ダジャレをこよなく愛する昭和生まれです。
すくすくスクスク育ってるはずの室内栽培のトマトたちでしたが・・・春の陽気がつづいてから、葉っぱの老化がスピードアップしてきました。
黄色くクシャクシャになった葉っぱを顕微鏡で見てみたところ、
「うわあぁぁぁぁぁぁ・・・なんかいる〜!!! 」
犯人はトマトの大天敵「 サビダニ 」です。
サビダニは一度発生するとしつこいので、ひとまず今実ってるトマトたちを収穫しおわった順に撤収していって、新たに育てなおそうと思います。
「サビダニ」は、温度や湿度の変化がすくないハウスなどの施設栽培で発生しやすい害虫なので、室内栽培でもガンガン繁殖しやがります。
残念なことに、トマトを育てていれば、いつかはほぼ確実に発生する害虫だそうですが、農薬には弱いので定期的にダニ駆除剤を散布すれば、きちんと抑えることができるそうです。
んが、となりのイチゴたちには、アブラムシの天敵農薬「アブラバチ」たちがガンバってくれているので、彼らのためにもナントカ「無農薬」にこだわりたいところです。
「サビダニ」を見つけた衝撃ついでに、「アブラバチ」に寄生されている「アブラムシ」も顕微鏡でのぞいてみました。アブラバチにタマゴを産みつけられたアブラムシのお腹の中でアブラバチが育っている様子が、うっすら透けて見えています。これを「マミー(ミイラ)」というそうです。
せっかく撮影したので、「アブラバチのマミー」2連発です。 ワタシたちの肉眼では見えないミクロの世界では、喰ったり喰われたり・・・な、想像を絶するサバイバルなストーリーが目の前で展開しているようです。
いまところ、サビダニが大量発生して色が変わるほどまでになってしまった葉っぱを50℃の温水に、2分間どっぷりと浸けておくと、一週間ほどは増殖を抑えられることがわかりましたが、決定打ではございません!
50℃温水も、サビダニの発生初期なら、もうすこし効果があるかもしれませんが・・・
と・・・いうことで、今回「植物を枯らして覚えた栽培Tips」に新たに加わったのが、季節の変わり目には、日々の陽気の変化にあわせて、気温/水温/湿度/pH/ECの管理をキチンと調節してあげることだと、思いました。
それまでせいぜい25℃くらいまでだった室温が、30℃ちかくになる日が数日つづくと、植物の生長がはやくなって新芽がよく動きますが、同時に水切れも起こしやすくなります。
COCO培地やTERRA培土などの有機培土は乾くペースが早くなりますが、TERRA培土はとくに水切れに強いので、いきなり萎れてしまうという事態は少ないかと思います。(COCO培地は、決してカラッカラに乾かしてはなりません。)
それでも気温が高くなったせいで培土が乾き気味になっている状態を放置しすぎると、室内の湿度がさがりすぎて、乾燥から害虫が発生しやすくなります。
しかし水耕栽培の水切れによるトラブルは、有機培土よりもさらに深刻な事態になりやすいです。
暖かい日がつづいているというのに養液タンクをチェックせずにいると、タンクが空っぽになって水中ポンプのモーターがイカレて、苗もイカれる・・・ということが起こりやすく、一気にゼンブやられやすくなります。ということで、梅が咲きはじめた地域では、ランプ点灯時の間だけでも、養液タンクを加温しているサーモヒーターをソロソロ低温に設定するか、いっそ切っておいたほうが無難かもしれません。
また、肥料やけや葉やけ、病害虫の発生などが起こってしまったら、とりあえず光を弱くして培養液の濃度を低くしたほうがベターなので、ワタシの場合はですが、そろそろHPSランプ600ワットを400Wにチェンジしてしまおうと思ってます。