2018年5月1日火曜日

初夏に強いLEDと横浜フラワー&ガーデンショー

いよいよいよいよ5月に突入しました。初日から暑いです。
ゴールデンウィークといえば、毎年夏日がやってきて留守中の庭をことごとくカラカラにしてしまうタイミングです。

毎年の秋からスタートさせる室内栽培も、例年ならゴールデンウィークで終了させてしまいます。なぜならHPSランプを点灯させていると、ランプ熱と光が暑すぎてウザすぎて仕事に差し支えるからです。


しかし今年は、フルスペクトラムのLEDで育てています。
PLESSY ハイペリオンLED400Wで育つパプリカたち。
























LEDは、HPSランプのように環境温度が上がりすぎないので、植物は呼吸のための糖分の浪費をせずにすみ、従来のHPSランプよりも糖度、栄養価、果肉、重量、すべてのクオリティーがあがります。







SANlight LED S2W(62W)ひとつと、SANlight S4W(140W)で育てているミニトマトの挿し木たちは、現在一番最初に咲いた第一果房が房なりに実り、8段目の花房が咲きはじめました。
























それもこれもフルスペクトラム放射のLEDと、GoGo自動底面吸水システム & エアロポット、という栽培効率がマックスになるコンビネーションのおかげです。








LEDのグロウランプを使うと、グロウルーム内は外の温度とほぼ同じ28℃。必要以上に室温が上がりすぎないし、フルスペクトラムのLED光色は、仕事中に視界に入っても「なんか夏っぽい光だな〜。」と感じるだけで、まあっっったく気にもなりません。なにより、強い光が必須な夏野菜どもを、高品質で高収穫に育てるためのグロウランプは、「フルスペクトラム放射!!!」であることが新常識となりました。






さて、話は変わって「日本フラワー&ガーデンショー2018」に行ってきていました。 はっっっと気がつけば、開催された日から、すでにもう半月も経っています。今年のテーマは「あじさい」。



















「これはまずい、かたっぱしから欲しくなりそうだ」と、ウキウキして会場に向かいましたが、日本有数の観光名所である「ヨコハマ・みなとみらい」をナメきっていたせいで、会場から植木鉢を抱え込んでたどり着ける距離の駐車場はすべて満車に次ぐ満車。アジサイはおろか、花一輪すらGETできず帰るはこびとなりました。どおりで、来場されたマダムたちの多くが、キャリーカートをご持参あそばされるわけです。




水彩画のような色彩を持つガクアジサイに・・・


















やさしいやさしい水色のガクアジサイ「空色のしずく・ブルー」




















「イチゴが、さっぱり育たないぞ〜!!!」という叫びが聞こえてくるほど、栽培の難易度がをあげてしまう「ストロベリーポット」。下段の小さなポケット部分だけが、先にカラカラに乾いてしまうのに、水やりすると滝のように流れ出す水とともに土も流れてしまいます。
「ああ、そうか!!! 多肉の寄せ植えなら、水やりもそんなにいらないから、ストロベリーポットがステキにデコレーションできるなぁ!!!」と納得。























ちなみに、私のストロベリーポットのイチゴたちですが、先週末から1日で水切れを起こすようになったので、受け皿を下に置いて水をためておき、底面吸水にすることで大正解となりました。1日でしおれてしまうような陽気になったら、ポットの下に「スクエアソーサー」や「ラウンドソーサー」のような底が深めな受け皿たちをしいて水を溜め、底面吸水すると安心です(1日ですぐに乾くような状態でないと、底面吸水は根腐れの原因になります)。























毎年新しい発見がある「日本フラワー&ガーデンショー」、来年も訪れたいと思います。



















2018年4月24日火曜日

ミツバチがくる庭。無農薬or減農薬で育てつづけたい。

桜の開花が例年よりも1週間以上も早かった今年の春、バラのツボミも早めに開きそうです。 今年はスーパースライブを葉面スプレー中心で与え続けているおかげか、庭の花々の調子がことごとくベストです。


















 そんな庭先に毎日やってくるキジバトを、家の中からバラごしに熱心に見つめているウチの次男ネコです。「ゼッタイいつか、あいつをつかまえてやる・・・オレの縄張りででかいツラしやがって!!!」という意気込みは感じますが、直接対決する時には、おそらく一目散に逃げ出すことになるでしょう。






