2016年4月22日金曜日

室内栽培のトマトたちと、バブリング・プライマー。

春の嵐が通りぬけた後の公園には、こんな落下物が・・・
カラスが、セッセとこしらえた巣だと思います。
中心にむかって、編まれている枝がどんどん細くなっていってフワフワしていて、寝心地がよさそうに、とても緻密に作られています。こうやって、巣を失っていくたびに、飛ばされにくい場所を選ぶことを学んでいくんでしょうか?



























昨年秋からスタートした室内栽培のトマトたち。果房も10段をこえたし、もう5月だし、そろそろ撤収です。



























ポットいっぱいに根っこが張ると、乾くのが早くなり、水やりする間隔は、どんどん短くなります。4月になってから、水やりは2〜3日に一度のペースです。






















R-DWCシステムのトマトたち、順調ですが、冬より徒長しやすくなるようです。

























ついでにフラッド&ドレイン・システムの黄色とオレンジのパプリカたち。HPSランプの光の強さを50%までディミングしてからも、果実も順調に大きくなってます。



























今年の屋外栽培用のとうもろこし「ゴールデン・バンタム」は、去年GETした、ちょっと古いタネです。
発芽有効期間をとっくに過ぎちゃってる、とか、カラが固そうなタネ、とか、ちゃんと発芽するか不安な時は、エアレーションをいれた水にタネを数日浸して、芽が動いてから培地に蒔くことにしてます。


























エアレーション 水に浸すこと三日目・・・芽が動き出しました。ちなみに、水は毎日取りかえてます。




















稲のタネ・・・種もみのプライミング(発芽促進)のひとつに、冷たい川に浸して発芽抑制ホルモンのアブシジン酸を洗いながしつつ、発芽する積算温度に達する前に、たっぷりと種もみに水を吸わせて発芽をそろえる、という昔ながらのメジャーな方法がありますが、エアレーションをいれた水にタネを数日浸しておくのも、ちょっとそれに似ています。

一晩水に浸しておくだけでも、タネは発芽しやすくなるのですが、もっと長い日数水に浸しておくと、タネの発芽タイミングがそろうので、その後管理しやすいっていうメリットがあります。ただの水だと腐りやすくなってしまうので、エアレーションをいれてます。

いままで発芽に効果があったのは、花豆、大豆、とうもろこし、変わりダネではアルガンツリーなど、粒がおおきなタネには、このじっくり吸水プライミングが向いているのではないかな? と思います。




2016年4月18日月曜日

幼苗専用のワン・パート肥料。

熊本県で、連日発生しているの地震で、被害を受けた方々に、

心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、平穏な日常を皆様が取り戻されることを願っております。






今年もご近所の桜並木は、空一面をあわいピンク色に染めてくれました。


















ところで、小さな苗専用の肥料「キャナ・スタート」は、使ってみると「あると便利」から、「これはちょっと手放せなくなる」幼苗用のワンパート肥料です。
「リゾトニック」など根の活力剤といっしよに使うのがコツです。


キャナ・スタート」を使う期間は、夏野菜など生長の早い植物なら、発芽した苗から本葉がでてから、または挿し木苗が発根してからの、ほんの1〜2週間だけです。この、ごく短い1カ月足らずの期間が、その苗のクオリティーをわりと大きく左右してしまうなんて、人間でいえば「三つ子の魂100まで!」に、似ていなくなもなくもない? のでしょうか・・・



ちなみに「キャナ・スタート」は、培養液を循環させるハイドロ・システムでは使えません。ロックウール、ココ、ジフィーなど発芽用培地でかけ流しをして与えます。




と、いうことで今回は、夏野菜の発芽苗や挿し木苗ではなく、生長のとっても遅いレア・プランツたちの実生苗+培養土でも「キャナ・スタート」を使ってます。
亀甲竜、プロテア、バンクシア、この3種類は秋から現在まで室内の窓越しで育ててます。




































キャナ・スタート」は、多肉植物や観葉植物専用に作られたわけではありませんが、育てるのがムズカシイor長くてメンドくさい「レア・プランツ」たちの一番ナイーブで長くつづく幼苗期間にも、とっても使い勝手がよく便利なうえ、養分をきっちり与えられるので環境さえ外さなければ、よく育ちます。




















カスケード・ホップの根茎も、新芽が出てきてからは「キャナ・スタート」で管理しています。






いつもよくしていただいている「クラフトビア、ムーンライト」さんから「内田さんのみかんエール」届きました! 飲むのがとっても楽しみです!



