2010年8月30日月曜日

秋にさく花とフロリゲン〜その2〜

こう暑いと、なにも考えられなくなります。ただでさえ、アタマのデキがあまりよくないというのに、困ってしまいます。

「フロリゲン」は葉っぱで作られて、茎の内部にある養分を通すための「師管(しかん)」っていう管を通って,葉っぱのワキに花芽をつくることはわかってるそうです。

そして、あの小憎らしい「アブラムシ」たちは、この「師管液」をせっせと吸ってます。アブラムシたちは、この師管液の中のアミノ酸だけをお召し上がりになって、多すぎる糖分やらを「甘露」なんてよばれるオシッコとして出してるそうです。

米国のクリーランドさんは、「だったら、花芽がついた植物の師管液を吸ってるアブラムシのオシッコには、フロリゲンが含まれてるんじゃないだろーか?」と考えたそうです。そして、そのアイデアは大当たりだったようで、アブラムシがついた短日植物の「オナモミ」から落ちてくるアブラムシのオシッコを長日植物の「イボウキグサ」にあげる培養液に混ぜたら、イボウキグサには花が咲いたそうです。

ザンネンながら全部の植物に花芽をつかせることはできなかったようですが、このアブラムシのオシッコの有効成分は、「サルチル酸」というアスピリンによく似た成分だったそうで、ウキクサの多くはアスピリンを吸わせても花が咲くそうです。









ということで、今年はまだまだ暑い日が長引きそうです。気温の高い日がつづくと、夏野菜なんかでも植物は体力を消耗して病気や虫にやられやすくなります。室内で育てていたマリーゴールドはとっくにアブラムシだらけになってしまいました。

園芸店でGETした時点で、虫や病気がついちゃってる場合もあるようですが、部屋のなかに害虫を持ち込んでるのは、じつはワタシ自身の着てる服だったりしたようです。
イチイチ服を脱いだり着替えたりするのはメンドクサイばあいは、園芸専用のエアフィルターなんかを使って、病原菌の胞子や害虫のタマゴを取ってしまう方法もあります。

抵抗力が弱くなるいちばんの原因は、細胞壁をうすくしてしまう「チッ素過剰」だったりするので、pH値や水温に気をつけて微量ミネラル不足や酸欠にならないことも大切だったりするかもしれません。