2012年8月2日木曜日

真夏のイチゴたちと底面給水

ということで、暑くてあたりまえ、夏のどまんか、8月に突入しました!!!

そして今日は満月です。満月のころは、車の運転がラフになりやすいという統計がででるそうで、そのうえ夏休み中のチビッコたちがテクテクと歩いている時期でもありますし、安全運転を心がけようと思います・・・



冬のあいだ、室内栽培でプチイチゴ狩りを楽しませてくれたあかねっ娘は、現在カンカン照りの太陽のもと、とっても元気です。


なかなかリッパなイチゴが実っているのですが、おいしげった葉っぱに隠れているので、甘い香りがただよってきて、はじめて実ってることに気がつく始末です。








真夏の暑さと太陽で、ココ培地は2日もあけずに、あっというまにカラッカラに乾いてしまいます。カラッカラに乾いてしまっているココ培地は水をはじきやすいので、じょうろで水をあげても吸水しにくく、ポットの底やスキマから水が逃げてしまい、ラチがあきません。

そこで最近では、夕方には「 底面吸水 」で、イチゴたちに水やりしてます・・・とはいっても、培養液をためたタフ船に、イチゴのポットを浸しているだけですが・・・















「 底面給水栽培 」というのは、「 養液土耕栽培 」でつかわれる栽培方法で、要は肥料養分を溶かした培養液をポット底から吸わせるという栽培方法です。
「 底面給水栽培 」は、ココとかピートとか、その他園芸用土などの有機培土でおこなう栽培方法だとのことで、果菜類など収穫目的の施設栽培ではハイドロボールなど無機培地での底面給水は効率が悪く、あまり向いていないとされています。

「 底面給水栽培 」だと、プラントごとに均一に培養液が行き渡るので、生長にムラがないし、培養液の廃液がでなくて環境にもいいし、トレイにたまった培養液がなくなったら、新たに培養液をトレイに足せばいいだけなので、栽培管理もラクチンなんですね〜。

「 底面給水栽培 」がなぜいいのかといえば、植物の根っこには、肥料や酸素、水分がたくさん吸える「 働きものの根っこ」と「 あんまし働かない根っこ 」があるといわれています。「イチバンよく働く根っこ」は、新しく伸びたばっかりの「根っこの先っぽ = 根端(こんたん)」とされています。なので、「 根端 」が多いポットの底部分から、フレッシュな培養液を吸わせれば、肥料の効きや効果がとってもよくなるわけです。そのかわり「 底面給水 」に適した培地やポットを使わないと、根グサレや病気が起こりやすくなってしまいます。

・・・ということで、詳しく説明するとダラダラと長くなるので、それぞれのおハナシは、また今度にするとして、布製ポットをつかった養液土耕栽培では「 底面給水栽培 」が注目を集めています。


底面給水のように、トレイにためた水にポットを浸す方法は、なにも布製ポットでしか使えない水やり方法なわけではありません。
プラッチック製のプランターやポットでも、真夏に培養土が水をはじいてしまうくらいカラッカラに乾いてしまっていたら、いくら水やりしても培養土全体に染み渡らなくなってしまうので、そんなときは大きなバケツやトレイに水をたっぷりとためて、プランターごとチャッポンと浸してしまいます。1時間も浸しておけば、培養土全体にまんべんなく水が行きわたるので、繊維質の培土なら保水性が元通りによくなったりします。














しかしこのやり方は、太陽が落ちてひんやりしてきた夕方にやるのがベストかと思います。真夏に日があたっているときでは、水がお湯になってしまうので、植物の根っこが蒸れて傷んでしまうことが多々多々あるからです。どうしても昼間にしかできないときは、日陰に置いておきます。






野良カボチャたちは、ツルをドンドンとのばしています。
最近になって、結実した雌花がすぐに黄色く枯れてしまうので「こりゃ肥料が足らんか?」と思い、週に一度ほど有機活力剤メインの培養液をたっぷりとあげることにしました。
培養液をあげた翌日は、結実したカボチャがひとまわりググッと大きくなっています。
1番果、2番果を収穫したあとからは、カボチャでもトマトでもイチゴでも、やっぱし、こまめに肥料をあげた方がベターなようです。





2012年7月30日月曜日

急ぎすぎた収穫と、遅すぎた収穫。

それはそれはキビシい暑さが続きます。今年は例年になく、庭木たちへの水やりが忙しい・・・と感じているガーデナーさんが、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


