など、根と培地が湿りすぎている時は、ほとんどの根が茶色くなってしまったり、茎がほそぉ〜くひょろひょろと徒長生長している、開花しても結実しないで雌花がポロポロ落ちていってしまう、などの症状が出ます。




























また、再循環式システムにあってない培地や肥料類を使っていても、嫌気発酵してpH値が8以上にグングンあがってしまったり、夏は酸欠で根が茶色くボロボロと変色して、生長がとまったりします。 
逆に冬は、枯死した根をそのままにしすぎていると、好気発酵を起こすので有機酸がつくられてpH値が4.0以下に下がり過ぎてしまいます。


ということで、DWC、Flood&Drain、再循環式ドリップをはじめ、エアロポニック、NFTなど、培養液を再循環させるあらゆるハイドロポニック・システムには、Dutch Formula CANNA AQUA肥料がおすすめです。

再循環式システム専用肥料「 CANNA AQUA Vega 」、「CANNA AQUA Flores」は、培養液のpH値が最適範囲からはずれない肥料設計になっています。CANNA AQUAシリーズをはじめ、CANNAのすべての肥料は、重金属や軽金属、過剰な吸い残し成分、の心配がないので、収穫時期の残留肥料の心配も、あ・り・ま・せ・ん!!!!


2017年5月23日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその2 Flood & Drain

イチゴたちが、いっせいに色づき始めました。夏日が続くと、登熟するまでが、あっというまです。


















今年の2月にGETした「まんぷく2号」のイチゴ3株を、キャナ・ココ培地 + エアロポット6Lに植えたものを長方形のウッドプランターのなかにセットしました。そのままだとプランターのなかはスキ間だらけで乾きが早くなりすぎるので、スキ間と表面には「あく抜き ベラボン」の一番でかいチップをおしげなくドシドシと入れました。

春にイチゴの苗を買うと、花や果実がついているものが多いのですが、そのまま育てても、植え替えても、果実が大きくならなかったり、収穫が一回だけで終わってしまうことが多いのではないでしょうか? 花を咲かせている間のイチゴは、根の生長がほぼ止まるので、一般的な培養土だと根の活着があまりよくなくて逆にダメージとなってしまうので、そうなりがちです。

一方のココ培地はめちゃくちゃ根張りがいいので、あまり根を傷めないように植え替えれば、春に買った苗でも次々に花が上がり、しかも甘くなります・・・とはいえ、液体肥料とPK肥料 を与えているから、という部分が大きいです。

イチゴのように、なり疲れしやすい果菜類の栽培では、土壌でも一般的な培養土でも、一番果の収穫後からPK肥料をコンスタントにあげると次の果実も大きくなってくれて、栽培に自信がつきます・・・ただし、濃く与えると葉が焼けたりしますので、薄めを回数多く、がベストです。 



さて、夏にまけない植物を育てるために、おすすめなハイドロポニック・システムのひとつといえば、「Flood & Drain 〜フラッド & ドレイン〜 システム」です。
北米では「Ebb & Flow システム」ともいわれます。



























フラッド&ドレイン・システムの特徴について、もう一度ご紹介しておきます。

  1.  エアロポニック・システムのようなパーツ数が多くセッティングが難しいシステムと比べると、シンプルな構造なので、設置コストとランニングコストが高くない。

  2.  栽培管理のマニュアルがシンプルで簡単。

  3.  培養液のpH、EC値が変化しにくいシステムなので、培養液の取り替えは7日〜14日に一度ほどですむ。

  4.  根に酸素が多くなるので、多収穫になり、夏バテにも強くなる。

などです。
そして、なによりも一番重要なことは・・・

そのシステムにあったマニュアルをきちんと理解して、実行しましょう!  」
と、いうことです。

既製品のハイドロポニック・システムは、DIYよりもコストがかかる一方で、デザインや使い勝手が洗練されていて安心感がバカでかいのですが、正しいマニュアル通りにシステムを動かさないと、ほぼ意味がなくなってしまいます!


