ココ栽培のトマトたち、先週はじめに蛍光灯タイプのグロウランプをHPSランプへ変えました。HPSランプは蛍光灯よりも熱も光量もでるので、冬にはもってこいのグロウランプです。言いかえれば、「とてもじゃないけどエコフレンドリーとはいえませんが、真冬の室内栽培にはマストアイテムです。」
HPSランプのおかげで室内の温度も20℃くらいになるし、湿度も40%以上にキープしてたら、トマトたちはメキメキとヤル気をだしてくれたようです。
大玉トマトの「桃太郎」とミニトマトの「千果」という品種を育ててます。
いま、トマトの丈は20cmくらいです。花芽がついてきました。このくらいの大きさの時は、手に負える範囲なのでカワいいです。
最終的には、数メートルになると思うんですが、どんだけ大きく育つのか、無意識に考えないようにしてます。
これは「千果」のツボミです。
これは大玉トマト「桃太郎」のつぼみです。ミニトマト「千果」のツボミとくらべると、2倍くらいでかいです。
早いもので1月も、もう最終週です。去年の12月末に発芽したトマトたち、気がつけばもうツボミがついたオトナなんですね〜、これから寒さがゆるんでくれば、もっと生長が早くなると思います。タノシミ・タノシミ〜!!!
2011年1月24日月曜日
2011年1月21日金曜日
ココ栽培のイチゴたち。満月に収穫
昨日は、満月で「大寒」でした。1年でいちばん寒くなる日だそうですが、ここのところ冷え込んだ日がつづいたせいか、寒さもオンビンに感じました。
ということで、
満月の日まで収穫するのをガマンしていた
ココ栽培のイチゴの一番果を
昨日収穫してみました。
自分(たち)で育てたイチゴ、今シーズンの初モノです。
今年のイチゴ担当はワタシではありません。ヒトサマが育ててる様子を横から見てると「そうじゃないっ! それじゃダメだっ!」とツイツイ言いたくなるのをガマンするのがストレスです。がっ、植物の育て方って、やっぱし人それぞれコツってのがあって「ゼッタイにこれが正解の育て方」という答えがひとつじゃないところがオモシロいですよね。
で、コワゴワと食べてみた感想は・・・「こりゃぁウマい! ワタシたちは天才じゃなかろうか?」と、ひとまず自分たちへの労力をねぎらいました。
いちおう糖度計で計ってみると、糖度は17でした。果肉には空洞もなく、歯ごたえもよかったです。さて、イチゴのヤル気のおかげなのか、栽培スキルのおかげなのか、はたまた満月収穫のおかげなのか・・・
一番果の収穫に、なんとかこぎつけるまで、途中ちょっと肥料焼け気味になったりで、あわてて培養液のEC値を下げてみたりと、スッタモンダがあったんですが、そのついでにちょっと発見もありました。
昨日収穫したイチゴの実です。
肥料焼け気味になる前は、いわゆる「開花ブースター」なんていうタイプの開花用の有機活力剤をガンガンあげてました。
開花ブースターをあげてたイチゴの実の茎である「果梗(かこう)」が、わりとにょろっと伸びてます。
こちらは、肥料焼けがこわくなって「開花ブースター」をほとんどあげてなかったイチゴの花です。「果梗(かこう)」があんまし伸びてません。
イチゴの花茎が伸びたり、花芽がつきやすくなったり、結実したりってのは、ジベレリンやサイトカイニンなどの「植物ホルモン」の働きだそうです。ということで、「開花ブースター」系の有機活力剤には、天然の「植物ホルモン」が入ってるんですね〜、ということが、よくわかりました。メデタシ・メデタシ。
ちなみに、「開花ブースター」は、植物が生長期から開花期へシフトチェンジするスイッチを切りかえたり、成熟を促して収穫時期をそろえたりする効果はありますが、花や果実をガツッとおおきくしたり、なりづかれを防ぐ効果は少ないので、ベース肥料にプラスする活力剤としてリン酸+カリウムの「PK肥料」といっしょにあげると、さらに効果を発揮できるそうです。
ところが! 前回も書いたように「リン酸」のあげすぎは「鉄」や「銅」、「カルシウム」などが吸われにくくなるし、水耕栽培の場合だと、培養液にリン酸が吸われずに残りすぎることが多くあるみたいなので、培養液のpH値が適正値から2回ほど外れたら、ゼンブ取りかえるのがベストだと思います。
ちなみに・・・
植物学の専門用語は、ホントなじみがない言葉ばっかしなので、ますます白髪が増えます。
今日出てきた「果梗」なんて、「かこう」って入力しても「果梗」なんて漢字は、
