2015年6月29日月曜日

梅雨の季節はカビの季節。弱酸性の次亜塩素酸水スプレー。

洗濯機の内側やキッチンシンク周りにチラホラとでてくる黒カビ、そして、水まわりの「もわぁっ」と、こもった臭いにウツウツとさせられる季節です。

久しぶりに夏日となった週末の昨日、ここぞとばかりに洗濯物をすませ「さぁ〜、カラッと乾かすぞぉ〜!!!」と、相当はりきってあれやこれやを干しきった夕方を襲った、大迷惑なスコールに、ますます持って行き場のない不完全燃焼感をつのらせたマダムは、私だけではないはずです。

たった数粒の梅干しづくり、なにげに順調です。梅酢がすっかり上がり、いい感じに。しかし、雑菌たちが増えやすい梅雨は、発酵や熟成にとってもハードな季節です。


























一方、密室状態のグロウルームも油断すると、湿気がたまる部分が黒カビだらけに・・・
























ということで、ウツウツとした気分とともに、雑菌どもも吹き飛ばすべく、安全で殺菌効果が高い「次亜塩素酸水」をつくりました。

以前にご紹介した時は「炭酸水」をつかった「次亜塩素酸水」だったので、まず「炭酸水づくり」自体が、おうちでは若干ハードルが高かったので、今回は「クエン酸」でつくってみました。

次亜塩素酸水ってなに?、とか、どういう仕組み? 的なモロモロは、その時のブログをみてください。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2012/02/blog-post_08.html

もっとも殺菌効果が高く安全な200ppm濃度、pH5.0〜6.0、の次亜塩素酸水を、数日で使いきれる500ml分量のレシピです。炭酸飲料がはいっていたPETボトル500ml(丈夫なので)、水道水500ml弱にキッチンハイター2mlを加えて200ppm濃度にしました。*キッチンハイターの次亜塩素酸ソーダは6%濃度なので250倍希釈になります。


そして最後に、難しいのはクエン酸の量です。
























約500mlの水に入れるクエン酸の量は、ほんの0.3gだけです。

「めんどくさいから、クエン酸の量は目分量でパラパラ・・・」という、ダンデーなおヒトは、↓のくらい以下にしてください。pHメーターやpHテストペーパーできちっと弱酸性に整えたい、という場合は、必ずハイターを先に入れてからクエン酸を入れてpH値を5.0くらいに調整してください。


























500mlの次亜塩素酸水をつくるには、クエン酸を入れる量が1g以下、とかなり微妙なので、クエン酸1 gがちょうどいい量に増やしてみました。1.5L〜2.0Lだと、クエン酸が1g弱でpH値が5.0くらいになります。


1.5L弱の水道水に、ミルトンを30ml入れ濃度200ppmにしました。*ミルトンは、次亜塩素酸ナトリウム濃度1%なので50倍希釈です。すると、pH値は9.4の弱アルカリ性になりましたが、弱アルカリ性では、安全で殺菌力の高い次亜塩素酸はあまりできません。


























↓これでクエン酸1 g弱です。ただ、ハイターかミルトンの濃度を減らしたり増やしたりすれば、ちょうどいいクエン酸の量も減ったり増えたりします。


























ミルトン希釈液にクエン酸約1gを入れると・・・pH値は4.9になりました。直射日光と高温をさけて、きちっとフタをしめて洗面所の下とかに保管しておけば、一週間くらいはもつと思います。これを使いたいとき、使う量だけ小さなスプレーボトルにいれて、シュッシュッと使ってます。

























作り置きしてから三日後にpH値を測ってみると5.5くらいでした。が、これは温度とか、保管状態とかによって変わると思うので、なるべく少なめに作って早めに使うのがベストだと思います。次亜塩素酸水は、手軽な材料と少しのコストで、簡単に作れてタップリ使えるのが、ウレシいところです。




ただ、この次亜塩素酸水をペットの皮膚のケアとか、頭髪のお手入れに、とか、うがいに、とか、色落ちしやすい衣類なんかにスプレーするのは、オススメしないです。特に目分量でクエン酸を入れて作った場合は、まな板やキッチンシンク、トイレの便座、お風呂、バスタオルや使いかけのタオルなどにスプレーして、雑菌抑制くらいに使うのが無難だと思います。ちなみに、次亜塩素酸水の殺菌効果は、紫外線やオゾンみたいに有機物を酸化させて無機化殺菌するものなので、手の殺菌にスプレーするとパリッと乾燥します。紫外線のように皮膚の奥までとどいてしまう波長ではないので、手にスプレーしたらハンドクリームを塗る程度でOKだと思います。


また、雑菌や汚れが多いと殺菌効果はもちろん低くなるので、あらかじめ目立つ汚れを洗ったり拭き取ったりしてから、この次亜塩素酸水をスプレーしたらいいと思います。


ガーデニングでの活用方法としては、植木鉢や剪定ばさみ、トレーなどなど、雑菌が気になるガーデニング・グッズにスプレーするとGoodです。
畑やビニールハウスでは、葉っぱに出ちゃったウドンコなどカビ病にスプレーして、効果を上げているそうです。直射日光があたる時間や場所を避けて、日陰の場所や曇りの日、夕方にスプレーしたほうがいいと思います。
また、グロウルームの殺菌に使う場合は、使うときの前準備として、または、使った後の片付けのときなどに、カビがでた部分にスプレーして、よく乾かしてから使う、または、しまい込む、という使い方が正解だと思います。グロウルームを使っている最中にスプレーしたい場合は、電化製品にしぶきがかからないよう、くれぐれぐれも注意してください。


そして最後に、ちなみに、今回は次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.02%=200ppmになるようにつくりましたが、数字がものすごく苦手な私は見事迷路に入りました。200ppmになる分量を各メーカーさんで紹介してくださってるので、メーカーさんのサイトを見たほうが早いです。

キッチンハイター
http://www.kao.co.jp/pro/product/detail/qa/1600_qa.html

ミルトン
http://milton.jp/ekitai/faq_answer012.html


・・・ということで、あまくでも自己責任でトライなすってください。