さて、栽培期間12週で収穫の中早生品種のトウモロコシが、いよいよ開花2週目ごろにさしかかり、そろそろ本腰をいれてTama PK肥料を与えるべき時期となりました。
PK肥料は、開花がスタートしてから薄めに与える方法もありますが、植物が本気でPKを必要としているタイミングがあります。果実が実ると最初はタテ方向へ肥大しますが、開花2週目ごろにさしかかると、タテへの肥大がゆるやかになり、今度は横へ肥大するようになります。
この時期から、植物はカリウムの必要量がふえるので、通常のベース肥料に、 Tama PK、クリスタルアップ、そして、風味を引き出す開花活力フレバリンを加えて与えます。
しかし、「過ぎたるは・・・」と言われる通り、PK肥料の与え過ぎは逆効果です。
PK肥料の与え過ぎによる過剰症状の目安は、葉っぱのフチが茶色く焼けてしまう症状です。 葉っぱにカリウム過剰になると、葉は水分の蒸散ができなくなり、葉の温度が上がり過ぎるので焼けてしまうのです。このような症状がでたら、いったんキャナ・フラッシュ 500倍希釈の培養液で培地を洗い流してから、仕上げに水で洗い流してフラッシングを完了させます。
PKを与えはじめた先週・・・
そして今朝の様子です。横方向に肥大しはじめました。
さて、私の担当「味来14」は・・・?
・・・キレイに食されました。おそらくハクビシンです。害虫忌避効果のある緑色LEDスポットライト照射プラス、黒コショウを絹糸にふりかけてカメムシ予防をしていたおかげで、害虫被害はまったく出ませんでしたが、カワイイ野菜泥棒にやられました。
「わたしの無農薬栽培トウモロコシは、さぞうまかっただろうな! 」と悔しがってもアトの祭りです。とはいえ、冷蔵庫で2年間も放置されていた「味来14」のタネの残りを、ダメ元で撒いたらここまで育ってくれたので、それだけでも満足です。
さらに今年は、夜間に緑色光のLEDソーラースポットライト照射のテストもできました。
暗闇に緑色光のなかに浮かび上がるモロコシどもが、ひっじょ〜に不気味で怪しいのですが、タバコ蛾などの青虫も全くつきませんでした。
さらに、緑色光をずっとあてていた「味来14」のほうが、「ベビーコーン」よりも種まきが1ヶ月も遅かったにもかかわらず雄花の出穂が早かったので、開花促進効果があるかも? という結果もえられました。なにより、ソーラー式なのでどこでも設置できるしランニングコストがほぼゼロ!というのが、Goodです。
ということで、今回は気軽なテストのために緑色光のLEDソーラースポットライトを使いましたが、きちんとした栽培促進効果や病害虫忌避効果をねらって緑色LED製品を購入したい方は、特許をとってらっしゃる、「みどりきくぞう」がベストです。
http://www.ssken.co.jp/service/midori.html