2017年2月13日月曜日

メロンのココ栽培。ドリッパーのセッティング

2月1日に、10Lポットへ定植したメロンたち。



















その10日後の先週金曜日に、ポット全体の重さが3.56Kg、定植時の約35%ほどまで軽くなり、3Kg以下になるまで待ちたいとこでしたが週末前なので水やりすることにしました。





苗をスターティングポット(育苗ポット)から、ファイナルポット(収穫まで使用するポット) に定植したあと、いつもより少々よぶんに乾き気味にして、初めての培養液を与えることは、ものすごく重要です。

ハイドロポニカリーなココ栽培やポッティングミックス栽培での水やりルールは、「与えた培養液の50%がなくなったら水やり」が鉄則ですが、定植したての場合ポット全体に根がまだ伸びていないので、いつもより少し乾き気味になるまで待ってから水やりしないと、根が増えません。

植物は、花や果実をつけると根が伸びなくなるので、生長期に食い気味で水やりをしてしまうと根量がふえないまま花や果実がついてしまうので、開花期に根の劣化が大きくなってしまいます。




んで、今回は非電化オートドリップ・システムをこしらえました。
まずは、メロン4株に対して、6mmチューブと、4mmドリッパー12コをご用意。




















市販されているポータブルなウォーターバッグ20Lサイズをご活用です。
グロウルームの天井に、リフレクターヨーヨー(耐重量10Kgほどまで)でウォーターバッグを吊り下げました。バッグの先端にマニホールド16吐口をつなげて、合計16本のドリッパーがセットできるようにしました。
リフレクターヨーヨーなら、バッグに培養液を入れる時に、背が低い私のためにグィ〜ンと下げることができるし、ドリップされていくと軽くなったバッグが自然に上がっていくのでバッグやチューブに液残りもできません。コリャ、便利 !!!

























COCO A/B、Cal-Magurt、Crystal-Up、Fish-Boneで、EC値1.0mS/cm、pH値5.8の培養液を10L強つくりました。



今回は、1つのポットにドリッパーを4つセットしました。これならココ培地全体に均一に培養液をいきわたらせることができます。「ムリなく、ムラなく」が大好きなニッポン人には、1株に対して4つのドリッパーなら満足できる気がします。



















ポタポタとひとしずく、ひとしずく、ゆっくりと培養液がドリップされます。約10Lの培養液をドリップし終えるのに、約1時間半かかります。ザブザブンと時短で培養液を水やりするよりも培地全体に確実に培養液がいきわたるし、光合成が一番ピークな時間帯にさしかかるようにドリップをスタートさせれば、光合成量がさらに増えてベリーグットです。




















2017年2月6日月曜日

再循環ハイドロシステムGEMINIのトマト誘引

ここ最近の暖かな日で、沈丁花の花もいよいよほころび始めました。
2月の週末は、庭木の剪定やら、鉢植えたちのリフレッシュ作業がつづきます。

さて、冬の間も室内栽培のトマトたちは、スックスク育ってます。
スタンドアローン型 (連結しない1株栽培用) ハイドロポニック・システムの「エアロス」「ジェミニ」 には、CANNA AQUAのベース肥料がとても向いています。

生長期には Aqua Vega A/B、つぼみがでたらAqua Flores A/B にすれば、植物の生長ステップにあった肥料比率になっているので、スタンドアーロン型システムの少ない培養液でもpH値が安定しやすく、勝手に育つ感が大きいことがその理由です。

サーモヒーターを直接リザーバータンクに入れてしまうと根が傷みやすくなってしまうので、システムの下に超完全防水ヒーター 「スーパー1」を敷いて培養液を加温しています。 室温は夜間に14℃まで下がってしまいますが、根元の温度がキープできれば育ちます。

























ドリップシステムの「ジェミニ」は、ランプ点灯してから2時間後と、ランプ消灯の2時間前の2回だけタイマーON/OFFで、日々ドリップしています。いよいよツルがのびてきたので、市販の誘引具でトマトを誘引しました。日本のホームセンターは園芸資材天国なので、栽培スペースや育てている植物の伸び方に合わせて、さまざまな支柱と誘引具の組み合わせができることが、なによりうれしいです。
























