2010年3月18日木曜日

〜 らんの里 〜 堂ヶ島

西伊豆の松崎に遊びに行くと、たまに立ち寄る植物園が、
「 らんの里 堂ヶ島 」です。
とても広い園内は山あり谷ありで、一周するだけでけっこう疲れます。

ちなみにお隣には、永遠の若大将こと、「 加山雄三ミュージアム 」があります。ここのお土産売り場は広くて品数がたくさんあるので、お土産を買うのに困ったら便利です。お土産選びに迷ってウロウロしていると若大将を知らない世代でも「 お嫁においで〜1966〜 」がフルコーラスで唄えるようになります。

「らんの里 堂ヶ島」では、洋ランをはじめ世界各国の希少価値の高い品種や原種などが見られます。ちなみに真夏に訪れる時は、忘れずに飲み物を持参することをおすすめします。


「着生ラン」という種類は「エアプランツ」なんかと同じで、大きな木の幹などに根っこを張って大気中の水分や養分を吸収しているそうです。
贈答品などで流通している着生ランは、水苔に植えこまれていますが本当は培地はいらないそうです。
でも空中栽培だと、加湿器やスプレーなどで根っこに毎日加湿してあげる必要があるため、手入れが面倒になるので水苔などに植え込むそうです。






パフィオの群れです。
「着生ラン」とは反対に、地面に根を張る「 地生ラン 」という分類のランです。















「らんの里 堂ヶ島」に住んでいるオウムです。このコ会いたさに訪れるようなものです。
このコは、手拍子をたたくと羽を大きく広げてウェルカム・ダンスを延々と披露してくれます。
タイコ的なものを叩いてあげたら、きっと更にノリノリになってくれると思うので次回会いにいく時は、しまい込んであるジャンベでも持参しようかとたくらんでいます。















ランにちなんでの、おまけです。

このシンビジウムは先月の終わりに、仕事場の裏庭で人知れず咲いていました。多分贈答用のシンビジウムをもてあまし、野外に放置されたようですが、真冬にもかかわらずちゃんと咲いてました。室内で大事にされてるコでも、なかなか咲かせるのは難しいのに、実はタフなんですねぇ。

2010年3月17日水曜日

窓辺畑化プロジェクト・水耕カーテンをつくろう

アメリカで話題になっている新しいアーバン・ガーデンの提案、水耕栽培のカーテンで窓辺を畑にしちゃおうという取り組みがあります。




 ウィンドウ・ファームズとは・・・


消費電力が低くてちゃんと収穫もできる水耕栽培装置をペットボトルでつくってオフィスやアパートの窓辺のカーテンにしちゃえば、都会でだって野菜やハーブが育てられるよね!!
ますば、この活動に参加してくれる人たちが、それぞれ自分たちのアパートの窓辺で「ウィンドウ・ファームズ」を実践してもらって、自分で育てた野菜やハーブを一年中楽しんでもらう。まずはニューヨークからもりあげて、ほかの都市にもひろがっていったらいいな。

畑とは縁のない都会で、自分で育てた野菜を自分でたべるってことで、食物連鎖とか自然の循環とか、ちっちゃな宇宙を体感してもらえるんじゃないかと思います。その経験を通して、もっと自然を大切にしようっていう意識が広がって、現在起きているさまざまな地球環境問題を今後どんなふうに解決していったらいいかなんていうアイデアがたくさん浮かんだらいいと思います。」 


・・・主旨をばっくりと読むと、こんな感じだそうです。


この取り組みは、「 homegrown.org 」というアメリカの地産地消を広る活動をしている団体に紹介されていました。なんでも、ニューヨーク在住のブリッタさんとレベッカさんがはじめられたそうです。


動画を見ると、なにげにハイドロ用の有機肥料とか、最新の発芽用の培地を使っていたりとか、こころ憎いです。さすが水耕栽培マーケットが完熟しているアメリカです。有機肥料をつかえば、なおさら葉もの野菜がオイシくなるはずです。
窓辺だと太陽があたるので、グロウランプもLEDや家庭用の蛍光灯など補助光程度でOKですね。