さて先日は、せっかくデッカく育ったカボチャをまんまと盗まれてしまったわけですが、いくら勝手に生えてきた野良カボチャとはいえ「もうこれ以上、勝手にカボチャ狩りを楽しまれてなるものか・・・」という鬼気迫る念が通じたのでしょうか・・・カボチャ2号をめでたく収穫することができました。

盗まれてしまったカボチャ1号よりも、ひとまわり小さいサイズなのですが、それでもなかなか上出来です。


しかしヘタの様子を見ると、ベストな収穫タイミングには、まだちょっと早そうです。

ついつい不安に負けてフライング気味に動いてしまうと、ロクでもない結果になりやすいですよね。

カボチャ2号は、この後1ヶ月ほど熟成させます。










ところで、5メートルほどの高さで実って収穫できずにいたカスケード・ホップの毬花が、ひどいことになっていました。

受粉もできず、収穫もしてもらえないホップの毬花は、花という役割を捨てて、枝に変化してしまうようです。



左側がツル化してしまった毬花で、右側が通常のホップの毬花です。


こうなると、元はどうなっていたのか分かりづらいのですが、主茎から左右対称にのびた毬花のカサ部分が、さらにビヨ〜ンとのびてツル化しているのです。


毬花のカサの間からは、葉っぱも出てきています。






ビヨ〜ンと伸びてしまった右側の毬花の先っぽからは、新たに毛花が咲き始めてしまっています。









私が知る多くの花は、受粉できなければそのまま茶色く萎れて落ちていきます。

ホップの場合は、受粉できなかった花は、枝に変身して、新芽をのばして、そこからさらにテリトリーを広げていく・・・ということをやるようです。











2012年7月27日金曜日

ヒナざかりなカルガモとホップの毛花

昨日、ピコピコとカルガモのひなたちが、泳いでいたのを見つけました。今朝あらためて、カメラ片手に川へと行ってみると・・・

いましたいました、団子状態で昼寝中です。















今年は、ヒナたちの孵化タイミングが遅めなようです。季節外れの台風や、ゲリラ豪雨がポツポツと続いたからでしょうか?














パシパシとシャッターを切っていると、親カルガモが心配してヒナたちの近くにやってきました。川を覗き込んでいると、道ゆく人々も足を止めはじめます。あんましヒトが集まりすぎたら、カモたちは落ち着かないかな?と思い、そそくさと立ち去りました。












さて、第一回目の収穫を終えたグリーンカーテンのホップたちには、次の花がたくさん付きはじめました。






カスケード・ホップの毛花です。

これが大きくなると、毬花になっていきます。

うちのホップは雌株ばかりなので、受粉はしません。

大きくそだった毬花を穫らずにおくと、花から葉っぱが出始めてしまいます。









ホップの花たちは、あたらしく伸びてきた枝にだけ咲くようです。すでに毬花を収穫しおえた古いツルには、毛花は見られません。なので収穫も楽しみつつグリーンカーテンをしたい場合は、なるべく収穫しやすい高さのところに新しい枝をはわせるとGoodだと思います。
というのも、このホップたちは5メートルくらいの高さで、大きな毬花たちがタワワワに実ってくれてますが、私には収穫するスベがありません。

ちなみに、↓は、新しくのびたツルのトップ部分です。











←は、根元にちかい部分です。
かなりツルが混み合っています。




大きな毬花にするには、ツルを間引いた方がいいのですが、なにしろイラガもついてるし、この暑さだしで、なかなか手入れができずにいます。



うっかりと撒いて、芽を出した大豆たちは、この暑さのおかげでスクスクスクスク育っています。









じつは、育てていた「ブラックチェリー・トマト」
今年は、テントウムシダマシと灰色カビ病のせいで、悪い予感しかしない、残念な育ちかたとなっています。

その上、せっかくトマトたちが熟しても、ヒヨドリにつつかれてしまいます。







冬のあいだ、イチゴを実らせてくれていた「あかねっ娘」たちは、今はこのトマトの根元でくらしています。

小さいですが、いまでもイチゴを実らせてくれてます・・・ほとんどナメクジに横取りされてますが、小振りな分、なかなかオイシいです。









2012年7月23日月曜日

よそさまのフンドシ。2連発

さて、ちまたの学校の多くでは、もう夏休みがはじまったもようですね。夏休みの宿題・・・といえば、自由研究がつきものです。

今日は、「 はたして自由研究のご参考になるのか、ならないのか、きっとなりそうもないけど、紹介せずにはいられない 」アーティスティックな話題をふたつ、めっけました。