ぜ〜っっったいに、でてきませんっ。
ということで、言葉の数だけ歴史の長さがあるっつーことですよね。
ということで、
満月の日まで収穫するのをガマンしていた
ココ栽培のイチゴの一番果を
昨日収穫してみました。
自分(たち)で育てたイチゴ、今シーズンの初モノです。
今年のイチゴ担当はワタシではありません。ヒトサマが育ててる様子を横から見てると「そうじゃないっ! それじゃダメだっ!」とツイツイ言いたくなるのをガマンするのがストレスです。がっ、植物の育て方って、やっぱし人それぞれコツってのがあって「ゼッタイにこれが正解の育て方」という答えがひとつじゃないところがオモシロいですよね。
で、コワゴワと食べてみた感想は・・・「こりゃぁウマい! ワタシたちは天才じゃなかろうか?」と、ひとまず自分たちへの労力をねぎらいました。
いちおう糖度計で計ってみると、糖度は17でした。果肉には空洞もなく、歯ごたえもよかったです。さて、イチゴのヤル気のおかげなのか、栽培スキルのおかげなのか、はたまた満月収穫のおかげなのか・・・
一番果の収穫に、なんとかこぎつけるまで、途中ちょっと肥料焼け気味になったりで、あわてて培養液のEC値を下げてみたりと、スッタモンダがあったんですが、そのついでにちょっと発見もありました。
昨日収穫したイチゴの実です。
肥料焼け気味になる前は、いわゆる「開花ブースター」なんていうタイプの開花用の有機活力剤をガンガンあげてました。
開花ブースターをあげてたイチゴの実の茎である「果梗(かこう)」が、わりとにょろっと伸びてます。
こちらは、肥料焼けがこわくなって「開花ブースター」をほとんどあげてなかったイチゴの花です。「果梗(かこう)」があんまし伸びてません。
イチゴの花茎が伸びたり、花芽がつきやすくなったり、結実したりってのは、ジベレリンやサイトカイニンなどの「植物ホルモン」の働きだそうです。ということで、「開花ブースター」系の有機活力剤には、天然の「植物ホルモン」が入ってるんですね〜、ということが、よくわかりました。メデタシ・メデタシ。
ちなみに、「開花ブースター」は、植物が生長期から開花期へシフトチェンジするスイッチを切りかえたり、成熟を促して収穫時期をそろえたりする効果はありますが、花や果実をガツッとおおきくしたり、なりづかれを防ぐ効果は少ないので、ベース肥料にプラスする活力剤としてリン酸+カリウムの「PK肥料」といっしょにあげると、さらに効果を発揮できるそうです。
ところが! 前回も書いたように「リン酸」のあげすぎは「鉄」や「銅」、「カルシウム」などが吸われにくくなるし、水耕栽培の場合だと、培養液にリン酸が吸われずに残りすぎることが多くあるみたいなので、培養液のpH値が適正値から2回ほど外れたら、ゼンブ取りかえるのがベストだと思います。
ちなみに・・・
植物学の専門用語は、ホントなじみがない言葉ばっかしなので、ますます白髪が増えます。
今日出てきた「果梗」なんて、「かこう」って入力しても「果梗」なんて漢字は、
ぜ〜っっったいに、でてきませんっ。
ということで、言葉の数だけ歴史の長さがあるっつーことですよね。
2011年1月19日水曜日

動物園のペンギンコーナーで、こんな説明パネルを見つけました。
そもそも、なんで海鳥のウンチが肥料になるのか? なんですが・・・
深い深〜い海のソコのほうには太陽が届かないので、光合成したい植物プランクトンが生息しにくいってぇことで、チッ素・リン・カリウムなどなどの肥料になる無機ミネラルが食べられないまんま蓄積されてるそうです。
んで、ペルー沿いの海の海流は、たまたま深海からこの肥料ミネラルをぐわわっと海面近くに押しあげてくれる流れになっていて、ココで育つプランクトンをモリモリ食べて育つ魚を、これまたバクバク食べてる海鳥たちのフンには、まわりまわって肥料ミネラルが豊富になるんだそうです。なので、こういう環境になってる海でないと「グアノ」ってのは、できにくいんですねー。
そしてその昔、「グアノ」がヨーロッパを中心に大流行したあげく、戦争にまで発展しちゃった!!! というバックリとした流れですが、
