2012年11月1日木曜日

室内栽培〜開花前期の管理〜

さて、今日から11月です。
近ごろは手や髪のパサパサ感が気になってきました。空気が乾燥してきているんですねぇ〜。適度な保湿は、レディースの美容にもメンズの健康にもプラントの生長にも、とっても大切で〜す。


蛍光灯からMHランプ400Wに変えてから、約一週間経ちました。TERRA培土で育てているトマトたちは、どれも一段目のツボミがついたり、花が咲きはじめました。

最近のグロウルームの気温は18℃〜22℃くらいで、MHランプがつくと22℃〜24℃くらいに上がります。

ランプがついた後も、植物にとって最適温度範囲内でおさまるならば、MHランプやHPSランプの高い光量は、トマトたちの生長にとって強い味方です。









気温がちょうどよくなった反面、湿度がどんどん下がってしまうので、超音波式加湿器で湿度を40%〜60%ほどにキープしてます。
適度な温度と湿度がある季節や空間では、ヒトが呼吸しやすかったり、肌や髪がしっとりして気持ちいいな、と感じると思いますが、植物も同じです。


適度な温度/湿度は、植物が開花していく時期に、とっても大切になります。なにしろ開花には体力を消耗するし、ストレスが溜まるからです。






湿度を高くすると「カビ病」が出るんじゃないかと心配するおヒトもいますが、湿度を60%くらいで管理していて、カビ病が出たことがありません。イチゴはアブラムシのせいでススカビが出たくらいで、湿度管理をするようになってからというもの、ウドンコ病は出たことがありません。(ファンなどで、換気や空気の動きは、もちろんつくっています。)

多湿にすると、カビ病が出やすくなるといわれる温度は、だいたい25℃以上といわれています。それでも湿度がしっかりあれば、カルシウムやケイ酸などの、プラントをタフにする肥料が吸えるのでウドンコ病なんかも、ちょっとやそっとじゃ出にくくなります。


Sodaponicsの水耕システムで育てているトマトの根元です。タンク内の循環ポンプで培養液をまわして、その途中でCO2ガスを培養液に直接吹き込んでいます。











ランプか点灯している間だけ、1時間毎に10分間だけ、CO2ガスが入るようになっていて、吹き込んだ直後はpH値が5.0ほどに下がり、1時間後には6.2まで上がります。

Sodaponicsのトマトたちは、幼苗のころ培養液から漏れるCO2ガスで、根元の葉っぱが焼けちゃったりもしてましたが、生長がドンドン早くなってます・・・






とはいえ実験の結果というものは、ヒトの思い込みに大きく左右されるとも聞きます。
Sodaponicsの pros and cons については、ノンビリと楽しみながらオオマジメに追求していこうと思います。なにしろホビーですから「これはスゴそうだな! おもしろいな!」と感じたことを最優先にしてます。ヤラしい欲を出したとたんに、殺伐とした気持ちになっちまって、つまらなくなるに決まってます・・・と思います。



ところでCOCO培地やTERRA培土と違い、水耕栽培の場合は、日々培養液のpH値を計ったり、時には培養液のpH値を調整する手間がいります。

しかし、CANNA AQUAベース肥料を循環式ハイドロシステムで使うと、生長期用ベース肥料 AQUA Vega でくつった培養液は、pH値6.2までしか上昇しないようにできてます。(CANNA AQUAだけの特徴です。) 

なので培養液のpH値調整は、つくったときだけpH値を5.8にしたら、あとはpH調整はいりません。(軟水でつくた培養液はpH値5.8スタートで、硬水はpH値を5.2スタートにします。) ただし1〜2週間に一度は、培養液をゼンブ交換してください。

しかし突然に、培養液のpH値が6.2よりも自然に下がりはじめたら、植物たちは開花用の肥料バランスを欲しがっているサインです。これがAQUQ VEGAから開花期用ベース肥料 AQUA Flores へチェンジするタイミングです。

例えば、2パートや3パートに分かれているベース肥料を使ってる場合でも、生長期中に培養液のpH値が、いつもより上昇しなくなった時、開花期用の肥料レシピへとチェンジすればいいと思います


pH値が上がらなくなる理由は、生長期から開花期へ移るとき、硝酸イオンなど酸性の肥料よりも、カリウムなどアルカリ性の肥料を欲しがるからです。なので開花期へ移り変わるとき、培養液のpH値がちょっと下がります。





さて、COCO培地のトマトたちです。

今年のCOCO培地のトマトたちは、ちょっと生長がノンビリ気味です。2号ポットから5号ポットへの植えかえが遅すぎたせいです。

かといって、あせって水やりしたり、培養液を突然濃くしたりはしないようにしてます。






5号鉢に植えかえてから、「待ってました!!!」とばかりに、ポット内にはゲンキな根っこがビシビシ張ってきました。一番花のツボミがついたら、6Lのポットに定植していく予定です。
















CO2の濃度は、Sodaponicsシステムから漏れるガスだけで550〜700ppmほどでキープできてます。(たまにワタシの息もカウントされます。ヒトの息だけで、瞬間的に800ppmくらいまでなりますよね。)コストや手間、収穫量の差し引きを長い目で見れば、このくらいのCO2濃度がイチバン安全で効果的だと思います。











今年のあかねっ娘、すでに「アブラムシ牧場」です。

イチゴだけは、無農薬栽培に限界を感じます。

しかし、もうすぐカワイイ天然農薬が届く予定です。

へへへ・・・今に見てろ! アブラムシ!!!










イチゴは短日植物ですが、低温に当てるとさらに開花が促進されます。なので、イチゴたちのグロウランプは、まだ蛍光灯です。















ちなみに、オランダのトマト施設栽培のデータによれば、「本来、光周性がないといわれてる中性植物のトマトも、ランプ照明のサイクルを12時間/12時間の短日にすると、収穫量が増大する」という結果が出てます。