2025年12月19日金曜日

A Day in the Life of an eggplant 〜ナスの祈り🙏〜

朝、ナスの葉っぱがこんなふうに上を向いている状態は、根が健康で根毛が活発に動いている目安です。夜間の湿度が高すぎず、根に酸素が豊富で、培養液濃度が最適である目安にもなります。


葉が上を向くのは、朝の光をたくさん受けようとする葉運動でもあります。



昼頃になると、光を受けた葉からの蒸散がさかんになるので、ピンと上を向いていた葉っぱが平行になってきました。



そして夕方になると葉からの蒸散量がふえるにつれ、トップに広がる新しい葉が水平になり、葉の表面が見えるようになりました。





根の活性を高く保ち、健康に育てるには、肥料よりもむしろ栽培環境の管理がとても重要です。

環境温度を最適に保つためには、ランプ点灯時/昼間とランプ消灯時/夜間の気温差をなるべく10℃以内に調節します(昼=28℃なら夜間温度は18℃)。

ランプが消えている夜間の温度が下がりすぎて昼との温度差が10℃以上に開いてしまうと、グロウルーム内の壁面に結露がたくさん出てカビ病が発生しやすくなるので、温度管理だけでなく、夜間もファンを作動させて空気を動かすことが重要です。












2025年12月17日水曜日

CANNA記事 高収穫を実現する栽培環境 

CANNA JAPANに「栽培環境」に関する記事が4つアップされました。

植物の生長、開花、実り、そして収穫の良し悪しの決め手となるものは「どの肥料をつかうのか?」だけではありません。むしろ肥料や活力剤はごくごく限られた成功要因でしかありません。なぜなら、栽培方法に最適な肥料や活力剤をレシピ通りに与えていても、植物が吸収してくれなければ意味がないからです。

植物の養水分吸収をマックスに活発にするためには、温度、湿度、空気の流れ、CO2やO2などの気体の割合、そして光の強さといった栽培環境を最適にしてあげる必要があります。今回の記事では、理想的な栽培環境にするための制御方法が紹介されています。


高収穫を実現する栽培環境

幼苗期の最適な湿度は、80%〜95%、
生長期の最適な湿度は、60%〜70%
開花期の最適な湿度は、40%〜60%。

生長期に湿度が高めになる状態がつづいたら肥料濃度を少し高くすることがコツですが、あまりに高湿度な状態が続くとカビ病のパラダイスになってしまいます。そこで大切なのが空気循環換気です。


換気の基本原理

栽培スペースを設計する時、最適な栽培環境づくりのために空気の循環と換気を念入りに計画することが大切です。


換気の方法と実践

では具体的にどんなふうにグロウルーム内の空気を動かせばいいのか?という実践方法の紹介です。


ここまでの記事をまとめて、実際の栽培システム設計に落とし込んでみました。環境は全て違うので、あくまで参考程度にお考えください。

密閉型グロウルームエアコンあり(一般家庭用 8畳・冷房能力 約2.5kW)
グロウルームのサイズ=120 × 120 × 200cm(約2.9m³)

グロウライト: バータイプ LED  250W ×1〜2台

目標環境:

気温 18〜30℃
湿度 40〜60%

栽培ステージ:幼苗 / 生長期 / 開花期水平

水平換気 : クリップファン:15〜20cm(6〜8インチ)× 2台

設置位置:植物の高さ付近、互いに違う方向へ送風し、室内の空気を「ゆるく回転」させる。床に溜まった空気には、ホコリ、虫、カビ胞子などが溜まりやすいので、植物がある高さまで舞い上がらないようにする。


栽培サイクル別

幼苗期:2台で十分、風は「葉がゆらっと動く程度」

生長期:2台のまま、角度調整で葉裏まで風を回す

開花期(葉の密度が最も高い):ムラが出る場合は +1台(合計3台)、追加分は植物の茎頂部より少し上を通す風(直当てしない)


 風の強さの目安

  • 理想:葉が“そよぐ程度”
  • 葉がバタつく場合:台数を減らす前に角度・距離を調整して弱める


除湿機・加湿器は必要か?

