2019年4月17日水曜日

紫外線受容体UVR8とCMH315Wで フラボノイドがUP!

栽培専用CMH315W LUMii SOLAR 315 CDM で野菜を育てていると、果実が色鮮やかになり、いつもより短い期間で完熟する・・・気がする・・・と感じていました。






従来のメタルハライドよりも、広範囲なスペクトルを放射できるセラミックメタルハライド LUMii SOLAR 315 CDM の光には UV-A と UV-B の近紫外線も含まれています。 

そして紫外線を当てると 植物のフラボノイド含有量が増えるので、栄養価の高い機能性野菜に育つことも すでによく知られています。

その理由は、植物が持っている「 UVR8 」( 紫外線受容体 )が紫外線を感じると 植物は強い光が当たっていると思うので、葉が日焼けして炎症を起こしたり細胞が傷んだりしないように 「アントシアニン」をはじめとした ポリフェノールで知られる 二次代謝産物 をたくさん作りだすからなんです。







収穫を目的とした植物栽培に 紫外線をあてたほうがよい理由は、有効成分である二次代謝産物が豊富な果実が収穫できることだけではありません。

紫外線には殺菌力があるので 病害虫の抑制効果もあります。 栽培中にイチゴのハダニやウドンコ病の発生を抑えたり、野菜の日持ちを向上させる目的でも、収穫後の処理にUV-Bライトが使われているそうです。


とても興味を引かれたのは、コロラド州立大学で実施されている「HOPONICS」、紫外線を放射できるランプとハイドロポニック・システムで、ホップを施設栽培している活動です。紫外線とハイドロポニック栽培は、ホップの二次代謝産物であるルプリンを増大させて、とても香り高いホップが収穫できるそうです。

成分含有量を増やすうえに、収穫サイクルを最短期間にできるハイドロポニカリーな農法で ひときわ香り高く新鮮なホップがたくさん収穫できれば、クラフトビールの差別化だけでなく、慢性的なホップ不足の解消にも貢献できるとのことです。





LUMii SOLAR 315 CDM の自慢だけで終わるわけにいきません。小さなポットで育てたカラーピーマンと、GoGro自動底面吸水システムで育てたカラーピーマンの大きさのちがいが、ものすごいことになってます。









一年の中で、いちばん紫外線が強くなる4月から5月に咲く花の色がとても鮮やかに見えるのは、紫外線の効果が高いのではないかと思います。






イチゴのために植えたコンパニオンプランツ「ボリジ」が満開です。
花粉で太ももがパンパンになったミツバチが ひっきりなしにやってきます。






ブロック塀に テンテン とひっついているのは・・・





テントウムシの幼虫でした。びっしりいます。







カラスノエンドウが アブラムシ牧場になっているからです。アブラムシのまわりには、テントウムシだけでなくヒラタアブの幼虫もいます。







彼らの親のツーショットです。テントウムシを撮ろうとシャッターを切った瞬間、
ヒラタアブが通過していきました。








昨年の秋、緑肥のために蒔いた「クリムゾン・クローバー」
別名 ストロベリーキャンドル が色鮮やかに咲いてくれて、あまりにカワイイ花なので 実に幸せな気分にさせてくれます。


2019年4月12日金曜日

SAKURA@2019

まるで平成を惜しむかのように、今年の桜は長く咲いてくれました。


 横浜 三渓園です。 まんまと桜が咲いてから足を運びましたが、
園内の植栽を観察しながら散策すると、冬に椿が咲きはじめると、早春に梅、
そして春の桜やツツジ、初夏には藤、アジサイ、夏のさかりはスイレン、
秋には紅葉・・・と季節ごとの花木を楽しめることがわかりました。










「猫は 液体である」証拠画像








「 桜の咲くところ うたげ あり。たとえそこが墓場でも 」
近場でいちばんの桜の名所、津田山霊園です。









2019年4月3日水曜日

カスケードホップ根茎終了しました@2019

2019年分の ホップ根茎プレゼント 終了しました。

受け取ってくださった方は どうぞホップ栽培をお楽しみ下さい。

ありがとうございました。







先月、カスケードホップの根元を剪定しました。

3名ほどの方にだけですが、カスケードの根茎をお譲りできそうです。








お代は、結構です。しかし、業務の合間にお送りいたしますため、以下の条件にご同意いただける方に限定させてください。

  1. 先着順、無料で差し上げますが、クレームや交換ご希望には まったく対応できないです。
  2. カスケード・ホップに間違いないですが 品種証明書はないです。
  3. 無農薬栽培で 苗の殺菌未処理です。植えるまで冷蔵庫で保管しなくはなりませんがカビがでることがあるので できるだけすぐに植えて下さい。
  4. 栽培方法のご相談には対応できませんので、栽培については自力で解決できる方。( 地植えできる方 )
  5. クール便では送れませんので 発送後、最短確実にお受け取りいただける方。
  6. 大変ありがたいことなのですが、業務処理の都合上 オンラインショップ でのお買い物とあわせてのご希望は、なにとぞご遠慮ください。