フラッド&ドレイン・システムのマニュアルを正しく守れば、難易度が高めなパプリカも、この通りスズナリに・・・








































では、フラッド&ドレイン・システムの正しいマニュアルです。 根が培養液にひたひたに浸る時間(フラッド・タイム)をできる限り短くするように動かすことが、このシステムのメリットを最大に引き出すポイントです。












  • メインの培地は、必ずクレイ・ペブルスにします。
    ロックウールは保水性が高すぎて乾くまでに時間がかかり、根の酸素量も減ってしまうし、pH値を少し上昇させるので、このシステムのメリットを最大にはできません。発芽や挿し木用の培地にロックウールを使う場合は、収穫まで使用するファイナル・ポット体積の5%〜15%以下の大きさのロックウールにするのがベストです。
    例 : ロックウールミニ・ブロック( 0.2L ) + ネットポット200X130mm( 約3.6L )



  • フラッド&ドレイン・システムは、リザーバータンクから培養液を汲み上げる「フラッド・サイクル」を定期的に繰り返して、植物に培養液を吸わせますが、1日あたりのフラッド・サイクル回数がすくないほど、そして、フラッドとフラッドの間の時間を長くとるほど、根に酸素が豊富になり、このシステムのメリットをぐんぐん引き出すことができます。

    つまり、「 クレイペブルス培地が、ほぼほぼ乾いてしまわない程度、ギリギリ植物がしおれない程度に、やっとフラッドさせよう 」という程度なので、1日あたり昼間の時間だけ最大で5回ほどで十分です。 基本的に夜間のフラッドは、培地内の空気の入れかえのためなので、1〜2回だけでOKです。
    フラッド一回につき、水中ポンプを動かす時間は、たったの3分くらいです。なので、分きざみで電源のOn/Offができるデジタルタイマーでポンプを動かします。
    フラッド時に、上段の栽培トレイに培養液が汲み上がってきたら、水位の高さをきめるスクリーンから排水が始まったらすぐに、フラッドが止まるようにポンプの作動分数を決めてください。 ポンプが動き出してから、ポンプが止まって栽培トレイから培養液がすっかり抜けるまで、の全プロセスに10分以上かからないようにすることがポイントです。

  • 培養液のリザーバータンクが大きい方が、メンテナンスがカンタンになります。万が一、タンクを設置した場所の床が抜けないように注意してください。
    また、培養液をフラッドする水中ポンプは、このシステムの「カナメ」です。もし故障すると植物は枯れます。 長く伸びた根がフラッドぐち、ドレインぐちを詰まらせても、アウトです。

  • リザーバータンク内の酸素量は、あまり気にしなくても大丈夫ですが、有機活力剤をたくさん入れると淀むので、気をつけます。エアーポンプを入れるとpH値があがるので、翌日のpH値を気にしてください。
    そして、水温は気にしなくてはなりません。冬はサーモヒーターを入れ、夏はリザーバータンクにファンで風をあてるなど、工夫するとGOODデス。



と、いうことで、「フラッド&ドレイン・システムを実際に持ってる、使ってる」、という人じゃないと、ピンッとこない説明かもしれませんが、くれぐれぐれも、クレイ・ペブルス以外の培地をたくさん使っちゃってる、フラッドしすぎちゃってる、フラッド長くやりすぎちゃってる、という方は、根が茶色くなりやすいので、それも目安にしていただきたいところです。

フラッド&ドレイン・システムなのに、「 なんだか植物が徒長気味にそだっちゃってる! 」と感じる場合も、フラッドしすちゃってる、というわかりやすい目安です。回数と分数を減らしてみてください。


フラッド回数と時間が最適だと、勝手によく育って、勝手にたくさん収穫できますよ〜!





