13世紀、南米のペルーやボリビアなどで栄えた「インカ帝国」の繁栄をささえたのが「黄金」と、「フアヌ」今でいう「グアノ」だったそうです。そもそも「グアノ」ってぇのは、「肥料成分が豊富な海鳥のウンチ」なんですが、13世紀には「肥料」というアイデアがなかったので、「フアヌを畑にまくと、ジャガイモもトウモロコシもたっっっくさん実るね! こりゃあ、神様の贈り物だー!!!」と、重宝されていたそうです。
その後の17世紀頃に、ドイツの冒険家「フンボルトさん」が「グアノ」の肥料効果のすごさを再発見して、そこからヨーロッパで流行が始まったのはいいんですが、ついには国どうしの「グアノ戦争」まで起きちゃうほどの「グアノラッシュ」が起こったあげく、アメリカで「リン鉱石」が見つかるとともに、グアノフィーバーは盛り下がっていったっつーことで、それからは「肥料を制するものは食糧を制し、世界を制する」的な「 硝石やカリ鉱石なんかの肥料鉱石の争奪戦争時代 」につながっていったようです。
そして昨今の「オーガニック栽培」の盛り上がりとともに「数少ないオーガニック由来のリン肥料」として「グアノ」に再び注目が集まりました。
というのも現在売られてる「リン酸肥料」のホトンドは「リン鉱石」を強酸で溶かしてから、さらに精製してできたものだからです。
「鉱石」ももちろん大自然がはぐくんだ天然ミネラルなので「リン鉱石」由来の「リン酸肥料」も、ある意味「ナチュラル」なんですが、オーガニック・ガーデナーがイメージする「有機肥料」とは、ちょっと違うし、どの国でも「有機肥料」というカテゴリーには入らないので、多くの国で「オーガニック肥料」にカテゴライズされてる「グアノ」がピックアップされたのかな? と思います。
「グアノ」以外の天然「リン酸肥料」といえば「骨粉/こっぷん」で、家畜の骨を高温で焼いたものです。「骨」ってぇのは「リン酸とカルシウムがくっついたリン酸カルシウム」だからなんですが、例の「BSE/狂牛病」で「骨粉」の安全性にハテナ?マークがついてしまったようで「動物由来のリン酸は使用していません!」なんていう文句も、たまぁ〜に海外の肥料の注意書きに書かれたりしてます。
「狂牛病」の原因と考えられてる「プリオン」は、高温で焼いても分解されずに残ってるってことで、「骨粉」が毛嫌いされてしまったみたいですが、今日本で売られてる「粉骨粉のリン酸肥料」は、もちろんBSE感染してない家畜の骨を使ってるので安心して使ってください。
ちなみに「グアノ」には「チッ素質グアノ」と「リン酸質グアノ」の種類があって、速効性のある水溶性リン酸は「チッ素質グアノ」のほうが多いんだそうです。
「リン酸質グアノ」に含まれるリン酸のほとんどは、ク溶性か不溶性なので「じ〜っくり、ゆ〜っくり効くリン酸」なんだそうで。
「リン酸」はさみしがり屋なタチらしく、土壌のなかで鉄とかカルシウムとかアルミニウムとかと、すぐにくっついちゃいます。くっつく相手によって根っこに吸われやすい・吸われにくいが変わるんですが、火山島国の日本の土壌は「酸性」なことが多いので「鉄」とか「アルミ」がイオンになってウヨウヨしてるんで、植物に吸わせようと「水溶性リン酸」を土にまいても、あっという間に固まっちまうそうです。(土壌の質や工夫によって、固まりにくくもなります。)
そこで、人間様よりもはるかに昔から進化を続けてきた「植物たち」は、根っこに「菌根菌」を飼って、菌たちに「糖分」をあげる代わりに「リン酸」を菌に溶かしてもらって共生してるんだそうです。ヨコにそれますが「菌根菌」は、リン酸や微量ミネラルを溶かしてくれるだけじゃなくって「ヤサイや果物の味がおいしくなるタンパク質」ってのも分泌してくれるそうです。なので「不耕起栽培」の田んぼや畑のお米やヤサイは、不耕起を続ければ続けるほど、収穫物がドンドンオイシくなっていくんだそうです。
最後に、イチゴなんかの「なりもの野菜」は花が咲いてくるとエネルギー補充のために「リンカリ肥料=PK肥料」をプラスしたりしますが、「リン酸」をあんまりにもドカドカあげすぎちゃうと、とくに培養土などで「鉄」が吸えなくなって不足してしまいます。
「PK肥料」は効果があるんですが、やっぱしあげすぎには注意したほうがヨサゲです。「過ぎたるは、なんとやら・・・」ですね。
2011年1月17日月曜日
冬は葉もの
梅の花がチラホラ咲いてきましたが
「 1月ってこんなに寒かったっけ? 」というほど寒い週末でした。
さて、いよいよ野山に緑がトボシクなるこの季節ですが、ベランダでは葉ものヤサイたちが元気です。
アレもコレも植えたい!
