東日本大震災発生から、昨日で10年。そして福島第一原発の事故発生。
映画のように直前で爆発をくい止めるスーパーヒーローになれるわけもなく、TVでくりかえし流れる映像をなすすべなく見つめていたことを思い出します。
さて、5年前にこしらえた多肉のウォールハンキング・プランターが、春の嵐がきた先月2月中旬に落下してバラバラになっておりました。こしらえたばかりの5年前のようすですが、この時に植栽された多肉どもの顔ぶれは、枯れたり消え去ったりして、とっくに入れ変わっています。
ワタシにとって多肉の素晴らしいところは、茎や葉っぱをポキポキ折りとって、水草に置いたり植えちまえばOKなところです。ということで、アイアンのハンギングケージをGETして水草をつめこみ、落下したウッドプランターから多肉を移植しました。
コンクリ壁面にフックを建材用の接着剤でひっつけて、ワイヤープランターたちをハンギングしてます。
ゲリラ豪雨が多い近年でも、建材用の接着剤はだいたい3年はほどは落下しませんが、大雨が降りしきった後のある日突然「なんか壁が広くなった気がする・・・」とよく見ると、ハンギングしたものがフックごと地面に落ちていたりします。
話はガラガラガラリとかわりまして、昨年秋にGETしたバラの挿木苗ども。
暖房の効いた室内で、ワタシが吐き出すCO2もあいまって、スクスク大きくなりました。ポットの底が根っこが見えてきたので、植えましせねばならなくなりました。
暖房の効いた室内で、ワタシが吐き出すCO2もあいまって、スクスク大きくなりました。ポットの底が根っこが見えてきたので、植えましせねばならなくなりました。
これが昨年11月にGETしたのときの同一人物たちです。
もっともナイーブな幼苗期は、いかに安全かつスピーディーに大きく育てることがマスト事項となります。なので、水切れに強く・濃い肥料から根を守る緩衝作用があって・根張りがよいCANNA COCO培地とCANNA A/Bベース肥料を育苗によく使います。栽培難易度が高い多肉やレアプランツなど、栽培方法が日本であまり広まっていない植物も、ひとまずCANNA COCO培地に植えておきますが、ベックラするほどシッカリ早く大きく育つことがほとんどです。
ワタシの主観ですが、CANNA COCO培地は、どんな栽培方法よりも根の生長が早いだけでなく、健康な根がたくさん育ちます。その理由は、ココ繊維はセルロースやヘミセルロースでできた植物繊維なので、ロックウールやハイドロボールなどの鉱石培地とはちがい、クッション性と通気性が豊かなうえ、緩衝作用があって、濃い肥料やpH値の急激な変化から根を守ってくれることと、根がからみつきやすいこと、有機繊維だから炭素源が豊富だから、だと思います。
植えましには、元肥が1週間分はいっているCANNA TERRA Professional培土を使います。培土に元肥が入っているので、植えましの時にベース肥料は使いません。スーパースライブや活力剤だけの培養液を使います。
植えましや、植えかえの作業に入る前に、培養液を準備しておきましょう。ポットサイズの50%培養液を用意すると、適度に排水されてちょうど良いです。
例えば、1Lポットが5つなら、培養液は2.5L〜3Lほど必要です。
水温は18℃〜22℃がよいので、真冬は25℃くらいにしておくと、水やりする段階で適度な水温になります。
幼苗をひとまわり大きなポットに植え替えるときは、葉っぱと根っこがちぎれたり、傷んだりしないようにマックスで気をつけましょう。幼苗がダメージを受けると生長が遅くなります。
根鉢を崩したり、根っこを切った方がよいのは、冬超えをして翌年も新芽を伸ば宿根草が成熟して、開花シーズンを終え、休眠期間に植え替えをするときだけです。そして宿根草の場合も、幼苗期には葉っぱや根を傷つけるのはNGです。
ということで、ポットから根鉢を崩さないように苗をスポッと抜いて、あらかじめ培土を3/2ほどセットしておいた、ひとまわり大きなポットにそっと置きます。
この根鉢のまわりのスキマをうめるように、CANNA TERRA Professional培土を入れていきます。
ポットを両手で持ち上げて、トントンとやさしく床に落として、培土がポット内で均一にいきわたらせます。最後に両手でバラの根元を挟むようにして、培土の表面を軽く抑えて根っこを培土になじませます。水やりする時も、苗がグラつかないように、根元を指ではさんで、コーヒーのドリップをする要領で、チョロチョロとそっと水やりします。
バラをはじめ、イチゴやブドウなどのバラ科は、シリカを好んで吸収するので、アドバンスド・シリカの10,000倍希釈(0.1ml : 水1L)を葉面スプレーして、植えましを仕上げました。
シリカ=ケイ酸は、カルシウム同様に細胞壁を強化したりチッ素の流転を促す効果が高いのですが、反面で他の肥料成分と結合しやすく、根っこから与えるよりも葉面スプレーのほうが吸収がよく効果が高いのです。