2021年1月13日水曜日

初詣と、LEDによる室内栽培で発生する低温障害

 冬日がつづき毎日寒い寒いとつぶやくなか、神奈川県には緊急事態宣言が出されました。

とはいえ、昨年末から推奨されていたとおり、お正月三ヶ日の参拝をあえて避けて先週末に全国唯一の八方除けにご利益のある「相模國一之宮 寒川神社」にお参りさせていただきました。

厄除けのお宮様だけあって、緊急事態宣言発令後にもかかわらず、例年に引けをとらない、なかなかの人出でしたが、大きな声でしゃべったりする人や、お酒臭い人も見られず、皆様静かなご参拝を心がけていらっしゃいました。




御神木の植栽がすばらしく、お参りのたびにジックリと覗き込んでしまいます。冬の間、苔は茶色く休んでいて あまり人の目を引くことはないのですが、土留めに使われている「なら炭」にとんだ苔が青々としていました。



新年の初詣をのぞいては、家でネコと野鳥を愛て過ごす引きこもり生活でした。

人間どもが目覚めている日中に、ほとんど姿を現さないレアキャラの次男ネコがめずらしくバードウォッチングに参加していました。



母ネコの柄をイチバン強く引き継いだこの次男ネコと母ネコがならぶと、まるでパーとグーのジャンケンをしているようです。



ネコどもの熱い視線の先にいるのは、ヤマガラ、シジュウカラ 、そしてメジロです。春になったらバラたちにたかるハバチの幼虫を食べてもらうために、冬の間クルミやピーナッツ、熟しすぎた果物などで、もてなしています。




一方で、秋冬(しゅうとう)室内栽培のミニトマトたちですが、発熱量の多いHPSランプで育てていた時には出なかった低温障害が、SANlight Qシリーズ LEDでよく出ます。



SANlight Qシリーズ LEDで、真冬に暖房などの加温調整をしないと、根元に近いほうの葉から葉脈間が黄化する症状が出ます。おそらくマグネシウムを中心とした陽イオン欠乏症状です。



SANlight Qシリーズ LEDのような栽培効果が強い光を照らすと、光合成運動がすすんで葉緑素が消耗するなか、培養液の水温が15℃を下回る低温環境ではマグネシウムを吸い上げられる量が制限されるからだと思います。


室内にオイルヒーターを入れて室温が10℃以下にならないように保ちつつ、M-Dimmerで光強度を100%から80%に弱めたところ、数日でマグネシウム欠乏の症状は新しい葉に出てこなくなりました。




しかしリザーバータンクに、サーモヒーターを入れて加温するのは、お勧めしません。培養液は、水温を低く保つほど溶存酸素量が多くなるので、リザーバータンクはランプが当たらない場所に設置したうえで、涼しく保つことがベストなのです。

低温障害が出ても安全に室温をあげられる電化製品がない場合は、プランターやシステムの下に防水タイプのパネルヒーターを敷くなどして根域を18℃以上に加温できるよう工夫します。


SANlight Qシリーズ LEDがすごいと思うところは、葉っぱを黄化させようとなんだろうと、ミニトマトにつく花房はすべて大きく、すべての花がみごとに結実することです。光スペクトルのバランスがとても良いからだと、つくづく実感します。





10月の発芽以来、ミシマサイコ には3回ほどしか培養液を与えていませんが、オイルヒーターで加温するようになってからメキメキと育ちはじめました。草姿の印象は、セリ科というよりまだイネ科の雑草っぽいです。順調に育てば5月には花を咲かせることができるかもしれません。