2014年10月6日月曜日

野菜が高い! そこからのキッチンガーデニング。

アワタダしい月曜日の朝なのに、台風が上陸。そんな朝、サボテンのヨコから唐突にたっていた黄色いキノコ「コガネキヌカラカサタケ」。1年に一度くらいのペースで室内のプランターに出現します。


























先日、グリーンカーテンにしていたゴーヤを撤収しました。根っこを抜いてみると根っこにタクサンのツブツブが・・・「おっっっ! これは植物の強い味方、根粒菌か???」
いえいえ、トホホの「根こぶセンチュウ」が出でしまいました。ゴーヤにはつきやすいそうで、これは厄介です。

























化学農薬をつかってセンチュウ対策をすると、有用微生物も死んでしまい、結果的にセンチュウが繁殖してしまう! ということもあるそうで、家庭菜園ならば無農薬栽培でがんばりたいところです。「カラシナを植えてすきこむと、カラミ成分であるグルコシノレートがセンチュウを抑える」という農家のかたの貴重なお知恵を拝借することといたしました。カラシナを育てている暇はないので、今回はおウチでカッピカピになっていたチューブ練りガラシを水でといて、プランターの土にたっぷりと水やりしてみました。




ところで昨今は、買い物に行くたびに、野菜のお値段の高さに思わずのけぞります。
肉中心の食生活には欠かせないレタスをはじめ、青物の野菜が値上がりしているので、先月からプランターでサラダ菜やらバジルやらワサビ菜を育てはじめました、が、やはり屋外栽培は育つのがスロウリィー!!!

ということで、お台所に「AeroGarden Pro200」をもちこんで、葉もの野菜のキッチン・ガーデニングをスタートさせました。レタスは庭のプランターでとっくに育てはじめていたので、かぶってしまわないように「AeroGarden Pro200」では、ルッコラとエゴマを育ててみます。
エゴマの種は蒔いたほぼ翌日にワラワラと発芽し、ルッコラは2〜3日してからボチボチと発芽しはじめました。




















ネコ草が枯れたので、あらたに種まきした「小麦」。「AeroGarden Pro200」のグロウランプのおかげておいしそうに育ってます。
U-Groのココ培地に、かれこれ5回目の種まきですが、ゼンゼン余裕で生長します。
枯れた小麦の根っこが、U-Groグロウバッグの底まで張っていても、へっちゃら。さすがココ培地。


























仕事場では5Kgのミドボンとビール用レギュレーターで、家では小さなCO2カートリッジ用レギュレーターでカーボネーターをつくって、炭酸水をこさえています。夏バテ気味の時や、胃がモタレ気味の時に炭酸水でレモネードを作ったりして飲んでます。
炭酸水は植物にとって光合成するための炭素源になったり、カルシウムをはじめとした必須肥料の吸収促進もしてくれます。

























葉もの野菜は花を咲かせるまえに収穫する生長期だけの栽培となります。そのうえ、水耕栽培は、どうしても窒素がたまりやすい傾向があります。なので葉もの野菜を収穫する一週間前から炭酸水を葉面スプレーしたり、トラッキン'の培養液に少し加えると、葉っぱにため込まれていた窒素を効果的に減らせるのでおいしくなるし、栄養価もアップしてGoodです。





ところで、夢のようにカワイイ子猫たちですが、ぬいぐるみのようにはいかず、食べた分だけ飲んだ分だけ出します。それは、トイレだけでなくカーペットの上はもちろん、最近では布団の上で・・・

























そこで、炭酸水を家でつくれれば、除菌・消臭効果と安全性も高い「炭酸水でつくる次亜塩素酸水」も、つくることができるので、コヤツらがトイレとまちがえた場所を掃除する仕上げに自家製の次亜塩素酸水スプレーをかけて消臭してます。
次亜塩素酸とはいえ、100%パーフェクトに消臭はムリですが、ニオイが気にならない程度にできます。
炭酸水で作る次亜塩素酸水は安全性が高いのですが、炭酸が残っている短時間だけの効果だし、水圧のせいでスプレーからチョロチョロと漏れだしてしまうので、必要最低限だけ作って、使い切らねばなりません。

ちなみに、↑の「AeroGarden Pro200」は、数年間使っていなかったので、使いはじめる前に「炭酸水でつくる次亜塩素酸水」をタンクに注いで、30分ほどシステム内で循環させたあと、しっかり乾かして消毒しました。システムの消毒は、オキシドールがあれば、オキシドールでももちろん消毒OKですが、塩素系漂白剤を水道水で薄めただけだと炭酸ガスが少ないので塩素が残りやすく、しばらくの間は塩素が残ってしまいがちです。



