2017年5月11日木曜日

GW連休から大活躍! ウォーター・タイマーで自動ドリップ栽培!

秋から冬の間、わりと順調だった室内栽培は、たいがい5月の連休で雲行きが怪しくなってくるのが毎年恒例のこと(空調がないので)。

それはゴールデンウィーク中にほぼ必ずやってくる「夏日」のせいです。
気温が28℃くらいになる夏日があると、PIPERクールチューブでランプの熱をグロウスペース外に出すようにしても、室温は28℃ちかくまで上昇してしまいます。

となると、ココやポッティング・ミックス栽培では培地がカラッカラに乾いて、せっかく咲いた花がダメになったり、ハイドロ・システムでは水を吸いすぎて、ベロベロッと徒長してなんだか情けない姿になったり・・・で、一気にモチベーションが下がってしまうのです。



 しかし今年は、ちがいました。ココ栽培をオートドリップ化したおかげです。
室温が高い日が続いても、日々水やりを勝手にしてくれるので、トマトたちはストレスなしで元気でした。
バックリとしたセッティング方法は:
http://www.tamaplantfood.com/product/organics/2051/
で紹介してます。



























オートドリップのキモは、この「PLANT!T ウォーター・タイマー」です。電池式なので電源のないお庭でもOKです。5月になるまでは、二日ごとに90分間ドリップさせるようプログラムしましたが、GW連休前に1日に20分ドリップされるようプログラムを変えました。



























培養液がポタポタと出てくる「4mmドリッパー」は、循環ポンプを使ってドリップさせれば、1時間でだいたい2ℓドリップできますが、現在のように重力でドリップする場合は、1時間で700mlほどしかドリップされません。
しかし、トマトのココ栽培6ℓポットふたつでは、24時間に一度20分間のドリップでまかなえています。
























4mmドリッパーだと、チンタラ水やりすぎる!」という場合は、「4mmドリップホルダー」ならば、「PLANT!T ウォーター・タイマー」での重力ドリップでも、はるかにたくさんの量をドリップできます。

「4mmドリップホルダー」は、ホースの水量をせき止めず、ほぼそのままの水流でドリップするので、スラブ状のロックウールやココ培地のように大きな培地を使う施設栽培システムか、または、ブルーベリー栽培など地面に直接差し込んで水やりしたい場合に向いています。

「4mmドリップホルダー」のデメリットは、培養液があっというまにチョロチョロと培地を素通りしていくので、ところどころ表面がまだ乾いている、という状態になりやすいです。かといって、ドリップ時間を長くすると今度は培養液の消費量が多くムダがでやすくなります。

ということで、重力をつかった自動ドリップには「4mmドリッパー」がおすすめです。
吐水量を増やしたい場合は、ひと株につき最高4つくらいまで「4mmドリッパー」を増やす手もありますがドリップチューブが何本もあると、じゃまくさくなります。

* だからといってひとつのポットで「4mmドリッパー」と「4mmドリップホルダー」を一緒に使うことはしないでください。「4mmドリップホルダー」から培養液がどんどんドリップされる一方、「4mmドリッパー」からほとんどドリップされないので、詰まりやすくなったり、ポットごとにムラが出ます。

あと、高い水圧で使用しないと意味がない「ドリッパー・スティック」、「PCドリッパー」も重力ドリップには向いていません。




さて、こちらは、メロンどもです。


























ゴールデンウィーク中にでかい雌花が、たくさん咲くようになりやっと受粉してきました。


















これも多分、受粉成功です。
























花びらの付け根の黄色い部分が日ごとに花房全体に広がっていき、全体が黄色くなった雌花は受粉失敗です。
この雌花は受粉に失敗したのか成功したのか、まだ経験不足でわかりませんが、ひとまず受粉できた雌花たちの肥大を促すように日中は湿度を高めに、夜間は加湿なしで保っています。








2017年5月2日火曜日

第8回世界盆栽大会inさいたま

行ってまいりました! 人の多さにまいりました! 世界盆栽大会

入場券をGETするまでの長蛇の列にもベックラでしたが、ゲートを通過しておでむかえのメイン展示品〜真柏・銘「飛龍」〜の様子・・・ひと・人・ひとでごった返し、まあっっったく近づけません。



















思っていたよりも100倍すごかったのです。「BONSAI」フィーバー!
正面でベストショットを撮影できそうな気がまったくしません。
かろうじて人々が発するCO2を盆栽たちが吸収してくれている気がして、なんとか正気を保てました。




