現在 繁忙期のため 最低限の労力で対応させていただきたいと思います。 以下の情報を こちらのメールアドレスまで パーフェクトにお送りくださった方を最優先にさせてください。 


  • ご住所 お名前 お電話番号(必須です)
  • お受け取り可能なお日にちと時間帯(ヤマト便のため12時−14時の間は指定できません)
  • ばっくりとした植え付け可能な面積

2019年分の ホップ根茎プレゼント 終了しました。

受け取ってくださった方は どうぞホップ栽培をお楽しみ下さい。

ありがとうございました。


2019年3月27日水曜日

春の紅色と 室内栽培のパプリカ

「こんなベッピンさんなツバキの花があるんだ〜」と、
道すがら いつも目を惹かれるバイカラーの美しいツバキ。








さて、先週の春分の日は、待ちに待った春蒔き野菜たちの種まき解禁日となりました。
ニンジンだの小松菜だの、固定種の種たちを蒔きましたが約1週間たった今日もまだ発芽していません・・・が、種取り用の三浦大根が、それはそれは見事に開花しています。







大根のかたわらでは、昨年落ちた種から 勝手にモクモクと育って満開となったボリジがいます。ボリジがこんなに強いハーブだとは知りませんでした。







さて、春に開花する花木のなかでも、紅色の花は青い空と まぶしい春の光によく映えます。 これはマメ科のハナズオウ。 根粒菌で空気中のチッソを肥料にできるマメ科らしく、日当たりさえ良ければ痩せた土でもよく育つそうです。







できるものなら部屋のなかで、ずっと愛でていたい宝石のように美しい色彩のビオラは、ゲブラナガトヨさんのミステリアス・バニーです。








ということで、変わりやすい春先の天候のなか、あたたかく晴れたこの日「満開のソメイヨシノを撮るなら今日だ!」 と張り切って外に出たものの、まだまだ満開にはほど遠い状態でした。








トマトとちがい、寒い冬の間さっぱり完熟までこぎつけない、寒がりのパプリカたちですが、いよいよ色づき始めました。






TamaPKクリスタルアップフレバリンを与えていると植物の葉の色が濃く、ぶ厚くなります。 「きっと栄養価の高いパプリカが収穫できるにちがいない」と、確信しています。 


2019年3月15日金曜日

Bug Frosta 拡大培養でザクザク使おう計画 その2


ということで、前回の

Bug Frosta 拡大培養でザクザク使おう計画 その1


に引きつづいて、いよいよ米ぬかを使った Bug Frosta の拡大培養ステップのご紹介です。 


米ぬかの個体発酵になれている方ならば バグ・フロスタ80g 一袋から・・・






手間と時間をいとわなければ、最終的に3Kgくらいまで 拡大培養ができます。








まずは、バグ・フロスタ80g を 1リットルまで拡大培養します。 これ以上だと失敗しやすいので、欲を張らずに 1リットルまでにとどめてください。

材料は : 

  1.  米ぬか 1リットル
    ( 鮮度が大切なので、ご近所の精米所で入手できる米ぬかがベストです。)

  2.  水 250ml

  3.  1.5リットル前後のプラスチック容器 
    ( 量が多い場合、紙袋を使うことが多いようですが、米ぬかの量が少ない場合は、保水性が高いプラ容器の方が、確実に活性化します。)




STEP : 1

発酵に使うプラスチック容器は、食器用洗剤で洗ってください。 
この容器の中で バグ・フロスタ80g と 米ぬか1リットルをよく混ぜ合わせます。







油分を含んだ米ぬかは、水分をはじいてしまうので、水は少しずつ加えては混ぜ、全体になじませてください。







このときの水加減は、とても とても とても とても 大切です。
手でにぎった時に、指から水分はしみでないけど 米ぬかは ほぐれない・・・くらいがベストな水分量です。 水分が多すぎると、青カビなどが優勢となりやすいので失敗します。






できあがるまでの間は、直射日光があたらない場所で 酸欠にならないように保管します。 プラ容器は、かならずフタを外した状態で ダンボール箱や木箱のなかに置いてください。



















STEP : 2

それから数日後(この時は5日目でした)、紙袋の上に 目安で置いたフタに水滴がつきはじめました。 バグ・フロスタの活性化が本格的にスタートして温度が上がり、水蒸気が上がりはじめたサインです。 容器は、あたたかくなります。


















中をのぞいてみると、バグ・フロスタの菌糸が白く張っています。
いったん菌糸が張りはじめたら、発酵はまったなしで進むので、1日一回は のぞくようにしたほうがいいです






