ココ栽培+ポッテング培土栽培のトマトたちは、トップに展開する葉っぱがいじけ始めたので、そろそろ終りにしようと思います。今年も持て余すほどのミニトマトを収穫させてくれて、差し上げた方々から「あまい! うまい!」の大好評をいただきました。
























植物の繊維でできた「CANNA COCO培地」と「CANNA TERRA培土」は、炭素を含む有機培地なので、植物たちはゆっくりと分解される培地から炭素源にありつくことができます。 そのため、勝手においしく育ってくれる感が強いのですが、栽培スペースは保温のため閉めっきりにしてしまうので、炭酸水入りペットボトルをグロウルーム内のファンの前に置いて、炭酸ガスを補っています。

室内の温度があがるほど炭酸水からCO2が抜けやすくなるので、温度が高くなって光合成量が増えるほどCO2濃度と湿度も高くなる・・・というズボラな私にはピッタシなすぎる、オートマチックなうえ安全すぎるCO2添加方法です。

だいたい一週間に一度、2リットルペットボトルに炭酸ガスを入れ直して、CO2が600ppm、という理想的な濃度を保てています。



昔は、CO2レギュレーターに自作のカーボネーターをつなげて5Kgのミドボンで炭酸水を作ってましたが、「ミドボン、掃除のじゃま!」とイラッとくることがおおくなったので、CO2のミニガスカートリッジと専用ミニレギュレーターに自作カーボネーターをつなげで炭酸水を作っています。

























ミニレギュレーターには外径6mmの耐圧チューブが使えます。
自作カーボネーターは、炭酸飲料のペットボトルのフタの穴を開け、

1 : 「チェックバルブ pisco CVC6-01B(Aではありません) ネジ側より自由流が出力」→

2  : 補修Oリングの内径7.8mm→

3 : ペットボトルのフタの穴へ→

4 : ペットボトルフタの内側に補修Oリングの内径7.8mm→

5 : RC1/8 のメネジをもつステレンス製パーツ

フタの穴から貫通させたチェックバルブのネジ部分に、R1/8ナットを工具でシッカリと閉め上げてガスが漏れなければ、できあがりです。
ミニ・レギュレーターは、ガス開閉部分が回りやすいので、使い終わったらシッカリと閉待っていることを確認しないと、気がつけばガスボンベからカラッポになってしまいます。

2017年2月1日水曜日

メロンの定植作業

さて、今日から2月です。

かれこれ12月に発芽したメロンの苗どもが本葉3.5枚となり、ようやくエアロポット10Lへの定植タイミングを迎えました。
グロウルームは夜間加温していたものの、昼の平均気温24℃、夜間平均17℃というメロンにとっては肌寒い環境です。








本葉1枚目と2枚目よりも、いまはまだ小さな本葉3枚目と4枚目が大きくなったら、無事に活着完了の目安・・・だそうです。


























2017年1月16日月曜日

凍てつく日の植物園

今シーズン一番の大寒波に見舞われた週末、積雪はなんとかまぬがれた首都圏でしたが、思わず笑ってしまうほど冷えこみました。

こんな日は、「植物園の温室」を訪れるに限ります。

・・・ということで、かれこれウン年ぶりに訪れた「新宿御苑」の温室。外との温度差で、カメラのレンズがくもりすぎて、なんとか撮れた「ソテツの雌花」

























「では、雄花はどこ?」と思えば、重たげに咲く雌花と背中合わせで咲いていました。






















一方、御苑の庭園を散策してみると・・・魚眼レンズで撮影したようなウネウネパターンに思わず見とれる赤松が登場。




















「こんな仕立てにするのは、相当手をかけなくちゃいけないんだろうなぁ」などと知ったかぶりをしていたところ、もともとこんな枝ぶりで樹形をつくる「タギョウショウ」という赤松だと知りました。ただ、枝数が多そうなので、きちんと手入れをしないとボッサボサのバッサバサになりそうな気がしました。この造形美は、やはりきちんとした管理のタマモノだと感じます。























冬もバリバリと活動しているモグラが通過したあとが、地面にこんもりとループを描いていました。地中で円形に伸びている、モミジの大木の根域を避けてトンネル掘り進んでいったと思われます。




















水仙の群生が、しだれ桜の足元を飾るように咲いていました。水仙には毒があり、ミミズを追って地中を進むモグラが避けて通る、とよく聞きますが、桜の根をモグラから守る効果はあるのでしょうか?




