地元小学校の生徒さんたちがこしらえた 小盆栽たちの並ぶ様子が、絵的におしゃれです、ほっとします。




















いつかひとつは手に入れたい「ジンシャリ」技の盆栽たち・・・







































まるで石林の景色を切り取ったような盆栽。














































水平線にうつる満月とのコラボ。




















いたるところで、「へぇ〜」「うわ〜」感嘆の声が聞こえます。



























一流の技が凝縮した盆栽は、近づけば近づくほど、違った景色が見えてきます。






















即売会のコーナーで、「せめてひとつくらい、GETして帰ろうかな?」うかつにそう思った瞬間、片手で持てるくらいの大きさの盆栽についたお値段に、心砕けました。もっと勉強してから出直します。


ということで、ややがっかりして帰路につきましたが、いくら出されても誰にも売れない、我が家の宝物になぐさめられました。それにしても、盆栽すごいです。日本が誇るべき国宝技ですね。「いつかは盆栽」植物好きなら、誰もがそう思えるような奥深さがありました。

2017年4月25日火曜日

ウォータータイマーで自動ドリップシステム

培地ふくめ100%植物由来の「Dirt Cake」は、我が家のネコどもに好評でした。
なんのちゅうちょもなく接近し・・・


















あっというまに食い荒らされていきました。めでたし。めでたし。





















さて、電池作動式のウォーター・タイマーで、トマトのココ栽培の水やりを自動化しました。詳しいセッティング方法はこちらで紹介しています :
http://www.tamaplantfood.com/product/organics/2051/
ランプ点灯時の室内温度が25〜27℃くらいで、夏日になると30℃を超えます。
6Lポットのトマト2株で、2日ごとに90分ウォーター・タイマーを作動さるプログラムで一度に約1ℓ の培養液がドリップされます。

























ウォーター・タイマーを使って自動ドリップするには、最適な間隔で植物が吸収する分だけの水分を与えることになりますが、それを決定するにはまず、1㎡あたり1日に何リットル培養液が必要かを知る必要があります。

以前紹介した通り、大きく育った植物は、その本数に関わらず1mX1m(培地使用量90L前後)の栽培面積で1日あたり4〜6Lの水分を消費します。
水やり3年。でもルールさえ知ればコワくない!


















CANNA COCO栽培の水やりルールですが:
生長期では与えた培養液の約70%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
開花期では与えた培養液の約60%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
収穫期は、与えた培養液の約70%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
というサイクルがメーカー推奨の管理方法です。

例えば、10Lポットのココ栽培で培養液3Lを水やりしたとします(ポット体積の30%量)。
ポットの底からの排水量が300ml〜600ml(3Lの10%〜20%量)だったとしたら、最適なタイミングで水やりできた、ということになります。
(ポッティング・ミックスは、生長期50%|開花期40%|収穫期50%で水やり)

なので1mX1mスクエアの栽培面積いっぱいに植物の葉が広がったタイミングでは、3〜5日ごとに約30Lの培養液が自動ドリップできるように、ウォーター・タイマーをセットすれば大きく外しません。





















ポットの底に培養液が浸りっぱなしにならないよう、排水システムを作るか、受け皿にたまった排水をすぐに捨てられるようにしてください。


自動ドリップする培養液量が決まったら、つぎにウォーター・タイマーをどのくらい作動させたらいいのか決めるために、10分あたりどのくらいの水がドリップできるかを事前に調べます。
ポットよりも高い位置にセットしたリザーバータンク - > ウォーター・タイマー- > ドリップホース + ドリッパーの状態で、ドリッパー全部を1L以上の軽量カッブにつっこんでから、ウォーター・タイマーを10分作動させてみて、何mlの培養液がドリップされるか確認します。こうすれば、ウォーター・タイマーを何分作動させればいいのか、答えが出ます。




















こちらは、メロンどものためにセッティングした、ウォーター・バッグを利用した自動ドリップ・システムです。

























4月の夏日に、メッキメキのびはじめました。



























ものの一週間で2倍の高さに!
前回失敗したのは、ランプ点灯時の乾燥と、ランプ消灯時の多湿、という負のスパイラルで病気が発生したせいです。今回は、24時間ファンで葉を動かし点灯時はきちっと加湿しています。









最初で最後のメロン栽培になる予感がしています。












2017年4月20日木曜日

春のお庭のケーキ。

気づけば日焼けしていた、というような夏日がつづいたかと思えば、どしゃ降りの春の台風がやってきました。おかげで春の花たちは本気モードに。ドバッと咲いたりしおれたり・・・

せっかくなので、よく咲いた花たちや、のび出した新枝どもをあしらって、「Dirt Cake」をつくってみました。ココ培地に麦を蒔き、発芽したらデコレーションスタートです。
























チョコレートスポンジのように見えるのはココ培地、クリーム部分はカラーサンドです。トップの草は、猫草にしているえん麦なので、このあと我が家のネコたちにささげます。


























寄せ植えにしくじったせいで、1月2月はほとんど咲かなかったビオラ。やっと満開になりましたが、この陽気でベロベロと伸びてしまうのが悲しいところです。


























ブルベリーの花がふくらみはじめると、かわいいクマバチがやってきてくれます。おかげで受粉は順調で、根元には小人用のコップのような白い花びらがたくさん落ちていました。


























イチゴの第一果房が咲いた頃は、へんに寒かったり雨つづきだったので、受粉がうまくいかずに、ひとつしか実りませんでした。

























今は、たのもしいクマバチが通ってくれます!


























