2013年5月17日金曜日

トマト、サビダニへの勝利の予感!?

道ばたの石垣で、野良の木いちごがカワイイ花を咲かせていました。「ナワシロイチゴ」という低木性の木いちごだそうです。毎年ツルがのび葉が展開していますが、花を咲かせたのを見るのは、もう数年ぶりです。























さて、植物にとってカンペキな環境がつくりやすい室内栽培ですが、いっぺん病害虫がでてしまうと100%の駆除というものがなかなかムズカしくなるというデメリットもあります。

それは、植物の生長にとって適度な温度や湿度,養分などが病害虫の繁殖にも有利な環境になってしまうことと、ライバルや天敵がいないので「病害虫の繁殖パラダイス」となってしまいやすいからです。


トマトを育てているおヒトにとっては、「栽培エリアに定着してほしくない害虫トップ3位」内に確実に入ると思われる「サビダニ」。
「サビダニ」がついた特徴のひとつとして、水が足りないわけでもないのにトマト苗の下の葉っぱが、くしゃっと萎れはじめる・・・ということがあげられるかと思います。

そして、今年の秋冬室内栽培のトマトたちは、あわれサビダニ牧場と化し強制終了させられてしまったので、「今回は、なにがなんでもサビダニに勝つぞ!」と心に強く誓います。


今回はデンプン系自然農薬「アーリーセーフ」をセレクトしましたが、その効果は・・・?

クシャッと萎れてしまった葉っぱだけを部分的に取りのぞき、萎れた部分がでた葉っぱを中心に300倍希釈した「アーリーセーフ」をまんべんなくスプレーしました。下部の葉っぱから症状が強く出やすいようなので、下の葉っぱを中心にしっかりとスプレーし、部分的に葉っぱの萎れがでなくなるまで、これを日に一度、毎日くり返しました。(だいたい3日連続で行うと、葉っぱの萎れが止まります。)

その後は、下部の葉っぱをよく観察して萎れる葉っぱが出はじめたら、アーリーセーフ300倍希釈液スプレーをくり返しました。これで、トマトのサビダニ牧場化はかなり防げると思います。


いまのところ3日連続スプレーで薬害がでたことはありませんが、「アーリーセーフ」の使用説明には「ダニ類が大量発生した場合は、数日おきに散布が望ましい」と書いてありますので、もしトライされる方は自己責任でお願いしたいのと、あくまでも葉面散布なので、直射日光があたらない早朝や夕方、または日陰条件下で風通しがよい場所でスプレーしたほうが無難のは言うまでもごさまいせんっっっ。


























ちなみに、バラの葉っぱを食害する幼虫類は、50℃温水スプレーで減らすことに成功しています。50℃温水スプレーは高温に耐性がある病害虫の駆除には向いていないと思いますが、ウドンコ病や炭疽病などのカビ病や、アブラムシとかチュウレンジバチの幼虫類をサッパリと落とすことができるように思います。




ち・な・み・に・・・・
ココ培地やポッティング・ミックス培土など有機固形培地で、植物を育てているとちょっと不便なのが「培地のpH値の測定」だと思います。「1:1.5分析法」で培地のpH値とEC値を計ることはできますが、ちょおっっっっとメンドクサイ!!!


↓のような土壌の水分/酸度メーターは、pH値に関してはかなりアバウトな数値しかでませんが、それでも水やりのタイミングや培地のpH値管理などを大きく間違えてしまわないためには、とっても役に立ちます。























このような、リーズナブルな土壌酸度メーター、使っていると感度がニブってきてしまうことがあります。そんなときは、ザラザラした食器用スポンジなどで先端部分をかるくこすって洗ってあげると感度がよみがえりますが、くれぐれぐれも自己責任でトライなすってください。