2011年3月15日火曜日

「東は節電!西は節油!」

時間が経つにつれ、事態の深刻さがますます鮮明になってきました。
たった今できること・・・節電と通信量のセーブを最優先して、しばらくブログを休止します。

コチラのサイト「ジアスニュース」さんで、日本全国みんなで実行したらいいことが提案されていました。60Hzの関西から50Hzの関東に送電できる電量は限りがあるので、50Hz圏内の人々は,現在供給可能な電力の範囲内で自力でヤリクリしなくてはならないとのことです。

「東は節電!西は節油!──みんなで乗り切る"Operation SETSUDEN"」 
















とにかく、なにもかもが「いつも通り」には、いかない時が続きます。しばらくは「不便」を前向きにとらえて、「未来の日本」を応援したいとおもいます。

2011年3月14日月曜日

大地震が起きました。

先週金曜日の午後、仕事をしていると、わずかな揺れを感じました。「いつもの微震かな〜?」と思っていると、揺れがナカナカ止みません。
左右に揺さぶられる感覚が,ゆっくりとですが確実に伸びていくので「これは、ちょっとマズいな」とあわてて外にでると、ご近所のみなさんも外に出てきていました。4tのトラックもかなり長いこと、ゆっさゆっさと揺れていて、長いこと続いた気がしました。

最初の揺れがようやく収まってから、しばらくすると、都内の方角から黒い煙が上がっていました。












その後2回めの大きな揺れのあと、電話もインターネットもすべて止まってしまいました。町は信号機が消えていましたが、大きな混乱はありませんでした。でも夜が更けていくほど、駅前には家に帰れない人たちが溢れていて、自転車屋さんが夜遅くまでお店を開けてくれていました。
次の日の土曜日、午後の電車のなかには会社などで一夜を過ごして、やっと帰路についたと思われる方々がまだ多く、ぐったり疲れ果てたお顔のかたもたくさん見受けられました。なかには背広のジャケットを羽織り、下はジャージのパンツ・・・というお父さんもいらっしゃいました。

ワタシの住む川崎では、そんな程度ですみました。週が明けた今日になっても、イスに座っていると、時折微震を感じます。

しかし宮城・福島を中心に東北地方の被災状況は、もうどう言葉にしたらよいのかわかりません。ご家族との連絡がいまだ取れない方々や、家も車も畑も船もすべて失ってしまった方々のご心労を考えると、いてもたってもいられないのですが、救援物資がスムーズに届くように整備されるまでは、今しばらく節電するくらいしかできないことを一番もどかしく感じます。

事態の収束までは、長丁場になると思いますし、一番心配されている福島の原発事故も、今まさに最悪の事態を止めようと命を張っていらっしゃる現場の方々の力を信じていますし、彼らは日本が誇るべき宝だと思います。
一方で、被災地から遠くはなれていても、多くのお子さんたちがテレビに映し出される映像に怯えていると聞きました。つらく厳しいときですが、今はせめて少しでもダレに対しても明るい笑顔を見せたいと思います。


以前いっしょに住んでたワンちゃんは、この曲を流すとスピーカーに耳をくっつけてスヤスヤ眠ってました。なので、労いの意味をこめてドーゾ!!!

2011年3月10日木曜日

沈丁花の咲くころです。

あたたかくなったらと思ったら、急に冷えこんだり・・・と三寒四温な今日この頃です。

ワタシの住むところでは、梅も咲く花よりも散る花の方が多くなってきました。かわりによく目にするのが「沈丁花」です。
沈丁花は、雄株と雌株にわかれる

「雌雄異種=しゆういしゅ」です。

んで、このスバらしい香りを放つ花をつけるのは雄株だけ。

なのでニッポンの沈丁花はオトコだらけ

ってことになります。







雌株はほとんど出まわらないので、流通している沈丁花は、「挿し木」で増やしてきたことになります。


そして、ワタシはこの沈丁花の香りが、とってもとってもとっても好きなんですが、そもそも「香り」ってイッタイどんなものでなんのために、つくられるんでしょうか?