と欲にかられてデカいプランターをGETすると、
常にソコになにかが植えられてなくてはならない義務感に追い込まれることになります。
そんなとき便利なのが、やっぱし葉ものヤサイです。
レタスや水菜、ルッコラなどなどは、肥料グイじゃないし生でも鍋でもオイシくいただける葉ものは、寒い冬に育てると甘さがのるしアブラムシもわかないので、冬のベランダのホビーガーデニングにおススメです。ヨーグルトを食べた後の容器をゆすいだ水に、お湯を足してあっためてから水やりしたりしてます。
「 1月ってこんなに寒かったっけ? 」というほど寒い週末でした。
さて、いよいよ野山に緑がトボシクなるこの季節ですが、ベランダでは葉ものヤサイたちが元気です。
アレもコレも植えたい!
と欲にかられてデカいプランターをGETすると、
常にソコになにかが植えられてなくてはならない義務感に追い込まれることになります。
そんなとき便利なのが、やっぱし葉ものヤサイです。
レタスや水菜、ルッコラなどなどは、肥料グイじゃないし生でも鍋でもオイシくいただける葉ものは、寒い冬に育てると甘さがのるしアブラムシもわかないので、冬のベランダのホビーガーデニングにおススメです。ヨーグルトを食べた後の容器をゆすいだ水に、お湯を足してあっためてから水やりしたりしてます。
2011年1月14日金曜日
ココ栽培のTomatoeたち
今朝のトマトたち、葉先から葉つゆがでていました。
葉つゆは、葉っぱにある「水孔/すいこう」という水の出口からでてくる水分です。
酸素やCO2を出し入れしてるのは、葉っぱの「気孔/きこう」で、気孔は口を開けたり閉じたりできるんですが、水孔は、開きっぱなしだそうです。
んで、光合成運動をしない夜間は、葉っぱでは酸素を吸ってCO2をだす「酸素呼吸」と根っこで水分を吸ってるんだそうです。根っこが元気で、夜の間せっせと働いてると、朝には水太り的になってしまうので、葉っぱの水孔から水分をペッッッと吐き出したのが「朝つゆ/葉つゆ」になるんだそーです。
なので葉つゆが出てるかどうかは、根っこが元気か? の目安になるんですよー。
そして、この葉つゆから肥料濃度がベストかどうか? も分かっちゃったりします。朝、葉つゆが出て乾いたあと、葉っぱのフチが茶色く焼けてしまうようなら「おいおい、肥料濃度が濃すぎるぞ〜っ」ていうサインです。
イチゴなんかは、ほんとにこれが分かりやすいです。もうゾンブンに働いて古くなった葉っぱが茶色くなってくるのは「老化」で自然なことですが、新芽から広がったピッチピチの葉っぱのフチが茶色く変色してたら培地のEC値が濃くなってるってことなので、培養液なら薄めのEC値にしてあげたり、ココ培地や培養土なら、ウス〜くした培養液か、根の活力剤で洗い流したほうがベターで、そのまま放置プレイはデンジャラスです。
ちなみに、根っこの強さってのは植物によって違うんですが、根っこの強さの目安のひとつが「EC耐性」なんて言われてます。さんざんっぱら「EC値」なんて書いてきたので、イマサラ感がありますが、EC値ってのは、いろいろな解釈がありますが、ズバリで言えば「塩基濃度」のことで、水耕栽培でいえば「水に溶かした肥料の濃さ」・・・です。
市販のホビー用水耕栽培の肥料は、「水で何倍に薄めるか = EC値をチェンジする」ことで、ありとあらゆる植物に「希釈率で対応してください」というタイプがほとんどです。ホントはヤサイごとにベストな肥料成分のバランスってのはあるんですけど、例えば、一口にトマトと言っても品種によってベストなEC値はちがいますし、生産者さんによって独自の肥料成分バランスのレシピ的なものもあって、ベリーベリーベストな比率ってのは星の数ほどにもなろうかと思うので、「まぁ、根っこは、ある程度自分で選んで吸ってくれるからね!!!」なので、市販の水耕栽培肥料でEC値とpH値を種類ごとに合わせてあげて、あとは温度や湿度や光量などでホトンドのヤサイや植物はカバーできます。
