2010年10月29日金曜日

Grow Your Own Rice! ネズミ対策

どうやらネズミどもは、ココ培地の中の発芽したてのタネモミを食べにきてるみたいです。

種にたくわえられてるデンプンは、発芽がはじまるとあま〜い「ブドウ糖」にかわるので、畑なんかでも種を蒔いた直後ではなくって、発芽した頃をみはからって鳥たちが種をついばみにくるそうです・・・

 ということで、ネズミの好き勝手にさせておくのはガマンの限界にきているので、もうちょっと寒くなってから保温対策に使おうとおもっていた室内栽培専用の簡易式グロウルームをハヤバヤと設置しました。

ネズミが襲来する夜の間、フロントのジッパーを閉めきってしまえば、さすがのネズミたちもイネにはもう近づけません。









ネズミたちに教われなくなってから、ようやくイネたちも根っこがのびはじめ回復してきました。でもイチバン元気をとりもどしたのは、毎朝むざんに荒されたイネたちを見なくてすむようになったワタシであることはいうまでもありません。














イネたちを簡易式グロウルームに避難させてからというもの、ネズミたちは餌場を失い、そこらへんの植木鉢の土をほじくってはガッカリしているご様子です。
こんなふうにネズミの被害にあったことのあるヒトなら、「チューたちめ、ざまぁみろ〜、ケッケッケッ・・・」とうれしくてたまらないワタシの喜びに多いに共感してくれると思います。

2010年10月28日木曜日

ココ培地を植えかえました

今年はじめての木枯らしが吹いた昨日、ココ培地で育てているイチゴの根がポットいっぱいに伸びてはみ出してきてしまったので、ひとまわり大きなポットへ植えかえをしました。














STEP : 1
新しく植えこむポットの底が隠れるていどに、大粒のハイドロボールを敷きつめました。
 ポットの底の方は水分がたまりやすいので、ハイドロボールを敷くと排水性と含気性がよくなるので、根っこがハッピーになります。














STEP : 2
ハイドロボールの上には、さらにココ培地をポットの1/3〜半分ほどの高さまで入れました。このココ培地はパーライトなどがいらないタイプのココ培地です。
そしてスプレーでココ培地に水を含ませました。

植えこむ前に培地を水でしめらせる意味は、

乾いたココ培地に植えつけると、根っこの水分がココに吸いとられてダメージを受けちゃうからです。







これは、土での栽培も同じですよね。苗を植えこむ前に、あらかじめ土を湿らせておくのは、植えかえ時のトラブルを減らすコツのようです。


STEP : 3
古いポットからイチゴの苗を抜きます。
まずイチゴの茎を二本の指で支えながら、ポットをひっくり返しました。

二本の指で根元の茎を支えれば、

茎や葉っぱが折れたりチギレちゃったりということもありません。

そしてポットの底のフチを指でググッと押して、苗を押し出しました。

ポットの底から根っこがはみ出してる場合は、根っこがちぎれないように、ゆ〜っくり・ゆ〜っくりポットから引き抜きます。



イチゴの根っこが、

ポットのカタチそのまんまに張ってました。













STEP : 4
ひとまわり大きなポットのまんなかに、引き抜いた苗をそぉ〜っと置いたあと、まわりのスキマにココ培地を足して埋めていきました。ポットがココ培地でいっぱいになったら、指でココを軽く押さえて根っこになじませてスキマにはココ培地をさらに足しました。



STEP : 5
最後に、根っこの活力剤をうすめた培養液をたっぷりとあげて、根っこが新しい培地にスムーズに伸びて活着がよくなるようにします。ちなみのこの「リゾトニック」は葉面散布した方が根っこが早く伸びます。














仕上げにポットの底からじゅうぶんしみ出るくらいまで、根っこの活力剤の培養液を水やりしました。
念のために2〜3日はベース肥料を薄めにして「根っこの活力剤メインの培養液を水やりしたり葉面散布したり」しようと思います。葉っぱから吸われた活力剤は、実は葉っぱでは使われずに、ズイズイ〜ッと根っこへと送られて、新しい根っこの材料となります。なので、葉面散布すると根っこがのびるんですね〜。















ちなみに!!!

