2018年10月5日金曜日

発芽苗にもベストなSANlight M30。

台風24号の暴風のせいで、停電からスタートした今週。
311東日本大震災から7年経とうとしている現在、電気がある毎日が当たり前、節電よりも便利さ優先、になってしまっていることに、気がつかされました。

しかしかつては、「焚く」と表現されるほど消費電力が大きく発熱量も多かったグロウランプの代表格「HPSランプ」は時代を経て、省エネで発熱量も少なく、しかも栽培効率の高いLEDへ移行しつつあります。

先週タネを蒔いたミニトマト、ホワイトセージがたった3日で発芽したものの、ひょろひょろと徒長気味になってしまったので、さっそく「SANlight M30」をセットしました。
























世界で一番小さな太陽、消費電力わずか30Wの「SANlight M30」は、すべての生長段階に最適な「フルスペクトル」を放射する栽培専用LEDです。栽培エリアは40cmX40cm。


























SANlight M30」は、全長16cm、重さ240gとコンパクトながら、光量子を68μmol/Sも放射します。 HPSの30W換算時が55μmol/Sなので、HPSよりも光量子放射効率が高いです。

ただし、M30のようなフルスペクトル放射のPPF値と、HPSのPPF値を比較する場合、単純に数値の大きいランプの方がよい、とはなりません。

HPSのように圧倒的に赤と青だけで占められる光量子のPPF値より、可視光線すべての光量子が放射されるフルスペクトルのほうが、少ないPPF値でも生長促進効果が高いからです。その理由は、おなじくフルスペクトラム放射のLUMii SOLAR CMH 315Wが、HPS400Wとおなじ栽培効果を持つことでもわかります。


その、もっともシンプルな理由は、植物を大きく生長させ、花や果実を実らせるモノは、肥料ではなく「植物ホルモン」だからです。肥料は、植物ホルモンの指令を受けて細胞を分裂させるときに必要な材料にすぎないからです。

そして、フルスペクトルの光は、植物ホルモンの生合成や免疫力そのものを活性化させます。なので、フルスペクトル放射のSANlight M30LUMii SOLAR CMH 315Wは、生長を活性化させる作用が高いので、HPSや大昔のLEDよりも少ないワット数で、生長はもちろん開花促進効果が高くなります。


なので、フルスペクトル放射のランプと、そうではないランプは、単純にPPF値の大きさでは比較できない、という時代となりました。

とはいえ、「従来のランプはもうダメなのか?」という話ではありません。光は、ないよりもあった方が、足りないよりも十分あったほうが断然育ちます。ただ単にフルスペクトルのランプは、すべての生長サイクルと、すべての植物にムラなく使えて消費電力を抑えられる、というお話です。




SANlight M30」のようなフルスペクトルの光は、作用が強いので、幼苗や挿し木にはじめて当てるときは、だいたい40cm以上離してあげたほうが安心です。SANlight M30」の設置には、「M30アルミレール用ブラケット」がベストです。しかし「M30アルミレールブラケット」が設置しにくい場所や、設置がめんどくさいときは、スチール製の棚板であれば市販のマグネットフックで吊り下げてしまえます。


















( ただし、マグネットフックがピタッとひっつかない材質や形状の棚板は、
すぐに落下して危険なのでNGです。 ) 










今回蒔いたタネは、ホワイトセージ、ミニトマト、パプリカ、そしてコノフィツム・ブルゲリです。ブルゲリは、発芽するまで決して表土を乾かしてはならんので、水分をこまめにスプレーしたり底面吸水させねばなりません。しかし、そのような水分管理はミニトマトどもにはトゥーマッチです。さらに、市販のプラグトレイは最低25サイトあるので、たくさんタネを蒔かないホビーガーデナーにとっては大きすぎることが多々あります。


















そこで、ガーデニング・ハック、というほどのものではありませんが、水分管理がことなる植物のタネを同時に蒔くときは、種類ごとにプラグトレーをカットしてしまいます。
こうすれば、ブルゲリのトレーだけ持ち上げてスプレーしたり、底面吸水したりできるので便利です。


















そして、発芽用培地にも使える、不要な残留物がフリーなうえ成分調整済みの品質確かなココ培地は、CANNA COCO培地だけです。