原料にこだわった本当にウマい酒は、じつは栄養満点です。普段はビール派なワタシですが、秋になると身体があったまるウマい日本酒が飲みたくなります。若い世代の「酒ばなれ」、とくに「日本酒ばなれ」を嘆く声もききますが「 この本を読めば、まちがいなく日本酒が飲んでみたくなる!! 」「 日本酒好きなヒトも、さらに日本酒好きになる!!! 」という一冊をご紹介したいと思います。
「赤い酒、だるま正宗」で有名な岐阜県の「白木恒助商店」の六代目蔵本「白木善次」さんは古酒を守るために、長期熟成酒造りを禁止した国税局に、「よけいなこと言うな」と対抗してきたそうです。「 長期熟成させた日本酒は、つくってからお金にかわるまでに、なが〜い時間がかかるので酒税を徴収する効率が悪いからやめなさい 」という行政指導をはねのけてきたんだそうです。時代に流されずに、ホントにいいものを守ってきた白木善次さんは、イキだなぁと思いました。
純米酒よりさらに栄養のつまった「酒粕」は、ザンネンながら、季節品なので今はGETできませんが、甘酒や粕煮に粕汁で食べてよし・風呂にちょこっと入れてもよし。酒粕には長期熟成ならではの栄養満点のパーフェクトフードなうえに、女性ホルモンもたっくさん含まれてるので安眠効果やイライラ防止効果も高いそうで、日々食べるみそ汁にちょこっと入れると、肌も髪もキレイになります・・・つまりアラフォーのワタシには欠かせない食材です。
純米酒の酒粕は醸造アルコールが入った酒粕よりも、いたみやすいそうですが、すぐに使いきらなくても、ちょこっと袋の口を開けて冷蔵庫で寝かしておくと熟成が進んで白い酒粕がだんだんアンバー色に変わっていって、さらにウマミが増します。
「 〜カリスマシェフをもうならせた料理酒〜 大木代吉商店・こんにちは料理酒 」
お父さんの跡を継ぎ酒造りをはじめた大木代吉さんは、当時の添加物をつかって醸造アルコールを純米酒にまぜてつくっていた時間短縮な酒造りに疑問を感じて、有機栽培米を原料としたウマみ成分たっぷしの純米酒づくりをはじめられたそうです。
この料理酒で「アサリの酒蒸し」をつくると、たまりませんっ。なのでボンゴレのパスタには、さらにGoodです。魚介や和食だけじゃなくて洋食でワインのかわりに使っても牛肉にも豚肉にもあいますし、オーガニック育ちでないヤサイでも、魔法のようにウマくなります。
ということで、日本各地にはサイコーなお酒をつくるスーパー職人ワザな酒蔵さんがたくさんありますが、一方で時代の変化ともにその貴重な職人ワザをほこる酒蔵さんが減少の一途をたどっているのも事実です。
日本各地のウマいものがお取り寄せできるこの時代、機会があればぜひカリスマ酒蔵の「ホンモノの酒」を一度と言わず二度三度いかがでしょう・・・