2018年12月7日金曜日

バラと底面給水栽培のブルーベリーの植え替え

暖かい日がつづく12月、暖冬はうれしくもあり、ゲリラ豪雪が怖くもあります。

さて、12月になったということで、待ちに待った植え替え解禁シーズンが始まりました。
 まずは今年の3月にスーパールーツ・エアポットに植えてGoGroモジュール自動底面給水で育てたサザンハイブッシュのブルーベリーは・・・








10ヵ月後の現在、こんなにボッサボサにでかく育ちました。GoGroモジュール自動底面給水で育ったブルーベリーは、葉っぱがバカでかく育ちます。 

























GoGroモジュール栽培ではポットの底に、CANNAアクアクレイペブルスを2〜3cmほど底石として必ず敷かなくてはなりません。この底石の層には、水や培養液が常に浸っていることになります。根が水分を吸収して水位が下がると、底石の部分に空気が入り根が酸素を吸収できるので根腐れが起こらない、という仕組みです。そしてGoGroトレイの内の水位が一定以下に下がると、GoGroバルブが自動的に水分を補給してくれます。

GoGroモジュールで使う培地にはキャナ・ココに、パーライトを30%ほどミックスして、通常のココ栽培よりも空気を多く含めるようにしました。植え替えるためにスーパールーツ・エアポットを開いて底石の部分を見てみると根っこがガッチリとアクアクレイペブルスを抱え込んでいるのがわかります。 そしてなによりも、根張りがすばらしくよい!





































大人気のスーパールーツ・エアポットですが、底石のクレイペブルスを多く入れすぎてしまって培地の表面がカラカラに乾きやすかったため、根が浅く張るブルーベリーにはちょっと不向きでした。そこで、毛細管作用が高く根に優しいエアロ・ポットの方が使いやすいのでエアロポット17Lに植えかえることにしました。

まずはGoGroモジュール栽培に欠かせない底石となるCANNAアクアクレイペブルスをよく洗います。新しいCANNAアクアクレイペブルスは、よくよくしっかり洗ってから使わないと、培地内のEC値がオニのように上昇してしまい、苗の生長が遅くなってしまいます。

洗浄完了の目安は、CANNAアクアクレイペブルスをすすいだ水のEC値が、水道水のEC値とほぼ同じになるまでです。↓これは再利用のCANNAアクアクレイペブルスなので、洗濯ネットに入れて、しばらく熱湯に浸してから水道水を流した程度で、EC値は水道水と同じ0.15mS/cmになりました。




































植え替えるためにブルーベリーの古い根っこの表面を薄く削り取りました。




















キレイに洗ったCANNAアクアクレイペブルスを新しいエアロポット17Lの底に2cmほどの厚さでセットし、今回はソイルレスポッティングミックスキャナ・テラ+ココ培地にパーライトを30%ほどミックスしたものを培地にしました。ひとまわり根っこを小さくしたブルーベリーの苗を中央にセットし、ポットいっぱいになるまでキャナ・テラ培土を入れたら表面を軽く押さえ、培土と根っこをなじませます。



















キャナ・テラは、冬の栽培に向いています。なぜならキャナ・テラの主原料であるブラックピートは、気温が低い環境で根っこの生長を促進させる効果が高いからです。


今年の秋に、あらたにGETしたサザンハイブッシュ3品種とともにブルーベリーの植え替え完了です。




















GoGroモジュール栽培での、絶対にはずせない最後のポイントとして、ポット全体に根っこが伸びるまでは、GoGroにはセットしません。ポット全体に根っこが張ると、「あっ、水やりしたほうがいいな」と思うほどポットが軽くなるので、植え替えしてから、しばらく経って水やりのタイミングが来たら、GoGroトレイにセットして底面給水をスタートさせます。

20℃以上の気温がつづく季節で野菜なら、植え替えてから1〜2週間でGoGroにセットして自動底面給水栽培を始められますが、今は冬だしこれはブルーベリーなので、3月か4月になってからGoGro栽培をスタートさせることになると思います。



















一方で、今年のGoGro自動底面給水栽培のミニトマトたちは、先週ファイナル・ポットに植えたので来週からGoGroモジュールにセットして自動底面給水スタートとなりそうです。



















さて、いよいよ待ちに待ったツルバラの誘引&植え替えシーズンとなりました。
つるバラなので12月中に葉っぱをすべてむしり取り、バラを休眠期に突入させようと思います。 葉っぱをすべてムシることについては賛否両論あるようですが、今回は植え替えで根っこを小さくするので葉っぱをムシることにしました。

細い枝と古い枝をカットし、ガーデンフォークを使って根っこが抱えていた古いココ培地を優しくすきとって根っこをひとまわり小さくしたら、スーパースライブ1ml/水1Lの割合の希釈液に15分ほど、ドボンと浸しました。

























表面にココチップをマルチングして、ツルを誘引したら、植え替え作業終了です。
「来年はたくさん咲くといいなぁ・・・」と心から思います。