新月の日を「月立ち」といったことから、「一日」とかいて「ついたち」と読むということをにわか知識で知りました。
高速道路に面している窓は、夕方にHPSランプの街頭が点灯すると、ホップのシルエットが浮かび上がるので、まるで壁紙みたいに見えます。
さて、だいたい一週間前に植えかえをしたアルガンの苗木・・・
今朝、重さをはかってみると、植えかえた時の総重量876gから522gになり、約60%ほどに乾いたところで水やりのタイミングとなりました。
ココ培地にはもともと肥料が入っていないので「水やり」とはいっても、水だけではなくベース肥料や活力剤を希釈した培養液を与えます。
そして水やりの大きなポイントとして、排水量が約10%〜20%になるように水やりの量を調整します・・・
「排水量が10%〜20%になるように培養液の量を与える」という意味は、例えば「ひとつのポットに培養液1リットルを水やりしてみて、排水量が約100cc〜200ccであれば水やりのタイミングと水やりの量ともにベストであった」・・・ということです。
今回のアルガンの苗木を植えたココ培地の場合、ココ培地がいっぱいに水を含んだ時の重さが900gだとして、60%軽くなって540gになったとすると消費された水分は360gということになるからそこから約10%〜20%排水されるように水やりするには360cc + 余分な10%〜20%で、だいたい400cc〜450ccの培養液をつくって水やりすればいい・・・という理屈になりますが、あまりにもメンドクサすぎるので、
「 60%まで乾いたら、ポット容量の約20%〜30%の量の培養液をつくって水やりすれば、排水量はだいたい10%〜20%になるよ。 」という感じでOKです。
このポットの容量は1.5リットルなので、各ポットには1.5リットルの30%=450ccの培養液をつくって水やりしたらいいことなります。
ということで、合わせて900ccの培養液をつくって2つのポットに450ccづつ水やりして、しっかりと水切りしてから排水量をはかってみました。
すると、2つのポットの排水量は合計で約140cc=15%が排水されたことになります。
この排水量が常に10%よりも極端に少ない場合は水やりが遅すぎて肥料不足になる傾向にあるということになり、逆に排水量が常に20%よりも極端に多すぎる場合は水やりが早すぎて培地内に肥料がたまりすぎる傾向になるという目安にしてもらえるかと思います。
と、いうことでココ培地をはじめポッティング・ミックス培土、そしてロックウール培地にいたるまで、植えかえた後はじめての水やりは、
植えかえたスタート時の重さの約60%〜70%になってから。排水量が約10%〜20%になるように培養液量を与える・・・(ロックウール培地は排液量10%が適正で、10%以上だと培地内に肥料がたまりすぎてEC値が上がり根っこが傷みます。)
ということを(あくまでも)目安にしてもらうと、水やりタイミングと水やりの量ともに大きく外して失敗する・・・ということが減らせるかと思います。
ちなみにこの排水量10%〜20%という目安は、植えかえてから初めての水やりの時だけのハナシではなく、ずっと続きます。