そして、根っこの強さにハナシはもどりますが、
トマトは根っこが丈夫なタチです。
イチゴは根っこが丈夫でないタチです。
なのでトマトはEC値を高めにしても、わりとヘッチャラで、イチゴはEC値が高すぎるとイッパツOUT!なことが多いです。
植物ごとの適正なEC値は、またいつか・・・。
そして、「動物は歯が命!」ならば「植物は根が命!」とも言えます。どんな植物でも根っこを丈夫で元気に維持するコツはいろいろあるんですが、強い肥料EC値に負けない根っこにするコツのひとつは「光合成運動をいっぱいさせて、糖分をいっぱい作ってもらって、水と肥料をいっぱい吸える根っこにする」なんだそうです。
つまり「糖分がいっぱいある根っこは、浸透圧が高いから吸収する力が強くなるんだぞ〜」ってことのようです。これって肥料焼けと逆の発想で、肥料焼けは、高いEC値の培養液で根っこがヤケてしまうことですが、例えば「キュウリの塩もみ」とおんなじです。キュウリをアラ塩でもむとキュウリの水分が逆流してジワジワとしみでてきますが、それが根っこで起きちまうのが「肥料焼け」です。
なので、糖分が多くて浸透圧が高くなってる根っこは、肥料焼けに強くて水もガシガシ吸える強い根っこ!ってことなんだそうです。
あ〜、どおりで有機活力剤には糖分が入ってるものが多いんですね〜っ! でも、もし活力剤がなくても葉っぱが光合成をいっぱいしてれば、植物は自分で糖分をちゃんと作ってますし、なにより根っこにムリさせないためには、肥料濃度を必要以上に濃くしないのがイチバンですよね〜!!!
葉つゆは、葉っぱにある「水孔/すいこう」という水の出口からでてくる水分です。
酸素やCO2を出し入れしてるのは、葉っぱの「気孔/きこう」で、気孔は口を開けたり閉じたりできるんですが、水孔は、開きっぱなしだそうです。
んで、光合成運動をしない夜間は、葉っぱでは酸素を吸ってCO2をだす「酸素呼吸」と根っこで水分を吸ってるんだそうです。根っこが元気で、夜の間せっせと働いてると、朝には水太り的になってしまうので、葉っぱの水孔から水分をペッッッと吐き出したのが「朝つゆ/葉つゆ」になるんだそーです。
なので葉つゆが出てるかどうかは、根っこが元気か? の目安になるんですよー。
そして、この葉つゆから肥料濃度がベストかどうか? も分かっちゃったりします。朝、葉つゆが出て乾いたあと、葉っぱのフチが茶色く焼けてしまうようなら「おいおい、肥料濃度が濃すぎるぞ〜っ」ていうサインです。
イチゴなんかは、ほんとにこれが分かりやすいです。もうゾンブンに働いて古くなった葉っぱが茶色くなってくるのは「老化」で自然なことですが、新芽から広がったピッチピチの葉っぱのフチが茶色く変色してたら培地のEC値が濃くなってるってことなので、培養液なら薄めのEC値にしてあげたり、ココ培地や培養土なら、ウス〜くした培養液か、根の活力剤で洗い流したほうがベターで、そのまま放置プレイはデンジャラスです。
ちなみに、根っこの強さってのは植物によって違うんですが、根っこの強さの目安のひとつが「EC耐性」なんて言われてます。さんざんっぱら「EC値」なんて書いてきたので、イマサラ感がありますが、EC値ってのは、いろいろな解釈がありますが、ズバリで言えば「塩基濃度」のことで、水耕栽培でいえば「水に溶かした肥料の濃さ」・・・です。
市販のホビー用水耕栽培の肥料は、「水で何倍に薄めるか = EC値をチェンジする」ことで、ありとあらゆる植物に「希釈率で対応してください」というタイプがほとんどです。ホントはヤサイごとにベストな肥料成分のバランスってのはあるんですけど、例えば、一口にトマトと言っても品種によってベストなEC値はちがいますし、生産者さんによって独自の肥料成分バランスのレシピ的なものもあって、ベリーベリーベストな比率ってのは星の数ほどにもなろうかと思うので、「まぁ、根っこは、ある程度自分で選んで吸ってくれるからね!!!」なので、市販の水耕栽培肥料でEC値とpH値を種類ごとに合わせてあげて、あとは温度や湿度や光量などでホトンドのヤサイや植物はカバーできます。
