先月に、ものすごい雪が降ったあと、首都圏のホームセンターからは「雪かき用のスコップがことごとく姿を消す」、という二次被害的な事態が発生しました。
結局ワタシは「喉もと、すぎれば・・・」といった調子で、雪かきスコップをGETしないままでいて、「明日は雪がふります・・・」という天気予報を恐怖と後悔とともに耳にしました。
とはいえ、木々の花々たちは、とっくにツボミをふくらませていて、春への準備万端です。さぁ、晴れた日は一足早い春を見つけてワクワクしましょ〜!
日ごとにふくらんでいく、梅のツボミです。
だれよりも早く咲く「蝋梅」です。もう散りかけている花さえありました。
目で見るよりも先に、鼻で気がつかされるほど、よい香りです。
梅の花も、ポツポツと咲き始めました。
この時期の花は、寒さで長持ちするので、
ゆっくりじっくり楽しむことができますよね。
すべてが冬眠している冬のあいだに、したたかにテリトリーを広げる「クロコウジ」が、竹の切り口に広がっていました。一見ススのように見える黒い菌糸を広げます。竹にはオリゴ糖が豊富なので「クロコウジ」は、それを離乳食にしてグングンそだち、大人になったら竹の固い繊維をトロトロと溶かして食べてしまいます。
おなじく樹木の固い繊維質を、すこ〜しずつ溶かして食べて大きく育つパラサイトな「サルノコシカケ」は、キノコの一種です。
森や林の中で枯れた樹木が腐食して土に還り、次の世代が芽生えることができるのは、このキノコたちのおかげです。このように植物繊維を分解できるキノコたちが、もしも山々にいなかったら、落ちた枝や枯れた樹木は、ほとんど腐食できずにゴロゴロと積み重なっていくことになるんだそうです・・・
おなじく、木の表皮でパラサイトしている「苔」です。
ところが「苔」のなかには、重金属や放射性物質などをため込みやすい種類もいて、水や土壌中の汚染物資をとりのぞくフィルターのような役割も果たしてくれてるのもいるんだそうです。
ムダな命などひとつもない・・・ということのようです。
ふと見上げると、木のコズエにちいさなちいさなちいさな小鳥が・・・「エナガ」でしょうか? 2〜3羽ほどのエナガが、シュパッ、シュパッと枝から枝へ渡り飛んでいました・・・
どうやらちょっと前にすれちがった、バズーカ砲のような巨大な長さの超望遠レンズを装着したカメラマンのグループが狙っていたのは、この「エナガ」のようでした。「エナガ」は、やっと来たと思ったらすぐに飛び立ってしまうので、木の下で忍耐強く待ち望んでいるご様子でした・・・その点ワタシときたら、得意技の鳥の鳴き声で、「エナガ」たちを自由自在に?呼びよせてはパシャパシャ撮影! とはいえ、ワタシのカメラについてるレンズは、いまどきの高校生のお年玉でも買えるビギナー用望遠。
「うわぁ、エナガちいさくしか写ってない〜、悲しい〜! 超望遠レンズがほしい〜!!!」と、しみじみ落ち込んでいると・・・
「 機材のセイにしないで、腕を磨いてがんばるケロよ〜! 」
と見送ってくれた「ケロガード」たちでした。