ウサギになるとポーズを決めてくれるムスメネコ。何ヶ月ものあいだ、ガチャガチャをさがしまくり、最近になってやっとこのウサギ耳をGETしました。




















長男ネコは、マイペースなトッピングハンターです(全員分のご飯のトッピングを食べてまわる)。

















オモチャ箱のなかにしまっておいてあるマタタビの実をかぎつけた母ネコ。植物にもネコにも一番すごしやすい季節になり、朝起きてから仕事に出かけるまで、寝坊して一度も顔を見せないときもあります。























新芽がでて葉が展開するこの季節は、害虫も動き出すので、できるだけ農薬のお世話にならないためにも、いかに根っこをたくさん伸ばして丈夫に育てるかが、とても大切ですよね。

























ストロベリーポットに何年も植えっぱなしのイチゴどもも・・・生態系にいっさいの悪影響を与えることなく、植物の根を伸ばして養分吸収量豊富なプラントに育ててくれるスーパースライブを葉面スプレーしてます。




























天気のよい日には、イチゴの近くで満開になっている蜜源植物のひとつ「ボリジ」に、ハナバチたちがたくさんやってきます。すばしっこく飛び回るヒゲナガバチと・・・



















すきあらば、人の指先に止まって毛づくろいを始める、ひとなつっこい西洋ミツバチは常連の顔ぶれです。



















ラビットアイ系のブルーベリーも、大量に咲いた花がことごとく受粉しています。
























それもこれも、毎年ここに蜜を吸いにやってきてくれるクマバチのおかげです。蜂たちのためにも、イチゴやブルーベリーには農薬をつかっていません。




















新苗や大苗でGETしたバラたちも、3年目を迎え、そろそろ「農薬必須」な段階をすぎました。


















バラだけでなく、すべての植物は水やりのタイミングをまちがえないことが大切です。 土の乾きが遅い気温だった3月までは、水やりでスーパースライブを与えるチャンスがとても少なかったので、3日に一度のペースでスーパースライブを葉面スプレーしていました・・・なるほど、プランター内でひろく根が伸びるからチッ素以外の肥料もバランスよく吸収できるようになるようです。テリのある厚い葉がでるだけでなく、ガッシリした茎が育つようになりました。



























しかしツボミを出し始めてからは、バラに大きなストレスがかかるのと同時に、害虫たちの活動もますます活発になる時期です。
























風通しの悪い場所に展開していた葉に、ウドンコがでました。カビ病には、まずはあせらず55℃温湯をスプレーしながらカビ菌を指でこそげおとしてから、病気がでた葉を中心に、クリスタルアップ1000倍希釈液をスプレーすると、葉中のpH値をあげることができるので、カビ病の原因となっている亜硝酸チッ素が流転されやすくなり、葉の細胞壁を丈夫にできます。
























そして、グングン育てたい新芽に不足しやすい肥料が「カルシウム」と「マグネシウム」、そして「微量要素」です。これらの肥料成分は根から吸収されても新芽まで届きにくいので、「カルシウムとマグネシウム」が不足してもウドンコなどカビ病が出やすくなったり、害虫に食べられやすくなったり・・・と、さまざまざまなトラブルが出やすくなります。

カルシウムとマグネシウムを効果的に補うことができるのが「カルマグルト」、そして吸収率が高い微量ミネラル資材が、「トラッキン'」です。 日本の水道水は欧米諸国と比較すると「カルシウムとマグネシウム」の含有量が低いので、普段の水やりにはカルマグルトをコンスタントに1000倍希釈で与えてます。


























新芽に不足しやすいこれらの成分を、速攻で吸収させるには、葉面スプレーがベリーベストです。「カルマグルト」と「トラッキン'」は、それぞれを1000倍希釈で、朝か夕方の直射日光が当たらない時間や場所で、3日に一度ほど新芽の葉ウラを中心にスプレーしています。クロロシスやカビ病などが出ている場合は、もちろん「スーパースライブ」もプラスするとベターです。(1000倍希釈は厳守です。)





















ところで、今年も咲かなかったロウバイの根元に違和感を感じて目を移すと・・・リーフレタスが育ってます!!! 「葉もの野菜は、毎年欠かさず花を咲かせるまで放置してきたかいがあったなぁ。」とズボラな性格を反省することもなく、ラッキーな気持ちになりました。



























