ちょっと前のことになりますが、水耕栽培の発祥の地アメリカならではの、とてもユニークなアート展が開催されていました。
2006年9月に、ペンシルバニア・ピッツバーグで、
「 ULTRAVIOLET ACQUIESCENCE AND DEEP SPACE DRIP CULTURE 」
と題されたこのアートは、ジョージア大学のデジタルメディア科
Michael Oliverli 教授によるものです。このショーのコンセプトの発端は、1984年にNASAが宇宙空間で5年間保存した「宇宙トマトの種」をマイケル教授がeBayでGETしたことにはじまるそうです。
「 Ultraviolet Acquiescence 〜黙認の紫外線〜 」
このUFO自体が、イカれた・・・いえいえ、イカしたグロウルームになっています。
UFOの正式名称は「Ulterior Farming Operation」〜 ヒミツの農耕装置号 〜といったトコロでしょうか。UFO内部では10分毎にグロウランプが点滅をくり返し、同時に培養液がトマトに降りそそぐようになっているそうです。
「 限られたスペースでのパーマカルチャーの実践 」という意図もあるそうで、UFO内部のグロウランプは6000Wですが、使用電力はたったの780Wだそうです。どういう仕組みなんでしょうか?? 光の反射効率がとっても良さそうです。
こちらは「 NASA Nourishment 〜NASAの育成 」スペースです。
壁一面には、植物育成用のミラーフィルムが張りめぐらされています。ハイドロ・システムのヨコにある6角形のものから重低音の振動がでているそうです。思いっきりサイバーな空間なのに、トマトのプラントがあったほうが不思議としっくりきます。
そういえば、宇宙から落ちてきた隕石にくっついていたアミノ酸がベースとなって、はじめて地球上に有機生命体が誕生したんじゃないかという仮説がますます真実味を増してきましたが、となるとトマトも私たち人間も、ある意味宇宙からやってきたエイリアンだとも言えるんでしょうか?
ハイドロポニックス・NASA・eBay・・・アメリカ度300%なアートですね。