近々やってみようかと思っています。やってみたい人は、ココにマニュアルがあります。
http://www.windowfarms.org/howto/WF-HOWTO-10-sm.pdf



2010年3月16日火曜日

はじっこ好きなイチゴたち

ココ培地で室内栽培しているイチゴたちです。調子のよいプラントは、ぼちぼち3番果が肥大してきてます。昨年秋にGETした新苗の「 ジャンボいちご 」たちも、ようやく花芽が上がってきました。育てているイチゴの品種は「 大実いちご 」「ジャンボいちご・まんぷく2号」「ジャンボいちご 」の3種類です。

このプラントは、ごつっとした実の形からして、たぶん「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。正直、葉っぱからは見分けがつかなくなってます。
左右から実がついた茎が伸びちゃったわけは、このポットひとつに4つのプラントが同居しているからです。
2年目現役続行 & 不耕起栽培で、芽かきをしていないので、こういうことになりました。

4つのプラントはそれぞれが四隅を陣取って生えてます。なので、ポットのまん中がぽっかり空いてます。




これは今年の新苗「ジャンボいちご」です。
たしかまん中に植えたはずなのに、生育障害から復活してきたら、はじっこに寄ってきてます。



これは「大実イチゴ」です。まんぷく2号とおなじく昨年から植えかえなしのプチ不耕起状態です。
といっても、昨年いっぱい実をつけてくれたプラントは枯れ落ちて、昨年夏以降にでてきた新芽が大きくなった状態です。

やっぱし、ポットのはじっこに寄って生えてます。



このコは、はじっこどころか「角」です。

たぶん、はじっこのほうが根っこが酸素を吸いやすいから、根っこが培地とポットのすき間へと伸びていってしまうのかもしれません。





植物は、土壌中の養分・水分・酸素が確保できる場所を目指して根っこを伸ばしていくそうです。

でも根っこを伸ばせる深さには限界があるので、
「菌根菌〜きんこんきん〜」
とよばれる微生物の力をかりてリン酸なんかを補給しているそうです。







「 菌根菌 〜きんこんきん〜」っていうのは、一種のカビやキノコで菌糸をだだーっと地中に伸ばします。時には数メートルにも菌糸を張りめぐらせ、植物の根っこに出会うと「 おじゃましまーす! 」と根っこにもぐり込みます。植物のほうも顔なじみらしく、拒むこともせず「 ウェルカム! 」となり共生がはじまります。菌根菌は植物の根っこから糖分をもらってますます元気になり、菌根菌は土壌中のリン酸塩を溶かしてリン酸にして、根っこまで運んでくれています。ただし菌根菌っていうのは何種類もいて、植物によって仲良しの菌がちがうようです。


養液でそだてる水耕栽培は水分が多く菌が繁殖しにくいので、有用菌こそ活用しにくいものの、リン酸や微量ミネラルなどを十分に与えられるので比較的だれでも簡単に植物が育てられます。









といいつつ湿気管理を忘れていたら、たった一日でイチゴの実がウドンコ病にやられてしまいました。ウドンコ病もカビの一種です、皮肉です。
白カビだから毒性はないみたいなので、くやしいから食べます。

2010年3月15日月曜日

雑草というなかれ〜その3〜

きのうの日曜日は、公園の芝生の上で昼寝するのにもってこいの気持のよい天気でした。数週間ぶりに晴れてポカポカしていた週末、気の早い桜はぼちぼち咲き始めています。

「 西洋カラハナソウ  」の新芽が動き出しました。冬の間は枯れ草状態で冬眠しているので間違って捨ててしまいそうになります。



「西洋カラハナソウ」は種子よりも根っこを増やして繁殖する雌雄異種のツル系の宿根草で一般的には
「ホップ」という名前のほうが有名です。
未受粉のホップの雌花は、ビールの風味付けにつかわれることで有名です。






