2009年11月25日水曜日

秋のきれいどころ

この時期、プラプラと歩いていると公園で菊の品評会と出くわします。
ちよっと得した気分です。
しだれ感がすてきな菊の盆栽仕立てです。
菊の盆景です。
岸壁の上にがっしりと根を張った大陸的な景色が目に浮かびます。
それにしても、根っこってすごいですね。
どちらかといえば菊は大菊の三本仕立てが主流ですが、花の高さを揃えるために植物ホルモンを利用するそうです。飛び抜けて伸びてしまった頂部(トップ)は、毎日なでたり洗濯バサミなどで優しくつまむと、徒長抑制作用のあるエチレンが働き伸長がストップするそうです。
野菜やお米の苗も発芽したら軽くなでると徒長せずにガッチリした苗になるとよくききますが、これもエチレンの働きです。
・・・夢中で写真をとっていたら、かわいい視線を感じました。
本日の見返り美人です。

2009年11月24日火曜日

わが町の植物工場

先週末,都内のとある展示会でとても魅力的な「植物工場」のブースと出会いました。
食料自給率UPへの解決策のひとつとして注目を集めている植物工場ですが、多く採用されているシステムが、こちらのような培養土を使わない水耕栽培や養液栽培です。
莫大な設備コストがかかるのが当たり前の植物工場と言われていますが,こちらのブースの水耕システムは,職人さんが考案されただけあって、とっても現実的なものでした。
その他の出展されていたブースも、地元の生活に密着したモノづくりをされている職人さんのものが多く、どなたも粋で自信とバイタリティーにあふれていました。
誰かの役に立つことを願いながら,こつこつと夢を形にするという生き方は素敵ですね。

2009年11月20日金曜日

共生はオイシイ!! ヘアリー・ベッチ

昨年に肥料原料が異常に値上がりしてしまい、一部の肥料は輸入がストップしてしまうほどでした。日本では食料だけでなく肥料原料もほとんどを輸入でまかなっているので「平成の肥料ショック」な事態でした。
そんななか、コスト高に悩む生産農家さんたちに静かに注目をあびたのが「へアリー・ベッチ」です。
見た目はいまいち華がありませんが、仕事はきっちりします。
先月、ヘアリー・ベッチの種をうっかり見つけてしまったので、外のバラの鉢に蒔いてみました。かなりずさんに撒いたので撒いたことなど半分忘れていましたが、とっくに芽が出てきていました。
かなりタフなヤツのようです。
窒素は私たちが呼吸している空気の80%近くを占めてますが気体のままでは植物は肥料として使えません。ヘアリー・ベッチは豆科で、豆科の植物は大気中の窒素を土壌に固定する微生物と共生します。
なのでヘアリー・ベッチを生やすと肥料代が節約できます。
その上、根が強く張るので他の雑草を抑えてくれ土もフカフカになるそうです。種を蒔いてから半年ほどで刈り込んで土に鋤き込めばすぐに分解され窒素源や微生物の活性源になります。しかも無機窒素ではなく有機窒素の形で作物に吸われるので、いろんなメリットにつながります。
・・・でも私の本当の本音は「 楽してたくさん花が咲いたらいいな!!」です。

2009年11月19日木曜日

バラのうどん粉病

この秋にGETしたアンティークバラの大苗「ロマンティック・レース」は、切り花で人気のバラです。
花が咲くのを楽しみにしているのですが、ツボミがつくと同時にうどん粉病が出てしまい困っています。生分解性の農薬や微生物資材などいろいろ試しましたが、数日後には他の葉に広がってしまっていました。
ふと目についたアルコールタイプの除菌ウェットティッュでカビている部分を拭いてみました。
3日後、うどん粉病が出てきてません。
新芽には出てましたが、これもすかさずウェット・ティッシュで拭きました。
これはなんて画期的なアイデア!と手前味噌状態でしたが、もうすでに実践している方がWEB上にはたくさんいらっしゃいました。
ちなみにこれはココ培地のミニバラです。うどん粉病発生中のバラの真横にあってツボミがついてても、びくともしません。
ミニバラはもともと大輪バラに比べて病気に強いですが、さらにココ培地だから抵抗力も落ちないようです。
大苗バラも花が咲き終わったら、買ったときの培養土からココ培地に植えかえしようと思います。

