再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI 〜ジェミニ〜 でトマトを栽培しています。
肥料は、ハイドロポニックシステムに最適なDutch Formula を使っています。3パート肥料のDutch Formula は、GROW, BLOOM, MICROの3本で構成されていて、生長期から開花前期はの間は、GROW, BLOOM, MICROの3パートを希釈して培養液を作ります。開花後期は BLOOM, MICROの2パートを希釈して培養液を作ります。
生長段階ごとにGROW, BLOOM, MICROの3本の比率を変えて与えるだけなので、使い方がとてもシンプルでビギナーにとっても簡単です。
Dutch Formula を希釈した培養液を与えると植物はすぐに反応があり、生長が早いのが特徴です。
Dutch Formulaと再循環システムでの培養液の管理
再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI 〜ジェミニ〜 の下段リザーバータンクにDutch Formula を希釈した培養液をセットし、培養液が減ったらDutch Formulaを希釈した培養液を継ぎたします。
培養液のpH値とEC値が大きく外れなくても、1〜2週間に一度は リザーバータンクの培養液をすべて交換します。もしも培養液のEC値が下がっていなくても、それは根から老廃物が排出されているだけで、肥料成分は減っているので必ず定期的に培養液を交換しなくてはなりません。
pH値が上がりやすい生長期は、pH値5.8からスタートし、pH値が下がりやすい開花期は6.0〜6.2からスタートさせます。培養液のpH値は定期的にチェックして必要に応じて調整しますが、培養液を交換する1〜2週間の間のpH調整は、多くても3回までにしてください。
リザーバータンクの培養液を新しく入れ替え リセットすることで、多くの生長トラブルリスクを防ぐことができます。
培養液の温度 : 培養液の水温は、18℃~ 22℃が最適です。培養液の水温が上昇するほど肥料濃度も上がり酸素が欠乏しやすくなります。夏は培養液の水温を25℃以下に保つか、肥料濃度を控えめにします。冬に水温または培地内の温度が15℃以下になると、根がダメージを受け生長が遅くなります。
栽培環境 : 温度や湿度、光の強さが最適値から外れると生長トラブルが発生しやすくなります。環境温度が15℃以下または30℃以上、環境湿度が40% 以下または80% 以上になると病害虫の発生や生長トラブルが発生しやすくなります。最適な湿度は生長段階と室温によって変わります。
CANNA FLUSHでクレイ・ペブルスに集積した残留肥料成分をフラッシングする。
培養液を循環すると、肥料の残留ミネラルがクレイ・ペブルスの表面に残って白く析出します。
白く析出した肥料塩類が根に触れると、生長障害などの原因になります。
最後に再循環式ハイドロポニック・システムでの管理方法のポイントまとめです。
- 1m以上の丈に育つ野菜の栽培では、培養液は一株につき最低でも5Lは必要で、一株につき10L〜20LあるとGoodです。培養液が少なすぎると、植物が肥料不足になります。
- 同じ培養液をくりかえし使用する再循環式システムなので、培地は、問答無用で、クレイ・ペブルスの大粒を使用します。 培地の使用量が多いほど、ドリップ回数を少なくすることができ、根の広い面積で空気を豊富に保つことができるので、このシステムのメリットが引き出されます。
- 栽培開始から3〜4週間ごろは、苗のコンディションとグロワーのクセで、問題が起こりやすくなってくる時期です。クレイ・ペブルス培地の表面に肥料が白く結晶化しはじめたら、それは肥料を濃く与えすぎているサインです。 ドリップ部分が詰まりやすくなってもいるので、水か、CANNA Flashなどをシステム全体に回してクリーンにしたあとで、肥料濃度をうすめにして培養液の管理をしましょう。
- このシステムで、もっとも大切なポイント、ドリップ回数とドリップ時間、つまり循環ポンプを動かす回数と時間ですが、ドリップする分数と回数を最低限にとどめることが、このシステムの最大のポイントです。
- 苗が小さな頃は昼間に1日一回、ほんの数分だけ(培地がすっかり湿る程度の分数)、苗が大きくなるにつれてドリップ回数を増やしていきますが、基本的には、昼間の時間帯(ランプ点灯時間帯)に、1日4回だけ3分間だけのドリップで十分です。
- 下段のリザーバータンクに根が届くようになったら、リザーバータンクをエアレーションすることもあります。 エアレーションは培養液のpH値を上げるので、交換した翌日は、必ずpH値をチェックしてください。
- 培養液は、7日〜14 日に一度、必ずすべて交換してください。交換する日以外でも、培養液の量がMax時から25%〜50%減ったら、Max時の量になるまで培養液を継ぎ足します。 真夏に水分だけ蒸発してEC値が上がってしまう時は、水だけを継ぎ足します。
- スタンドアローンタイプのハイドロポニック・システムで頭が痛いのが、真冬の水温管理です。 真冬はサーモヒーターで培養液を温めることが有効ですが、スタントーアローンタイプは、ヒーターが根にダイレクトに触れて傷んでしまうことがあるので、爬虫類用の加温ヒートマットをシステムの下に敷くことがおすすめです。または、以前紹介した連結方法で、外部にリザーバータンク用バケツを設置して、そちらで加温したりpHやECをメンテナンスしたり、ということができます。
- 冬に室温を温められない時は、夜間にも、ヒーターや加温マットなどであたためた培養液を1時間に一度数分だけドリップさせて、根と培地をあたためます。このままだと根が酸欠気味になってしまうので、夜明け(ランプ点灯時)から4時間くらい、ドリップを止めて根に酸素を吸収させる工夫が必要です。
ついつい色々やりたくなりますが、栽培管理はポイントを抑えてシンプルかつミニマムにすることが成功の秘訣だと思います。
ミニマムでかっこいいブラスバンドの5年後・・・