地元の「不要品、売ります/買います」情報誌で、ジャンク品のXBOX360を トロピカルでブラックライトな珊瑚礁アクアリウムにリサイクルしてしまった、というカナダのアクアリウムショップさんです。
http://www.blueworldaquariums.com/blog/2011/12/xbox-360-pico-reef-aquarium/















これはナニ? ・・・そしてナゼ?
Xbox360のケースをカスタム・メイドしたこのアクアリウムは、たんに楽しむためだけの目的でつくられたそうで、魚、カニ、カタツムリ、エビなどが住む海水アクアリウムだそうです。
タンクは約1.8Lほどの大きさで、変色LED照明で色目が変えられるそうです。

管理とメンテナンスは、日々の餌やりと、週に一度ほどの海水の取り替えだそうです。詳しくは↓の動画で見ることができます。
( 大きめの音のBMGが流れます。音量注意ですが、なつかしのShpongleでベリーナイスです。 )








次のよそさまのフンドシ・・・つまり、拝借させていただく話題は、ドイツの女性アーティスト「Sarah Illengerger」さんの「ベジドレス」です。(正式名:SALATKLEID=サラダドレス)
http://sarahillenberger.tictail.com/product/salat-kleid-4





























シルエットがとってもキレイですが、着るのはムズカしそうです。
これはアートフォトなので、実際にこのドレスを買うことはできませんが、90X130サイズの写真が300EURで、買うことができます。
サラさんのアートフォトは、どれもポップでシュールなものばかりです。
http://sarahillenberger.tictail.com/






サラさんのアートを見て、同じく女性アーティストの「Liz Wolf」を、なんとなく思い出します。配色がとてもかわいくてポップなのに、よく見ると・・・ゾッとするというドンデン返しです。
http://www.lizwolfe.com/


















男性よりも女性のほうが、血を見てもヘッチャラなことが多いと聞きますが、サラさんやリズさんのアートには、常にやさしく美しくあろうとする女性心理の奥底にある、コワいまでの生命への執着心を真っ正面から見つめているようなスゴさがあるな、と思いました。
・・・ということで、夏の暑さの中休みにお届けした、植物に関係なくもないアートな話題でした。


2012年7月19日木曜日

カボチャのゆくえと、この国のゆくえ。

なんということでしょう! カボチャ1号が消えているのです!!!
それはそれは、とつぜんにこつぜんと・・・










先日ご近所さんに「ほら、とつぜんカボチャが生えてきて、こんなにスクスクと育ってるんですよ。」と、言うと・・・

「大きな声で言ったらダメだよ」とおっしゃっていた意味がやっと分かりました。











だ〜か〜ら〜人口過密地域でのアウトドア・ガーデニングは、過酷なのです。誰もかれも顔見知りな訳でもなく、いろいろな価値観を持った人々が暮らしています。スーパーでカボチャの値段を見て、「 あんな高いものがタダで手に入るなら、うれしくなっゃう! 」という、思考回路が残念すぎるガーデニング泥棒も、住んでいることがあるわけです。


し〜か〜し〜!!! 盗まれてしまったカボチャ1号は、いくら見た目は立派でも、まだ収穫時期ではないんです、今穫ったって、まだべちゃべちゃで水っぽくって、決してホクホクにはならんのです。

ざまあみ〜ろ〜!!! あ〜すっきりした! 

そんなこんなの理由もあって、欧米の都会では「室内栽培」という選択肢があたりまえになったんでしょうか???



ということで、気を取り直して本日のお知らせは、無惨にも盗まれてしまったカボチャのゆくえを尋ねたいのではなく、この国の未来のゆくえを尋ねたいサイトのご紹介です。



国家戦略室
概要 : 
「国家戦略会議の開催について」(平成23 年10 月21日閣議決定)に基づき、エネルギーシステムの歪み・脆弱性を是正し、安全・安定供給・効率・環境の要請に応える短期・中・長期からなる革新的エネルギー・環境戦略及び2013年以降の地球温暖化対策の国内対策を政府一丸となって策定するため、エネルギー・環境会議を開催する。

要は、3.11の震災による福島原発の事故を受けて、これからの日本のエネルギー対策の「原発依存度」をみなさまで話し合おうじゃあないか、とのことです。

「原発大反対!」な方も、「条件次第で原発活用」なお方も、「原発がベストさ!」というお方も、ひとつでも多くの意見を寄せることが、この国のベストな未来につながります(・・・かもしれません!?)



