2010年2月5日金曜日

水耕栽培でも、ひたすら根毛!! バジル篇

イチゴやトマトに気をとられているうちに、すっかり大きくなった
「 バジル 」です。循環式のハイドロ・システムで育ってます。














「 忘れられてたまるか 」と、がんばってくれたのでしょうか? ふと気づけば葉っぱの1枚1枚が10cmちかくになってます。
昨年の秋、ホームセンターや園芸屋さんをハシゴして苦労して種をGETした甲斐がありました。

近頃では、シーズンレスの室内栽培をする方がどんどん増えているので、春夏もののハーブや野菜なんかの種も常時置いてくださるお店が増えてきましたね。

ありがたいことです。









このバジルの根っこの様子です。
これだけ根毛がビッシリと生えてくると、毎日根っこを見るのが楽しみで仕方ありません。ハイドロ・システムは、根っこの様子も楽しめるとこが醍醐味ですね。

2010年2月4日木曜日

イチゴ・つられ咲き?

立春の今日は、とても冷え込んだ朝からはじまりました。立春とは、本当に新しい年が始まる日だそうです。あまりに寒かったからなのか、いつも決まった時間に庭にあそびに来るメジロは遅刻していました。

グロウ・ルームの「ジャンボいちご・まんぷく2号」です。
先日収穫したプラントとは別のまんぷくです。太い花茎が伸びてきていて花がたくさん咲きました。
花茎に一番始めの方に咲く花は大きいものが多いようです。大きなイチゴの実は、おおきな花にしかなりません。「花が小さくとも、その後の気合いで巨大な実に肥大するかも」という夢の大逆転は残念だけどありません。

なので、大きな花についた実がもっと肥大するために、ちいさなツボミは摘み取ってしまうことも多いようです。






大実イチゴです。
今日食べてみました。糖度が14で硝酸イオン濃度は120ppmでした。
中には空洞もなく、おいしかったです。
すこしずつしか収穫できないせいか、ほんとにおいしく感じます。
春になれば、もっともっと穫れるようになると信じています。







昨日、なにげなくイチゴたちの席替えをしました。
すると今朝、生育障害のイチゴにでっかい花が咲いてました。横には絶好調のまんぷくがいます。葉が小さいうちは、あんまり大きな花も咲きにくいのですが、思わずつられて咲いてしまったのでしょうか?














植物の「 つられ咲き 」は、ほんとにあるかもしれないと勝手に思っています。挿し木でとったタイニー・ティムトマトのうち、さかんに花が咲いているマザープラント(親株)の枝の下においた挿し木だけ、まだ根がほとんど伸びていないうちから花が咲きました。

植物は、テレパシーで情報交換をしているそうです。
というか、植物ホルモンや揮発性の物質が空気中に拡散するので、誰かひとりが出した植物ホルモンや免疫物質などを感じると、まわりの植物も害虫避けの成分なんかを分泌しはじめるそうです。










メロンとスイカは一緒におくなと果物屋さんで言われるのはメロンが出す植物ホルモンでスイカがまずくなっちゃうからだそうです。
カーネーションとリンゴもダメですよね。リンゴのエチレンでカーネーションはツボミのまま咲こうとしなくなっちゃうそうです。

となると仲間の誰かが先頭を切って花を咲かせたら「 よし,咲いても平気だ!! 」と安心して、次々に他のみんなも花を咲かせようとするということもあるのかもしれません。

スーパーで見切り品を熱心に見ていたら、必ず人が集まってくるのと同じ感覚でしょうか?? ( しかも気づけば、群れから押し出され欲しかったものは買えずじまいということが多々あります。 )

2010年2月3日水曜日

今日は節分ですね。

今日、2月3日は「 節分 」ですね。
旧暦では明日の立春から「 新年のスタート 」へ切りかわるので、となると今日は「 大晦日 」にあたります。もう一度、新年を迎えられると思うとなんだか新鮮な気分です。

先週末には、よそのお宅の庭木の梅がもう咲いていて、メジロたちが蜜を吸いにきていました。近所の梅のつぼみです。花はツボミのときが一番ワクワクします。もちろん咲いたら格別にキレイですが・・・
















まだまだ緑の少ない季節ですが今月のうちにやることは、たくさんありそうです。
先月、やっと柿の木の剪定をすませました。今月は、外で育てているバラの剪定とツツジなど庭木への元肥(もとごえ)なんかをやっていこうと思います。

あったかい春になると植物はいっせいに芽吹きますが、土の中の窒素は微生物に食べつくされていてます。発芽した後の根っこは窒素を探し求めて、どんどん根っこを張るそうです。