培養土の場合は、ポットの底から根っこが伸びてきて、定植するタイミングがくるまで、表面が乾くたびに「キャナ・スタート」を与えます。



























キャナ・スタート」を与える幼苗期間が終わったら、そのあとはハイドロポニック・システムでも、ココ培地でも、オーガニック培養土でも、どちらへでも移行できます。


























ちなみに、春のガーデニング作業を楽しくする、庭仕事にピッタリなCANNAのTシャツが届きました。これからオンラインでCANNA製品か、BIOCANNA製品をお買い上げの方に、それぞれプレゼントします。


2016年4月5日火曜日

R-DWCシステムでトマト栽培スタート。

4月です、もう4月です。

5月になれば、陽気のせいでいろんな害虫がでやすくなります。その前に、R-DWCシステム「4Grow」で、今度はトマト栽培をスタートさせるために、今まで育てていた4株の赤パプリカたちを撤収しました。最後の収穫です。完熟していない緑色の実は、ピーマンとして調理します。今回栽培した品種はこちらです。












































再循環システムGEMINIのパプリカは、連結してしないスタンドアーローンタイプなので撤収せず残すことにしました。


























現在育てているトマト・・・
























このわき芽枝を挿し木にして発根させた苗をR-DWCシステム「4Grow」にセットしていきます。根を支える培地は、今回クレイ・ペブルス培地だけにしたので、挿し木苗の根を十分伸ばしておく必要がありました・・・
























クレイ・ペブルス培地は、培養液を劣化させず保水性が低いので、もっとも長い期間にわたって根に肥料と酸素を最適に与えられる培地です。そのため、同じ培養液を、くりかえし与えるタイプのハイドロポニック・システムに一番最適です。
( DWCシステム、ドリップ式再循環システム、フラッド&ドレイン・システム、NFTシステムなど)

根が長く伸びてしまえば、酸素が豊富なクレイ・ペブルス培地は、根の味方でしかないのですが、苗が小さく根がまだ短いときは、保水力が低すぎて根の生長が遅れてしまうことがよくあります。

クローン・マシーンで根っこを20cmほどまで伸ばしてセットするか、10cm角以下のサイズの小さめなロックウール培地でいったん発根させて、クレイ・ペブルス培地に植え込めば、保水性が高いロックウールが乾燥を防ぐので根の生長がスムーズになります。

最後まで使用するネットポット体積の約5%〜15%ほどの大きさのロックウール培地を挿し木や発根にすると、クレイ・ペブルス培地とのバランスがいいと思います。
例 :
ロックウールミニ・ブロック(0.2L) + バケツキャップ・ネットポット150mm(2.5L)
ロックウールミニ・グロダン(50ml) + ネットポット 80x70mm(350ml)





おてんとうさまで露地栽培ならば、あまりコストは気にならないので栽培期間が長くなってもいいのかもしれませんが、100%室内でのハイドロポニック栽培は、肥料や電気量などのコストが割高になることが一番の問題です。そのため、とにもかくにも最短の日数で順調に生長させ、収穫していくことがマスト事項になります。
























ハイドロポニック・システムに苗をセットしてからの1〜2週間は、根の生長が遅れる原因がゼロになるように、あらかじめ計画しておくこととが第一のポイントです。

そのために、挿し木をとる段階からすでに、発根した苗をどんなふうにハイドロポニック・システムにセットする時を考えておくとスムーズですし、挿し木はナイーブなので、できるだけ病気や害虫が発生しにくい季節に挿し木とりをするのがベストです。

挿し木から根が伸びて、ハイドロポニック・システムにセットしたあとはプロパゲーター(育苗)エリアから、室温、湿度、光の強さなど環境が大きく変わりすぎないよう気をつけます。

