2012年11月16日金曜日

ガイチュウ、エキチュウ、ハンショクチュウ。

やっとミカンを収穫しました。無農薬栽培だったからなのか、虫たちに皮をたべられまくりでした。マルカメムシの仕業かと思っていたら、テントウムシも犯人のうちのヒトリでした。カメラ目線でバリバリ食べてます。(ミカンは、ウマかったです。)














それはそれはウマそうにミカンの皮を召し上がってるテントウムシには申し訳なかったのですが、グロウルームでアブラムシだらけになってるイチゴたち担当責任者に人事異動してもらいました。アブラムシは、マクロレンズで見るべきではなかったと後悔しました。 ツブラな瞳が、かわいすぎるからです。











一方、待望の天敵農薬が届きました。

アブラムシたちに卵を産みつけて退治してくれる「アブラバチ」という昆虫です。天敵農薬は、農薬の散布にカウントされないので、無農薬栽培として認定してもらえる自然農薬です。

「マミー」というサナギの状態がほとんどで、成虫が数匹入ってました。









「 農薬といっても生き物だからさ、届いたらすぐさまフタを開けてアブラムシが繁殖してる場所に置いておいてね。土の上に置くとアリンコがサナギを持ってっちゃうから気をつけてね!!!」という意図の説明書が、なんともほほえましい・・・フタを開けてみましたが、アブラバチたちは、長旅の疲れがとれないようで、なかなか飛び立ちません。

















イチゴの葉っぱのすぐ下に容器を置いておくと、ひとりのアブラバチがプ〜ンッッッと飛びました。あ〜、このコは見たことがあるぞ〜! 















そういえば、葉っぱのウラにプツプツと丸いモノがくっついているのを何度も見たことがあります。なんとそれがアブラバチのサナギだったのですが、なんとなくジャマ臭くて、サナギを見つけ次第、手でこそげ落としていました。まさか益虫とはつゆ知らず、おもいっきり退治していたとは・・・とほほ。

「えっ? もしかしてアレかな?」と思い当たるおヒトは、

「アブラバチ マミー」

で画像検索してみてください。



ちなみに、アブラバチたちを栽培エリアに定着させるためには、エサになるアブラムシがつきやすい植物、つまりバンカープラントを栽培スペース内で育てておくといいそうです。ということで、早速アブラムシのベストなバンカープラント「小麦」をGETして発芽させてみると、オドロキの生長速度です。小麦についたアブラムシが死んでは困るので、小麦の種は無農薬のものにしました・・・ニンゲンって勝手ですね。














しかし、ここでひとつ大問題が・・・



天敵農薬は、害虫が出始めた初期でないとあまり効果がでないのです。ということで、アブラバチたちが卵を産みつける速度よりも、アブラムシが繁殖する速度の方がはやいので、ボ〜ッと見てると、イチゴのうらっかわが、再びアブラムシだらけになってしまいました。しかも、アブラムシたちが出すベタベタのおしっこに、アブラバチたちの羽が引っついて死亡してしまうハチも出はじめました。

ふたたび怒りがふつふつとわき上がりますが、50℃温水をスプレーすると、アブラバチたちが死んでしまいます。しかし、グッドアイデアが!!! 50℃のお湯に浸したティッシュや布巾で、アブラムシを拭きとることにしました。ひとまずこれで一件落着です。


ちなみに、手に負えないほど害虫がでているときは、50℃温水スプレー害虫駆除は日が当たる時間帯に1日に3回まで、やったほうが効果が高いようです。イチゴのアブラムシに気を取られていると、今度はバラがチュウレンバチ牧場と化していました。















早速、50℃温水スプレーしてみると、チュウレンバチの幼虫たちは、「熱い! なにすんのさ!!!」とでも言いたげにクニュッと丸まっては、ポタポタと地面に落下していきます。










ということで50℃温水スプレーは、バラについたチュウレンバチにも効果がありました。

が、地面に落下した幼虫たちを殺すか、別の場所に撤収しておかないと、ヤツらは驚くべき早さでバラによじ登り、ムダに浪費した体力を取りもどすかのような勢いで、葉っぱを食べまくります。







無農薬栽培・・・
やっぱ手がかかりますが、カマキリやアシナガバチなど、かわいい益虫がたくさん来てくれるのも、楽しみのひとつです。