さて、今週は満月です。吸収性が高まる満月にやるとよい作業は、種まき、収穫、害虫防除そして発酵・・・ということで、今週は手作り味噌を仕込もうと思います。


2014年9月29日月曜日

秋とテラリウム

9月になって、暑さも一段落・・・と喜んでいたことが、つい昨日のことのようです。もう10月なんですねぇ。



今年の秋冬、室内収穫目的栽培用のトマト苗をそろそろグロウルームに植えかえるころとなったので、そちらが忙しくなる前に、インテリア方面のガーデニング作業をすませた週末でした。

リサイクルガラスを利用したテラリウムです。増えすぎたハオルチアなどの多肉たちをセットしてみました。芽ざししてい多肉たちが大きくなったら、少しずつ増やしていこうと思います。


















まだ小さなネコたちに荒らされるのは時間の問題ですが、彼らがまだ手が届かないところに置いて、しばしの間、めでたいと思います・・・

















2014年9月19日金曜日

プロパゲーター活用「葉ざしの季節」

「絵や写真もいいけど、壁に飾れる植物があったらいいな・・・」というおヒトは、タクサンいらっさるようで多肉植物やセダムをつかった「succulent wall garden」というものがポピュラーになっています。



























問題は、「チリも積もればヤマとなる、ご予算!」です。小さな多肉の方がやりやすいのでお値段はお手ごろですが、何十個もGETしてニギニギしく多肉を植えこもうとすれば、なかなかよいお値段になってしまいます。
そ・こ・で・・・「ならば、自分で増やしてみよう!」ということで多肉植物を「葉ざし」でクローニングしてみることにしました!!!


抗酸化作用が大きな食べられる多肉植物・・・うっかり食べずにいたら、新芽があふれんばかりになってしまいました。
葉っぱを切り離し、葉ざしにしていきます。



























市販のセルトレイにココ培地をタップリとしきつめ、そこに葉ざししていきます。ココ培地は水や活力剤の培養液で湿らせてから、セルトレイに敷きつめた方が、底穴からこぼれにくくなり扱いやすくなると思います。
プロパゲーターにセルトレイをセットしてから、葉を挿していきました。

挿した葉がぐらぐらして切り口に空気が入り込まないよう、指で培地を軽く押さえて固定するとGoodです。葉を挿し終わったら、最後にスプレーで水やりをして、ココ培地の表面を落ち着かせました。プロパゲータートレイに水が溜まっていると、空気が少なくなり雑菌が入りやすくなるので、トレイの水はしっかり排水しておきました。


今回は、ついでにお気に入りの多肉植物やバニラも葉ざししてみました。


















今ごろの季節は、22℃前後をカンタンにキープできるので、挿し木や葉ざしなどで植物を増やしやすい季節です。

あとは、弱い光があたる場所で、湿度を高めに保つだけです。挿し木や葉ざしなどのクローニングでは、湿度を80%〜85%ほどと高く保ちますが、毎日カバーを外して空気を入れかえなくてはなりません。
プロパゲーターのカバーをかぶせて保湿をします。多肉は葉っぱに水分をたっぷりと含んでいるので、葉ざしだけでなく、子株をそっくり切り取って挿す「子株分け」でも増やしやすい植物です。
















「葉ざし」は、多肉植物だけでなく、トマトやサツマイモなどでも、よく使われるクローニング方法だそうです。

2014年9月16日火曜日

オオマタ歩きの秋

「晩夏」というと、すきあらば夏の猛暑が戻ってこようとしている感がありますが、半そで汗をかきかき歩いてみても、そこいらじゅうにスッカリ秋が満ち満ちています。


一休みで腰を下ろした公園のベンチには・・・クヌギの実が落っこちていました。


















コナラでしょうか?  まだ青々しい色をしたドングリもキレイなものですね。


























雨降りがつづいた後の晴れた日に、広葉樹の林を歩くのがたのしみです。ニョキニョキとたつキノコたちと出会えるからです。

























ご近所の栗の木。このあたりで、ここまで大きな栗の木は、めったに出会うことがなくなってしまいました。


























まんまる巨大なマリモのようなイガグリ。北関東では栗の出荷が始まっているそうですが、川崎ではまだ緑色をしています。




















ローズマリーの畑、とてもきれいです。


























ふとあたりを見渡すと、丘にたつ大きな木々は、すっかりクズに覆われています。このグリーンモンスターがすっかり枯れ落ちるのは、11月ころになるでしょうか・・・?



















