2017年5月16日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその1 DWCシステム

今年もつるバラが咲いてくれました。「ラレーヌ・ヴィクトリア」という、とても育てやすいバラですが、調子にのって水をやりすぎると、葉っぱが黄色く落ちはじめたりしました。カップ咲きが好きです。

























寄せ植えの主役は、ビオラからフランネル・フラワーに交代しました。引き立て役のカラーリーフどもは、ワイヤープランツやフィカス・プミラのように、増え始めると手でむしっても間に合わない!という事態になりにくいカラーリーフを選んでいます。

今回は、フォックスリータイムをはじめ、リシマキア、アイビーを使ってますが、カラーリーフを植えておくと、花が変わってもガンガン使い回しができるし、もしもメインの花が枯れても「カラーリーフの寄せ植えなんざます! 最初から。」とごまかせるし、ツルをカットして花瓶に活けておくだけで根っこが出てきてドンドン増やせる、などなどズボラに私にはありがたい、数多くのメリットがあります。

























さてさてさてさて、春から夏へ季節の移り変わりどきは、気温も湿度もジェットコースターのように変わります。
とくに、四季がはっきりしている日本では、夏場のハイドロポニック・システム選びを外すと、わりと高い確率ですべてが台無しになります。


夏におすすめの室内栽培方法は、根に酸素量が豊富になるハイドロポニック・システムや有機培地栽培です。とくに、高温障害に強くなるココ栽培が一番ベストで、ポッティング・ミックス栽培もOKです。
ハイドロポニック・システムでは、根に酸素が豊富な再循環式システムか、Flood & Drainシステム(Ebb & Flow)がおすすめです。
エアロポニック・システムは、根に酸素が豊富なハイドロ・システムですが、いろいろな面で、収穫まで使いやすいシステムとは、いえません。


一方、高温多湿な日本の夏で、管理が忙しくなるハイドロ・システムは・・・


DWCシステム(エアレーション式)です。

























DWCシステムは、培養液のタンクにエアーストーンを入れて、培養液に直接空気を吹き込む、というハイドロ・ガーデナーなら誰もが一度は通過するビギナー向けのシステムですが、夏に管理が忙しくなってしまう理由は :

  1. 培養液の水温が上がる夏は、エアレーションしていても根に酸素が足りなくなるので、根が茶色く傷みやすくなったり徒長しやすくなる。培養液の水温が25℃以上にならないように工夫が必要です。培養液の最適な水温は、環境温度でも変わりますが、できれば20℃前後がよいです。 

  2. 空調がない場所では、培養液の水分だけ蒸発してEC値だけ上がってしまう。水温が高くなると、肥料成分の溶解度が上がるので、肥料焼けしやすい。

  3. 夏にDWCで育つ植物は、水分過多となる運命なので、おいしくならない。肥料濃度を高くすると、ある程度水分の吸収をおさえられるが、今度は肥料焼けしやすくなる。

それでも、どうしてもDWCシステムで育たい場合は、次をお勧めします(空調がある前提です)。
  • 毎日毎日、来る日も来る日も、培養液のpH値とEC値をチェックしましょう。週に一度は、培養液をすべて取りかえたほうがいいです。
    CANNA AQUA Vegaと、AQUA Floresなら、生長期のpH値上昇、開花期のpH値急降下をかなり防ぐことができます。ベース肥料を変えることも、pH値安定のためのひとつの解決策です。

    または、リザーバータンク(バケツ)に連結させて、そちらでEC値とpH値のメンテナンスをするのがベターです。

  • 季節を問わず、DWCシステムで、避けるべきこととは、DWCシステムの定めとしてEC値とpH値が、とてもとてもとてもとても変わりやすいので、5株以上育てない。もしも、DWCシステムを5つ以上セットしたい場合は、大きめなリザーバータンクと、ブロワー級のエアーポンプを必ず使い、培養液の排水や取りかえ方法をあらかじめ、よ〜く、よ〜く熟考してからにしましょう。
    軟水の日本ではpH値が変わりやすいので、DWCシステムをたらふくセットしてしまうと、とんでもない手間がかかります。

  • 1m以上に育つ植物では、夏は1株あたり10ℓ以上の培養液にする。通常は、一株あたり5ℓがミニマムですが、夏はもう少し多めにしておいたほうがいいです。




DCWシステムとリザーバータンクを連結させる方法は、いくつもありますが、簡単な連結方法の例は :
ひとつのDWCシステムと、リザーバータンクをつなげる。









  1. PLANT!T エアロス DWCシステム ひとつと、リザーバータンクとしてPLANT !T バケツをつなげる場合は、PLANT!T エアロス本体に最初からついている水位インジケーター部分を外して、そこに排水用バルブをとりつけます。





















  2. 一方の、PLANT !T バケツの平らになってる部分で、下から2cmの高さの位置で、1.8mm〜1.9mmの穴を開けます。できれば木工用ホールソーは使わず鋼鉄用などシャープな穴が開けられるホールソーで穴を開けてください。いらぬ水漏れを防げます。


  3. PLANT !T バケツに開けた穴に、排水用バルブにもつかわれてるパーツ、「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をとりつけます。


  4. 別途、「内径13mmフレキシホース」は、リザーバータンクからエアロスまでの距離の長さが必要です。夏はグロウルームの外にリザーバータンクを設置すると、培養液の水温が上がりにくいので、その距離をきちんと測ってホースを確保してください。


  5. 「内径13mmフレキシホース」で、エアロスにとりつけた排水用バルブと、PLANT !T バケツにとりつけた「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をつなげれば、OKです。 培養液のメンテナンスや取り替えなどは、リザーバータンクでおこないます。簡単に水位をチェックしたい場合は、リサーバータンクの下のほうに、もう一箇所、15mm〜16mmの穴を開けて「水位インジケーター・キット」を取り付ければ水位の確認だけでなく、排水も簡単にできます。


  6. 「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」をいったん取り付けた後に外してしまうと、ゴムパッキンが伸びているので、水漏れしやすくなります。
    市販の内径18mm〜19mmのゴムパッキンをいくつか用意しておいて、「PLANT!T13mmホース貫通ジョイント1/2"」を外すたびに新しいパッキンに取り替えてください。















































同じ要領で、PLANT!T エアロス DWCシステム どうしを連結させたり・・・









・・・このことに気をつければ、冷房がある場所でのDWCシステム栽培は、大失敗はなんとか防げると思います。
ということで、次回につづきます。