2014年6月4日水曜日

暑い夏こそ、オーガニックパワー?

関東の今年の梅雨入りは、いつになるんでしょうか? 去年のいまごろは、もうとっくに梅雨でしたが、そういえば雨量が少なく涼しい日が続き「ブドウ」の出来が、とってもよかったんですねぇ。



 今朝は、フキの葉につつまれた「マルベリー」をいただきました。とってもきれいです。パンケーキに生クリームといっしょにのせて食べたらウマそうです。もちろんやってみます。ところで、マルベリー・・・ニッポンゴでは「桑の実」です。

























桑の葉っぱは、カイコのエサなので、絹の産地にお住まいの方はひとめでお分かりになるんだろうと思いますが、ワタシは果実が実っているところを見て、初めて「おお、この雑草は桑であったか!」と理解できる始末です。






昨年の11月に種まきからスタートさせたホワイトセージの実生苗たちは、すっかりそれらしいカタチに育ちました。最近の暑さで、水やりの回数が増えました。




























飛び散る水やりのシブキから、なにかが必死に逃げようとしてました。孵化したばかりのカマキリの子どもです。シャッターによじ登ろうとして、つるつると滑り落ちていました。まだまだ捕食者という風格はゼロで、バッタにさえ捕食されてもおかしくない頼りなさです。



























「そうだ、アルガンを育てよう!」という思いつきで育てはじめた「アルガンツリー」。あまりにも生長がおそいので、ひとまわり大きなポットに植えかえようと思います。
日本では、栽培についての情報があまりない植物なので、植えかえた後2〜3日は、無難に日陰で涼しく管理しておこうと思います。長期栽培になるので、長期間根づまりを防げる長繊維タイプのココ培地を70% + ポッティング・ミックス培土を30%の配合にしました。この配合にはたいして肥料は含まれないので、水やりは、ほぼ毎回薄めの培養液にしています。




























ちょっとシクジリ気味の今年のブルーベリー、剪定時期を間違えて、花が少なくなってしまいました・・・が、災い転じてなんとやら、花数が少なかった分、果実の肥大がものすごいことになってます。果実がついてからの肥料は「Bio Flores」にしています。





















気温が上がる夏は、光合成でこさえた糖類が果実へ溜められる前に、酸素呼吸に浪費されやすくなります。なので、糖分とミネラルがたっぷりと入っている有機肥料は、植物の夏バテを解消して「勝手においしく育つ感」をアップさせてくれます。

























「Bio Canna」のような、養液土耕用のオーガニック液体肥料は、フラッド&ドレイン・システムをはじめとしたあらゆる水耕栽培システムでは、絶対に使えません。
また、ロックウールやクレイ・ペブルスなど水耕栽培用培地にも使えません。そして、ココ培地もまた、ココ専用肥料がベリーベストであって、間違いないのです。


テラ・プロフェッショナル培土がベリーベストですが、最近増えてきたココ培地やピートモスが配合された園芸培養土にもナイスです。

赤玉などを使った一般的な園芸培養土や土壌での露地栽培では、ココ培地を50%以上ミックスしてあげると、よくなります。元肥が多く入った園芸培養土の場合は、水やり3回に1回ほどオーガニック液体肥料の培養液を与えると無難ですが、その回数や肥料濃度は植物の様子を見ながら決めるということになるので、ビギナー向きではありません。



ところでその昔は、「植物の根が肥料として吸えるのは、無機成分だけだ」というのが定説でしたが、世界中の農業生産者やガーデナーの経験から「そうでもなくね?」と勘づきはじめ、現在では、「植物の根は、糖分、有機酸、アミノ酸をなんの疑いもなく吸う、むしろ大好物だ。」という常識が誕生するにいたりました。

「いやいや、作物の種類によっては、アミノ酸よりでかいタンパク質なみの高分子でさえ吸えるし、むしろ収穫が増えた!」という実験結果も見られます。このあたりは、さらに研究が必要な段階なんですが、とくに「糖分」の効果の大きさは、見過ごすにはあまりに惜しいものがあります。
話せば長いことになりますので、バックリとふれますと・・・


  1. 有機培地内の有用微生物を増やす。生産現場では、植え付け前の土壌殺菌にも活用され、農薬がほぼいらないコンディションまで持っていける。
  2. 養液土耕用をはじめとした多くの有機肥料の原料となる「糖分」は、食品製造加工で大量に出る食品産業廃棄物なので、農業や酪農飼料に活用すれば、ムダにならずエコロジカル!
  3. 糖分が足りてればチッ素過多にならないから、徒長しにくく病気にもつよくなる。花付きがよくなり、果実もおいしく肥大する。有用微生物がふえるので、露地栽培だと使いつづけるほどよい土になる(とはいえ、使いすぎはNGです)。

などなど・・・です。


ところで、話はBioCannaにもどりますが、この糖分ベースの養液土耕用オーガニック液体肥料は、ものすごく配合比率がしっかりしてるので、使えば使うほど「どれだけ活力剤に気を使っても、やっぱベース肥料がしっかりしてることにはゼッタイかなわないんだな!」と思いっきり納得できる・・・ことが多いです。


このような有機肥料での栽培の水やりは、ハンドウォータリングはもちろん、ドリップイリゲーション・システムをつかうと、手軽になります。

ドリップのタイミングですが、実は「これで絶対に失敗しない!」というマニュアルは、ありません。あるガーデナーではうまくいっても、大失敗だったガーデナーもいる、というケースがほとんどだからです。

ハンドウォータリングで何度かオーガニック栽培を経験して、ベストな水やりタイミングを理解してから、ドリップ・イリゲーションシステムにトライする、というのが無難だと思います。


























培養液をドリップし終えた後、そのまま放置しておくと目詰まりしたり培養液が腐敗したりすので、できれば各ポットからドリップパーツをいちいち外して、内部に水を通して洗い流すくメンテナンスをしたほうがいいです。