次は、花が咲くまでの生長期間をもっとも短い必要日数におさえることにベストを尽くし、病害虫の発生リスクを最小限にすることも、大切なポイントかと思います。

栽培日数は、野菜や品種ごとにちがいますが、GETした種の袋や種苗会社のカタログなどに、種まきから収穫までの日数目安が明記されていると思います。

例: 代表的なスイートコーンの極早生(ごくわせ)品種の場合
収穫までの日数が種まき後78日(全生育期間が11週)、
花芽が見えてきたら開花期のスタートです。



では最後に、新生活をむかえ不安と希望と気疲れいっぱいの方々に、ぴったしな一曲。
〜 初日ってのは、だれだってキツイものさ、もう気にすんなよ。軌道に乗ってなにもかも順調まんぱんになった時こそ、ホントの落とし穴が待ってるのさ・・・で ? キミはいいヤツなのかい? 〜




2016年3月31日木曜日

パプリカ? カラーピーマン? 収穫マックスです。

桜が咲きはじめました。すがすがしい風が吹く3月も今日でおわりです。

日差しがメキメキと明るさをますにつれ、お部屋が殺風景に見えはじめ、やけにグリーンが恋しくなる季節でもあります。

ガラスの花瓶や空きビンに、アイスランドモスとエアープランツを詰めこめば、お部屋で春の新緑をめでている気分になれます。うつわのチョイスはともかく、とってもスキルレスなテラリウムです。




















さて先週末から、パプリカの収穫がつづいてます。完熟してから収穫するので、スライスすれば、生でもバリバリ食べられます・・・とにかく甘い!




















先週、収穫するときのフラッド & ドレイン・システム「タイタン」の様子。
タイタンSでは、オレンジとイエローのパプリカを育ててますが、正直HPSランプの下だと、どれが黄色なんだかオレンジなんだか、サ・ツ・パ・リ、わかりませんでした。



















R-DWCシステムでは、赤いパフリカだけ育ててます。品種のせいでしょうか?
赤いパプリカは全体的に、オレンジや黄色よりもサイズが一回り大きくなりました。


















収穫のとき、枝をボッキリと折ってしまいました。
























最近、急に暖かくなってきたので、暑苦しいHPSランプをMHランプにチェンジして、さらにNCCSシステムでランプ出力を50%ディミングしました。気温がジェットコースター的にコロコロ変化する季節の変わり目には、ランプの位置を変えたりランプ自体をチェンジしなくても、ランプ出力をWin PCで調光できるのでNCCSはホントに便利です。
























赤いパプリカを育ててるR-DWCシステムは、NCCSで調光できない安定器でHPSランプを点灯させているので、暖かい日はモワッとした空気のままです。
























同じ部屋では、再循環システムGEMINIでも赤いパプリカを育ててますが、一番デカくそだってます。いちばん大きなサイズのパプリカが実ったのも、この再循環システムGEMINIでした。





























2016年3月25日金曜日

さて、わたしは・・・・

どこに、いるで、しょうか?



冬をここで越したようです。みごとに黒く同化してました。

2016年3月23日水曜日

三寒四温な今日このごろ。です

春ですね・・・でも、ときどき寒くなりますね。カレは、今日もカギシッポのお手入れにヨネンがありません。

























よく晴れた休日にガーデニングセンターに行くと、とっても混んでます。
「この日差しにココロ踊ってしまうのは、花好きならばみんな同じなんだなぁ」とうれしくなります。

ザンネンながら我が家の「ロウバイ」は、今年も花が咲きませんでした。くやしいので、大きめのポットへ植え替えてみました。来年こそは咲いてもらいます・・・

























寒さにつよく、フラクタル・ビューティー全開なサキュレント「センペルビウム」の赤は、花が少ない冬の間ずっとゲンキをくれました。




















エイリアンとしか思えないフォルムをもつユーフォルビア に属するプルプレアも、耐寒性と耐陰性がつよくて、日当りの悪い場所でもよく育ちます。最近、こんな花を咲かせはじめました。

























ストロベリーポットに植えたイチゴも花芽が上がりはじめました。今年は、いっぱい収穫できそうです。
























「咲かせてはイケナイ!!!」ルッコラの花もとうとう満開に!

























