2010年2月23日火曜日

東京農大 〜 バイオリウム 〜

東京農業大学が、無料で一般解放してくれている「 バイオリウム 」へ行きました。

くもっていて寒い日でしたがバイオリウムの温室に入ると、
もわああっっと暑い暑い。ダウンが着ていられないほどでした。














温室では、熱帯の多肉やサボテンだけでなくジャングルが生息圏のお猿さんや、リクガメやイグアナなどが、飼育されています。
でーーんと木の上でお出迎えしてくれたイグアナです。体長60cmくらいありました。














これは「 フトアゴヒゲトカゲ 」というそうです。必死に手をふったら、こちらを向いてくれました。








「 ワオレムール 」というキツネザルです。
絶滅危惧種だそうです。

元気いっぱいな数名が、3次元レベルの追いかけっこをしていました。
ぴょんぴょん飛びかかっては、仲間をアソビに誘いあっていたので、私もオリの前でぴょんと飛びかかるフリをしたら、サルたちは割とうれしそうでした。








キャベツをたらふく食べて、ぼーっとしているキツネザルです。
撮った写真がほとんどピンぼけで、まだマシな写真です。












サルたちのオリの前にひっそりといた柱サボテンです。
ポコポコでてきているのは子株だとも思います。
子吹きですね。












バイオリウム内には、ペットショップもあって魚やハムスターの生体も買えるようです。

植物ももちろん売ってます。
「 シャンプーの木 」やら「 バオバブの木 」やら、雌雄同体のニューハーフ状態な「 たくさん実がなるパパイヤ 」やら、レアプランツ・マニアにはたまらない品揃えとなっておりました。ちなみに植物園なのに、なぜか「 よこすか軍艦カレー 」のレトルトがいつも販売されているので、たまらなく食べたくなります。

2010年2月22日月曜日

〜 バシルのバド(つぼみ) 〜 活用方法

バジルにツボミがでてきました。
実は葉っぱよりもツボミの方が、香りや風味が強く料理のアクセントにはもってこいです。

花をそのまま咲かせ放題にしていると、すぐ種ができてしまって、葉っぱがおいしくなくなるので、ツボミがでてきたらプチッとちぎられて捨ててしまうことが多いと思います。










ツボミごとちぎって生のまま、サラダなんかに散らすとおいしいそうです。

ツボミを摘み取ってすぐに食べない時は、オリーヴ・オイルに浸しておくと、バジル風味の強いオリーヴ・オイルになるそうです。お酢なんかに浸しておいても、きっとおいしいドレッシングができそうですね。

バジルのツボミのオムレツなんてのもイケルそうです。オムレツがほぼ固まる最後の方にバジルの葉とツボミを散らしていれるのがコツだそうです。

2010年2月19日金曜日

グリーンゼブラのモンスターフラワー

あいかわらず、すごいことになっている循環システムで育っている「グリーンゼブラ」トマトのモンスターフラワーたちです。



こんなふうに大きくなりすぎる花芽は一番花に出ることが多く「 異常花 」とか「 乱形花 」とか呼ばれてます。乱形花につく実は形が悪く売り物にはならないので生産者さんは摘み取ってしまうそうです。














茎の太さとくらべると花の過剰な大きさがいっそう引き立ちます。
「 ひまわり? 」と一瞬おもうほど。














乱形花になるのは、一種の低温障害のようです。寒くて糖の代謝がわるくなり栄養がたまりすぎて「モンスター・フラワー」になるそうです。

ってことは、糖をたくさんあげたら花が大きくなるんですかね?
・・・半分イエスで半分ノーかもしれません。

植物は、もともと自分で糖をつくれるので、環境がよければ糖をあげる必要はないです。葉っぱの緑色のもとの葉緑体は、太陽の光を吸ってエネルギーに変えて、「水」と「CO2」から「炭水化物」やら「デンプン」やらのひっくるめて「糖」へと合成して、余った酸素をペッと吐き出してます。( 光合成 )

植物は、緑色をした葉っぱと光と炭酸ガスと水分の量がじゅうぶんなほうが、糖もたくさんつくれます。( でも、光も炭酸ガスも水分も多すぎたら逆効果です。)