興味がある方もない方も、是非ご一読トライしてみてください。



2012年7月18日水曜日

ホップの手入れで、肌がカブレラ・・・

関東はやっと梅雨明けしましたが、ひどい暑さです。猛暑のなかの田んぼのイネたちは、気持ちよさそうでした。









今年2回目となる、地植えホップのグリーンカーテンです。
















昨年は真夏になって土がカラッカラに乾いてても、水やりを怠っていたせいで、8月の間は、ツルがあんまし伸びなくなったり花が小さくなったりしてしまったので、今年は猛暑日が数日つづいたら、水やりをドンドンやることにしました・・・



が、水やりスタート早々、いきなりエグイものを見つけてしまいました。
「イラガ」の毛虫たちです。


とつぜん手がチクッとしたので、「気のせいかな?」と思ったら、この毛虫たちのうちの1匹が手の甲にひっついていました。
刺されたあとを水でジャージャー流したら、腫れもせず、すぐ治りましたが、体質によってはひどくなるヒトもいるかもしれません。






今年はグリーンカーテン用にホップの苗がたくさん売られていますが、ホップのギサギザした茎が、肌の弱い部分に触れると、ニャンコに引っかかれたような線状のアトができて、かゆくなったりもします。
なので、ホップに「イラガ」がついていなくても、なるべく長袖を着て軍手なんかをはめてから、ホップの手入れをした方がいいかもしれません。



梅雨が明けてから、あまりに急に暑くなったので、「エアロガーデン」で育つ「チャイブ」がカワイそうになり、もう収穫することにしました。陰干ししてパリパリになったら、ブレンダーで細かくして料理に使おうと思います。

部屋中オレガノの香りでイッパイです・・・それにしても「オレガノ」は、鉛筆の削りカスのニオイに似てるなと、いつも思います。


















今更になって、うっかり撒いてみた「大豆」たちが、芽生えました。

まんまと莢(サヤ)がついたら、枝豆としてビールといっしょに、食べたいなと思いますが、テキトーに育てた植物は、ヤッパリそれなりにしか育たない・・・ということを痛いほど理解しているつもりです。

2012年7月13日金曜日

真夏のガーデニング、本気で酸素対策


さて、「チャイブ」がダメになってしまった「エアロガーデン」に、ナニを植えようかと考える間もなく、先日スーパーの値切り品で売られていた「パクチー」を調理したあとの根っこを「エアロガーデン」にさしておいたら、まさかまさかの「再生栽培」に成功しました!




パクチーが苦手なおヒトには、アロマハラスメントとしか思えないほどに、部屋中がパクチー臭いです














しかも「 エアロガーデンで再生栽培とは、なんと邪道な! 」とも言われてしまいそうですが、欧米では、卓上エアロポニックスシステムを「クローンマシーン」としても活用するヒトがたくさんいます。


「 日本だと、そんなに挿し木を増やしても、植える場所がないよ! 」とも思いますので、ならばスーパーで売られている水耕栽培ものの香味野菜とかハーブとか、まだ根っこがのこってる状態のものや、調理後に残ったネギの根っこやら、豆苗スプラウトなんかもエアロガーデンにセットして再生栽培ができてしまいそうです・・・これはある意味現実的です。





が、水耕栽培では培養液の水温が30℃以上になると、いくらエアレーションしてあげても、空気を入れるそばから、酸素がポッポッ・・・と水の外に飛び出して逃げてしまうので、必然的に根っこに酸素が足りなくなっちゃいます。そのうえ水に肥料塩類を溶かすと、肥料と反応して、さらに酸素が減ります。植物は、真夏のように気温が高くなりすぎると「呼吸運動」が激しくなって、光合成でせっかくつくった糖分のほとんどが、呼吸運動で使われてしまって、花や果実に糖分がたまらなくなって、花は小さく果実は酸っぱく・・・という負のスパイラルに突入します。


ちなみに、培養液には8.1ppm ( =約8.1mg/L )ほどの溶存酸素量をキープするのがベストと言われてます。



培養液の水温と濃度から、溶けていられる酸素の量は、リンク先で知ることができます。
↓下のリンク先で、水温と肥料濃度から、だいたいの溶存酸素量を知ることができます。

