2018年11月14日水曜日

秋の色と光の色

季節の色


11月とは思えないほどあたたかくなった先週末は、お散歩日和でした。
ツタや街路樹が美しく紅葉していました。




































はるばる車で出かけて観にゆく山々の紅葉も格別ですが、住宅街の中で見つける紅葉には、人々が暮らす情緒を感じられて好きです。



















こちらは日比谷花壇大船フラワーセンターで咲いていたグレヴィレア。オーストラリア原産のヤマモガシ科の植物です。


















これは、私が育てている、同じくオーストラリア原産ヤマモガシ科のリューカデンドロンですが、グレヴィレアやキングプロテアとおなじくリン酸系肥料を好まないため、与える肥料には気を使います。「根からリン酸を吸わせちゃいけないなら、葉面スプレーでTama PK1,000倍希釈を与えてしまおう!」ということで、3日に一度くらいのペースで、フレバリンスーパースライブとともに薄めにつくったTama PK1,000倍希釈液を葉っぱにスプレーしたところトップが赤く色づきはじめ・・・



















ティーツリーの幼木は、花を咲かせ始めました。

























Tama PKをはじめとしたリン・カリ肥料は、例えばヴィオラなど季節の花々で寄せ植えをしたあとに、花の勢いを回復させたいときなどに葉面スプレーしてあげると、ツボミがあがりやすく花色が鮮やかになります。
しかし気温が高い季節にリンカリ肥料を与えすぎると、カリウム過剰で葉っぱが焼けやすくなるので、くれぐれぐれも1000倍希釈を守り、曇りの日や涼しい時間帯に与えるのがコツです。




光の色

不耕起・無肥料栽培で育てている在来種の白菜。イモムシ避けに緑色のソーラースポットLEDを夜間当てています。日が落ちるとグリーンLEDが点灯しはじめ、こんなアヤシい景色になります。


















おもしろいことに、光が強く当たってしまうスポットLEDライト近くの苗ばかりが、でかく育つ傾向があります。



















虫に食われてしまったため、あわてて先月種まきしなおした白菜の苗。ライト近くの苗がグイグイでかくなりました。












































こちらは在来種の大根。やはりグリーンLEDの光が強く当たる大根が、大きく緑鮮やかに育つ傾向があります。




























「緑色の光が当たってる方が、ほんのりとだけ大きく育ってるかなぁ・・・」などという差ではなく、「緑色の光が当たってる方が、デカく育ってる!!!」と、一目で見てわかるレベルなので、ひっじょ〜にワクワクします。 緑色光は、長日野菜の生長促進にも効果があるかもね! と実感できました。






















さて次は、LED栽培の「トホホ・・・やっちまったなぁ!!!」的な失敗例もつつみ隠さずご紹介。 フルスペクトルな光を放射する「SANlight LED M30」を苗から40cmまで近づけすぎて光障害を起こしてしまったミニトマトとパプリカの幼苗どもです。
LEDのレンズから放射される光は、葉に強く強く当たるわりに温度があがらないため、光合成運動がスムーズにいかず、葉緑素が破壊されてしまったようです。
























幼苗期から生長期は、その野菜の適正かつ最短の期間内におさめることが、病害虫を防いで栽培コストを抑える第一条件なので、ここで光阻害を起こしてしまったことはイタイです。ということで、苗をあっためる効果もあるメタルハライドランプ400Wへと、大急ぎで取りかえてから展開した新芽の葉っぱは、葉緑素が保たれています。

























幼苗期にLEDを使うときは、やや注意が必要だ、ということが、悲しいほど理解できました。



これは、「何ワットのLEDにすれば大丈夫なの?」 というお話ではなく、LEDレンズの発光のしくみ自体が原因だと思うので、幼苗期から生長期初期は、蛍光灯やメタルハライドを離して育てた方が確実だと思いました。