我が家の猫たちのためにGETした「キャットニップ」でしたが、「なんか育ちがおそいなぁ〜???」と思っていたら、バッタどもが新芽を食べていやがりました。さっそくカマキリをお招きしました。ハーブガーデンを食い荒らす犯人たちを退治していただきます。

























ちなみに、キャットニップというミントはネコが好きなハーブです。生後7週をやっと過ぎたこのコたちにキャットニップの葉っぱを差しだすと、パクッとくわえて一目散にヒトリジメに入ります。




2014年9月1日月曜日

秋冬、室内栽培への準備開始です。

今日から9月となりました。
先週から涼しい日が続きます。ここぞとばかり、今年の秋冬室内栽培にむけたイチゴ苗の植えかえをすませました。

今年の春にのびたイチゴ「桃薫」のランナー子苗を、ひとまわり大きな1.5L容量のポットへ植えかえました。あと2ヶ月ほどしたら、6L容量のエアロポットへ植えかえて、室内での栽培をスタートさせる予定です。


























先々週は、連日の猛暑つづきでヘトヘトでした。ウンザリする暑さでしたが、ほぼ放置栽培だったカボチャ「バターナッツ」が穫れました。2週間ほど置いて熟成させます。














ところで、雨降りや曇りの日がつづくと、カボチャたちは、とたんに花をたくさん咲かせるようになります。



















ガーデニングが好きな方なら勘づいている通り、「曇りの日の方が、花がたくさんよく咲く」ということがあります。これは、オランダの植物工場技術で大切にされている「温度と湿度のバランス」に通じるかと思いますが、

「温度と光が強くなればなるほど、湿度も高くしなくては、たくさん光合成してくれない・・・」という鉄則があるのです。

その目安は・・・

十分な光があるとき、温度が20℃〜25℃のとき、湿度は70%〜85%あると、光合成が活発になって、結果的にたくさん収穫できるよ。

という感じです。

光合成量のみでいえば、「光の強さ」、「温度」、「湿度」のほかに、「CO2濃度」もかなり大きく影響するのですが、光合成運動をつづけるための材料として、「十分な水分」、「ちょうどいい量の肥料」が不可欠です。そしてさらに「ちょうどよい風」が吹くと、ベリーベストなコンディションが整います。

そ・こ・で・・・

「お天気、温度、湿度、さらに年月日もヒトメでわかっちゃう!!!」温室度時計をつくってみました!


























オンラインショップで、10,000円以上お買い上げくだすった方にプレゼントしておりま〜す!

























温度や湿度など、ベストな栽培環境の整え方については、水やり方法にもコツがあるようです。あたりまえですが、太陽の光が強くなればなるほど、気温も上昇します。気温が高い時期、時間帯ほど、水やりを少量にわけて、回数を増やすとGoodだそうです。たとえば、HPSランプ400W〜600Wで室温が25℃以上になったとき、培地1㎡あたり、1日10Lほどの培養液が必要になるとします(最適な培養液量とは、あくまでも培地の種類や環境で大きく変わり、一律ではありません)。

植物の光合成が活発になるのは、ランプが点灯してから30分後くらいからなので、点灯してから約30分〜1時間後から、ドリップパーツをつかってポタポタ水やりをスタートさせます(CO2もこのタイミングで与えはじめると、吸収がよく、Goodかと思います)。

数時間かけて、水やりをすると1日を通して光合成が活発になるそうです。大切なのは、ランプが消える1〜2時間前には、ドリップを終了させることで、このようにして消灯後の多湿を防ぐとカビ病の発生にもつながらず、ベターかと思います。

あと、ポイントとしては、ポタポタゆっくりドリップ水やりは、高温多湿な環境では、適度な送風が欠かせません。

2014年8月19日火曜日

夏休み。いっしょに暮らせる植物たち。

朝夕には、すこしだけ秋を感じる風が吹くようになりました。それでも「今日は、テクテクと散歩でもしようかな」、とは決して思えない残暑な日々です。


古いタンスからお作りになられたという木の箱を、ご近所のかたからたくさんいただいたので、多肉のウォールデコをつくってみました。ホントならば、木枠からあふれんばかりにニギニギしく多肉たちを植えこみゴージャスにしあげたいところですが、気力と予算がつつかず、ひとまずここでストップ・・・

























「SUCCULENT WALL FRAME」とか、「SUCCULENT WALL ART」などなどのキーワードで検索すると、多肉植物やセダムなどを利用したウォールデコが見つかります。DIYが得意な方なら、時間と気力さえあればカンタンにできるのも魅力です。
英語ではありますが、こちらのサイトで必要な材料と作り方の手順の一例がバックリと把握できます。







さて、台所でみつけてしまった「安納イモ」の食べわすれ。ついうっかり水に浸してみたら、たった数日でこのアリサマです。インテリア感覚で室内にて、めでています。


















たくましく伸びた根っこの先端が、水面から顔を出してます。きっと酸素が吸いたいんだろうと思います。




















ところで、川崎の多摩丘陵の一角には、まだタヌキが健在です。曇りで日射しがやわらかだったこの日は、ふたりの子ダヌキをつれて登場しました。


























「タヌキの親子とは、なんともほほえましい!」とのんきなことを言っていられるのはニンゲンくらいのもので、夜中にガサガサと徘徊するタヌキたちの気配にいらつき、生後3週間の子猫をかかえる母猫は、とっとと寝床を変えてしまいました・・・


