だから発芽して根が出た後で、もしも根っこのまわりに窒素がたくさんあったりすると、根っこを伸ばそうと努力しなくなるそうで徒長して弱々しいプラントに育ってしまうそうです。




2010年2月2日火曜日

食の安全性とおいしさ

「 トマトを本気で育ててみようかな 」
私がそう思ったきっかけは、定番のカリスマ農法とも言うべき「 永田農法 」を知ったことでした。「 永田農法でできたトマトは、この世のものと思えぬほど甘くておいしい、トマトジュースは一本5000円もするのに飛ぶように売れているそうだ。」

だったらハイ・クオリティーの野菜や果物を自分で育ててしまえば、好きなだけ食べられるしお金の節約にもなるなぁ・・・と欲に目がくらみ育ててみてヘコんだ人は,私だけではないはずです。

「栽培は枯らして覚える」がモットーの私は、いろんな野菜や果物を育てたり買うたびに,思います。
「 生産者さんは、ほんとにすごい!! 」
旬の今、奇跡のようなL玉・LL玉のみごとなイチゴが,当たり前のようにスーパーに並んでいて2・3日すれば見切り品で安くなります。
でもそんな大きなイチゴ、自分で育てたらそうお目にかかれる大きさじゃあございません。






一方で、規格にあった大きさを生産するだけでは納得いかず、作物の安全性とおいしさを追求した生産者さんたちに熱い視線が集まっています。

無農薬どころか無肥料栽培のリンゴの生産に成功した木村さんは、人間だけでなく生き物すべてとお話ができるに違いないと思います。

リンゴの生産には、そもそも無農薬すら絶対無理だと言われつづけてきた時代に無農薬・無肥料のリンゴをついに成らせて革命を起こしました。







リンゴや土を愛し自然栽培のリンゴをつくる生産者さんたちは、まだまだいらっしゃいます。
リンゴの皮には薬剤やらワックスやらがかかっているからリンゴは必ずむいて食べるのが常識でしたが、この竹嶋さんのリンゴは虫たちの助けで受粉させたり害虫の駆除をしているそうです。

つまり薬剤は一切使っていないので皮ごと食べてほしいリンゴだそうです。
野菜や果物の栄養やうま味って,ほとんどが皮に集まっているんだそうです。







タマネギなんかも皮を粉にしてカレーにいれると、とってもおいしいそうです。そういえば先日食べたフライドポテトにはニンニクの皮も風味づけのために一緒に揚げられて出てきました。おいしかったので家でもマネしています。

永田農法や木村さんほどのすばらしい野菜や果物に到達するのは、私にとって富士山に登るようなものですが、ホームグロウンの野菜なら栄養のいっぱいつまった皮は安心して食べられます。

ところで、「 危険なのは農薬だけではない。残留肥料の硝酸イオンも体内で発がん性物質に変わるから危険だ 」という声も聞きます。先日も欧州では2000ppm以上の残留硝酸イオンがある野菜は流通禁止になっていると書きました。

が、

硝酸イオンを危険視しすぎる声にも疑問が上がっているのも事実です。発がん性があって問題なのは、主に胃の中で自分でつくり出してしまう「 ニトロソアミン 」など窒素の有機化合物です。硝酸濃度が高い野菜を食べると「 ニトロソなんとか 」が生成されやすいと言われていますが、必ずしも野菜に含まれている硝酸イオンからできるとは限らないそうです。

逆に硝酸イオンは、口の中で変化していって虫歯菌などを殺菌したりする大切な役目があるそうで、じゃあどうしたらいいかといえば、ビタミンCやポリフェノールがたっぷりのお茶やコーヒーを食後に飲めば「 ニトロソなんとか 」が胃の中でできなくなるそうです。また、焼き魚を食べても「 ニトロソアミン 」は体内で多めにつくられてしまいますが、大根おろしと食べれば防げます。

私の生まれ故郷はお茶の生産地なんですが胃がんが日本一少ないです、なるほどお茶のおかげだったようです。

2010年2月1日月曜日

BONZAI?? 水耕そだちのタイニー・ティムの魅力

今日は・・・寒いです。
春のようにあたたかくなった先週は、家の中ではダンゴムシたちがワラワラと走り回っていたのに、今日はフリーズしてました。

ところで、水耕栽培で育てているエアルーム・トマトの「タイニー・ティム」が、ボンサイっぽかったので写真をとりました。














タイニー・ティムの全長は、わずか40〜50cm。
ちっさくて、ほんとに室内栽培にむいてます。ビタミンCが豊富で酸味が強く、あんまり甘くならない品種なので「 食べる楽しみはあんまりないかな? 」と思っていました。