今回はウマく植えかえられましたが、例えば根っこが張りすぎててポットから出てこなくて仕方なく根っこの先を切ってしまったり、根っこが茶色く傷んでいたりすることも多々ありました。そんな時は、植えかえた数時間後に葉っぱがしおれてしまうこともあります。

根っこのダメージが大きくて水分を吸えなくなって、葉っぱから蒸散する水分のほうが多くなってしまうからなのですが、根っこのダメージが大きな時は、ギラギラの直射日光やガンガンに強い光を避けて、だいたい一週間ほどは曇りの日のような環境で養生させてあげています。そしてもちろんこの間は、根っこの回復を助けるために、有機活力剤メインでベース肥料なし or 少なめの培養液をあげてたりしています。

これは、ナニカが原因で根っこが茶色くなってしまったときも同じで、根っこにトラブルが起きてることに気がついたら、まずは強い光を避けてベース肥料をストップして新芽がでてくるまでは根っこの活有機活力剤をたぁっっっぷりとあげたり葉面散布して根っこの回復を最優先にしてます。

2010年10月25日月曜日

ココ栽培のイチゴとホワイトセージ

ココ培地の水耕栽培で育てているイチゴたちとホワイトセージは、とてもとてもゲンキです。

ココ培地は、ロックウール培地とよく似てます。水耕栽培用の液体肥料や有機活力剤を水で薄めてつくる培養液を含ませると、根っこが吸収しやすいカタチで空気/肥料/水分が培地ゼンタイにまんべんなくいきわたるので、水耕栽培(養液栽培)の培地に向いてるんです。

でもココとロックウールの大きなちがいは、ロックウール培地ではメジャーなハイドロ・システムには( 培養液をタンクにためたり、培養液を循環させるブクブクシステム/循環システム/エアロポニックス)・・・
ココ培地は使えないということです。
ロックウールだけの栽培とおなじように、培養液を水やりしたりドリップさせたりして、底から排出された培養液は循環させずに捨てる「ワンウェイ・ドリップ方式」がベストです。

そしてココ培地は有機繊維でできていて、ロックウールよりたっっくさん空気を含めるので、酵素や糖分、有機チッ素などの有機成分の効きと持ちがとてもよくなります。ちなみに水耕栽培用の有機肥料や有機活力剤は、低分子化された水溶性の成分だけなので、微生物の分解はいらないんですよ〜。でももちろん有用菌が培地にいた方がいろいろなにかとGoodです。
一般的には、ロックウール培地だと、ここらへんの有機成分とか有用菌がムダではないですが働きにくいってことなので、つまりココ培地とはロックウールによく似てはいるけど、有機成分の効きがイマイチだったロックウールのデメリットがないってことになるかと思います。

その一例として・・・例えば根っこの有機活力剤をじゅうぶんにあげたりすると、根っこの張りも目に見えて変わりますが、茎もオドロクほどに、ぶっとくなります。















茎がぶっとくなった上に赤くなったのは「アントシアニン」という色素が出てるからですが、アントシアニンは抗酸化色素で新芽や花や実によくでるのは、有害な紫外線から大事なDNAが入った種を守るための色素です。そのアントシアニンが茎や葉に出るときは「 糖分や根っこの素材になる有機成分などなどの栄養がい〜っぱい足りてて渋滞が起きているよ!!! 」というメタボな時なようです。














根っこ用の有機活力剤には、もちろん植物が根っこをつくり出すのに必要な有機養分がぎっっしりつまっていて、ココ培地だとその養分がよく効くので、こんなふうにイチゴの茎がぶっっとくなってしまったようです。

茎が太くなるということは、花→実に養分を送る道路が広くなるっていうことになりますよね。ただ要注意なのは、茎が太くなりすぎると「 収量は増えるけど、乱形花/乱形果( らんけいか=カタチがイビツな花や実 )も多くなるよ 」ということも事実なようです。

そういえば・・・冬にトマトを育てると気温が低いせいで養分代謝が悪くなり「乱形果」になりやすいのは、身にしみて理解しました。真冬に育てた「グリーンゼブラ・トマト」のミゴトな乱形花っぷりを、よく覚えています。

まぁ、ホームガーデナーのワタシにとっては「見テクレ」よりも、奇想天外なカタチや大きさの実ができてくれた方がうれしかったりするので、茎を太くするのがタノシくて仕方ありません。


ココ培地のイチゴたちのよこでゲンキに育っている「ホワイト・セージ」です。

暑さに弱いので真夏には出まわらない上に、種から育てる実生がちょっと大変で、レアな植物なのでアッッという間に売り切れてしまいます。

2010年10月21日木曜日

「百薬の長」なお酒たち

秋が深まるにつれ、夏バテしていた胃腸たちもメキメキとヤル気をとりもどし、なにを食べてもウマい季節です。ウマい料理には、ウマい酒。

原料にこだわった本当にウマい酒は、じつは栄養満点です。普段はビール派なワタシですが、秋になると身体があったまるウマい日本酒が飲みたくなります。若い世代の「酒ばなれ」、とくに「日本酒ばなれ」を嘆く声もききますが「 この本を読めば、まちがいなく日本酒が飲んでみたくなる!!  」「 日本酒好きなヒトも、さらに日本酒好きになる!!! 」という一冊をご紹介したいと思います。




