2018年11月22日木曜日

不耕起+無肥料栽培の打木源助大根の収穫とグリーンLEDの効果

タネを土壌に直播してから70日を過ぎ、古い葉っぱがクタッと伏せてきたので、そろそろ収穫の時期を迎えた「打木源助大根」です。


















日没後にセンサーで数時間点灯するグリーンLEDスポットライトに照らされ、スクスクでかく育っていた源助大根と、グリーンLEDの光があまりあたらない源助大根を抜いて比較してみました。


























右側のでかく育った方がグリーンLEDに照らされていた源助さんです。

















引っこ抜いた瞬間に「うわぁ〜、こんなに大きさがちがうぅぅ〜」と思わず声をあげてしまうほどに、大きさに差がでました。ちなみに、いずれも株間は同じだけ空けました。「とにかく大根は、発芽してからの間引き作業が命!」をキモに銘じ、葉っぱがふれあった時点で、弱い苗を引っこ抜きまくったのです。

とはいえ、たった一度の結果では、この大きさの差が、個体差による結果なのか、グリーンLEDの効果なのか、については、なにひとつ断言などできません。さらにグリーンLEDソーラーライトの光に強く照らされる苗にしか、生長促進効果がないようなので「一株につきライトひとつ用意するってのは、割高だよなぁ・・・」と当然感じます。


ただ、夜間の緑色の光で産卵しなくなるという蝶々や蛾のイモムシは、すべての大根の苗に一匹もつきませんでした(バッタには、ムカつくほど葉っぱを食べられましたが)。



そして、収穫した野菜を味わう瞬間は、とても気分がいいものです。はたして不耕起+無肥料栽培、さらに在来種の大根「打木源助大根」は、どんな味がするのか???




















それはそれはジューシーで、自然な甘みと風味がおいしかったです。こんな素直な味の大根を食べたのは、あの時以来でした・・・・その昔「野口種苗」さんの講演会で、固定種のタネを「不耕起 + 無肥料栽培」なさっている生産者の方が、穫れた大根やニンジンなどを会場でふるまってくださった時です。


















今回のテーマは、「ズボラで飽きっぽく、手間をかける時間もあまりない私が、露地栽培するのなら、地面に直播きしても勝手にたくさん発芽するうえに、トラブルなく丈夫にたくさん育って、しかも極上のうまさをもつ野菜が収穫できる。もし収穫しそこなって花を咲かせてしまっても落ちたタネで同じ品種が生えてくる。」を実現すべくチョイスした品種やライトを使ってみた結果です。

大根と同時期に、緑肥として種まきしたクローバーは、大根の苗の葉っぱにふれたものだけをバシバシ引っこ抜いて、肥料として大根の株元に置いていく・・・ということをやってみましたが、これが大根にとってどこまでプラスとなったのかは、正直よくわかりません。ただ、モンシロチョウはクローバーばかりにタマゴを産みつけていたので、少なくともバンカープランツして役立ってくれてました。

ということで、「ただひたすら、葉がふれあったら苗を間引いていけば、まちがいなく収穫までこぎつけられる」成功率が高い在来品種の不耕起+無肥料+無農薬栽培栽培は、多忙な現代人のガーデニングにとてもオススメです。




ただし、土とか虫とかミミズとかが、どうしてもダメな人にはやっぱり「室内+ハイドロポニカリーな栽培」がベストです。