ところが先週末、60歳過ぎの大家さんが肥料ぬきしていたほうのタイニー・ティムを一粒召し上がってみて「 おいしい! おいしい! 」と食べる手がとまらなくなって、そんなによろんでいただけるならと、全部収穫していっていただきました。
子どもの頃に食べた素朴な昔ながらのトマトの味がするとおっしゃっていました。

だれもがフルーツのように甘い一代交配のトマトしか喜ばないと、私は勝手に思い込んでいたので、とてもよいご意見を聞けてうれしかったです。

2010年1月29日金曜日

エアロ・ガーデンの収穫

「 エアロ・ガーデン 」で育てていたサラダ菜をじょじょに収穫しはじめました。

肥料ぬきしすぎて、食べる部分がへりました。


でもうま味と苦みのバランスがよい味にしあがりましたよ。









収穫したあとの根もとです。

おつかれさまでした。

アンド

ごちそうさまでした。










ところで、市販の肥料にはいろいろなものがあって悩みますよね。

水耕栽培用に販売されているホビーグロウ用の肥料は、よいグレードで高めの肥料原料をつかっているので割高ですが安心感も大きいようです。

ほとんどの水耕栽培肥料は、野菜用に考えられているんですが、植物の種類によって「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」のうち、好きな窒素のタイプが少しずつ違うようです。
レタスやイチゴなんかは「 アンモニア態窒素 」がわりと好きなようですが、それがなければがんばって「 硝酸態窒素 」も吸います。トマトやホウレンソウなどの野菜の多くは「 硝酸態窒素 」のほうが好きなようです。でもお米は「 アンモニア態窒素 」しか使えません。

育てたい植物の種類がどちらかわからない時や、いろんな野菜や果物を培養液やココ培地など水耕栽培で育てたい場合は、「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」の両方が入っている肥料を選んだら無難かもしれません。「 トマトひとすじ!! 」でしたら「 硝酸態窒素 」だけを窒素源に使っている肥料のほうがいいかもしれません。

培養液のpHがどんどん下がってしまったり、逆に上がってしまうような時があります。それは条件や生長サイクルによって吸いたい肥料要素が変わるので「 肥料成分のどれかを食べ残していて、それが酸性かアルカリ性か 」でpHが上がったり下がったりするようです。
また「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」の両方が入ってる肥料だと、どちらが好きかで吸う窒素がかたよるので、pHが上がったり下がったりしてしまうそうです。



2010年1月28日木曜日

ココ栽培のイチゴを収穫

イチゴは熟すのをまちすぎると、酸味がなくなってあんまりおいしくなくなると最近やっと理解できたので、土曜日の満月まで待たずに、今朝3つほどイチゴを収穫しました。
写真は「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。
大実イチゴも、ふたつ収穫しましたが、写真を取る前に待ちきれずにうっかり食べたり計測器で計ったりして、なくなりました。

そしてなんと、大実イチゴの糖度は22でした。うまかったーー!


一方で、このまんぷく2号は糖度14でした。
昨年秋は、まんぶく2号のほうが糖度が高かったのに、
大実イチゴ大逆転です。

それにしても穫りたては風味がさわかやで、
ほんとにおいしいです。







「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」のココ栽培です。
次の花芽が顔をのぞかせています。

イチゴは根が弱いのですが、寒い冬の時期なら根がじゅうぶん張ってしまえば、濃いめの培養液でも比較的平気みたいです。
(といってもピークで0.8ほどの薄さですが)







開花後期の培養液レシピと、PK肥料だけの培養液を交互にあげています。有機活力剤は毎回たっぷりいれてあげています。

トマトの水耕栽培生産者さんは、冬場はEC値を4ほどまでに高くして、糖度をあげる技術が一般的だそうです。肥料成分は水温が高いほどよく溶けます。根っこが水をあんまり吸わない冬ならば、EC値を高くしても肥料ヤケは起きにくいですよね。
逆に5月以降になった時、冬の培養液をイチゴにあげてしまって、あったかい日に一気に萎れたりしました。( このまんぷく2号は、まさにその被害者です )

ところで、肥料よりも有機活力剤を多めの割合にした培養液の方が、ココ培地でも水耕栽培でも、水やりの翌日すぐに新芽が出たり花芽が出たり、ずいぶんと調子がよさそうな気がします。根っこは、やっぱり有機成分もちゃんと吸ってるんだと思いました。