「赤い酒、だるま正宗」で有名な岐阜県の「白木恒助商店」の六代目蔵本「白木善次」さんは古酒を守るために、長期熟成酒造りを禁止した国税局に、「よけいなこと言うな」と対抗してきたそうです。「 長期熟成させた日本酒は、つくってからお金にかわるまでに、なが〜い時間がかかるので酒税を徴収する効率が悪いからやめなさい 」という行政指導をはねのけてきたんだそうです。時代に流されずに、ホントにいいものを守ってきた白木善次さんは、イキだなぁと思いました。

純米酒よりさらに栄養のつまった「酒粕」は、ザンネンながら、季節品なので今はGETできませんが、甘酒や粕煮に粕汁で食べてよし・風呂にちょこっと入れてもよし。酒粕には長期熟成ならではの栄養満点のパーフェクトフードなうえに、女性ホルモンもたっくさん含まれてるので安眠効果やイライラ防止効果も高いそうで、日々食べるみそ汁にちょこっと入れると、肌も髪もキレイになります・・・つまりアラフォーのワタシには欠かせない食材です。

純米酒の酒粕は醸造アルコールが入った酒粕よりも、いたみやすいそうですが、すぐに使いきらなくても、ちょこっと袋の口を開けて冷蔵庫で寝かしておくと熟成が進んで白い酒粕がだんだんアンバー色に変わっていって、さらにウマミが増します。




「 〜カリスマシェフをもうならせた料理酒〜 大木代吉商店・こんにちは料理酒 」
お父さんの跡を継ぎ酒造りをはじめた大木代吉さんは、当時の添加物をつかって醸造アルコールを純米酒にまぜてつくっていた時間短縮な酒造りに疑問を感じて、有機栽培米を原料としたウマみ成分たっぷしの純米酒づくりをはじめられたそうです。

ところがこの純米酒、「重い・べったり・濃ゆい」と当初はまったく売れなかったそうですが、その並々ならぬウマミの強さを活かして「 お料理につかうとウマミが効いてサイコー!! 」と、とある有名シェフが絶賛したことがキッカケで、今日では「こんにちは料理酒」はチョ〜大人気です。
この料理酒で「アサリの酒蒸し」をつくると、たまりませんっ。なのでボンゴレのパスタには、さらにGoodです。魚介や和食だけじゃなくて洋食でワインのかわりに使っても牛肉にも豚肉にもあいますし、オーガニック育ちでないヤサイでも、魔法のようにウマくなります。


ということで、日本各地にはサイコーなお酒をつくるスーパー職人ワザな酒蔵さんがたくさんありますが、一方で時代の変化ともにその貴重な職人ワザをほこる酒蔵さんが減少の一途をたどっているのも事実です。

日本各地のウマいものがお取り寄せできるこの時代、機会があればぜひカリスマ酒蔵の「ホンモノの酒」を一度と言わず二度三度いかがでしょう・・・






2010年10月20日水曜日

チューの襲来

ここ数日、大事な大事な「イセヒカリ」たちが、ネズミたちの攻撃をうけています。
苗の先っちょをかじってみたり、ココ培地をほじくってみたり・・・















先週は、あんなに美しくスクスクと育っていたのに。
































たった数日で、こんなにバッサバサになっちゃいました。
犯人は多分クマネズミだと思います。

どこかのお宅でネズミ駆除でもしたせいか、冬越しの場所を探して流れついたのか・・・カベの小さなすき間さえあれば、誰も奴らの侵入を食い止めることは無理っぽいです。








あいつらは、あっちもこっちもヒトクチかじっておいて完食しやがりません。
エサでつってカゴに閉じ込めるネズミ取りも完全にスルーされてます。粘着タイプのネズミ取りが一番だと思いますが、ちょっと残酷で・・・


なので昨日真剣に「アオダイショウ」の購入を考えました。探せば、ちゃんと売ってるもんなんですねー、アオダイショウ。でも、もし抜け出してお隣にでも遊びに行っちゃったりしたら・・・とイロイロ考えすぎてあきらめました。

アオダイショウは「家へビ」と呼ばれるくらい家屋に住みつきやすく、ネズミをよく獲るので貯蓄してある穀類やヤサイをネズミからまもってくれるってことで、日本では昔から神様的にありがたがられていましたが、現在はめっきり数が減ってきているそうです。

風来坊のアオダイショウが勝手にやってきて勝手に住みついてくれるのを願うことにしました。

2010年10月18日月曜日

フンガスです!!