植物の香りは「アロマ=精油」と、よばれたりしますがこの香りになるものをひっくるめて「芳香性物質」とよぶそうです。「芳香性物質」には、テルペン類とかフェノール類とかエステル類とか、いろいろあるんだそうです。

沈丁花をはじめ松、バラ、ホップ、オレンジなどの柑橘系の果実の香りはテルペン類芳香性物質で、くわしくはこちらでドーゾ。

テルペン類のニオイ物質には、受粉してくれる生き物を呼びよせる作用とか、抗菌作用とか、害虫忌避作用とか、保湿作用などなど、さまざまざまな効果があって、植物はこれで自分を守ってます。女性はくわしいと思いますが、この効果にあやかったアロマセラピーをはじめ、保湿力、免疫力アップ、ホルモンバランスを整えたりストレスを緩和したりする「ボタニカル由来のコスメ」が、いまとっても人気がありますね。


このテルペン類という芳香性物質は、肥料と酸素と水をつかって光合成運動でこしらえたブドウ糖を解糖して・・・たぶん植物本人も理解してないんじゃないかと思えるほど複雑な複雑な代謝をしてメバロン酸をつくって・・・つまり、生きてくためのエネルギーと材料をこしらえる過程で、いっしょにつくられます。(んだそうです。)

正直いって、「植物がニオイ成分をどうやって生合成するのか?」という理屈を説明することは、ワタシの脳みそのキャパを超えています。

でもこの香り成分をゾンブンに引きだすコツは・・・たぶん、やっぱし光合成運動をいっぱいさせて炭水化物をいっぱいつくってもらって、でも光が強すぎると逆に光合成運動をお休みしてしまうので、適度な照度をたもってあげて・・・気温が高すぎると呼吸するために「糖分」がムダ使いされてしまうので温度も適温に保って、根っこを大切に健康に維持して・・・などなど、要は植物の気持ちになって、正しいストレスと愛情をかけてあげるのがベストだと思いました!!! 

おソマツ様でした。





 

2011年3月7日月曜日

ココ栽培、半年後のイチゴたち。

雪です、もう3月だというのに今朝はあっという間に一面が雪化粧です。そして改めて思うと、2011年も、もう3月なんですね〜。

これは去年の11月のイチゴの様子です。
GETした時に、

いっっっちばん

小さかったイチゴの苗は、












こんなに大きくなりました。HPSランプの下で撮影してるので、こんな色目です。今では葉っぱのコンディションが、いちばんヨサゲな苗に生長しました。まだ花は咲いてませんが・・・
















そして、これは「あかねっ娘」、徳島県のコピーライトでは「ももいちご」として流通しているイチゴの苗で、去年の11月末にGETしたての時の様子です。












今、一番花が咲いてます。

短日処理してから3ヶ月目で開花です。












これは、もうひとりの「あかねっ娘」です。2つの「あかねっ娘」と、スタートが不調だった「めちゃウマッ!いちご」のココ培地表面には、去年そだてたお米のイナワラを根元にマルチングしてます。














なんとなく・・・ですが、ココ培地の表面にイナワラをマルチングしてるイチゴの苗の葉っぱのほうが、全体的に緑色がうすくて「縁焼け=ふちやけ」が少なく、葉っぱの老化が遅いような気がします。これらの葉っぱのコンディションからいえば「チッ素が効きすぎてない」ってことになるんでしょうか。





↓ これから下のイチゴの苗たちは、イナワラなしです。














ランプの色で、葉っぱのチガイがイマイチ変わりにくいと思いますが,マルチング有りの苗と比べると、縁焼けの葉が多くて、下葉の老化が早いようです。














これもイナワラなしです。ちょっと葉っぱの緑色が濃いかな? という感じです。


先日紹介した「だれでもできる養分バランス施肥(せひ)」の著者、武田さんによれば、「堆肥=たいひ」などを土壌表面にマルチングしたほうが、土壌表面の水分の蒸発がすくなくて、地中の気相率と液相率が安定するので、根っこはコンスタントにバランスよく肥料養分を吸収できるそうです。
なので、ココ培地のような固形の有機培土にマルチングすると、根っこがチッ素ばかりでなくウマミや元気のもとになるカルシウムや,微量ミネラルなんかもシッカリ吸うようになるから、チッ素過多にならずにすむのかな?と思いました。

