2012年9月10日月曜日

ホップの収穫と、収穫のタイミング

いよいよ、今年2回目となるホップ収穫をしました。「rhizome」とよばれる地下茎を植えて2年目となる「カスケード・ホップ」は、2株で約2Kgほどの毬花がついたので、収穫後のバック詰めを終えるころには、もうクタクタでした。


ホップ農家さんは、ツルごと切りおろしてホップを収穫なさるそうなのですが、ホビーガーデニングのワタシの場合は、たかだか4株ほどのホップの収穫なので、ホドヨク熟したホップだけを地味に手摘みしていきました。

ホップのベストな収穫タイミングは諸説あるんだそうですが、北米のホームブリューイングで大人気の「Whole Hop = ホール・ホップ」にするホップの収穫には、下の写真のように「Bract=包葉」とよばれる毬花の葉っぱの先端部分が、いくつか茶色くなりつつ全体がフワッとゆるんできた頃が、収穫時期なんだそうです。↓














↓このカスケード・ホップたちは、茶色くなったブラクトが1〜2つほどありますが、まだ全体がキュッとしまっていて、北米流にいえば収穫にはまだ少し早いんだそうで。
















↓このホップたちは、だいぶファッとふくらんでますが、ブラクトがまだ茶色くなってません。ベストな収穫タイミングとなったホップはアロマ成分が非常に高いので大量に浪費しなくてすむ、いうメリットもあるんだそうです。


しかし、北米でいま人気のクラフトビールは、日本人の感覚からすると、キンキンに冷やさねば飲むのに苦労するほど、ホップ臭がトゥー・マッチすぎて「うわっ!!!」と感じる「ダブルホップ」タイプが多いので、ホップをどの段階で収穫するかは「好み」のヒトコトにつきるともいえます。












今回は、「ホール・ホップ」を使用しているクラフトビール屋さんにお持ちしようと収穫したので、北米流に、2〜3コのブラクトが茶色くなって、フックラしたホップだけを収穫してみました。

めざましい繁殖をみせてくれたビターホップの「チヌーク」は、今年2度目の収穫となりました。
繁殖力だけでなく、アロマもダントツに強く、ホップもよく玉伸びします。

なんでも北米のクラフトビールでは、いまこの品種が人気なんだそうで。









ほどよく熟したチヌーク・ホップを割ってみました。ホップの内側ではブラクトに守られるように「ルプリン」がつまってました。チヌークはビター成分の含有量も高いのですが、柑橘系のアロマもガッツリします。
















5メートルのほどの高さで、完熟を通り越して自然に還ろうとしていたチヌーク・ホップたちです。見た目的には、もう「枯れ葉」でしたが・・・















枯れ葉ホップたちも割ってみると、ルプリンがザックザク・・・











ホップを割ったハサミがベットベトになってしまいましたが、まぁなんともサワヤカでワイルドなアロマが広がります。















ホップのアロマにはリラックス効果が高いせいか、汗だくで山のように収穫したホップたちをツルから外す作業は1時間ほどかかりましたが、不思議と疲れを感じませんでした。












収穫した日は、真夏のような暑さが一転、突然バケツをひっくり返したようなスコールがふりました。

ちょっと目を離した1〜2時間で、ラベンターの鉢には、いきなり神出鬼没なキノコたちがあらわれました。