そもそもLEDレンズは、HPSランプやMHランプよりも長寿命なうえ、光るしくみが従来の照明とは違うので発熱量が少なくてすみます。 発熱が少ないと、植物に接近して当てられるので、スペース面では高さの節約にもなるし、光のムダも少なくなります。
つまり栽培用LEDは、HPSランプのようにトップの葉っぱが焼けてしまうといった熱によるダメージの心配もなく、しかも省エネ・・・ということが一番のメリットでした。
しかし、最新のハイエンドな栽培用LEDのメリットは、省エネだけにとどまりません。性能も値段も高いLEDほど、実はコストパフォーマンスに優れているのです。
HPSランプよりも少ないワット数なのに「収穫量と品質をグレードアップさせることができる!」からです。
その理由は、「光合成に有効な光の波長 〜PAR〜 の範囲をすべて放射できるフル・スペクトル」だからです。ムダとされてきた緑色周辺の色の光もふくめた光を放射できるランプのほうが、植物の光合成効率が高くなるので「収穫量と品質のグレードアップ」できます。
さて、SANlight LED S2WとS4Wは、どちらともあたたかみを感じる温白色をしたフルスペクトルの光放射です。
そして、新登場の「PLESSEY Hyperion Full Spectrum White 402W」は、白色の光を放射するLEDですが、この白色光にも「光合成に有効な範囲の光の波長 〜PAR〜 」すべての光の色がふくまれたフルスペクトルになっています。
ということで現在、栽培用ランプの世界的な最新スタンダードは、
「フルスペクトル放射できるランプ」
となりました。
- 驚異のPPF効率をほこる SANlight LED が、2.5μmol/J、
- そして「プレッシー製ハイペリオン」のPPF効率は1.8μmol/J、
ということで、「プレッシー製ハイペリオン」の1.8μmol/Jという数値は、MHランプのPPF効率とほぼ同じはあるのですが、ここで注意しなくてはならないことは、光合成効率のよさは「スペクトル=分光分布」で変わってしまう、ということです。HPSやMHはPPF値が高くても、特定の波長だけを強く放射するので、PAR範囲の中でほとんど放射していない波長ができてしまいます。
そのため、従来のMHやHPSとPPF効率が同じだとしても、ランプが放射するスペクトルが違うと、光合成効果の高さも変わってしまいます。
一般的なインテリア用の高演色白色も同じ白色に見えますが、「プレッシー」の分光分布と比較してみると、「プレッシー」は650nm〜700nmの範囲の赤色の放射が豊富で光合成効率が高いといえます。
人の目にうつる印象で言うと、「プレッシー・ハイペリオン」は、
MHランプのような青みの強い光の色で・・・
・・・ところで、SANlight LED S2WとS4Wで育てているミニトマトのツルがあばれています。 今日こそ誘引せねばなりません。 誘引は、栽培ランプの光を最大限に活かすために、とても大切な管理です。
タテ方向にのみ、コンパクトなボデーのワタシが最近重宝しているグッズ「ロングSカン」です。このように、天井部分にわたしたメッシュパネルからカタツムリのようにぶら下げてある誘引具「グロウ・ヨーヨー」。 ステップ台や脚立をズリズリと持ってこなくてもロングSカンで、手の届かないところにあるグロウ・ヨーヨーをひっかけて手元に引き寄せて、トマトを誘引できます。
手が届かない場所に伸びてしまったトマトのツルを引きよせたい時も、ロングSカンが強い味方です。ちなみにMade in Holland のグロウ・ヨーヨーは、テンションが強めで、しっかりしたつくりになってます。
そして先日、グロウ・ヨーヨーを使った、こんなステキなディスプレイをめっけました。