ホップの雌花の成分には、女性ホルモンに似た作用があるそうで、ビールの本場ドイツではホップ畑で収穫する女性は巨乳になるそうで・・・もっと早く知っていればと非常に悔やまれます。
その他にも、白髪・薄毛・肌荒れ・更年期障害など女性ホルモン分泌不足の症状に効果が高いそうです。

ホップにはもちろん雄株もありますが、ビールの味付けや抽出エキスなどに利用されるのは雌花のみだし、受粉させてしまうとフレーバーが落ちるので、ホップの雄株はほとんど流通せず雌株を挿し木や株分けでふやすのが一般的です。
ホップの根元です。アスパラガスみたいにニョキニョキと新芽がでてきてます。この新芽はほんとうにアスパラガスみたいに茹でて食べられるそうです。














ところで日本にも在来種のホップがあります。
「 Japanese Hop = カナムグラ 」と呼ばれていて夏のおわりから秋にかけて、ウンザリするほど生い茂っているので「これはホップだったのか!!」と私はびっくりしました。

高速道路の路肩や空き地の電信柱などに、









カナムグラもホップだけあって雌雄異種です。

これが雌花ですが、ものすごく残念なことに西洋ホップのような風味はまったくないので、ビールのフレーバー付けには使えません。











昔日本にまだビールがなかった頃、ヨーロッパの方がこのカナムグラをホップかわりに使ってビール醸造にトライしたらしいのですが、失敗したようです。
私も負けじと、この雌花から天然酵母をつくろうとしましたが、びっしりとダニがついていたので諦めました。


カナムグラの雄花です。指で軽くつついただけで、おびただしい花粉がとびます。どうやらこれで花粉症の症状がでてしまう原因植物のひとつらしいです。














ちなみに春といえば・・ミミズです。( プチグロ注意! )
家からでる生ゴミはぜんぶこのミミズたちが食べてくれます。ゴミの量が減るし庭木は元気になるし、ミミズさえ好きな人ならいいことづくめです。
いまちょうど繁殖期なんです。
かわいくて仕方ありません・・・・


2010年3月12日金曜日

水耕栽培な UFO 出現 !?

ちょっと前のことになりますが、水耕栽培の発祥の地アメリカならではの、とてもユニークなアート展が開催されていました。

2006年9月に、ペンシルバニア・ピッツバーグで、
ULTRAVIOLET ACQUIESCENCE AND DEEP SPACE DRIP CULTURE
と題されたこのアートは、ジョージア大学のデジタルメディア科
Michael Oliverli 教授によるものです。このショーのコンセプトの発端は、1984年にNASAが宇宙空間で5年間保存した「宇宙トマトの種」をマイケル教授がeBayでGETしたことにはじまるそうです。

「 Ultraviolet Acquiescence 〜黙認の紫外線〜 」
このUFO自体が、イカれた・・・いえいえ、イカしたグロウルームになっています。













UFOの正式名称は「Ulterior Farming Operation」〜 ヒミツの農耕装置号 〜といったトコロでしょうか。UFO内部では10分毎にグロウランプが点滅をくり返し、同時に培養液がトマトに降りそそぐようになっているそうです。

「 限られたスペースでのパーマカルチャーの実践 」という意図もあるそうで、UFO内部のグロウランプは6000Wですが、使用電力はたったの780Wだそうです。どういう仕組みなんでしょうか?? 光の反射効率がとっても良さそうです。













こちらは「 NASA Nourishment 〜NASAの育成 」スペースです。














壁一面には、植物育成用のミラーフィルムが張りめぐらされています。ハイドロ・システムのヨコにある6角形のものから重低音の振動がでているそうです。思いっきりサイバーな空間なのに、トマトのプラントがあったほうが不思議としっくりきます。

そういえば、宇宙から落ちてきた隕石にくっついていたアミノ酸がベースとなって、はじめて地球上に有機生命体が誕生したんじゃないかという仮説がますます真実味を増してきましたが、となるとトマトも私たち人間も、ある意味宇宙からやってきたエイリアンだとも言えるんでしょうか?

