2016年10月25日火曜日

メロンのフラッド&ドレイン栽培、誘引ネットを設置しました。

メロンのハイドロニポック栽培、順調にいけば年末には初収穫となりますが・・・

ツルはどんどん伸び、葉は日に日にでかく広がるので、1段目の誘引ネットをセットしました。メロンの実は大きくなると重たくなるので、垂れ下がりすぎを防ぐためにネットを木枠ではめ込みました。





















栽培ランプは、生長から開花までマルチにカバーできるようになった、
ニューバージョンの「GIB FlowerフラワースペクトラムXTreme HPS600W」を50%ディミングで点灯させています。


























フラッド回数はセッティング時〜1週間の間、ランプ点灯から30分後。夏日が続いたので、最近1日に2回に増やしました。

















メロンは、わりと強い培養液を好むので、クレイペブルス全体を定期的にリフレッシュする必要がありそうです。

というわけで、ネットポットの3/4の高さまでフラッドさせ、毎回フラッドさせるたびにクレイペブルス全体に新しい培養液が浸るようにしています。また、週に一度ほどリザーバータンク内の培養液をカップで汲んで、ネットポットの上面から培養液をかけて流しています。こうすると、クレイペブルス上面で、肥料が白く固まって析出してしまうことを防げます。






さて、今年ももちろんミニトマトの秋冬栽培やってます。夏日が多かった10月上旬。18時間点灯のせいで、苗が少し徒長気味になってしまいました。
この苗が徒長してしまう一番の原因は、気温が高く日が長いことなので、点灯時間をへらしました。ランプは、GIBライティング グロウ・スペクトルMH400Wを50%ディミングしています。

2016年10月24日月曜日

ガーデニング。夏の片づけとリフレッシュの頃です。

秋が深まるにつれ、野のタヌキたちが姿を見せはじめました。毛並みがフサフサとしていて、まだ若いようです。ひょっとして、去年近所で生まれた5匹の仔ダヌキのうちのひとりかもしれません。




















さてさて、ガーデニング作業には過酷すぎる夏が終わり、多肉の寄せ植えやら、テラリウムやらをリフレッシュする頃となりました。多肉どもは南関東なら外で冬を越せるので、これから花の種類が少なくなる季節、手入れをほとんど必要とせず庭や玄関先に色をそえることができて重宝します。



























一方、これから室内で植物を楽しむのにベリーベストなシーズンとなります。


ガラス・テラリウム内部は、高温多湿になる夏を過ぎた今、植物の墓場と化していました。苔は黒くムレ腐り、多肉はベロベロとツル化して、まったく原型をとどめておりませんでした。

ところがフィカス・プミラと山苔だけは、青々とハッピーに過ごしていました。というわけで、夏が過ぎて生き残った植物はどんどん奥へ押しやられ、色や形がくずれやすい多肉や苔を手前に置いて、手がすぐ届くところだけポイポイッと入れ替えれば、リフレッシュできる、という手抜きワザを習得いたしました。




















下手の横好き・・・とは、まさに私のためにあるようなコトワザ。
我が家のキャツらにあらされないよう、蓋つきのガラスジャーをチョイスし、高さを生かせるモサモサとした苔のテラリウムを創作いたしました。


























苔どもは、適度な環境を保てれば、わりと面白いように繁殖するので、これからどんなふうに変化していくのか、楽しみです。


2016年10月20日木曜日

収穫の秋と、欧州の庭を変えた日本の原種

カボチャの大変良いところは、ある程度の広い地面さえあれば、テキトーにペロペロッと種をまいても、秋にはほぼ確実に収穫ができるところです。

ということで、収穫できました。ヘチマかぼちゃです。


















「スクナかぼちゃ」が本名で、岐阜県高山市丹生川地域で昔から育てられてきた、珍しいカタチをしたかぼちゃです(これはロングかぼちゃという名前で種が売られていました)。地面いっぱいにモリモリと 葉とツルをのばして、実が大きくなってきたころから、「これ、ヘチマでしょ?」、または、その見た目から「これ食べられるの?」とよくたずねられました。
はたしてその味は・・・・ほんっっっとうにオイシイ!!! ホックホクしていながら果肉がしまっていて、とてもあまくオイシイかぼちゃです。
煮くずれることもなさそうで、煮物でもテンプ〜ラ〜でも、半分に割って数分レンジでチンしてからチーズとベーコンの細切りをのせてオーブンでこんがりと焼いても、普通のかぼちゃ同じように調理してオイしく食べられます。

これは在来種なので、たんまりと残った種を大切にとっておいて、また来年蒔こうと思います。



ということで、在来種、固定種というのは、非常に長い年月をかけて交配と選別をくりかえし、その土地と気候に最適な性質をもつ遺伝子が確立された品種をさします。

それとともに、大昔からその土地に存在する植物やその種類を「固有種」ともいうそうですが、先日訪れたシーボルト展を通して、日本は固有種天国だったことを知りました!


