そして、根っこの強さにハナシはもどりますが、
トマトは根っこが丈夫なタチです。
イチゴは根っこが丈夫でないタチです。
なのでトマトはEC値を高めにしても、わりとヘッチャラで、イチゴはEC値が高すぎるとイッパツOUT!なことが多いです。
植物ごとの適正なEC値は、またいつか・・・。
そして、「動物は歯が命!」ならば「植物は根が命!」とも言えます。どんな植物でも根っこを丈夫で元気に維持するコツはいろいろあるんですが、強い肥料EC値に負けない根っこにするコツのひとつは「光合成運動をいっぱいさせて、糖分をいっぱい作ってもらって、水と肥料をいっぱい吸える根っこにする」なんだそうです。
つまり「糖分がいっぱいある根っこは、浸透圧が高いから吸収する力が強くなるんだぞ〜」ってことのようです。これって肥料焼けと逆の発想で、肥料焼けは、高いEC値の培養液で根っこがヤケてしまうことですが、例えば「キュウリの塩もみ」とおんなじです。キュウリをアラ塩でもむとキュウリの水分が逆流してジワジワとしみでてきますが、それが根っこで起きちまうのが「肥料焼け」です。
なので、糖分が多くて浸透圧が高くなってる根っこは、肥料焼けに強くて水もガシガシ吸える強い根っこ!ってことなんだそうです。
あ〜、どおりで有機活力剤には糖分が入ってるものが多いんですね〜っ! でも、もし活力剤がなくても葉っぱが光合成をいっぱいしてれば、植物は自分で糖分をちゃんと作ってますし、なにより根っこにムリさせないためには、肥料濃度を必要以上に濃くしないのがイチバンですよね〜!!!
2011年1月13日木曜日
一番果のイチゴたち、色づきました
今シーズンのイチゴたち、やっと一番果が色づいてきました。
もうちょっと玉伸びしてくれたほうが、うれしかったりしますが、とにかく寒すぎなので、培養液の水温は20℃くらにいしてから、あげてます。
ワタシにとってイチゴは・・・なんど育てても「わお上出来!!!」ということのない、むづかしい植物です。とくに、イチゴの花が咲いてから、とぉぉぉぉ〜にかく肥料濃度とチッ素のやりすぎに気を使います。
イチゴとココ培地はホントに相性がいいんですが、それでも、秋に短日処理をして開花期モードに入れたら、水耕栽培用肥料のチッ素が少ない開花期の肥料レシピを、これまた2倍に薄くしてあげないと、すぐに肥料焼けを起こします。かといって、チッ素をあげすぎなくても実が大きくならなかったりして、アミノ酸入りの有機活力剤が欠かせなかったりします。
ようやく花が咲いて、実が結実したら、すこぉぉぉ〜しずつ肥料濃度を濃くしていくんですが、新しい葉っぱのフチが少しでも茶色くなったり、イジケタたりしたら、レシピを4倍に薄めた培養液か、微量要素だけの活力剤でつくった培養液でココ培地を洗い流したりしてます。いつかの年には、葉っぱがいじけたままココ培地を洗い流さず、肥料タップシの培養液をあげつづけていたら、翌年までイチゴの実が拝めませんでした。
今トマトも育ててますが、根っこの丈夫な植物は、イチゴほど気むずかしくないのでホントラクチンに感じてしまいます。
朝の室温は13℃くらいしかありません。葉っぱも寝ちゃってます。イチゴはもともと春に実をつける植物なので、気温が高いほど、葉っぱがピーンッッと立って実もすぐに熟します。
グロウランプが点灯して数時間して、ようやく19℃くらいになりました。このくらい暖まると、ようやくイチゴの実のアマ〜い香りがしてきます。でも気温が低いほうが、じっくり登熟してオイシくなるので、ガマンガマンです。
こちらは、イナワラを根元にマルチングしたほうのイチゴです。
イナワラにはケイ酸とカルシウムが豊富だし、ユ〜ックリと分解されてくにつれ、CO2がでます。ちょうどCO2を吸う葉っぱの裏側にただよう感じになるはずです。