2009年11月18日水曜日

ロックウール栽培のタイニーティム

矮性ミニトマトのタイニー・ティムです。(大きくならない)
だいぶ実がついてきました。
気温が下がってきたので赤く熟するには時間がかかるかもしれません。
タイニーティムは湿気の多い真夏以外なら日本での室内栽培によく向いています。
今育てているプラントは根元からだいたい40センチほどしかありません。
コンパクトな樹勢なので室内でも蛍光灯タイプのグロウランプでじゅうぶんに光が足ります。
種まきから一ヶ月程度で花が咲き実つきもたいへんよく、肥料喰いではないので肥料も一代交配のトマトほどはいりません。
また、エアルームトマトなので自家採種ができます。とれた種からはおなじトマトが育つので毎年種を買わなくてもすみます。

2009年11月17日火曜日

新月に植えかえ

今日は,新月です。
ですから,イチゴを大きなポットへと植えかえます。
・・・なぜでしょう?
ココ培地を水で戻しています。
月のリズムは,植物の生長のしかたに大きな影響があるみたいです。
二十六夜(新月の6日前) から新月までの間、プラントの水分は地下部にさがり「栄養生長=生長期」に傾きます。
そのため、この期間に植えかえや定植をすると根に水分が多いのでうまく根づきやすいそうです。
植えかえ以外にも新月にするとよいことは、まだあります。
水分が幹や枝に少なく切り口が早く回復するため、果物や庭木の剪定。
樹木の伐採も新月におこなうと、ひび割れやカビに強い木材になるそうです。

2009年11月16日月曜日

雑草というなかれ〜その2〜

気づけば11月、秋も一気にグングン深まり深呼吸すると冬の空気のにおいがします。野の草たちが,まだ緑色で元気なうちに写真に収めておこうと思います。

本日の「The・ど根性」シソです。

こちらは、散歩していて発見したよそ様のシソですが、自宅の庭でも昨年にシソの種を撒きました。にっくきダンゴムシに食べられてボロボロの完敗でした。でも今年の春に、こぼれた種から勝手にいっぱい芽が出てきてダンゴムシにもやられてません。たった一代で環境に適応してしまうすごいヤツです。

雑草の代表格「ギシギシ」、タデ科です。

この写真のギシギシはまだ若いですが、実がギッチリとつく様子はまさにギシギシ。
この雑草もやっぱり生薬になります。根を羊蹄根-ヨウテイコン-といい皮膚病や便秘に効くそうです。葉はおひたしや和え物で食べることもでき、乾燥させてお茶にしても生薬と同じ効果があるようです。
こちらも雑草中の雑草「セイタカアワダチソウ」です。
セイタカアワダチソウは「できればご遠慮願いたい雑草」という悲しい評判です。根からの分泌物は他の植物の生長を阻害し連鎖障害を起こします。でもそれが過ぎれば、自らが出したアレロパシーのせいで自分たちの繁殖もストップしてしまうようです。
さらに悲しい・・・
一度根づくと駆除にも一苦労なので、ちょっときらわれ者のセイタカアワダチソウですが、なにかよいトコロがないか?とガンバって探してみました。

・・・ございました!!

花が開ききらないツボミの状態のセイタカアワダチソウを10センチくらいに切って乾かし、ネットなどに入れて薬草風呂にすると,大変よいそうです。

雑草のひと言で片づけられてしまう強い植物って、乾かしてお茶にするかお風呂に入れるかで、なにかしらに効いてしまうのでは? とも思えてきました。