なんで糖が大事なのかというと、作物が甘くなるってのもありますが、もっと大事かなと思うのは、作物を大きくおいしくハイ・クオリティーにしてくれる存在だからです。














野菜の残留硝酸イオンが、いろいろと悪さをすると以前に書きましたが、硝酸イオンがたくさん残ってしまうのは,糖分が足りない時のようです。硝酸イオンは糖とくっついて「ウマ味」と「でかさ」の立役者、タンパク質へ固定されます。( 窒素固定 )
糖分の量だけ、硝酸イオンはタンパク質へと変身できるってことのようです。

葉っぱに糖がたりてると、ハリと厚みがでて虫にもやられにくくなります。糖の生成を助ける活力剤が、有機成分なのに水耕栽培で効果があるのは、そういうことのようです。

2010年2月18日木曜日

発根しました。おネデたい日

2月はバラの剪定のシーズンです。先日剪定したバラの挿し木からは、まだ根が出てませんが、どぶ漬けしていたタイニー・ティムの挿し木からは根が出ました。

冬は加温をしないと発根が遅いです。

枝を切って挿し木にしてからしばらく経つと、白いカサブタみたいなものが、切り口や切り口のまわりからボコボコと盛りあがります。












このカサブタもどきの正体は「カルス」というもので「将来ナニになりたいか、まだ決めてなーい」状態の細胞のカタマリです。


「カルス」ができれば、そのまわりの細胞は元気に生きている証拠なので「もうすぐ根が出るよー」という目安になります。

発根している部分のアップです。

カルスができたところから,ボコボコと発根してきてます。

こんなふうに根がでてこない茎なんかから出てきた根っこは「不定根〜ふていこん〜」というそうです。









トマトを育てたことのある人はよく知ってると思いますが、トマトの茎には、根元に近くなるほど、びっしりとウブ毛が生えてますよね。

日、「 茎が曲がるとエチレンが出て茎が太くなって根が増える 」なんて書きましたが、曲がって地面に近くなってる茎のウブ毛たちはエチレンの働きも手伝って、スキあらば根っこに変わろうと虎視眈々とチャンスをうかがってます。そしてたくさん湿気を感じると、しれっと根っこへ変身します。
これはトマトに限ったことではなく、ほとんどの植物でも同じです。

根っこがたくさん張れば、それだけまわりの酸素や水分や養分をたくさんモノにできて生き残るチャンスがふえるので、樹木などでも湿気が多い梅雨に不定根が出現しては、季節の移り変わりとともに消えていくというサイクルもよく見られるそうです。

みんな、がんばって生きてるんですね。
挿し木で発根の感動を味わってみたい方は、「Root!T」をお試しください。

2010年2月17日水曜日

グロウランプの位置

雲ってばかりで寒い日が続きます。近所の梅林では、梅の花が咲きそろってきているのですが、なかなか写真日和に恵まれません。

ここ最近の冷えがたたったのか,ココ培地のイチゴにアブラムシがお出ましになりました。ふつうは新芽に集まりがちなのに、なぜか花にいます。











 


アップにしてみました。ものすごくこっちを見てる気がします。
( 顔がキュートですね。)














イチゴが冷えているのでは? と思い、昨日グロウランプを近づけてみました。イチゴのトップからランプまで40cmくらいに近づけると、だいたい2万ルクスほどの照度になりました。
ちなみに30cmの距離だと、だいたい4万〜5万ルクスくらいになります。
この距離でイチゴのトップと同じ位置に手をかざすと「 あったかーい 」と感じる程度です。( MHランプの400W / 32000ルーメン使用 )

イチゴの好適照度はピーク時で、4万〜6万ルクスほどだそうです。


今のままだとまだ照度が足りないのですが、急に光を強くしていいことがあった試しがないので、様子を見ながらちょっとづつランプを近づけてみようと思います。












ひさびさのミニバラ「 コーヒー・オベーション 」です。寒い季節はツボミの出が少ないですが、花がゆっくりと咲くので、ながく楽しめます。


サクラや梅も、花が開いてから寒い日が続くと花が長持ちしますね。


なので今年の梅の花は、ながいこと楽しめそうでなによりです。











2010年2月16日火曜日

エアロ・ガーデン

「 エアロ・ガーデン 」で、ちょうど一年ほど前にハーブを育てました。アメリカで大ヒットしたホビーグロウ・システムですが、残念ながら日本では今発売されていないようです。
電源はアメリカ仕様なので日本で使うと、循環ポンプの水量がすこし落ちます。