・・・でもまだ寒いので微生物も動きにくいし、イナワラの分解はさっぱり進んでません。
コチラは、マルチングなしてす。
ということで今のところは、マルチング有り・なしは、メキメキとした違いはございませんっ。
前回のトマトの植えかえの時、ついでにミニバラの「コーヒーオベーション」も、1年2ヶ月ぶりに植えかえました。ココ培地は、何度か再利用できるし、有機成分や微生物もよく効くのでバラやイチゴなんかのバラ科植物と、とお〜っっっても相性が良いんですが、さすがに植えこんでから1年以上経つと、微生物を入れてるせいもあってココ培地が細かく分解されすぎてきます。
ココ培地の分解が進みすぎて、細かくなると目詰まりして空気が少なくなりすぎて根っこが酸欠になっちゃったりするので、バラなどの宿根草は1年に一度は新しいココ培地に植えかえたほうがいいみたいです。
例えばムシ暑い真夏の間、バラたちには野外に避難してもらってるんですが、秋になって室内に入れる時、ココ培地には虫が冬越えのタマゴを産んでくれちゃったりしてるので、このタイミングで古いココ培地をすっかり落として、新しいココ培地に更新してあげるといいかもしれません。
(トマトや葉もの野菜なんかの一年草タイプは、1年以上植えっぱなしということがないと思うので、大きなポットに植えかえることはあっても、ココ培地をマルマルすっかり新しく更新する必要はないと思います。)
もうちょっと玉伸びしてくれたほうが、うれしかったりしますが、とにかく寒すぎなので、培養液の水温は20℃くらにいしてから、あげてます。
ワタシにとってイチゴは・・・なんど育てても「わお上出来!!!」ということのない、むづかしい植物です。とくに、イチゴの花が咲いてから、とぉぉぉぉ〜にかく肥料濃度とチッ素のやりすぎに気を使います。
イチゴとココ培地はホントに相性がいいんですが、それでも、秋に短日処理をして開花期モードに入れたら、水耕栽培用肥料のチッ素が少ない開花期の肥料レシピを、これまた2倍に薄くしてあげないと、すぐに肥料焼けを起こします。かといって、チッ素をあげすぎなくても実が大きくならなかったりして、アミノ酸入りの有機活力剤が欠かせなかったりします。
ようやく花が咲いて、実が結実したら、すこぉぉぉ〜しずつ肥料濃度を濃くしていくんですが、新しい葉っぱのフチが少しでも茶色くなったり、イジケタたりしたら、レシピを4倍に薄めた培養液か、微量要素だけの活力剤でつくった培養液でココ培地を洗い流したりしてます。いつかの年には、葉っぱがいじけたままココ培地を洗い流さず、肥料タップシの培養液をあげつづけていたら、翌年までイチゴの実が拝めませんでした。
今トマトも育ててますが、根っこの丈夫な植物は、イチゴほど気むずかしくないのでホントラクチンに感じてしまいます。
朝の室温は13℃くらいしかありません。葉っぱも寝ちゃってます。イチゴはもともと春に実をつける植物なので、気温が高いほど、葉っぱがピーンッッと立って実もすぐに熟します。
グロウランプが点灯して数時間して、ようやく19℃くらいになりました。このくらい暖まると、ようやくイチゴの実のアマ〜い香りがしてきます。でも気温が低いほうが、じっくり登熟してオイシくなるので、ガマンガマンです。
こちらは、イナワラを根元にマルチングしたほうのイチゴです。
イナワラにはケイ酸とカルシウムが豊富だし、ユ〜ックリと分解されてくにつれ、CO2がでます。ちょうどCO2を吸う葉っぱの裏側にただよう感じになるはずです。
・・・でもまだ寒いので微生物も動きにくいし、イナワラの分解はさっぱり進んでません。
コチラは、マルチングなしてす。
ということで今のところは、マルチング有り・なしは、メキメキとした違いはございませんっ。
前回のトマトの植えかえの時、ついでにミニバラの「コーヒーオベーション」も、1年2ヶ月ぶりに植えかえました。ココ培地は、何度か再利用できるし、有機成分や微生物もよく効くのでバラやイチゴなんかのバラ科植物と、とお〜っっっても相性が良いんですが、さすがに植えこんでから1年以上経つと、微生物を入れてるせいもあってココ培地が細かく分解されすぎてきます。