シーボルトが日本を訪れた19世紀当時、ヨーロッパの庭は多様性に乏しく、ユリやアジサイをはじめ、さまざまな固有種に恵まれた日本の植物たちを生きたまま持ち帰ったそうです。ユリやアジサイ以外にも、日本固有だった「ギボウシ」は耐陰性が高く「日当たりの悪い庭の救世主」として今日のヨーロッパでも大変重宝されているそうです。

日本の固有種の数は、日本とほぼ同じ面積を持つドイツで約2,600種に対して日本は約7,500種に及ぶそうです。そのなかの約2,600種は日本にしか分布していない植物もあり、来日したシーボルトは、日本の植物の多様性にハマってしまったそうです。




















ちなみに、東京科学博物館で開催されていたシーボルト展に伺いましたが、常設もまた大変面白いものがありました。
日本の人口累計は、約1億5千万年前の縄文時代からカウントして平成の現在で約5億人だそうです。今日の日本の人口が約1億2千万人ということを考えると、昭和からの人口が全体の25%を占めるという、ものすごいものがあります・・・今日の人口密集地の住宅事情のきびしさにもナットク・・・

























日本の地層の展示にあった北海道のピート レイヤー=泥炭層の高位ピートの様子。長繊維で保水性と酸度が高く、色が白っぽいホワイトピートとされる層です。







2016年10月13日木曜日

フラッド&ドレイン・システム、スタートしました。

メロンが、こんなに生長スピードがはやいとは想像だにしていませんでした。

ところで、小さな苗を育苗ポットやプロパゲーターから、収穫まで使用するポットやハイドロ・システム、または畑に苗を植えることを「定植」といいます。


苗の定植タイミングは、早すぎず、遅すぎず、がベリーベストですが、育てる野菜の品種や季節によって定植すべき丈のサイズとか本葉の数とか、交配した種苗屋さんのサイトなどで調べるとすぐ分かると思います。



















メロンの秋冬栽培の場合、本葉が2.5枚でたときが定植タイミングだそうですが、先週末には、もうとっくに本葉が3枚大きく展開してしまったので、今週はじめに「タイタンS」にセットしました。


















タイタンS」は、フラッド&ドレイン・システムです。日照時間帯(=室内栽培ではランプ点灯時間帯)に、ほんの4〜5回ほど培養液を栽培テーブルにフラッドさせて養水分を与えていく仕組みで、培養液をくりかえし使うため、培地は大粒サイズのクレイペブルスを使います。
定植からまだ間もなく根が伸びていないので、ランプ点灯30分後にフラッドを1回のみでOKです。フラッドのために循環ポンプをONにする時間は、ほんの3分間だけです。
























フラッド&ドレイン・システムは、デジタルタイマーで循環ポンプをONにすると、培養液が栽培テーブルにくみあがり、循環ポンプがOFFになると培養液が下段のリザーバータンクにおちて排水(ドレイン)されます。

フラッドからドレインまでの時間の長さは最大でも15分以内にすることがポイントです。「貫通継手用ジョイント」をふやすほど培養液がたまる水位がたかくなりますが、最高水位は培地の1cm下までにしないと、苗が浮き上がり漂流してしまいます。

フラッド回数は、培地の乾く速度にあわせるので、気温が高くなればなるほど、そして株が大きく育てば育つほど、フラッドする回数は増え、だいたい4〜5回です。
日当たりの悪い場所や苗が小さな時は、1日1〜2回で十分です。

2016年10月3日月曜日

発芽苗、はじめてのファーティゲーション(培養液を与える)

キンモクセイの香りただよう10月となりました。
スーパーマーケットで、レタスの小ささとお値段が反比例して高くなっているのを見るたび、今月こそは秋晴れのお天気にめぐまれることを願ってしまいます。

キノコが立ちました。部屋のなかで育てている植物にも秋を感じます。







さて、ミニトマトの幼苗のココ培地表面が乾いてきました。発芽苗をこの小さなポットに植えてからはじめての水やりは、このように少し乾かし気味にしてから培養液を与えます。 ココ栽培でのポイントのひとつとして、ポットに植えてからのはじめてのファーティゲーションは、いつもより少し乾かし気味になるまで待って、ポットの底のほうまで根をおびき寄せてあげることです。

















とはいえ、ココ培地は土ではないので、カラカラに乾かすようなことはゼッタイに避けます。目安は、水を与えた時のポット全体の重量の30%の重さまで軽くなった時です。
(例 : 250mlのポット+ココ培地が水やり直後の重さが130gだとすると、40gほどまで軽くなった時に培養液を与える)




大人の葉っぱ・・・本葉がすでに展開いているので、収穫まで使用するファイナルポットに定植するまで、CANNA STARTの培養液を与えます。





















こちらは、ロックウールに植えたメロンの幼苗、先週の様子です。

















ちょっと徒長ぎみなので、丈を抑えるためも兼ねてメロンにもCANNA STARTの培養液を与えておきました。

























メロンは強めの肥料OKなそうなので、先週のうちに、CANNA STARTの250倍希釈培養液を与えておきました。それからドンドン葉が大きく広がり、今朝はもう定植しなくてはならない大きさまで生長しています・・・

















これから、本格的に寒くなる前までに順調に大きく育ってくれたらいいな、と思います。