2010年2月25日木曜日

霞始靆 〜 カスミ ハジメテ タナビク 〜

2月25日の今日は月暦によりますと「 霞始靆 〜 春がすみ始めてたなびく〜 」だそうです。

今朝のニュースをみたら「関東に濃霧 羽田空港で欠航。羽田沖では船どうしの衝突も」。月暦がぴったりと当てはまってしまいました。流通のおおくなる五十日(ごとうび)に、春がすみが始めてタナビいてしまうわけです。

そろそろ冬眠していたカエルやらヘビやらが、土の中からでてきています。
まだまだ動きがノロいうえに、あったかなアスファルトの上でボーーッとしていることも多いので、公園の近くの道を通るときは、ひいてしまわないように気をつけてます。


ジャンボイチゴ・まんぷく2号が2コ穫れました。


なかなか玉伸びしないのが悩みです。
しかし、いままで収穫したなかでは、

ベストうまし!!

でした。






イチゴはひとつふたつ実をちぎっただけで、ものすごくカリウムが不足するようです。

カリウムが足りないと実が大きくならなかったり、
「痩果〜そうか〜」と呼ばれる種が浮いたようになって実の中心に空洞ができたりしてしまいます。

収穫した後は、さっそくPK肥料をあげました。






ほかのイチゴたちも花芽が次々に上がるようになりました。
これはたしか「 大実イチゴ 」のはずです。同じ液肥をあげているせいか、大実イチゴもまんぷく2号も、見た目で判断がつかなくなりました。














昨年秋からデビューした新苗の「 ジャンボいちご 」です。買ってすぐに根を切って植えかえをしたら、たちまち生育障害を起こしてしまいました。

最近では、グロウランプの位置を下げたこともあって、にょきっと新葉が伸びてきました。

こういう葉っぱがでてくれば、もう完全復活です。
一週間ほどまえに、久しぶりに
「 ハーピン・タンパク 」
を葉面散布したおかげもあるかもしれません。








これも生育障害を起こしていた「 ジャンボいちご 」です。亜鉛過剰だったようで、葉っぱの中心から葉脈にそって赤茶色になってしまってました。
下の方の古い葉には、まだその症状が残ってます。


一番重症だったこのコも、ようやくノビノビとした新葉がでてきてくれました。

でてきた新芽が、数日ですぐに大きく広がって大きな葉っぱになるようなら、ちゃんと根っこが張ってる証拠のようです。







ようやく春になるのは、とてもとても喜ばしいことなのですが、招かれざる客も活動をはじめたのも事実です。
「 アブラムシ 」と「 アザミウマ 」と「 ウドンコ病 」がちょろちょろと出始めました。共生している程度の発生量ならあまり気にしないようにしています・・・といいつつ畑のそばを通れば「 テントウムシ 」の幼虫を探そうとしている今日この頃です。

「 テントウムシ 」は成虫より幼虫の方が、はるかに多くの「アブラムシ」を食べるそうです。

2010年2月24日水曜日

東京農大〜 その2 〜

昨日と今日はだいぶあったかくなって、2月の終わりとともに春がくるんだなぁと実感している次第です。近所の梅の花は、早いものはもう散りはじめて蜜を吸いにきている小鳥たちも忙しそうです。


昨日の続きですが、東京農大のバイオリウムを見学させていただいた後、館内の常時展示会場にも足を運んでみました。これぜんぶ農大の学生さんが開発にたずさわった日本酒です。
展示のビジュアルがきれいなので、しばし見とれてしまいました。















日本酒と言えば「 お米 」です。
多分この稲のしたのタフ舟で育てていたんだろうと思いました。お米の糖度や粘度などで、お酒の味はものすごく変わるみたいですね。














私はビール派ですが、日本酒だったら純米酒が好みです。上質な純米酒や酒粕料理を飲んだり食べたりすると、翌日の肌のハリがぜんぜん違います。
でもお米の入ったビールは好きでありません。やっぱ麦芽100%がうまいと思います。












農大の常時展示にあったアンティークの「 お銚子 」

真夏にこんなお銚子でお酒を呑んだら、さぞかしうまいんでしょうね。











ビールマニアには見逃せない展示品が!!

昆布ドラフト??