Temperature in °C = 水温 

Salinity = 肥料濃度EC値を入力すればOKですが、ppm表示のメーターしかない場合は、ppm値を500で割れば、アバウトなEC値に変換できます。( この500という値は、HANNA社製メーターでの目安です。厳密には各メーカーによって多少ズレがあるようなので、製造メーカーに確認するか、バックリした目安と考えてください。)

Pressure in mmHg = 富士山やヒマラヤ山頂にいないかぎり、1気圧=760mmHgのままでOKです。ちなみに気圧は、1000m空に昇るごとに約76mmHgづつ下がっていきますので、万が一1000m以上高低差がある場所での培養液中の溶存酸素量が知りたいおヒトは、ご参考になすってください。

例 : 30℃でEC値2mS/cm濃度の培養液の溶存酸素量D/Oは、7.48mg/L・・・つまり7.48ppmとなります。



ということで、以前紹介したように、海外のハイドロ・ガーデナーは、夏場の培養液に「過酸化水素水」を加えて、足りない酸素を補います。オキシドールといえば、以前にこちらで紹介したように、濃度3%の過酸化水素水(H2O2)で、つまりは酸素のカタマリです。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2010/05/blog-post_31.html

海外では、35%過酸化水素水を使う場合もありますが、「指定激物」なので気軽に買えるものではないし、真夏だと爆発したりして危険だし、多すぎる酸素は放射性物質と同じようにフリーラジカル( 活性酸素 )となって、細胞を傷つけるので生長促進には逆効果にもなります。
それに、有機成分は酸化してしまうので、有機活力剤の効果は減ってしまいます。過酸化水素水は、無機肥料だけの培養液にしか有効ではありません。



真夏の培養液の溶存酸素量をふやすのに必要な、
35%過酸化水素(H2O2)の量は、培養液全体の0.05%前後を入れて4日ほど効果が持続する、と言われています。
H2O2濃度3%のオキシドールだっら、約10倍の50mlほどを 10Lの培養液に入れればいいことにはなりますが、ちょうどいい酸素濃度8.1ppmよりも、かなり濃いめになるかと思います。



(オキシドール1ml中には、酸素が0.014g=14mgほど含まれてるそうです。8.1ppm = 約8.1mg/Lなので、10Lの培養液にオキシドール50mlを入れると・・・酸素は約700mgあることになるから・・・暑すぎて左脳が働かなくなりました・・・)







いやいや・・・

ほかに、なにかいいモノは・・・? と探してみると、ヒトツめっかりました。
オキシデーターミニ」というアクアリウム用の酸素発生装置です。画像はないので、ググッて探し求めてください。
知ってるヒトは知ってると思いますが、電気は一切使わず、専用液をいれたオキシデーターを水中に入れておくだけで、水中の溶存酸素を増やしてくれる・・・という仕組みのようです。


オキシデーターミニ」は、活性酸素という形で酸素を発生させるので、有機活力剤は使えないかもしれませんが、消毒効果があるので根グサレ病防止にはなります。
そして、アクアリウムでは30L〜60Lの水槽用だそうで、専用液75mlで、だいたい1ヶ月の間、勝手に酸素を出し続けてくれるそうです。培養液タンクがもっと小さい場合は、専用液を水で薄めてセットすればいいそうですが、水温が高くなればなるほど、酸素発生量がふえて専用液がすぐ減るそうです・・・




・・・ということで、培養液の水温が30℃以上になっちまう真夏の溶存酸素量を増やす方法を紹介したつもりですが、心もとないので、イマイチ試すのが心配なおヒトは、てっとりばやく「溶存酸素メーター」をGETなすって、計測しながらトライすることをMAXにおすすめします。





「いやいや、無駄なお金はかけたくない・・・」というおヒトには、最後の手段があります。手動加圧式噴霧スプレーで、培養液をタンクに注ぐという、アナログで、ソノ場しのぎ的な解決策です。手動加圧式噴霧スプレーのMAXな圧力は、0.3mPa〜0.4mPaほどあります。0.3mPaは、だいたい2280mmHgとなるので・・・


もしこの圧力で培養液をタンクに注ぐと、水温30℃/EC値1.4mS/cmの培養液ならば、溶存酸素量は一時的に20ppmほどにまで上げられる計算になります・・・


が、お金がかからない分、正直メンドクサイです。







ということで、「 夏場に手動式加圧スプレーで培養液の溶存酸素量をあげる・・・」という、恐ろしくアナログな酸素量アップ作戦ですが、ココ栽培やポッティング・ソイル栽培、あとプランター栽培など固形培地への水やり方法として、イチバン現実的だと思いました。