さて、庭の花々や果樹がGWまでせっかくいい感じで育ってきたのに、夏日の水切れでダメにしてしまった経験が少なからずあります。 そこで、エアロポットで育てているブルーベリーは、底が深く水が張りやすいスクエアソーサーで底面吸水栽培にチェンジしました。ブルーベリーは水が大好きなので、受粉してから夏日の暑さで水切れをおこして果実がしぼんでダメになってしまうということが多いからです。

























ブルーベリーの花々は、大部分が受粉してしまったので、せっかくクマバチたちが蜜を吸いにきても、開いた花が少なくなってきてしまいました。

























そんなタイミングで、去年の秋に蒔いた「クリムゾン・クローバー」が赤くかわいらしい花を咲かせ始めてくれました。これで蜂たちをガッカリさせずにすみそうです。緑地全体に一面に咲きそろった赤いクローバーの花は、みごとです。




















「クリムゾン・クローバー」は、マメ科で緑肥になります。よぶんな肥料や農薬をばらまかなくても、自然と花木が健康に育つ土壌になるといいなと思います。

2018年4月17日火曜日

フルスペクトル白色LED「プレッシー製ハイペリオン・ホワイト402W」

現在LED照明は、植物育成用ランプとしての性能がグングンあがり、施設栽培だけでなくホビーガーデニングでも、ますます定着してきています。「とりあえず、なにもランプがない状態よりはマシなLED」というレベルは、遠い過去のこととなりました。

そもそもLEDレンズは、HPSランプやMHランプよりも長寿命なうえ、光るしくみが従来の照明とは違うので発熱量が少なくてすみます。 発熱が少ないと、植物に接近して当てられるので、スペース面では高さの節約にもなるし、光のムダも少なくなります。

つまり栽培用LEDは、HPSランプのようにトップの葉っぱが焼けてしまうといった熱によるダメージの心配もなく、しかも省エネ・・・ということが一番のメリットでした。

しかし、最新のハイエンドな栽培用LEDのメリットは、省エネだけにとどまりません。性能も値段も高いLEDほど、実はコストパフォーマンスに優れているのです。
HPSランプよりも少ないワット数なのに「収穫量と品質をグレードアップさせることができる!」からです。








その理由は、「光合成に有効な光の波長 〜PAR〜 の範囲をすべて放射できるフル・スペクトル」だからです。ムダとされてきた緑色周辺の色の光もふくめた光を放射できるランプのほうが、植物の光合成効率が高くなるので「収穫量と品質のグレードアップ」できます。 


さて、SANlight LED  S2WとS4Wは、どちらともあたたかみを感じる温白色をしたフルスペクトルの光放射です。










そして、新登場の「PLESSEY Hyperion Full Spectrum White 402W」は、白色の光を放射するLEDですが、この白色光にも「光合成に有効な範囲の光の波長 〜PAR〜 」すべての光の色がふくまれたフルスペクトルになっています。 







ということで現在、栽培用ランプの世界的な最新スタンダードは、

フルスペクトル放射できるランプ

となりました。





ということで、プレッシー製ハイペリオン」の1.8μmol/Jという数値は、MHランプのPPF効率とほぼ同じはあるのですが、ここで注意しなくてはならないことは、光合成効率のよさは「スペクトル=分光分布」で変わってしまう、ということです。HPSやMHはPPF値が高くても、特定の波長だけを強く放射するので、PAR範囲の中でほとんど放射していない波長ができてしまいます。

そのため、従来のMHやHPSとPPF効率が同じだとしても、ランプが放射するスペクトルが違うと、光合成効果の高さも変わってしまいます。







一般的なインテリア用の高演色白色も同じ白色に見えますが、「プレッシー」の分光分布と比較してみると、「プレッシー」は650nm〜700nmの範囲の赤色の放射が豊富で光合成効率が高いといえます。







人の目にうつる印象で言うと、「プレッシー・ハイペリオン」は、
MHランプのような青みの強い光の色で・・・






SANlight LEDの光の色は、温かみを感じるHPSに似ています。










・・・ところで、SANlight LED S2WとS4Wで育てているミニトマトのツルがあばれています。 今日こそ誘引せねばなりません。 誘引は、栽培ランプの光を最大限に活かすために、とても大切な管理です。