除湿機(閉鎖型では「必要寄り」)

夏場は、エアコン除湿と併用しても、消灯時、梅雨時生長期後半〜開花期では 湿度が60%を超えやすい

除湿機サイズ目安

  • 120×120:6〜10L/日

加湿器
冬の暖房運転時に 40%を下回る場合は有効です。冬場は、暖房+密閉で夜間に湿度が上がることもあり、基本は 湿度計を見て必要時のみON。

最重要ポイント: 温度調節用の換気(垂直系)は常に一定の風を作れない、そのため水平気流用のファンは24時間独立して回す。という考え方が非常に重要です。



そして最後に、最適なCO2濃度と添加する際の注意点です。

CO2ボンベから炭酸ガスを添加する方法は一般的ですが、私はやはり一粒で二度オイシイ「キノコの菌床炭酸ガス施肥」がお気に入りです。
キノコの最適な栽培気温は18℃〜25℃と、室内栽培の気温と同じなうえ、目に見えないCO2ガスよりはるかに安全だし、新鮮なシイタケはうまいし健康にもいいし、何より栽培キットひとつで120 × 120 × 200cmグロウスペース内をだいたい500ppm程度の濃度を維持できて、お財布に優しい!


具体的な炭酸ガス施肥の実践方法は・・・(あくまで目安に)
シイタケ栽培キット(菌床サイズ約2kg)ひとつが、CO₂を500〜600ppmに近づけるための現実的かつ安全な上限目安です。

  1. CO₂モニター(できればアラーム付き)を必ず設置し。
    夜間に600ppmを超え続ける場合は、夜だけ弱換気するか、もしくは菌床を一時的に外
    胞子・湿度対策として菌床を簡易ケースに入れ排気だけをグロウルームへ戻す方法もあります。
  2. 椎茸菌床1個が供給できるCO₂量の目安
    椎茸が発芽・ニョキニョキ大きくなる期間は、菌床の呼吸が活発になります。
    2kg菌床 1個あたり約250〜300mg CO₂ / 時 を放出することもあります。120×120×200cm(約2.9m³)では毎時約40〜60ppm 相当のCO₂が発生します。

ひとつの菌床を長持ちさせて、よりたくさんのシイタケを収穫するコツは、ニョキニョキ生えてきたシイタケをもぎ取らずにハサミでチョキンとカットすることです。もぎ取ると菌糸が剥がれて傷んでしまうので、収穫が一度きりで終わってしまいがちです。
収穫し終わったシイタケは、お庭や畑にマルチングするとミミズの餌になるので土壌の団粒化が進みます。

「元気があればなんでもできる!」ということで、2025年の残り2週間を元気に過ごしていきたいと思います。









2025年12月5日金曜日

CANNA VEGAからCANNA FLORESに切り替えるタイミング

CANNA Terra Professional培土でナスを栽培しています。

花芽(かが、はなめ)がで見えてきました。 



花芽が見えたらTerra Vega(生長期用液体肥料)から Terra Flores(開花期用液体肥料)に変えるタイミングです。生長期用肥料から開花期用肥料に変えるタイミングは、開花点灯サイクルに変更した時ではなく、ツボミが見えてきた時です。

これが、植物にとって自然な流れです。



100%オーガニックのBIOCANNA 液体肥料も、ツボミが見えたら Flores(開花期用液体肥料)に変えます。




ハイドロポニック・システム用のCANNA AQUA の場合もツボミが見えたらAUQA FLORESに変えますが、CANNA AQUA の場合は、開花期に移行したサインが一番わかりやすいです。生長期に培養液のpH値5.8スタートさせますが、pH値が下がるようになったら開花期に移行したサインです。これはカリウムの要求量が増えるからなのですが、生長期に培養液のpH値が下がるようになったら、すぐさまCANNA AQUA FLORESに切り替えましょう。