ハイドロポニックス・NASA・eBay・・・アメリカ度300%なアートですね。

2010年3月11日木曜日

板橋区立熱帯環境植物館

板橋区立熱帯環境植物館のメインのジャングルなエリアです。
こんな南国っぽいバンガローもあってトロピカル気分が盛り上がります。

館内のフードコーナーでは、ココナツカレーやナシゴレンなどのアジアンテイストなマレーシアグルメも割安で楽しめます。


吹き抜けの空間には、通路が渡してあって熱帯ジャングルの様子を見下ろせます。
しかし遊び場の少ない都心の子どもたちの、ベストな鬼ごっこポイントにもなっているので、駆け抜ける子どもたちを背に、なかなかゆっくりは見せてくれません。
「館内は走らずゆっくり歩こうね!!」という意図の注意書きを見つけて、あまりの効果のなさにちょっと笑ってしまいました。


タコノキです。
観葉植物でも売られていますが、こんな立派な「おみ足」になるには、そうとうデカク育てなきゃいけないみたいです。








パラサイトが得意なシメコロシノキです。
アグレッシブなヤツ・・こんなの日本にいなくてよかったと思っていたら、なんと「ガジュマル」でした。

ガジュマルといえば観葉植物の代名詞のようなメジャーな植物、もちろん家にもいます。
でっかく育てるわけにはいかなくなりました。

ラッキーなことに、ちょうどカカオの実がなっていました。この実の中のカカオ豆がチョコレートの原料になるんですが、ひとつの実からカカオ豆は30コ前後穫れるそうです。収穫されたカカオ豆はいったん発酵処理をして、ほろ苦さとオイシさを引き出すそうです。








ちなみにカカオには、もちろん果肉もあるんですが、「パルプ」と呼ばれていて白くて甘酸っぱくてとてもオイシいそうで、カカオ農場のある国では大人気なフルーツだそうです。このパルプを醸造してお酒をつくったらオイシそうだなぁと思いました。


カカオもそうですが、この植物も木の幹にじかに花が咲いたり実がなったりする「幹生花(果)〜かんせいか〜」のようです。

熱帯植物は、奇想天外なヤツが多いです。









ミストがぶわわーっと噴出されている標高の高い涼しいところがスキな熱帯植物のエリアでした。

夏の暑いさかりに来たら最高だと思います。
エアコンのコストを抑えるために、こんなミスト噴出装置を店内や繁華街なんかに設置するアイデアが、エコ商品として盛り上がってますね。

2010年3月10日水曜日

板橋区立熱帯環境植物館〜 アクアリウム 〜

板橋熱帯植物館の常時展示コーナーには、アクアリウムもありました。






・・・夏の海の磯場をのぞきこんでいる気分にひたれました。



クマノミとなかよしだったイソギンチャク。
伊豆なんかだと、これの黄色いヤツをよく見かけます。

多肉植物協会さんで、さんざん多肉たちを拝見した後だったので
「 海の多肉!! 」に思えてなりませんでした。







かつて大ブームになったウーパールーパーもいました。最近近所のホームセンターでも売られているのを発見しました。本人たちは「 放っといてくれ!」と 迷惑しているのかも・・・














淡水魚コーナーです。
顔をくっつけて魚たちをのぞき込んで手をふったら、この魚は興味津々で私の前をずーーっとウロウロしてくれました。私の勝手な思い込みだとは思いますが、オデコがでっぱった大きな魚って、人なつっこいヤツが多い気がします。














その昔に、能登半島の水族館で出会った「ナポレオンフィッシュ」の写真を引っぱりだしてきました。この魚もオデコがでかいのですが、ものすごく愛想がよかったです。海の中ではダイバーさんの後ろをえんえんとくっついて泳ぐこともあるそうで、人なつっこいことで有名な魚だそうです。是非とも一緒に泳いで遊んでもらいたい!!














淡水のエイです。
ブワブワーッと身体をひらめかせながら、みごとな泳ぎを披露してくれました。















イソギンチャクなんかのアクアリウムを見ていると、夏の海を思い出してため息です。海で遊べない冬の間、心のすき間をうめるべく通ってしまいそうです。