2017年5月16日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその1 DWCシステム

今年もつるバラが咲いてくれました。「ラレーヌ・ヴィクトリア」という、とても育てやすいバラですが、調子にのって水をやりすぎると、葉っぱが黄色く落ちはじめたりしました。カップ咲きが好きです。

























寄せ植えの主役は、ビオラからフランネル・フラワーに交代しました。引き立て役のカラーリーフどもは、ワイヤープランツやフィカス・プミラのように、増え始めると手でむしっても間に合わない!という事態になりにくいカラーリーフを選んでいます。

今回は、フォックスリータイムをはじめ、リシマキア、アイビーを使ってますが、カラーリーフを植えておくと、花が変わってもガンガン使い回しができるし、もしもメインの花が枯れても「カラーリーフの寄せ植えなんざます! 最初から。」とごまかせるし、ツルをカットして花瓶に活けておくだけで根っこが出てきてドンドン増やせる、などなどズボラに私にはありがたい、数多くのメリットがあります。

























さてさてさてさて、春から夏へ季節の移り変わりどきは、気温も湿度もジェットコースターのように変わります。
とくに、四季がはっきりしている日本では、夏場のハイドロポニック・システム選びを外すと、わりと高い確率ですべてが台無しになります。


夏におすすめの室内栽培方法は、根に酸素量が豊富になるハイドロポニック・システムや有機培地栽培です。とくに、高温障害に強くなるココ栽培が一番ベストで、ポッティング・ミックス栽培もOKです。
ハイドロポニック・システムでは、根に酸素が豊富な再循環式システムか、Flood & Drainシステム(Ebb & Flow)がおすすめです。
エアロポニック・システムは、根に酸素が豊富なハイドロ・システムですが、いろいろな面で、収穫まで使いやすいシステムとは、いえません。


一方、高温多湿な日本の夏で、管理が忙しくなるハイドロ・システムは・・・


DWCシステム(エアレーション式)です。

























DWCシステムは、培養液のタンクにエアーストーンを入れて、培養液に直接空気を吹き込む、というハイドロ・ガーデナーなら誰もが一度は通過するビギナー向けのシステムですが、夏に管理が忙しくなってしまう理由は :

  1. 培養液の水温が上がる夏は、エアレーションしていても根に酸素が足りなくなるので、根が茶色く傷みやすくなったり徒長しやすくなる。培養液の水温が25℃以上にならないように工夫が必要です。培養液の最適な水温は、環境温度でも変わりますが、できれば20℃前後がよいです。 

  2. 空調がない場所では、培養液の水分だけ蒸発してEC値だけ上がってしまう。水温が高くなると、肥料成分の溶解度が上がるので、肥料焼けしやすい。

  3. 夏にDWCで育つ植物は、水分過多となる運命なので、おいしくならない。肥料濃度を高くすると、ある程度水分の吸収をおさえられるが、今度は肥料焼けしやすくなる。

それでも、どうしてもDWCシステムで育たい場合は、次をお勧めします(空調がある前提です)。
  • 毎日毎日、来る日も来る日も、培養液のpH値とEC値をチェックしましょう。週に一度は、培養液をすべて取りかえたほうがいいです。
    CANNA AQUA Vegaと、AQUA Floresなら、生長期のpH値上昇、開花期のpH値急降下をかなり防ぐことができます。ベース肥料を変えることも、pH値安定のためのひとつの解決策です。

    または、リザーバータンク(バケツ)に連結させて、そちらでEC値とpH値のメンテナンスをするのがベターです。

  • 季節を問わず、DWCシステムで、避けるべきこととは、DWCシステムの定めとしてEC値とpH値が、とてもとてもとてもとても変わりやすいので、5株以上育てない。もしも、DWCシステムを5つ以上セットしたい場合は、大きめなリザーバータンクと、ブロワー級のエアーポンプを必ず使い、培養液の排水や取りかえ方法をあらかじめ、よ〜く、よ〜く熟考してからにしましょう。
    軟水の日本ではpH値が変わりやすいので、DWCシステムをたらふくセットしてしまうと、とんでもない手間がかかります。