そして、イナワラをマルチングしてるココ培地の方が乾きが遅いので、培養液の節約にも効果があるかもしれません。でも、いまのところイチゴでしか試してないので、トマトなんかの根っこが強いヤサイならどうなの? とか、ムシ暑い梅雨とか真夏はムレたりしないの? ということは、まだ分かりません。

ちなみに、葉っぱの若さをキープする作用があるのは「サイトカイニン」という植物ホルモンです。「サイトカイニン」は根っこでつくられて葉っぱへ送られるので「根っこに元気がないとサイトカイニンもつくられないぞ」ってことで、葉っぱの元気度は「根っこの元気度」の目安でもあるそうでっす。

「堆肥のマルチング」についてですが、「堆肥」ってのはご存知の通り、おもに枯れ葉や作物を収穫したあとにでる「残滓=ざんさい・ざんし」とか、家畜やヒトの下肥などなど有機物を積み上げたものを定期的にかき回したりして、温度を下げたり空気を入れたりしながら、発酵させて分解をすすめたものです。ということで室内で使うのは、ちょっとハードルが高いので、ワタシは「自分で育てた無農薬でカビがでてないイナワラ」を使ってみました。( 主婦のかたがたは、売ってるイナワラをお湯でゆでたりして、消毒してからホビーガーデニングに使ってらっさるようです。)



2011年3月4日金曜日

植物たちのタクミな「ニンゲン操縦法」その2


さて、週をまたいでのつつぎです。植物がもつ奥ぶか〜い知性とパワーと魅力にうっかりとハマり、ムーブメントとしてアートとして植物とかかわる方々の活動でっす。


Book:4


「ON GUERRILLA GARDENING 」
by 
(英語です。)












植物のもつポジティブなパワーと,イリーガル???なゲリラ行為をミックスさせたオサレでナイスなアイデアです。歩道のちょっとした植えこみスペースに「ゴミや吸い殻を捨てずに、お花を植えちゃう! 」この啓発に満ちたポジティブなゲリラ行為は、日本でも有名で実際に「 ゲリラ・ガーデニング  」活動をしてる方々もいらっさいますね。














植物が「感情として」ビジャクな電気を発している・・・ということは今ではよく知られていますが、発見したのは1960年代の米国CIAで、「ウソ発見器」として「ポリグラフ」という機械のつかい方をオマワリさんたちに教える仕事をしていた「クリーヴ・バクスター」さんです。

ワタシはまだ読んだことないので、バクスターさんに興味があるヒトは、こちらをドーゾ。








バクスターさんは、事務所にあった植物に、ある日気まぐれからウソ発見器の電極をつなげたら、ニンゲンとおなじように感情としての電気を発していた・・・ことを偶然に見つけてしまったわけですが、「 偶然 は 必然 」バクスターさんはきっと、植物のタクミな「ニンゲン操縦計画」にたまたま抜擢されて、無意識にあやつられ、うっかりと電極を葉っぱにつけさせられたにチガイありません。その証拠に、そのできごと以来彼にとって植物との会話は、ライフワークになってくのです。

その後1992年銅金さんは、当時のMACの「マセマテカ」というソフトを使って,植物が発する電気を音楽に変換する「プラントロン」というシステムをおつくりになりました。

