2013年8月26日月曜日

夏,雨ふりの週末は夢見ヶ先へ。

人口過密都市な川崎市で、市民の心のオアシスとして活躍してくれているのが、南加瀬にある「夢見ヶ先動物公園」の動物たちです。川崎市民には有名なこの動物公園は、ナント入場無料! 

入場無料の動物園という部分では、横浜市の野毛山動物園もおなじで、しかもトラにライオン、ツキノワグマなどの肉食動物、そしてワシやフクロウの猛禽類も充実しているし、園内はクジャクも放し飼い・・・と、ゴージャス感では勝てる気がしません。

んがっ! われらが夢見ヶ先動物公園の動物たちは、人なつっこさがハンパないのです。とくに「かまって感」がはげしい「オウム」たちの魅力では、どこにも負けてる気がしません!


オウム・インコ舎に近づくと、「遊べー! あそべー! あわよくばナンカよこせー!」と金網にしがみつきアピールする「コバタン」。






















もちろん勝手に食べ物をあげることは絶対にNGですが、ほどよく息切れするほどの丘の上にあるこの公園は、近隣住民のナイスなエクササイズコースになってるので、ほぼ毎日声をかけてくれるおナジミさんと様々なコミュニケーションがあるようです。

暑い夏の日には、顔の前で「バサバサバサッッッ」と盛大に羽ばたいてくれるので,とっても涼しいです。























コバタンとのコミュニケーションに夢中になっていると「プルルルルル・・・プルルルル・・・」と電話の音が! 犯人はこの「ヨウム」です。思わず笑い声をあげると、すかさず同じ声で笑い返してくれます。「すごいねぇ! なんてお利口さんっ!!!」とヨウムに声をかけると近くに寄ってきて後頭部を差し出し「ココをなでたまえ」と要求。
















ヨウムとのおしゃべりに夢中になってると,今度はおとなりの「キエリボウシ」たちが「オーハーヨッ!!!」。この日はとくにごキゲンでイロイロな鳥語で話しかけているとキエリ三姉妹がならんで「おーはーよっ、バイバーイ」の大合唱。
















「うわぁ〜! すごいすごい。賢いねぇ君たち。」と、すっかりオウムたちとの世界に没頭していると、ふと気づけば周囲には若干の人だかりが・・・かなり恥ずかしくなり「オオホンセイインコ」のオリへスライド移動すると、バナナを見せびらかしてくるオオホンセイ。















このコたちが人の言葉らしきものを話すのを聞いたことはありませんが、なき声をマネしていると延々とさえずりかけてきます。






















南国生まれのオウムたちの人なつっこさは、暑い夏のあいだ倍増するようです。冬は防寒対策にシートをかけられてしまうので、とくに寒さが苦手なヨウムとはアイコンタクトしかできません。















夢見ヶ崎にはフンボルト・ペンギンもいます。アクリル製の水槽の壁ごしに水中から「あそんで〜!!!」と誘ってきます。
















夏のあいだ魅力が倍増する動物といえば、中南米生まれの「ワタボウシパンシェ」先生もそのひとり。 散歩がてら冬にくることが多かった夢見ヶ先だったので、夏になってはじめてガラス張りの保温ルームから外に出ている様子を見ました。



























そして、「どうも、フサオです。」と話しかけられそうなほど親近感のある表情をした「フサオザル」。学名を知るまでは「オヤジザル」とか「バカボンザル」と勝手に名前を付けてしまた。フサオたちの嗅覚はすさまじく、50メートル先から手にエサをにぎった人がくると、オリの中の全員が気もそぞろでピューピューと鳴きはじめます。(エサを勝手にあげてはなりません。)























ところでオウム舎のとなりにいるロバたち。この日は雨降りで来園者が少なかったためかノンビリした表情をしていました。奥のロバの前足がヤヤつっぱり気味なのは、ノビをしているからです。














手ぜまな足場でくつろげるヤギ。























このほかにもいろんな有蹄類がいますが、国産有蹄類といえば「本州鹿」。ピーピーと口笛を吹くと,みんないっせいに振りかえってくれます。いつかはカラスが鹿のお尻の毛をむしって遊んでいたので手を叩いて追い払いました。ところが鹿とカラスの因縁は長くつづいているようで、ある年はカラスが鹿に攻撃されて飛べなくなってしまった事件もあるそうです。














そんなこんなで、遊具もある公園を兼ねた入場無料の動物園には、お子サマづれのファミリーがもちろん多いのですが、なによりも休日のお散歩を楽しむおじさまがものすごく多いです。みな、うれしそうに動物たちの写真を撮ったり、 「またくるね! 」と話しかけたり・・・



ということで、夢見ヶ崎動物公園は、ストレスフルな川崎市民にとって貴重な心のオアシスとなってます。週末は来園者が多いのですが、お天気が悪い日はグッと少なくなるので動物たちも疲れてなくて、たくさん相手をしてくれます。また、公園入り口には地域猫や地域タヌキも出没するので、「ハニートラップ」よりも強力な「ニャンコトラップ」にハマる男性を順調に増やしています。

詳しくはこちらの親切な説明があるサイトでどうぞ! 動物たちの名前や性格も記載してくださってます。
http://www.misatosys.com/YUME/yanimals.html