オマケでついてきた7種類のハーブの種をシステムにセットして「スタート」ボタンを押すだけ。
オマケの種は発芽率100%でした。
ランプ点灯も循環ポンプの作動もすべてオートマチックでやってくれます。












発芽してから、だいたい2週間くらい経ったときの様子です。

そろそろ肥料も入れはじめて、重なった芽を間引きはじめた頃だったと思います。
専用のタブレット肥料があるのですが、市販の水耕栽培用の肥料ならなんでも使えるしNPKの比率を変えられるほうが便利だと思います。








さらに2週間後、ワサワサしてきました。
大きくなった時の樹勢を考えずに種を配置したので、ちょっぴり後悔したりしました。












6月ごろには、かなりのジャングル状態になったので一旦すべて収穫して終わりにしました。内部のネジをぜんぶ外して入り込んだ根っこをキレイに掃除するのが大変でした。

あまり大きくならない矮性の野菜やハーブだったら、電源さえ取れればグロウランプ一体式なので、どこでも栽培できます。真夏以外なら簡単に室内水耕栽培が楽しめます。冬は育つのが遅いですが、虫や根ぐされなどがほとんど出ないので冬の方がキレイに育つと思います。

ちょとデカイですが、シソとかネギとかミョウガとか薬味的な野菜を育てて常備できたら、奥様にも邪魔者扱いされずに喜ばれるかもしれません。

最近、「 エアロ・ガーデン 」にまた種を蒔きはじめました。

2010年2月15日月曜日

多肉ist 〜タニキスト〜 の献身

多肉・サボテンにココロ惹かれてしまう理由は、有機的なマルミのある曲線ではないでしょうか? その肉感的なマルミのせいで、ちいさいくせに何ともいえない存在感を感じてしまいます。

LEDや蛍光灯タイプの電気代が安くすむグロウランプのおかげで、真冬でも多肉たちは元気です。ホビーグロウ設備がまったく整っていない数年前は、真冬に太陽がでれば日のあたる位置に多肉たちをちょっとづつズラして日光浴させていたものです。植物は自分のいる環境の、日が差す時間帯とか温度とかに順応して生長したり休んだりするようなので、きっと余計なお世話だったと思います。

先日仲間入りした「エビス大黒」です。
ブルゲリと同じく昨年の梅雨、一度枯らしました。














そのくせ、お店でウッカリ出会ってしまうと、
「連れて帰って!!」と多肉が私に訴えていると大錯覚してしまいます。
それが多肉の魅力に取りつかれた「 多肉ist 〜タニキスト〜 」の悲しいカンチガイともいえます。


こちらは寒さで冬眠中の「コノフィツム・ブルゲリ」です。順調に育てばレモンほどのでかさに生長するそうです。
秋の生長期の時、ブルゲリの脇腹に小さな化粧砂がひとつぶくっついてしまって、そこだけポツンとくぼんでしまいました。
ブルゲリはデリケートですね。
春の生長期には,気をつけたいと思います。











これは食べられない種類のハオルチア、「 オブツーサ 」です。ブルゲリとは形がぜんぜん違いますが、オブツーさもブルゲリみたいに葉肉が透き通っていてキレイです。

端っこにぐるりと新芽がでてきました。
春には植えかえをしたいと思います。

多肉の植えかえは、わりとむずかしいですよね。
ほとんどの多肉・サボテンは植えかえる時に、土を全部落とした状態で一週間ほど根っこを乾かすんですが、コロコロと転がっていた多肉たちが、いつかネズミにさらわれそうになったことがあります。





いくら定位置に置きなおしても、翌日ちがう場所から発見され、ある日とうとう一口かじられていました。犯人は耳がおっきくてかわいい顔をした「 クマネズミ 」でした。

これは挿し木で増殖中の食べられるサボテン、ハオルチア「 サラダ菜 」です。

ほんとに簡単に挿し木で増えます。おもしろいくらいです。きっと誰でも増やせると思います。

もし有名になれば、きっとサンスベリアやアロエみたいに、たいがいの家によくありがちな植物になれるかもしれません。








多肉・サボテンの見逃せない魅力は、とっても長生きなことだとも思います。
私の所有する最年長のサボテンは、出会ってから15年ほど同居していますが、どうやら60年ほどで成人式を迎える種類らしいです。新たにタニキストになった家族に、現在は横どりされていますが、私より多肉の管理がとてもとても上手なので世話は丸投げしてます。