それでなくても食糧自給率の高くない日本の貴重な農地が、放射線物質に汚染されるかもしれない、しばらく作付けさえできなくなるかもしれないという、危機的状況がせまっています。
実は、あのチェルノブイリの原発事故で放射線物質に汚染された土壌を植物をつかって浄化する試みをされてる方々がいらっしゃいました。
実は、あのチェルノブイリの原発事故で放射線物質に汚染された土壌を植物をつかって浄化する試みをされてる方々がいらっしゃいました。
詳しくは、こちらで。
放射性ヨウ素は、わりと短期間で放射線量がゼロに近くなるそうなので、問題は放射線量が減るまでに30年かかる放射性セシウムだとのことです。
昨日書いたように、セシウムはカリウムとよく似ていて、植物や動物はセシウムを吸収するとカリウムの代用として使ってしまうとのことです。ならば、カリウムを吸う働きのつよい植物を植えれば、放射性セシウムを吸い取れるということになります。
カリウムをよく吸う植物はいろいろありますが、収穫後にバイオエタノールとして使えるということで、こちらでは「アブラナ科のナタネ」を植えていらっしゃるそうです。
こんなふうに植物や微生物や菌の力をかりて土壌をきれいにすることを「バイオ・レメディエーション/ファイト・レメディエーション」」というそうで、放射性セシウムがたくさん降り注いでしまった土壌にナタネを植えて、収穫したナタネには放射性セシウムが含まれてるので、もちろん土壌からすべて取りのぞくのだそうです。収穫したナタネから絞った油でバイオエタノールをつくって、搾りかすの残渣も発酵させて出たガスをつくって、最後の残りは低レベルの放射性廃棄物として処理するそうです。その翌年に、別の農作物を植えると放射性セシウムの含有量がかなり低く抑えられるそうです。
そして「EM菌」が放射線そのものを分解するのではないかという研究結果もでていると聞きました。ロシアでは実際に、EM菌をつかって土壌から放射線を少なくできているケースもあるそうです。菌資材の効能については、賛否両論ありますが、生物が住めないような原始の地球で、太陽の光をエネルギーにかえて、硫化水素などの猛毒ガスから糖分をつくったり、酸素から身体を守る酵素をつくれるようにしてくれたのも「バクテリアたち」です。とても乱暴にいえば、光も放射線も「電磁波」なので、放射線をエネルギーにするバクテリアがいても不思議はないと思います。ただ、EM菌さえ撒けばすぐに効果がでるというわけではなく、菌が環境になじむまでに年月がかかるんじゃないかと思います。
そして例えばナタネでなくても、その辺に生えてるアブラナ科の雑草も、同じようにセシウムを吸ってくれますし、近所の雑木林などで勝手にでてくるカビや微生物などの常在菌たちも、もちろんEM菌のメンバーと同じような浄化作用をちゃんと持ってます。
まず、カリウムをよく吸う植物の種類ですが、アブラナ科をはじめヒユ科、マメ科、キク科、シソ科、バショウ科などなど数えきれないくらいいっぱいありました。そのなかでも、その辺に生えてるありふれた雑草で放射性セシウムをよく吸ってくれそうな植物をピックアップしてみました。
アブラナ科の雑草 :
ハマダイコンです。大根が野生化したと考えられてるそうです。
ナズナです。
ペンペングサとも呼ばれてます。
これもアブラナ科です。
ヒユ科 : 「アマランサス」という植物は特にセシウム除去に効果的だそうですが、ヒユ科の雑草もそのへんにいました。
アオビユかイヌビユか、よくわからないのですが近所によく生えてくるヒユです。
これは秋に撮った写真で花穂がでてます。
葉や花穂の雰囲気がカラムシなどのイラクサ科とよく似ていて間違えてしまうのですが、ヒユ科の葉っぱは先がまるっこくてギザギザしていません。
どちらにしても、イラクサ科もカリウムをよく吸います。
イラクサ科 : カラムシです。葉が白くマダラなのはウドンコ病のせいです。
キク科 : ヒマワリにタンポポ、ヨモギもキク科です。
