循環式ハイドロポニック・システム GEMINI で育ているミニトマトです。GEMINI をはじめとした再循環ハイドロ・システムは、デジタルタイマーで制御したポンプでリザーバーから培養液を汲み上げ「フロウ・リング」や「ドリッパー」などのドリップパーツで、CANNA AQUA クレイペブルス(=ハイドロボール)培地の表面から水やりをします。
ロックウールなどと比較すると、クレイペブルスは保水力と毛細管作用が低い性質なので、部分的に培養液をドリップしても培地の表面全体にいきわたってくれません。そのため培養液と触れていない培地の表面はずっと空気にさらされて乾きやすくなり、そこに残った肥料成分がかたまって塩類となり、白く析出しやすくなります。
水分だけ蒸発しやすい夏は、とくにクレイペブルスの表面に肥料が析出しやすくなりますが、気温が高いときに白く析出した肥料塩類が根に触れると、生長障害などの原因になります。クレイペブルスの表面に白い塩類ができたら、培地のフラッシングをします。
フラッシングは、培養液を交換するときにおこなってください。もし植物に肥料の過剰症状が出てしまったら培養液を交換する日でなくても、すぐさまフラッシングをしてください。
- まず古い培養液を捨ててリザーバーを空にします。
- 水道水か、CANNA FLUSH250倍希釈液(水10Lに対して40ml)を軽量カップなどで、培地全体をまんべんなく流します。析出の程度にあわせて5分ほどポンプを循環させて、ポンプとドリップホースの内部をフラッングすることもできます。
- リザーバーにたまった水を捨てて、新しい培養液をセットし、いつも通りのオート・ドリップ管理をします。