「プラントロン」を体験したヒトの多くは、植物の感情を音で聴いたあとは、すぐさまおウチへ帰って、自分の植物たちへ「今までの非礼のお詫び」をしたくなるんだそうです。



「プラントロン」が現代アートとして、大きな注目を浴びたおかげで「植物にも感情がある」という価値観が当たり前に浸透していったんだと思います。

その後、某メーカーから発売された「プラントーン」は、バクスターさんや銅金さんのように、植物の葉っぱに電極をつなげると、植物の声が「音」として聴こえるよ!というハイパーなオモチャでした。
ザンネンながらもう製造終了ですが、根強い人気があるみたいで、オークションなんかでは、ナカナカなお値段で取引きされることもあります。タマに新古品を見つけると、思わず手が出そうになります。

そんなワタシも,思いっきり「植物にあらつられている」んだと思います・・・みずからすすんで、なんですけど。




2011年3月3日木曜日

新月 春への庭じたく2

ホワイトセージに住み着いてくれた「ヒラタアブ」の幼虫が「蛹=サナギ」になりました。羽化したあとのアブは、花の蜜しか食べません。気のせいだと思いますが、まわりにいるアブラムシたちが安心したように見えます。












イチゴは実がなってるので、

新月をはさむ1週間には、

「リンカリ肥料」の2000倍希釈液を

葉面散布してます。








 ミニトマトの「千果」です。

ミニトマトのほうがツル系な伸びかたをするので、きっとコレからドンドン手に負えなくなっていくはずです。

トマトも徒長を防ぐために、リンカリ希釈液を葉っぱにスプレーしました。

培養液を葉にスプレーする「葉面散布=ようめんさんぷ」は、「散布OK」な肥料や活力剤を週に一度だけがベストです。

これは大きいトマトがなる「桃太郎」です。

ミニトマトよりも茎がツルツルのびません。

おんなじトマトでも、育ちかたがちがうんですね〜。










2011年3月2日水曜日

新月。春への庭じたく

今週末の土曜日、3月5日は「新月」でっす。
なので週末には、うちにいる鉢植えのバラたちを植えかえと、生垣の剪定をしようと思ってます。

さてさて、新月の前後になると水分が根元にあつまるので、植物は「栄養生長=生長期」に傾いた伸びかたをするそうです。「栄養生長的生長」ってのは、伸びやすい・・・つまり徒長しやすくなって、果実の肥大がとまったりします。逆に根が伸びやすくなったり、枝の切り口が治りやすかったり・・・つまり「剪定や挿し木にGood!」です。
ちなみに「月のリズムできれいになろう!」的な本によれば、新月前後は「吸収よりも排出」がさかんになるので、デトックスやダイエット、そして手術なんかにもよいタイミングなんだそうです。なので、 いまならめいっぱい食べても呑んでも、太りにくいんだそうですよ!!!

ということで今朝は、室内ココヤシ栽培で育てているトマトたちの「挿し木とり」をしました。

 まずは「発根促進効果」のある有機活力剤の250倍希釈液を18℃〜24℃くらいにしてつくりました。(このくらいの水温で、活力剤の効果がよくききます。)
春の陽気だった先週末あたりから、

節間がグングンのびて

徒長気味な伸びかたをしている

ミニトマト「千果」のわき芽をとりました。
トマトって、根は強いたちなんですが茎や葉っぱはナイーブなほうで、病原菌にも弱いんだそうです。

ワキ芽を取るには、キレイに洗った指でつまみ取るのがベストです。
挿し木とりなら、アルコール消毒したハサミかカッターなどを使います。









トマトから切りとった枝の切り口は、あらかじめ用意してあった培養液へ、スグサマひたしながら、培養液のなかでハサミで再度ななめにパツッと切りました。水の中で茎を切るのを「水切り」というそうで、切り花も活けるときに「水切り」すると長持ちするんですよ・・・と、著名な華道家のセンセーもおっしゃってました。


その後は1時間〜2時間ほど、培養液を吸わせて水揚げします。このつづきは,また今度・・・

ちなみに挿し木に吸わせる培養液には、ハイドロ用の微生物資材も入れたりすると、切り口が腐りにくくなります。有機成分とおなじで、微生物資材も水温を18℃〜24℃にすると、動きやすくなりますし、植物も代謝がよくなって効果が出やすくなります。