「地味な色だね」去年だれかにそう言われた記憶とともに、一年間植えっぱなしだったラナンキュラスが今年も咲きよみがえりました。


























冬にテキトーに種を蒔き、育ち、ボキッと収穫したレタスは、茎から新芽が出てきてくれました。基本的に「放置」「植えっぱなし」「なんか勝手に生えてくる」を目指す栽培を心がけています。

























先週収穫したレタスの茎からでた新芽は、もうこんなに大きくなりました。

























一年に一度しか咲かない桜。管理がむずかしい盆栽の桜が咲いた時の、自尊心の満たされレベルは、ハンパないです。
























二日も晴れた日が続けば、あっというまに水やりどきになります。バシャバシャ水をやっていると、土の中からシュポッッッッ・・・とトカゲがあわてて出てきました。



















2017年4月10日月曜日

FLOP 2017! お花見させてくれない桜たち。

やっと桜が開いてきたと思ったら・・・毎週末いまいちなお天気な、今年のお花見事情。
満開の桜咲く河川敷では、にわか雨のなか、テントとタープを設置してお花見を強行なさってたご一行様も見受けられました。


先週晴れた日、桜はまだ八分咲き程度でしたが、やはり青空のほうが桜は映えます。


















花びら一枚すら、まだ舞うことのない日でした。




















宅地開発がどんどんすすみ、このような大きな桜並木が、ずいぶん減ってきました。
歩いてすぐ見られるこのスポットは、とても貴重です。





















































根元近くに生えてきた桜のひこばえ。どちらもソメイヨシノですが、樹がちがうと花の色もちがいます。









































ソメイヨシノが咲くあいだは、他のどんな花も存在感が薄くなりがちですが、年に一度しか見られない花たちが毎週のように咲いていきます。


















「花よりダンゴ」という通り、赤く食べごろになったイチゴを見つけたテンションの高さは、さすがの桜もかないません。

2017年4月3日月曜日

花見とベルギービール。

冷たい雨でスタートした4月。まだ開かない桜をうらめしそうに眺めながら、ヨコハマへ足を運びました。

「港の見える丘公園」に来たのは、高校生のとき青春18切符でおとずれた以来・・・この日は曇り空でした。せっかくのキレイな花々がもったいないので、空を快晴にしてみました。
































パシフィコ横浜では「2017 日本フラワー&ガーデンショウ」が開催されていました。
「愛でるためのガーデニング」は、品種のセレクトの見事さ、しつらえ方あしらい方、カラーコーディネートのどれもがプロフェッショナルで、さすがに見応えがあります。






























ガーデニングのトレンドを反映して、多肉やエアプランツの寄せ植えもたくさんありましたが、個人的にはやはり「見て楽しむ、食べて味わう」トマトのクライミング仕立てに目を奪われます。
























「あえて咲かせた」ルッコラと、お花の寄せ植え、こちらも心惹かれました。


























快晴であったなら、桜咲く空の下で数々の観光目所だのチャイナタウンだのをテクテクと散策しながら、風向めいびな景色たちをカメラにおさめて帰路につけたはずですが、それは叶わなかったので、早々に帰宅し、とっておきのビールを味わいました。

「デュンケル・ヴァイツェンボック」
句読点の位置が正しいのすらわかりませんが、ややスモーキーな香りがする小麦のビールです。

























古くからヨーロッパの修道僧によって作られてきた「トラピストビール」。
どちらもコクと甘みがあって味わい深く、心だけでなく空腹までが満たされました。こんなビールを毎日飲める暮らしがあるとすれば、それは私にとって間違いなく「楽園」を意味します。


























問題は次の日です。日本の大手メーカーのビールはどれも、ソツがなく上品で味のバランスがとてもいいことを実感していますが・・・あんな素晴らしいビールを飲んでしまった翌日は、メジャーなビールの味が、それはそれはうすく・・・うっす〜く味気なく感じてしまうのでした。各ビールが目指しているゴール自体がちがうので、比較するべきではありませんが、やはり手間ひまがかかったものというのは、お金では買えない価値があることには間違いありません。