CANNA JAPANに「栽培環境」に関する記事が4つアップされました。
植物の生長、開花、実り、そして収穫の良し悪しの決め手となるものは「どの肥料をつかうのか?」だけではありません。むしろ肥料や活力剤はごくごく限られた成功要因でしかありません。なぜなら、栽培方法に最適な肥料や活力剤をレシピ通りに与えていても、植物が吸収してくれなければ意味がないからです。
植物の養水分吸収をマックスに活発にするためには、温度、湿度、空気の流れ、CO2やO2などの気体の割合、そして光の強さといった栽培環境を最適にしてあげる必要があります。今回の記事では、理想的な栽培環境にするための制御方法が紹介されています。
幼苗期の最適な湿度は、80%〜95%、
生長期の最適な湿度は、60%〜70%
開花期の最適な湿度は、40%〜60%。
生長期に湿度が高めになる状態がつづいたら肥料濃度を少し高くすることがコツですが、あまりに高湿度な状態が続くとカビ病のパラダイスになってしまいます。そこで大切なのが空気の循環と換気です。
栽培スペースを設計する時、最適な栽培環境づくりのために空気の循環と換気を念入りに計画することが大切です。
では具体的にどんなふうにグロウルーム内の空気を動かせばいいのか?という実践方法の紹介です。
ここまでの記事をまとめて、実際の栽培システム設計に落とし込んでみました。環境は全て違うので、あくまで参考程度にお考えください。
密閉型グロウルームエアコンあり(一般家庭用 8畳・冷房能力 約2.5kW)
グロウルームのサイズ=120 × 120 × 200cm(約2.9m³)
グロウライト: バータイプ LED 250W ×1〜2台
目標環境:
気温 18〜30℃
湿度 40〜60%
栽培ステージ:幼苗 / 生長期 / 開花期水平
水平換気 : クリップファン:15〜20cm(6〜8インチ)× 2台
設置位置:植物の高さ付近、互いに違う方向へ送風し、室内の空気を「ゆるく回転」させる。床に溜まった空気には、ホコリ、虫、カビ胞子などが溜まりやすいので、植物がある高さまで舞い上がらないようにする。
栽培サイクル別
幼苗期:2台で十分、風は「葉がゆらっと動く程度」
生長期:2台のまま、角度調整で葉裏まで風を回す
開花期(葉の密度が最も高い):ムラが出る場合は +1台(合計3台)、追加分は植物の茎頂部より少し上を通す風(直当てしない)
風の強さの目安
- 理想:葉が“そよぐ程度”
- 葉がバタつく場合:台数を減らす前に角度・距離を調整して弱める
除湿機・加湿器は必要か?
除湿機(閉鎖型では「必要寄り」)
夏場は、エアコン除湿と併用しても、消灯時、梅雨時生長期後半〜開花期では 湿度が60%を超えやすい
除湿機サイズ目安:
- 120×120:6〜10L/日
加湿器
冬の暖房運転時に 40%を下回る場合は有効です。冬場は、暖房+密閉で夜間に湿度が上がることもあり、基本は 湿度計を見て必要時のみON。
最重要ポイント: 温度調節用の換気(垂直系)は常に一定の風を作れない、そのため水平気流用のファンは24時間独立して回す。という考え方が非常に重要です。
- CO₂モニター(できればアラーム付き)を必ず設置し。
夜間に600ppmを超え続ける場合は、夜だけ弱換気するか、もしくは菌床を一時的に外
胞子・湿度対策として菌床を簡易ケースに入れ排気だけをグロウルームへ戻す方法もあります。 - 椎茸菌床1個が供給できるCO₂量の目安
椎茸が発芽・ニョキニョキ大きくなる期間は、菌床の呼吸が活発になります。
2kg菌床 1個あたり約250〜300mg CO₂ / 時 を放出することもあります。120×120×200cm(約2.9m³)では毎時約40〜60ppm 相当のCO₂が発生します。
ひとつの菌床を長持ちさせて、よりたくさんのシイタケを収穫するコツは、ニョキニョキ生えてきたシイタケをもぎ取らずにハサミでチョキンとカットすることです。もぎ取ると菌糸が剥がれて傷んでしまうので、収穫が一度きりで終わってしまいがちです。
収穫し終わったシイタケは、お庭や畑にマルチングするとミミズの餌になるので土壌の団粒化が進みます。