これは「ノゲシ」です。
いまごろあっちこっちでワサワサ生えてます。
ノゲシによく似たオニノゲシも、やっぱりキク科です。
マメ科 : 根粒菌をよくふやすマメ科もカリウムをよく吸うそうです。緑肥として使われるエアリーベッチは、どこでも簡単に発芽してよく繁殖します。
春になる今ごろ、一面がクローバーという所も多いと思います。
カラスノエンドウも春一番でよく広がる心強いマメ科です。
その量に差はありますが、放射性物質とともに春を迎えなければならない今、こんなにたくさんの雑草たちが大地を救ってくれるかもしれません。今年はなるべく雑草をむしったり除草剤をまいたりせず、農薬も押さえて、野の植物たちと有用菌たちにたくさんいてもらった方がいいかもしれません。
ただ、秋になってこの雑草たちが枯れ落ちたら、どう処理したらいいのか? となりますが、なにか画期的なアイデアがでてくるのを待つしかなさそうです。
それでも、枯れ草のうえにEM菌を定期的に散布するのもアリかもしれません。本来ならば、どこの土壌にもEM菌と同じような有用菌たちのメンバーがちゃんといて、エサが少なかったり薬剤で弱ってるだけなので、枯れ草のうえに米ぬかを蒔くだけでも、有用菌が増えてくれます。
壊すのは一瞬ですが、つくりなおすには多くの時間と手間が必要です。それでもたくましい日本人は、地震や津波や放射性物質からこの国を建てなおすこれからの長いプロセスの中で、世界がビックリするほど画期的なアイデアや、新しい発見と技術をたくさん見つけていくにちがいありません。
アブラナ科の雑草 :
ハマダイコンです。大根が野生化したと考えられてるそうです。
ナズナです。
ペンペングサとも呼ばれてます。
これもアブラナ科です。
ヒユ科 : 「アマランサス」という植物は特にセシウム除去に効果的だそうですが、ヒユ科の雑草もそのへんにいました。
アオビユかイヌビユか、よくわからないのですが近所によく生えてくるヒユです。
これは秋に撮った写真で花穂がでてます。
葉や花穂の雰囲気がカラムシなどのイラクサ科とよく似ていて間違えてしまうのですが、ヒユ科の葉っぱは先がまるっこくてギザギザしていません。
どちらにしても、イラクサ科もカリウムをよく吸います。
イラクサ科 : カラムシです。葉が白くマダラなのはウドンコ病のせいです。
キク科 : ヒマワリにタンポポ、ヨモギもキク科です。
これは「ノゲシ」です。
いまごろあっちこっちでワサワサ生えてます。
ノゲシによく似たオニノゲシも、やっぱりキク科です。
マメ科 : 根粒菌をよくふやすマメ科もカリウムをよく吸うそうです。緑肥として使われるエアリーベッチは、どこでも簡単に発芽してよく繁殖します。
春になる今ごろ、一面がクローバーという所も多いと思います。
カラスノエンドウも春一番でよく広がる心強いマメ科です。
その量に差はありますが、放射性物質とともに春を迎えなければならない今、こんなにたくさんの雑草たちが大地を救ってくれるかもしれません。今年はなるべく雑草をむしったり除草剤をまいたりせず、農薬も押さえて、野の植物たちと有用菌たちにたくさんいてもらった方がいいかもしれません。
ただ、秋になってこの雑草たちが枯れ落ちたら、どう処理したらいいのか? となりますが、なにか画期的なアイデアがでてくるのを待つしかなさそうです。
それでも、枯れ草のうえにEM菌を定期的に散布するのもアリかもしれません。本来ならば、どこの土壌にもEM菌と同じような有用菌たちのメンバーがちゃんといて、エサが少なかったり薬剤で弱ってるだけなので、枯れ草のうえに米ぬかを蒔くだけでも、有用菌が増えてくれます。
壊すのは一瞬ですが、つくりなおすには多くの時間と手間が必要です。それでもたくましい日本人は、地震や津波や放射性物質からこの国を建てなおすこれからの長いプロセスの中で、世界がビックリするほど画期的なアイデアや、新しい発見と技術をたくさん見つけていくにちがいありません。