  • 1m以上に育つ植物では、夏は1株あたり10ℓ以上の培養液にする。通常は、一株あたり5ℓがミニマムですが、夏はもう少し多めにしておいたほうがいいです。




DCWシステムとリザーバータンクを連結させる方法は、いくつもありますが、簡単な連結方法の例は :
ひとつのDWCシステムと、リザーバータンクをつなげる。









  1. PLANT!T エアロス DWCシステム ひとつと、リザーバータンクとしてPLANT !T バケツをつなげる場合は、PLANT!T エアロス本体に最初からついている水位インジケーター部分を外して、そこに排水用バルブをとりつけます。





















  2. 一方の、PLANT !T バケツの平らになってる部分で、下から2cmの高さの位置で、1.8mm〜1.9mmの穴を開けます。できれば木工用ホールソーは使わず鋼鉄用などシャープな穴が開けられるホールソーで穴を開けてください。いらぬ水漏れを防げます。


  3. PLANT !T バケツに開けた穴に、排水用バルブにもつかわれてるパーツ、「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をとりつけます。


  4. 別途、「内径13mmフレキシホース」は、リザーバータンクからエアロスまでの距離の長さが必要です。夏はグロウルームの外にリザーバータンクを設置すると、培養液の水温が上がりにくいので、その距離をきちんと測ってホースを確保してください。


  5. 「内径13mmフレキシホース」で、エアロスにとりつけた排水用バルブと、PLANT !T バケツにとりつけた「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をつなげれば、OKです。 培養液のメンテナンスや取り替えなどは、リザーバータンクでおこないます。簡単に水位をチェックしたい場合は、リサーバータンクの下のほうに、もう一箇所、15mm〜16mmの穴を開けて「水位インジケーター・キット」を取り付ければ水位の確認だけでなく、排水も簡単にできます。


  6. 「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をいったん取り付けた後に外してしまうと、ゴムパッキンが伸びているので、水漏れしやすくなります。
    市販の内径18mm〜19mmのゴムパッキンをいくつか用意しておいて、「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」を外すたびに新しいパッキンに取り替えてください。















































同じ要領で、PLANT!T エアロス DWCシステム どうしを連結させたり・・・









・・・このことに気をつければ、冷房がある場所でのDWCシステム栽培は、大失敗はなんとか防げると思います。
ということで、次回につづきます。

2017年5月11日木曜日

GW連休から大活躍! ウォーター・タイマーで自動ドリップ栽培!

秋から冬の間、わりと順調だった室内栽培は、たいがい5月の連休で雲行きが怪しくなってくるのが毎年恒例のこと(空調がないので)。

それはゴールデンウィーク中にほぼ必ずやってくる「夏日」のせいです。
気温が28℃くらいになる夏日があると、PIPERクールチューブでランプの熱をグロウスペース外に出すようにしても、室温は28℃ちかくまで上昇してしまいます。

となると、ココやポッティング・ミックス栽培では培地がカラッカラに乾いて、せっかく咲いた花がダメになったり、ハイドロ・システムでは水を吸いすぎて、ベロベロッと徒長してなんだか情けない姿になったり・・・で、一気にモチベーションが下がってしまうのです。



 しかし今年は、ちがいました。ココ栽培をオートドリップ化したおかげです。
室温が高い日が続いても、日々水やりを勝手にしてくれるので、トマトたちはストレスなしで元気でした。
バックリとしたセッティング方法は:
http://www.tamaplantfood.com/product/organics/2051/
で紹介してます。



























オートドリップのキモは、この「PLANT!T ウォーター・タイマー」です。電池式なので電源のないお庭でもOKです。5月になるまでは、二日ごとに90分間ドリップさせるようプログラムしましたが、GW連休前に1日に20分ドリップされるようプログラムを変えました。



