ドラフトは加熱殺菌しないで酵母を濾過したビールのことですが、ってことは昆布っぽい風味がしそうです。










これはホタテドラフト。

なんかカルシウムも一緒に摂れそうな・・・

ホタテ昆布 と 麦芽モルト、まさに海の幸と里の幸の出会いでね。身体によさそう。








牛乳ビール・・・

昆布・ホタテ・ミルク・・・
北海道っぽい原料チョイスです。











ビールマニアとしての冒険心がムクムクと湧いたので、この変わりダネ・ビールたちを探してみました。

発売元は「 網走ビール 」さんで、そちらのホームページを拝見すると、もう気持いいくらいやりたい放題のバリエーションがございました。いつもの日々に笑いと幸せをもたらしてくれそうです。

次は「 塩キャラメルビール 」なんてどうすか?
 ( 過剰発酵しそうですね。 ) 

チアーズ!! ビールライフ!!

2010年2月23日火曜日

東京農大 〜 バイオリウム 〜

東京農業大学が、無料で一般解放してくれている「 バイオリウム 」へ行きました。

くもっていて寒い日でしたがバイオリウムの温室に入ると、
もわああっっと暑い暑い。ダウンが着ていられないほどでした。














温室では、熱帯の多肉やサボテンだけでなくジャングルが生息圏のお猿さんや、リクガメやイグアナなどが、飼育されています。
でーーんと木の上でお出迎えしてくれたイグアナです。体長60cmくらいありました。














これは「 フトアゴヒゲトカゲ 」というそうです。必死に手をふったら、こちらを向いてくれました。








「 ワオレムール 」というキツネザルです。
絶滅危惧種だそうです。

元気いっぱいな数名が、3次元レベルの追いかけっこをしていました。
ぴょんぴょん飛びかかっては、仲間をアソビに誘いあっていたので、私もオリの前でぴょんと飛びかかるフリをしたら、サルたちは割とうれしそうでした。








キャベツをたらふく食べて、ぼーっとしているキツネザルです。
撮った写真がほとんどピンぼけで、まだマシな写真です。












サルたちのオリの前にひっそりといた柱サボテンです。
ポコポコでてきているのは子株だとも思います。
子吹きですね。












バイオリウム内には、ペットショップもあって魚やハムスターの生体も買えるようです。

植物ももちろん売ってます。
「 シャンプーの木 」やら「 バオバブの木 」やら、雌雄同体のニューハーフ状態な「 たくさん実がなるパパイヤ 」やら、レアプランツ・マニアにはたまらない品揃えとなっておりました。ちなみに植物園なのに、なぜか「 よこすか軍艦カレー 」のレトルトがいつも販売されているので、たまらなく食べたくなります。

2010年2月22日月曜日

〜 バシルのバド(つぼみ) 〜 活用方法

バジルにツボミがでてきました。
実は葉っぱよりもツボミの方が、香りや風味が強く料理のアクセントにはもってこいです。

花をそのまま咲かせ放題にしていると、すぐ種ができてしまって、葉っぱがおいしくなくなるので、ツボミがでてきたらプチッとちぎられて捨ててしまうことが多いと思います。










ツボミごとちぎって生のまま、サラダなんかに散らすとおいしいそうです。

ツボミを摘み取ってすぐに食べない時は、オリーヴ・オイルに浸しておくと、バジル風味の強いオリーヴ・オイルになるそうです。お酢なんかに浸しておいても、きっとおいしいドレッシングができそうですね。

バジルのツボミのオムレツなんてのもイケルそうです。オムレツがほぼ固まる最後の方にバジルの葉とツボミを散らしていれるのがコツだそうです。

2010年2月19日金曜日

グリーンゼブラのモンスターフラワー

あいかわらず、すごいことになっている循環システムで育っている「グリーンゼブラ」トマトのモンスターフラワーたちです。



こんなふうに大きくなりすぎる花芽は一番花に出ることが多く「 異常花 」とか「 乱形花 」とか呼ばれてます。乱形花につく実は形が悪く売り物にはならないので生産者さんは摘み取ってしまうそうです。














茎の太さとくらべると花の過剰な大きさがいっそう引き立ちます。
「 ひまわり? 」と一瞬おもうほど。














乱形花になるのは、一種の低温障害のようです。寒くて糖の代謝がわるくなり栄養がたまりすぎて「モンスター・フラワー」になるそうです。

ってことは、糖をたくさんあげたら花が大きくなるんですかね?
・・・半分イエスで半分ノーかもしれません。

植物は、もともと自分で糖をつくれるので、環境がよければ糖をあげる必要はないです。葉っぱの緑色のもとの葉緑体は、太陽の光を吸ってエネルギーに変えて、「水」と「CO2」から「炭水化物」やら「デンプン」やらのひっくるめて「糖」へと合成して、余った酸素をペッと吐き出してます。( 光合成 )