ご近所の梅林では、ロウバイの香りに気づくより早く梅が咲き始めています。
我が家の沈丁花が開いてしまえば冬は終わったことにしよう、と決めています。

2017年1月10日火曜日

2017年スタートです。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。







酉年の2017年、台東区千束の鷲神社、通称「おとりさま」では、いまだかつて見たことがないほど初詣の列が長く長く果てしなく伸びておりました。御神祭である天日鷲命 (あめのいわしのみこと)は、阿波国(徳島)で、日本の歴史上一番最初に農業と産業をスタートなさった神さまということで、商売繁盛にご利益があるといわれてます。





















夕映えで黄金に輝く新年の富士山のように、今年一年が皆様にとって実り豊富で味わい深く芳醇な一年になりますこと、心よりお祈り申し上げます。

2016年12月28日水曜日

「去るサル」に、トリを務めるトマトたち。

2016年、今年のお正月はとてもあたたかく、毎年恒例の初詣での列にならぶ時間が、まるで苦にならなかったことを、つい先日のように感じます。

2017年の三が日も、比較的おだやかなお天気になるとの予報で、なによりです。


さて、DWCシステム「エアロス」と、再循環ドリップシステム「シェミニ」で、ミニトマト栽培にトライしています。スッキリとコンパクトに育っていて、果房が大きくなるのが楽しみです。排水バルブを活用して、ふたつのシステムのリザーバーから排水が同時にできるようカスタマイズしています。イッツ・オーサム!っす。

























こちらは毎年恒例のココ栽培とポッティングミックス栽培の、同品種のミニトマトどもです。今回は9月のまだ暑い時期から栽培をスタートしたため、生長期に徒長気味になってしまいましたが、現在はとてもとてもとてもとてもオイしく実っています。
ただツルが徒長してしまったので、トップを摘芯して、わき芽をのばす、ということをくり返して、なんとか草丈を抑えています。

























収穫したてのミニトマトよりも、摘んでから一日置いたほうが、わずかに残るエグ 味が抜けて甘みと旨みがますんだなぁ・・・ということを今回学びました。トマトに含まれるアルカロイドやトマチンなど苦味を感じさせる毒成分が、一日置くことで多少なりとも抜けるからかもしれません。

























おやおや? 新たに発芽苗が!!!

2016年12月21日水曜日

冬至、いろいろな収穫。

あたたかな冬至の日をむかえました。
「思わず種をばらまいたら、なんとなく大きく育ってきた」大根とからし菜を間引きました。この間引いた大根は固定種なので、今年の秋に自家採種した種をまいたものです。
種まきのまえには、苦土石灰とブラックピートを土にすき込んでいます。

























ピートモスは冬に根の生長を促進するうえ、作物はピートに含まれるフルボ酸を吸収できるので抗酸化パワーが強くなります。

我が家のネコどもの健康管理のために、以前は抗酸化作用のあるサプリをあげたりもしましたが、ピートモスを入れた土で育つ植物は抗酸化成分がアップすると知ってから、えん麦や小麦などの猫草をココ培地+ピートモスのミックス培土で育てることにしています。

抗酸化力アップをねらった栽培に使うピートモスは、腐植含有量が多いブラックピートがベターです。



さて、今年もミニトマト「千果」の収穫がぼちぼち始まりました。ココ培地とポッティング・ミックス培地でCANNA COCO、BIOCANNAの二種類の肥料で育てています。

噛んだ瞬間、思わずグィ〜ンとのけ反るほどの甘さ+ウマさです。



















一方のメロンも収穫しました。



















かじりついた瞬間、思わずグィ〜〜〜ンとのけぞるほど、まあっっったく甘くありませんでした。・・・収穫が早すぎました。

















ということで、来年はメロン栽培のリベンジで、この不満足感をくつがえしたいと思います。