聖パトリックの命日にちなんだアイルランドの祝日ですが、アイルランドの国花である「シャムロック(豆科のクローバーなど)」がしげってこの地が緑色に見えたことと、アイルランドのビール好きな緑色の妖精「レプラコーン」から、「クローバー」と「レプラコーン」このふたつが、この日の代表的なキャラクターとなってるそうです。
・・・なんてウンチクは正直、あまりどうでもよく、この祝日になじみがある国々では、ただただ「緑色着て、おおっぴらにビール飲むぞ!」的な日になってる風潮もあるようです。
さて、今年トリミングしたホップ・リゾームス(根茎)たちは、おかげさまでステキなホップ・ヘッズたちに、しあわせなお嫁入りをしていきました(毬花がとれるホップたちは雌株だけなので)。
手元に残ったのは、3cm以下の小さな小さなリゾムスだけです。「こんなに小さくて育つんだろうか?」と疑問に思ったので、植えてみることにしました。
ホップの根茎は、全体がすっぽり入るくらいのポットに土を2/3まで入れてから、寝かせて置きます。
ホップの根茎全体をかくすように、残り1/3ほど土を入れます。地面に植える場合は、表土から10cmの深さまでがよく、あまりにも深植えにしすぎないことがコツです。
そして、ここがポイントですが一度水やりをして培土全体を湿らせたら、よく水切りをして新芽が伸びて葉っぱが広がるまでは、土がよほどカラカラに乾かないかぎりは、水やりはいりません。肥料もいりません。新芽が伸びる前に水やりすると、腐りやすくなります。
ちなみに、たった2cmほどのカスケードの根茎を一週間前に植えてみたものですが、ちゃんと育つと確信しました。室温20℃くらいのところで管理していましたが、表土から新芽が見え始めました。水やりは植えた時以来、一度もあげてません。
「じゃあ、新芽ってどんなの?」ってことで↓のツクシンボみたいなのが新芽、シュートです。あくまで私の考えですが、この段階のホップは、まだ根っこが伸びてないので水を吸ってないし、光合成もしてないので、根茎にたくわえられた水分と養分で、まかなえてると思います。なのでこまめな水やりは根腐れの原因になります。
新芽がほぐれて、葉っぱが広がってきます。この段階でそろそろ光合成もはじめ、水分や養分が必要になると思うので、ポット植えの段階では表土が乾いたら水や培養液をあげたらいいと思います。
ところで、ホップは根茎からだけでなく、この新芽からも繁殖ができます。
3年前に新芽をこんなふうにポキっと折り取って芽挿しをしたホップの苗は・・・
地植えしてから3年目、もう一人前のカスケードホップに育ちました。
ホップの根茎が株分けできるまで一人前になるには、少なくても2〜3年必要ですが、新芽から繁殖させれば、もっと前倒しで苗を増やすことができます。
そして、植えてから5年目のホップたちの株元の様子です。このくらい大きくなると、毎年ホップの株元をトリミングして根茎で株分けすることができます。