植物は、緑色をした葉っぱと光と炭酸ガスと水分の量がじゅうぶんなほうが、糖もたくさんつくれます。( でも、光も炭酸ガスも水分も多すぎたら逆効果です。)

なんで糖が大事なのかというと、作物が甘くなるってのもありますが、もっと大事かなと思うのは、作物を大きくおいしくハイ・クオリティーにしてくれる存在だからです。














野菜の残留硝酸イオンが、いろいろと悪さをすると以前に書きましたが、硝酸イオンがたくさん残ってしまうのは,糖分が足りない時のようです。硝酸イオンは糖とくっついて「ウマ味」と「でかさ」の立役者、タンパク質へ固定されます。( 窒素固定 )
糖分の量だけ、硝酸イオンはタンパク質へと変身できるってことのようです。

葉っぱに糖がたりてると、ハリと厚みがでて虫にもやられにくくなります。糖の生成を助ける活力剤が、有機成分なのに水耕栽培で効果があるのは、そういうことのようです。

2010年2月18日木曜日

発根しました。おネデたい日

2月はバラの剪定のシーズンです。先日剪定したバラの挿し木からは、まだ根が出てませんが、どぶ漬けしていたタイニー・ティムの挿し木からは根が出ました。

冬は加温をしないと発根が遅いです。

枝を切って挿し木にしてからしばらく経つと、白いカサブタみたいなものが、切り口や切り口のまわりからボコボコと盛りあがります。












このカサブタもどきの正体は「カルス」というもので「将来ナニになりたいか、まだ決めてなーい」状態の細胞のカタマリです。


「カルス」ができれば、そのまわりの細胞は元気に生きている証拠なので「もうすぐ根が出るよー」という目安になります。

発根している部分のアップです。

カルスができたところから,ボコボコと発根してきてます。

こんなふうに根がでてこない茎なんかから出てきた根っこは「不定根〜ふていこん〜」というそうです。









トマトを育てたことのある人はよく知ってると思いますが、トマトの茎には、根元に近くなるほど、びっしりとウブ毛が生えてますよね。

日、「 茎が曲がるとエチレンが出て茎が太くなって根が増える 」なんて書きましたが、曲がって地面に近くなってる茎のウブ毛たちはエチレンの働きも手伝って、スキあらば根っこに変わろうと虎視眈々とチャンスをうかがってます。そしてたくさん湿気を感じると、しれっと根っこへ変身します。
これはトマトに限ったことではなく、ほとんどの植物でも同じです。

根っこがたくさん張れば、それだけまわりの酸素や水分や養分をたくさんモノにできて生き残るチャンスがふえるので、樹木などでも湿気が多い梅雨に不定根が出現しては、季節の移り変わりとともに消えていくというサイクルもよく見られるそうです。

みんな、がんばって生きてるんですね。
挿し木で発根の感動を味わってみたい方は、「Root!T」をお試しください。

2010年2月17日水曜日

グロウランプの位置

雲ってばかりで寒い日が続きます。近所の梅林では、梅の花が咲きそろってきているのですが、なかなか写真日和に恵まれません。

ここ最近の冷えがたたったのか,ココ培地のイチゴにアブラムシがお出ましになりました。ふつうは新芽に集まりがちなのに、なぜか花にいます。











 


アップにしてみました。ものすごくこっちを見てる気がします。
( 顔がキュートですね。)














イチゴが冷えているのでは? と思い、昨日グロウランプを近づけてみました。イチゴのトップからランプまで40cmくらいに近づけると、だいたい2万ルクスほどの照度になりました。
ちなみに30cmの距離だと、だいたい4万〜5万ルクスくらいになります。
この距離でイチゴのトップと同じ位置に手をかざすと「 あったかーい 」と感じる程度です。( MHランプの400W / 32000ルーメン使用 )

イチゴの好適照度はピーク時で、4万〜6万ルクスほどだそうです。


今のままだとまだ照度が足りないのですが、急に光を強くしていいことがあった試しがないので、様子を見ながらちょっとづつランプを近づけてみようと思います。












ひさびさのミニバラ「 コーヒー・オベーション 」です。寒い季節はツボミの出が少ないですが、花がゆっくりと咲くので、ながく楽しめます。


サクラや梅も、花が開いてから寒い日が続くと花が長持ちしますね。


なので今年の梅の花は、ながいこと楽しめそうでなによりです。