ココ培地の分解が進みすぎて、細かくなると目詰まりして空気が少なくなりすぎて根っこが酸欠になっちゃったりするので、バラなどの宿根草は1年に一度は新しいココ培地に植えかえたほうがいいみたいです。
例えばムシ暑い真夏の間、バラたちには野外に避難してもらってるんですが、秋になって室内に入れる時、ココ培地には虫が冬越えのタマゴを産んでくれちゃったりしてるので、このタイミングで古いココ培地をすっかり落として、新しいココ培地に更新してあげるといいかもしれません。
(トマトや葉もの野菜なんかの一年草タイプは、1年以上植えっぱなしということがないと思うので、大きなポットに植えかえることはあっても、ココ培地をマルマルすっかり新しく更新する必要はないと思います。)
2011年1月11日火曜日
ココ栽培のトマト植えかえ
これでもか! というほど冷え込む日がつづく今日この頃ですが、このコには関係ないみたいです。寒中水泳を楽しむワンコを見かけました。
そして今年もそろそろ梅の花が咲きはじめました。早春を告げる梅の花です。
去年のすえに、ついタネを蒔いてしまったトマトたちです。寒すぎて葉っぱが赤紫色になってました。赤紫になるのは「アントシアン」という色素が出るからで、典型的な低温障害の症状です。ちっちゃいグロウボックスに入れて温度を保つようにしてあげたら、やっとアントシアンがでなくなって、葉っぱがノビノビとしてきました。新月もすぎたばかりだし、植えかえをしました。
閉め切ったセマいスペースなら、蛍光灯の熱で温度があたたかく保てるので冬はGoodですが、ランプ点灯後にトマトたちが光合成をはじめると、CO2が激減してしまうので、かならず外気をいれてあげてます。これはビニールハウスなんかでも同じだそうで、太陽がのぼったら換気窓を開けて外気を入れたり、炭酸ガス施肥をはじめるんだそうです。
酸素呼吸してる動物のワタシはつい忘れガチになるんですが、光合成してる植物にとってCO2はゴハンなんですよねー。
植えかえたあとのトマトたちです。

去年の冬には、エアルーム品種のグリーンゼブラやタィニーティムを循環式の水耕栽培システムで育てていましたが、今年はココ培地の養液栽培で育ててみます。なぜなら・・・「今年は、とにかくアマくって、チョーウマいトマトが食べたくて仕方ないから」です。
そして今年もそろそろ梅の花が咲きはじめました。早春を告げる梅の花です。
去年のすえに、ついタネを蒔いてしまったトマトたちです。寒すぎて葉っぱが赤紫色になってました。赤紫になるのは「アントシアン」という色素が出るからで、典型的な低温障害の症状です。ちっちゃいグロウボックスに入れて温度を保つようにしてあげたら、やっとアントシアンがでなくなって、葉っぱがノビノビとしてきました。新月もすぎたばかりだし、植えかえをしました。
閉め切ったセマいスペースなら、蛍光灯の熱で温度があたたかく保てるので冬はGoodですが、ランプ点灯後にトマトたちが光合成をはじめると、CO2が激減してしまうので、かならず外気をいれてあげてます。これはビニールハウスなんかでも同じだそうで、太陽がのぼったら換気窓を開けて外気を入れたり、炭酸ガス施肥をはじめるんだそうです。
酸素呼吸してる動物のワタシはつい忘れガチになるんですが、光合成してる植物にとってCO2はゴハンなんですよねー。
植えかえたあとのトマトたちです。

去年の冬には、エアルーム品種のグリーンゼブラやタィニーティムを循環式の水耕栽培システムで育てていましたが、今年はココ培地の養液栽培で育ててみます。なぜなら・・・「今年は、とにかくアマくって、チョーウマいトマトが食べたくて仕方ないから」です。
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