培養液がポタポタと出てくる「4mmドリッパー」は、循環ポンプを使ってドリップさせれば、1時間でだいたい2ℓドリップできますが、現在のように重力でドリップする場合は、1時間で700mlほどしかドリップされません。
しかし、トマトのココ栽培6ℓポットふたつでは、24時間に一度20分間のドリップでまかなえています。
























4mmドリッパーだと、チンタラ水やりすぎる!」という場合は、「4mmドリップホルダー」ならば、「PLANT!T ウォーター・タイマー」での重力ドリップでも、はるかにたくさんの量をドリップできます。

「4mmドリップホルダー」は、ホースの水量をせき止めず、ほぼそのままの水流でドリップするので、スラブ状のロックウールやココ培地のように大きな培地を使う施設栽培システムか、または、ブルーベリー栽培など地面に直接差し込んで水やりしたい場合に向いています。

「4mmドリップホルダー」のデメリットは、培養液があっというまにチョロチョロと培地を素通りしていくので、ところどころ表面がまだ乾いている、という状態になりやすいです。かといって、ドリップ時間を長くすると今度は培養液の消費量が多くムダがでやすくなります。

ということで、重力をつかった自動ドリップには「4mmドリッパー」がおすすめです。
吐水量を増やしたい場合は、ひと株につき最高4つくらいまで「4mmドリッパー」を増やす手もありますがドリップチューブが何本もあると、じゃまくさくなります。

* だからといってひとつのポットで「4mmドリッパー」と「4mmドリップホルダー」を一緒に使うことはしないでください。「4mmドリップホルダー」から培養液がどんどんドリップされる一方、「4mmドリッパー」からほとんどドリップされないので、詰まりやすくなったり、ポットごとにムラが出ます。

あと、高い水圧で使用しないと意味がない「ドリッパー・スティック」、「PCドリッパー」も重力ドリップには向いていません。




さて、こちらは、メロンどもです。


























ゴールデンウィーク中にでかい雌花が、たくさん咲くようになりやっと受粉してきました。


















これも多分、受粉成功です。
























花びらの付け根の黄色い部分が日ごとに花房全体に広がっていき、全体が黄色くなった雌花は受粉失敗です。
この雌花は受粉に失敗したのか成功したのか、まだ経験不足でわかりませんが、ひとまず受粉できた雌花たちの肥大を促すように日中は湿度を高めに、夜間は加湿なしで保っています。








2017年5月2日火曜日

第8回世界盆栽大会inさいたま

行ってまいりました! 人の多さにまいりました! 世界盆栽大会

入場券をGETするまでの長蛇の列にもベックラでしたが、ゲートを通過しておでむかえのメイン展示品〜真柏・銘「飛龍」〜の様子・・・ひと・人・ひとでごった返し、まあっっったく近づけません。



















思っていたよりも100倍すごかったのです。「BONSAI」フィーバー!
正面でベストショットを撮影できそうな気がまったくしません。
かろうじて人々が発するCO2を盆栽たちが吸収してくれている気がして、なんとか正気を保てました。




















地元小学校の生徒さんたちがこしらえた 小盆栽たちの並ぶ様子が、絵的におしゃれです、ほっとします。




















いつかひとつは手に入れたい「ジンシャリ」技の盆栽たち・・・







































まるで石林の景色を切り取ったような盆栽。














































水平線にうつる満月とのコラボ。




















いたるところで、「へぇ〜」「うわ〜」感嘆の声が聞こえます。



























一流の技が凝縮した盆栽は、近づけば近づくほど、違った景色が見えてきます。






















即売会のコーナーで、「せめてひとつくらい、GETして帰ろうかな?」うかつにそう思った瞬間、片手で持てるくらいの大きさの盆栽についたお値段に、心砕けました。もっと勉強してから出直します。


ということで、ややがっかりして帰路につきましたが、いくら出されても誰にも売れない、我が家の宝物になぐさめられました。それにしても、盆栽すごいです。日本が誇るべき国宝技ですね。「いつかは盆栽」植物好きなら、誰もがそう思えるような奥深さがありました。