2020年11月11日水曜日

CANNA 病害虫ガイド と幼苗期のスターティングポット

 CANNA日本オフィシャルサイトにて、「病害虫について」のコンテンツがあらたに公開されました。知っていたつもりで忘れていた、病害虫に対する予防や対策情報がGETできます。







さて、最近GETしたバラの挿し木苗たちは、「一人前になって花を咲かせてもよし」、とゴーサインが出せるまで、だいたい2年かかります。それまでは、花を咲かせないようにして株を充実させねばならず、私の性格から2年間の間に枯らすリスクがとても高いです・・・

バラ本来の強さを引き出して、丈夫で良い花を咲かせるバラを育てるには促成栽培などは邪道!!! という声がアタマの中で聞こえる気もしますが、バラは幼苗期を少しでも早く脱した方が良いと思っているのでキャナ・ココでハイドロポニカリーな栽培管理をすることとしました。





キャナ・ココのラインナップなら、とにかく根が早くたくさん伸びてはやく大きく丈夫に育つので、病気にも強くなり枯らすリスクはかなり減らせます。しかもココ培地は有機培地なので、このあと地植えや培養土への植えかえもスムーズです。





さて、パプリカとミニトマトの幼苗ですが、発芽苗、挿し木苗、一年草、多年草を問わず、苗が小さな段階では、かならず0.4L〜0.7L程度のスターティング・ポットに植えた方がいいです。小さなポットは、培地の乾きが早いぶんだけ回数多く培養液を与えることができます。すると、早く大きくがっしり育ちます。









幼苗をいきなり大きなポットに植えてしまうと、根が培養液を思う存分吸い上げられず、培地の乾きも遅くなって培養液を与える回数がへるため、その分だけ生長が遅くなったり徒長しやすくなります。

また、ココ培地ポッティングミックス培土などの有機培地の水やりルールは、かならずポットの底から排水させることです。でないと培地内にアンバランスな肥料が残ったりpH値やEC値も不安定になり、その程度がひどくなると生長障害がでやすくなるので、幼苗は必ず小さなポットで管理してメリハリのある水やりをすることがオススメです。


最後に、ココ培地は土ではありません。ココ培地はヤシの実のカラでできているので、保肥性があることと、もともとカリウムが多く、カルシウムとマグネシウムが不足しやすい性質をもっています。さらに厄介なのはココ培地に吸着しているカリウムは、その先にリン酸も吸着することになるため、PK肥料を与えすぎると確実にリン・カリ過剰の症状がでます。

そのようなココ培地のクセをカバーするために、キャナ・ココA/B肥料は、一般的なハイドロポニック用ベース肥料よりもカリウムが少なめ、カルシウムとマグネシウムが多めに配合されています。

キャナ・テラなど培養土用のワンパート肥料にはカルシウムとマグネシウムが少なめに配合されているためココ培地には向いていません。