STEP : 3

翌日か、翌々日になると、バグ・フロスタだけでなく、米ぬかにもともと着いていた こうじ菌なども活性化しだします。 米ぬかは、どんどんゴロゴロとしたコロニー化が進みます。
























この時、じつはプラ容器の底のほうが、醗酵がぐんぐん進んでいる状態です。 底の部分は水分が多いからですが、そのままにしておくと、過発酵で酸欠になってしまいます。

一方、空気に触れている表面の米ぬかは、水分の蒸発がすすみ、カピカピに乾いてきます。 米ぬか全体の 酸素量と水分量を均等にしないと、発酵がバラバラに進んでしまうため、ここで水分補給と 米ぬかの切り返しをおこないます。









まず、手で触った時に、表面がパリパリに乾いていたら、少量の水をスプレーして水分を補給します。 たくさんスプレーしすぎると、腐りやすいので、表面がしっとり湿る程度にとどめます。 スプレーは、この時の一度だけです。







スプレーしたあとは、底の部分を表面に持ってくる要領で 切り返しをしておきます。 
























これから毎日、底の部分の色をチェックしてみて、湿った色になってきたら、底の四すみを表面に持ってくる要領で 切り返してください。 「湿った色って、よくわからないな? 」の場合は、1日一回切り返しをすれば、まちがいないです。
























STEP : 4

スプレーしてから、5日たちました。
米ぬかは、さらに大きなゴロッとした かたまり に変化してきます。 



















バグ・フロスタの活性化がすすむと、もともと米ぬかに住んでいた こうじ菌、乳酸菌、酵母などの有用菌もさらに活性化するので、黄色やピンク、黒など菌糸がカラフルになります。


  • すぐに使う場合は、ここで活性化を終わらせます。
  • 活性化させた バグ・フロスタ を長期間保存したい場合は、STEP : 5 にうつります。



















  • すぐに使う場合の使い方。
土壌や培地の深さ10cm以内に、活性化したバグ・フロスタ を カタマリのまま入れて、必ず土をかぶせて直射日光から守ってあげれば、1週間から10日で菌糸が現れます。 カタマリは、有用菌のカタマリなので崩さずに土に入れることがポイントです。


























この菌糸は、数日で消えますが、共生菌のコロニーをはじめ、病害菌をおさえる拮抗成分や 植物ホルモン、養分、酵素群は残るので、土壌も植物もパワーアップできます。 月に一度ほど、親指大を2〜3個入れつづけます。 多く入れすぎると害が出ることはありませんが、少しずつ継続して与えた方が、土の健康を保つことができます。







STEP : 5

活性化させた バグ・フロスタ を長期間保存するための最終ステップです。



















全体を乾燥させて、バグ・フロスタ を休眠状態にします。


















紙袋に入れて、完全に乾燥したら、ガラス瓶やビニール袋に入れて酸素に触れない状態で保存します。 高温や直射日光をさけて、だいたい1年以内に使い切るのが、ベストです。


















おまけのステップ

今回は、拡大培養後に休眠させておいたバグ・フロスタ をさらにふやしてみました。ここからは、「分量とか手順は、ほぼ経験値にたよることになり、やってみないとわからない」領域です。
タフぶねに、米ぬかを3Kgくらい、休眠させたバグ・フロスタ を500g〜1Kg、水を600ccくらい よく混ぜ合わせてから、通気性のある紙でフタをしておきました。



















菌糸が張りはじめてから、油断して切り返しを忘れると、水分が多い部分で過発酵が起こり、酸欠のせいで変色させてしまいましたが、だいたい2週間くらいで使える状態になりました。 このバグ・フロスタどもは、先月のうちに、ホップだのバラだの根元に、ザクザクと使うことができました。



















 




栄養価が高い米ぬかには、もともと菌類がたくさん付着していますが、バグ・フロスタの有用菌は、とてもとても強いので バグ・フロスタ80g からスタートさせれば、毎回同じ効果の拡大培養ができます。拡大培養するたびに菌類の顔ぶれが、少しずつ変化してしまうので、バグ・フロスタ80g の拡大培養を確実に種つぎできるのは、2回ほどまでが限度です。

発酵のスターターは、バグ・フロスタがつとめますが、その後プロセスが進むにつれて、コウジ菌、乳酸菌、酵母などが活性化をはじめるので、最終的に共生菌と有効成分のカタマリへと進化します。

植物へのメリットは、土壌中、培地中の菌類の顔ぶれを豊富にして、過剰な有機物質や肥料を低分子化して、さまざまざまな養分、ホルモン、酵素群を作り出すうえに、様々な病原菌や連作障害のリスクを根絶するので、農薬や肥料を乱用せずとも、健康でおいしくたくさん美しい花や果実が楽しめる、生態系を豊富にするメリットにもつながるってことです。

さらに、米ぬかなどを使った「固形培養」のメリットは、液体培養では(なぜか)絶対につくられない、固形培養特有の有用成分を 酵母が作るんだそうです。