ささやかな秋のタノシミのひとつは「Fungus=キノコたち」を見つけることです。

散歩中にうっかりキノコたちと出会いましたが、あいにくカメラを忘れたので、ケータイで写真をとりました。撮ってる最中に手を動かせないことをいいことに、蚊のイッセイ攻撃をうけました。

あまりにタクサンのキノコの種類がいたので、

もう名前を調べる気も起こりません。

寄りそうように生えてたカタチがかわいかったです。










この赤い色のキノコ・・・ナニモノかに食べられていました。ウマいのかもしれませんが、確かめる気にはなれません。














トゲトゲキノコ・・・

大好物なルックスです。

お持ち帰りしたい気持ちをおさえるのが大変でした。


















これが開くと・・・














こうなります。




























見た目も感触も「甘食」そのものでした・・・














 落ち葉や土をを押しあげ、かき分けニョキニョキ、キノコたちには独特の存在感があります。

2010年10月15日金曜日

ココ培地の使いかた〜その2〜

さて・・・きのう紹介のココ培地に数週間ほどまえに植えたイチゴたちの今朝の様子です。左がココ培地 + パーライトで、右側が袋から出して、すぐ使えるタイプのココ培地です。














↓下の写真は同じイチゴたちの一週間前の様子ですが、↑今朝の写真のイチゴたちは葉に厚みとつやがでて葉数も増えてガッチリしたのが分かります。














で・・・ココ培地への苗の植えこみかたですが、別にむづかしいことはありません。

幼苗や発根した挿し木の苗をココ培地に植えこむ場合は、ポット(植木鉢)いっぱいにココ培地を入れて手で軽くおさえてから、さらにいっぱいになるまで入れます。(適度にココ培地を圧縮すると、ムダなすき間がなくなり、苗の根元がグラグラせず根っこも張りやすくなります。)
そして、ポット中央に手で凹みをつくったところに苗をそっと入れたあと、ココ培地をもどした上から指で軽くおさえて根っこになじませます。

そのあと根の活力剤の培養液や水をタップリ培地に注いで、根っこのスキマにココをよくなじませますが、ドボトボ水やりするとココ培地がボコッとエグれて苗が倒れたりするので、水圧の低い噴霧器スプレーでじんわりと水やりするとGoodです。(もし水やりで苗が倒れても指でココ培地をチャチャッと乗せて押さえちゃえば、なんとかなります)



ところで今回、ココ培地に植えたイチゴたちは、ホームセンターでGETした苗なので上記のやり方では根っこが収まりません。あるていどに育った苗をココ培地に植えかえる場合は、あらかた土を落とした苗の根っこをバケツなんかに溜めた水にドボンッと浸けて、軽くふったり手で根をやさしくゆすいで、古い土や枯死した根っこを落としてから植えこみます。

根っこがたくさん張ってる場合は、まずポット(植木鉢)の1/3ほどまでココ培地を入れて、ポットのまん中に収まるように苗をポットに入れて、根っこのすき間を埋めるようにパラパラとココ培地を入れていきます。ココ培地はフワフワしているので、ポットいっぱいになっても、水やりするとカサが減ります。根っこがグラグラしなくなるようにココ培地の表面を指で軽くおさえたり、かるくトントンとポットをたたいて根っこのスキマにココ培地が行きわたるようにして、なじませてからココ培地をちょうどよい位置まで入れます。

そのあと、ポットの底から水がたっぷり染み出るまでスプレーなどで水やりをします。できれば根の活力剤をあげたほうが、植えかえで受けた根っこのダメージ回復が、はやくなり活着がよくなります。
そして、ココ培地に植えかえた数日〜1週間後にきれいな新芽がでてくれば、植えかえは成功なので、その植物にとってベストな光と肥料濃度になるまで、すこしづつ強くしていきます。

これは乾燥・圧縮タイプを水でもどした
ココ培地+パーライト30%のイチゴです。

葉っぱと枝がピーンと立って、

それはそれは元気そうなご様子です。








こちらは袋からだして、そのまま使えるココ培地のタイプです。
パーライトは入れてませんが、順調に元気です。

イチゴは花芽がつくと根っこの生長がとまってしまうそうなので、花が咲くまでに元気な根っこをたっっっくさん張らせることが、おっきくてオイシい実をたっっっくさん収穫するコツだそうです。







・・・ちなみに、まったく同じココ培地+パーライトで育てていても、苗のゲンキ度で育ちかたにはモチロン差が出ます。左のイチゴはGETしたときから、すでにプチ不調でした。












プチ不調のイチゴのココ培地表面は、葉っぱ面積が小さいのでパーライトに光があたってコケが出て、緑色になっちゃってます。でもコケは、そんなにワルさをしないので放置してます。

ただ不調な苗には、ゲンキな苗とおなじ培養液はNGです。まず根っこを伸ばさなくてはおハナシにならないので、新芽がでてくるまでベース肥料はあげないで根の活力剤だけをあげるスペシャルケアをして様子を見ます。







そして、今後のココ培地の肥料管理とか洗い流すタイミングなどは、このイチゴたちの生長とともに、またいつかご紹介・・・ということになりますー。