ココで終わってしまっては単なる猫じまんになってしまうので、猫草の紹介です。一度小麦を植えて枯れ終わったココ培地に撒いた小麦の種は、ここまで大きくなりました。



























ちなみに、2週間前の同一人物がこちら↓ 

























枯れた猫草(小麦)をひっこぬいて、培地をざっと洗い、小麦の種を撒いただけです。


2014年8月8日金曜日

ひきつづきチヌークホップの収穫とドリップイリゲーション

今年、ホップのリゾームをお分けした方から、うれしいご報告とお写真をいただきました。ホップはとっても育てやすい植物ですが、それでもやっぱり「植物の気持ちになって大切に手をかける方のもとでは、まちがいなくゲンキに育つんだなぁ・・・」と感動いたしました。大事に大事に育ててくださって、本当にありがとうございます。


























さて、昨日の立秋あたりから、うだるような暑さのなかでも、太陽や風の吹き方に「秋」を感じる気がします。暑いことは暑いのですが、7月のような青白くさわやかな陽の光ではなく、黄昏っぽい色味が強くなってきました。

とはいえ、暑いものは暑い! ホップたちは収穫のベストタイミングを伸ばしてはくれません。先日に引きつづき、今回は「チヌーク・ホップ」の収穫をしました。

















チヌークは、さわやかなシトラスのアロマも魅力ですが、とにかく毬花がでかく伸びます。カスケードよりも少しだけ晩生なようで、ワタシの育てているホップの品種の中では、ツルが伸びだすのがイチバンおそい品種でもあります。アロマも強けりゃビターも強い・・・ようで、以前天ぷらにしてみたら、口の中がしびれるほど苦かったです。

























左側から、チヌーク、真ん中の低いのがセンテニアル、一番奥がカスケードです。

























3品種とも、2株づつ植えていますが、カスケードはもっとも繁殖力が強いです。

























スズランのような花のつきかたをしたカスケード。「BRACT」とよばれる包葉の数がすくないので、残念ながらあまり大きくはならない花だと思います。


















秋に収穫をむかえると思われる毛花が、たくさん咲き始めています。


























水やりは、オーガニック肥料BioCannaの培養液をドリップ・イリゲーションでおこなっています。 フラッグとよばれる形状のPCドリッパー(Pressure Compensating Drippers=水圧を調整してくれる機能がついたドリッパー)で、ポタポタと気長に数時間かけて水やりができます。

























20リットルの培養液が、3〜4時間かけてゆっくりゆっくりとドリップされるので、ホースのじゃぶじゃぶ流水みたいに水がムダにならず、環境汚染の原因にもなってしまう窒素の流出の低減にもつながります。


























屋外に最適な、劣化に強くタフなポリ・パイプ13mmをドリップ・ホースに使いました。
水やりしたい範囲をはかり、それに合わせてホースの長さをカットしていきます。


























ドリップ・イリゲーションでは、植物のまわりにスクエア型にドリップ・ホースを設置したいことが多々多々あります。ホースを90°に折り曲げて設置してしまうと水の通り道が細ぉ〜くなってしまうので、2つのホースを「13mmエルボ」継手でつなげ、水をスムーズに流します。ものすごくあたりまえなことですが、継手のサイズは使用するホースの内径に合わせます。


















さて、エルボを使った部分は、↓このように設置できました。


























これまた、ものすごくあたりまえなことで恐縮ですが、ホースは穴があいてます。なのでホースの終わりには「13mmホースエンド」をはめこんで穴を閉じねばなりません。





























最後に、植えてある植物にムラなく水やりできる位置にドリッパーを取りつけていきます。専用パンチでホースに穴を空け、ドリッパーを取りつけました。



















ホースエンドで閉じていない方のドリップホースの一端をリザーバータンク内に置いた循環ポンプにつなげれば、24時間タイマーでポンプ作動をOn/Offにしてオートマチックに水やりできるようになります。

電気を使いたくない場合は、高い場所にアウトドア用の水タンクなどを置いて、タンクの水栓にドリップホースをつなげれば、高低差のおかげで電気なしで水やりができます。これならば、電源がないという場所でもドリップイリゲーションができるので、おススメです。

ちなみに、水タンクなどに雨水などの自然水を溜めてドリップする場合は、砂や葉っぱなどでドリップホースやパーツが詰まりやすくなるので、水栓ちかくのホースにこのようなフィルターを入れ、異物を超しとれるようにします。




文章だけでは、よくわからないと思いますが・・・今日はここまで。