タテ方向にのみ、コンパクトなボデーのワタシが最近重宝しているグッズ「ロングSカン」です。このように、天井部分にわたしたメッシュパネルからカタツムリのようにぶら下げてある誘引具「グロウ・ヨーヨー」。 ステップ台や脚立をズリズリと持ってこなくてもロングSカンで、手の届かないところにあるグロウ・ヨーヨーをひっかけて手元に引き寄せて、トマトを誘引できます。




手が届かない場所に伸びてしまったトマトのツルを引きよせたい時も、ロングSカンが強い味方です。ちなみにMade in Holland のグロウ・ヨーヨーは、テンションが強めで、しっかりしたつくりになってます。





そして先日、グロウ・ヨーヨーを使った、こんなステキなディスプレイをめっけました。





2018年4月12日木曜日

無農薬ガーデニング成功の秘訣! スーパースライブ

まだ梅の花の咲くころ、タマ・プラントフードの多肉看板、植栽しなおしましたが、下からホップのツルがたくましく伸びてきました。あっというまにホップの葉におおわれてしまうのでしょう。



















おととしの秋に、タネから育てはじめた「ホワイトセージ」。冬の間は、ほとんど水やりが必要ないので、スーパースライブを葉面スプレーしていましたが、新芽がたくさんでてきました。




























昨年のあいだ、あまり根が伸びず、今にも枯れそうだったもうひとつのホワイトセージも、大きく伸びはじめました・・・ん? なんかいる!

























おっっっ! テントウムシの幼虫です。 根張りよく、大きくなったホワイトセージのほうにはアブラムシがついてませんが、小さなホワイトセージの新芽には、もれなくアブラムシがついてました。これは「根張りがよいほど病害虫に強い苗になる」、という非常にわかりやすい見本です。テントウムシは成虫よりも幼虫の方が食欲モリモリで、アブラムシ対策には効果があります。





















「なんか食べきれなくなっちまったから、花でも咲かしてみようか! 」と放置された春菊の花が咲きました。 咲きそろったら、おひたしにでもします。

























春菊の花には「ササグモ」のコドモがいました。こんなふうに、花のうえで獲物となる昆虫が来るのを待ち構えているんだそうです。


























昨年GETした頃には、5cmくらいの丈しかなかった西洋アジサイ。「ディープ・パープル」と「レッド・レゲエ」です。テイストが真逆の音楽性なこのふたりですが、スーパースライブのスプレーとエアロポットのゴールデンコンビネーションでスックスク育ちました。




















底面吸水しているブルーベリー。根っこがポット全体に張ったので、底面吸水トレーの培養液が乾いたら、すぐに培養液をそそいでいます。とっととGoGroシステムにセットしちまいたいところです・・・が、

























挿し木から大きく育ったミニトマトたちが、まだGoGroシステムを占領しています。



























さて、ガーデニングのスタートシーズンとなる現在、苗の立ち上がりにものすごいサポート力を発揮してつづけているスーパースライブの奇跡ですが、ほぼ枯れ死んだと思っていた「ウスネオイデス」。白く枯れた葉のほとんどを取り外し、かろうじてまだ緑色をしている部分だけをハンギングし、スーパースライブの希釈液を朝と夕方、たっぷりとスプレーしていたところ、葉の一本一本がグングン太くなりました。はぁ〜、ダメ元でスーパースライブをスプレーしてましたがやってみるもんですねぇ!!!

























そして、手の平サイズからスタートした「ビカクシダ」も、2年くらいかけて3倍ほどの大きさになりました。もちろんスーパースライブ、スプレーしてます(生長活動期には薄く希釈したベース肥料を与える必要があります)。


























「いいことだらけのスーパースライブ!  いっそ、いつなんどきでもあらゆる植物にスプレーしたらいい! 」と思いがちですが、花が咲いたらちょっと注意が必要です。
























花が咲いたら、根が傷んだり葉が焼けたりしない限り、スーパースライブを与える量は控えめにしましょう。培養液10Lに、ほんの数滴にとどめたほうがいいです。ホルモンバランスに影響を与えるので、果実の結実が悪くなったり、きれいに受粉できなくなることもあります。とくにホルモンバランスにビンカンなイチゴに花が咲いたあともスーパースライブをバシバシスプレーしていたところ、受粉不良になってしまいました。温度とか肥料バランスとか、ほかにも原因は考えられますが、花が咲いたらスーパースライブの役割は根の健康をキープする程度の効果でよいので、あまり使いすぎないでください。


















・・・でもおかげさまで、葉っぱはものすごく元気です。