ほんの10cm足らずのヒョロヒョロ丈で、セール品だった「ホワイトセージ」。2月の雪で枝が折れながらも、ぐんぐんぐんぐん育ちました。


























スポンと鉢から抜かれた状態で捨てられてしまっていたコニファー。手厚く(?)ケアしたかいあって、あざやかな新緑色の芽がたくさん出てきました。

























先日まで室内で冬越しさせていた「アルガンツリー」。
最近の寒のもどりで、葉っぱがやられぎみですが、あったかくなって新芽が出てくれば大丈夫だと思います。



























さて、桜も咲き始めたことですし、2016年のガーデニング・シーズンがスタートしましたね。今年は、どんな植物に出会えるでしょうか?

2016年3月17日木曜日

すらんじばー! セント・パトリックスデー。

3月17日は「セント・パトリックスデー」です。

聖パトリックの命日にちなんだアイルランドの祝日ですが、アイルランドの国花である「シャムロック(豆科のクローバーなど)」がしげってこの地が緑色に見えたことと、アイルランドのビール好きな緑色の妖精「レプラコーン」から、「クローバー」と「レプラコーン」このふたつが、この日の代表的なキャラクターとなってるそうです。

・・・なんてウンチクは正直、あまりどうでもよく、この祝日になじみがある国々では、ただただ「緑色着て、おおっぴらにビール飲むぞ!」的な日になってる風潮もあるようです。


 アメリカン・ペールエールとライ麦ポーター、サイコーにミラクルにおいしかったです! 生きててよかった!!!


















さて、今年トリミングしたホップ・リゾームス(根茎)たちは、おかげさまでステキなホップ・ヘッズたちに、しあわせなお嫁入りをしていきました(毬花がとれるホップたちは雌株だけなので)。
手元に残ったのは、3cm以下の小さな小さなリゾムスだけです。「こんなに小さくて育つんだろうか?」と疑問に思ったので、植えてみることにしました。


















ホップの根茎は、全体がすっぽり入るくらいのポットに土を2/3まで入れてから、寝かせて置きます。


























ホップの根茎全体をかくすように、残り1/3ほど土を入れます。地面に植える場合は、表土から10cmの深さまでがよく、あまりにも深植えにしすぎないことがコツです。

























そして、ここがポイントですが一度水やりをして培土全体を湿らせたら、よく水切りをして新芽が伸びて葉っぱが広がるまでは、土がよほどカラカラに乾かないかぎりは、水やりはいりません。肥料もいりません。新芽が伸びる前に水やりすると、腐りやすくなります。

























ちなみに、たった2cmほどのカスケードの根茎を一週間前に植えてみたものですが、ちゃんと育つと確信しました。室温20℃くらいのところで管理していましたが、表土から新芽が見え始めました。水やりは植えた時以来、一度もあげてません。



























「じゃあ、新芽ってどんなの?」ってことで↓のツクシンボみたいなのが新芽、シュートです。あくまで私の考えですが、この段階のホップは、まだ根っこが伸びてないので水を吸ってないし、光合成もしてないので、根茎にたくわえられた水分と養分で、まかなえてると思います。なのでこまめな水やりは根腐れの原因になります。


























新芽がほぐれて、葉っぱが広がってきます。この段階でそろそろ光合成もはじめ、水分や養分が必要になると思うので、ポット植えの段階では表土が乾いたら水や培養液をあげたらいいと思います。

























ところで、ホップは根茎からだけでなく、この新芽からも繁殖ができます。
3年前に新芽をこんなふうにポキっと折り取って芽挿しをしたホップの苗は・・・







地植えしてから3年目、もう一人前のカスケードホップに育ちました。
ホップの根茎が株分けできるまで一人前になるには、少なくても2〜3年必要ですが、新芽から繁殖させれば、もっと前倒しで苗を増やすことができます。

























そして、植えてから5年目のホップたちの株元の様子です。このくらい大きくなると、毎年ホップの株元をトリミングして根茎で株分けすることができます。